ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





井筒屋。中央区新富2-4
上:1992(平成4)年2月16日
左:1987(昭和62)年12月31日

平成通りの築地橋際に昭和2年築の築地菊栄ビル(旧松竹本社)があるが、その向かいである。上の写真で左端が東ビル、銅板貼りの家が井筒屋生菓子店、以下、旧浜野印刷、大倉商店である。
井筒屋は戦前の火保図では「しるこ」とあり、『Web新富座>第46回』に「井筒屋さんは元は和菓子屋兼甘味喫茶店だそうで、「マンサール屋根」の3階建て」とある。歩道に出してある看板には「生菓子店」と読めるが和菓子の生菓子なのだろう。生菓子といえば和菓子なのかもしれない。建物は日本家屋の前面を衝立状にした看板建築ではなさそうだが、看板建築と言ってしまっていいかと思う。
現在も建物は残っているが商売も続けているのだろうか? 井筒屋の右にあった何軒かは1994年に山櫻本社ビルに建て替わった。山櫻は名詞や封筒、のし袋、領収書などの事務用紙製品の製造販売の会社。

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