ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




左:鐙坂下の民家。文京区本郷4-30。1988(昭和63)年10月16日
右:菊水湯。本郷4-30。2007(平成19)年2月16日

左写真は鐙坂(あぶみざか)を下りてきた坂下の正面で、わりと大きい民家ある。現在ではこの家は建替えられている。後ろ中央に菊水湯の煙突が立っているが、その正面は右手に行った民家の隣である。菊水湯は開業して100年以上になるという。建物は昭和37年に改築したものだが、伝統的な古い銭湯の外観だ。鬼瓦や懸魚は旧建物のものだったのかもしれない。
菊水湯の向かいに皆川理容室がある。建物は戦前からあるものに見える。右下の写真が菊坂通りから下道の側を見たもの。

いつ頃まであったのか知らないが、菊坂下道には「東大下水」という川が流れていた。菊水湯の前を通るように曲がって、またすぐ右京山の麓に沿って曲がり白山通りへ向かっていた。水源は東京大学構内というから、「とうだいげすい」と読んでいたら「ひがしおおげすい」だった。川があった頃の東京大学の略称は帝大だ。谷端川―小石川の東の支流という意味だろうか。右京山の崖下に沿った道には路面から暗渠があることが見て取れる。


皆川理容室。本郷4-30。左:1988(昭和63)年1月30日、右:2007(平成19)年2月17日

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