ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




佐々木内張店。中央区日本橋箱崎町33。1987(昭和62)年4月26日

「箱崎町」といえば、一般には「箱崎ジャンクション」と「東京シティエアターミナル」、あとは「IBM箱崎ビル」だろうか。用事でもなければ人がやってくるようなところではない。箱崎町の原地形は隅田川河口の中洲だと思われる。箱崎川と箱崎川支流が埋立てられたのは昭和47年だが、それまでは島だった。回りの川に面した場所はすべて倉庫が建てられ、その内側にわずかに町屋が存在した。空襲での焼失を免れた地域で、バブル前までは戦前の木造家屋がかなり残っていた。
写真は隅田川大橋の通りの北側、旧箱崎町4丁目になる。写真奥の首都高の下が東京シティエアターミナル。角の家は「佐々木内張店」の表札を出している。その奥の家の看板は「寺島○○有限会社」としか判読できない。現在は奥の長屋の1軒を残して取り壊され、駐車場にしている。写真右奥のビルは住宅地図では「キウブ商事箱崎ビル」だが、現在は駐車タワーに建て変わったようだ。


鈴新箱崎倉庫
日本橋箱崎町41
1986(昭和61)年8月8日

1枚目の写真で右奥へ行って突き当たりを左へ行ったあたり。倉庫の裏側は東京シティエアターミナルで、昔は箱崎川の水面だった。船で荷物が運び込まれる場合も多かったのだろう。昭和30年頃の火保図には、写真の倉庫と同規模の倉庫が、十数棟が立ち並んでいる。「上野S倉庫、コンクリート平屋」とある倉庫に違いない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )