ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




ハヤミズ家具センター。台東区下谷2-7。2008(平成20)年5月7日

ハヤミズ家具センターは1998年6月30日に倒産した。写真はその10年後の状態で、このビルが誰の所有だか、また登記上の名称も判らず、「旧」を付けるのもたいして意味がないように思えるので「ハヤミズ家具センター」で通しておく。
現在は外壁を改修して、下のGoogle地図の3D画像のようにきれいにみえる。使われているかどうかは分からない。
店の入り口は地下鉄入谷駅のある昭和通りに向いていた。その写真を撮っていなかったのが残念だが、上の写真を撮ったときは昭和通り側の部分はすでに取り壊されていたらしい。
1986年というと倒産する12年前、まだ普通に商売をしていた頃だろうか。その年の住宅地図を眺めると、「速水家具センター」を中心に、そのビルの北西に「速水家具ソーコ」(現在は「クレアシティ入谷」―2000年12月築、14階建て39戸)、南西に「速水清心寮」と「速水駐車場」(現在は「ハイホーム入谷」―2001年6月築、12階建て66戸)がある。



左:店内案内板。2008(平成20)年5月7日。右:Google地図の3D表示(2016年)から

現在は1枚目写真の大きな袖看板と店内案内板は取り外されている。
Google古地図の昭和38年航空写真には2枚目写真の6階建てのビルと思われるビルが写っている。今残っている9階建て部分は昭和40・50年代に建て増ししたもののようだ。店内案内板にある10~12階は、北に突き出た部分のようで、マンションに建て替わった部分だ。ハヤミズ家具センターのビルは6階建てのビルが最初にできて、それを核にして昭和通りの方へ、また、北の横町のほうへと増築していったのだろう。

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