ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




片瀬郵便局。神奈川県藤沢市片瀬海岸3-16。1992(平成3)年5月3日

建物全体を1枚に収めた写真がないのは、西日が逆光で建物の正面が黒く写ってしまうのではないかと恐れて撮るのをやめたからだ。フイルムの時代は撮れる枚数に金額的な制限があったから、無駄なカットには使わないように気にかけていたのだ。
観光の名所スポットになってもいいような古典様式の郵便局だ。銀行ではさかんに使われたスタイルだが、郵便局では珍しいのではないか。『神奈川の近代建築探訪>旧片瀬郵便局』によると、昭和5年の建築、木造2階建てではないかと推定している。
郵便局は2006年7月に国道467号沿いの場所に移転し、その後まもなく取り壊されたらしい。
写真の建物は湘南モノレールの湘南江ノ島駅の斜め向かいにあった。その道は東海道の藤沢(遊行寺橋)から別れて江ノ島へ向かう「江の島道」という旧道だという(Shonan Walk > 『湘南の旧街道 > 江の島道』)。郵便局の向かい側の三叉路には「江嶋道道標」の石柱が残っている。

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