ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




同潤会清砂通りアパートメント6号館北翼。江東区白河4-1。1991(平成3)年6月16

6号館は清州橋通り沿いにあった5号館の裏手にあった。写真は清州橋通りの南の裏通りから見た6号館の北翼。6号館の平面は匚型の両端を折り曲げたロの字型に近い形で、割と広い中庭を持つのが特徴だった。写真で見る北翼は清砂通りアパートメントの外観の特徴が見られない。6号館は道路から少し離して建てられていたので、その隙間に増築した個所があり、上の写真も増築で元の表面が隠された状態を見ているのかもしれない。



6号館、南東の角から。1991(平成3)年6月16

写真右の道路は清州橋通り沿いにあった5号館の横から南へ入る横丁。右奥が清州橋通りの方向。南翼折り返し部分の外側を見ている。道路際に張り出している白い部分は増築したもので、昭和50年ごろの工事になるのではないかと思う。
再開発により高層マンションとスーパーマーケットが建って、1枚目写真の裏通りと上写真の横丁とは消滅した。



6号館南翼折り返し部分。写真は左から、南東角、南側玄関(階段室)、北側玄関



中庭から見た6号館北翼。1991(平成3)年6月16



中庭から見た6号館西棟。1991(平成3)年6月16

中央と左の階段室から左側は前面に増築している。増築部分の壁は階段室の壁に合わせているが庇はそれより前に出てしまっている。6世帯共同での工事らしいが、誰が許可するのだろう。暗黙の了解か?
『同潤会のアパーメントとその時代』(鹿島出版会、1998年、3,300円)によると、清砂通りアパートメント全16棟の建設を5期に分けている。6号館と横丁の向かいの9・10号館は第2期(大正15年12月20日-昭和2年12月14日)という。



中庭から見た6号館南翼。1991(平成3)年6月16日

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