ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




農林中央金庫。千代田区有楽町1-13。1985(昭和60)年11月22日

設計:渡辺仁、施工:清水組による昭和8年竣工のビル。典型的な古典様式による銀行建築だ。
現在は1995(平成7)年に竣工したDNタワーの丸の内仲通り沿いにファサードが復元された。中央部分に旧ビルの南側にあった正面部分、その両側に旧ビルの東側の部分を復元しているのだが、わりとうまい具合に融合している。両端に旧第一生命ビルの復元部分が衝立のように張り出しているのがちょっと……。



農林中央金庫・東面。1986(昭和61)年1月12日

農林中金をぼくはその名前から農業協同組合の大元締めの銀行のように考えていたが、そう間違ってもいなかったらしい。ウィキペディアによると、1923(大正12)年に設立された金融機関で、理事長は代々農水省事務次官が天下っている。国内最大規模の機関投資家だという。現在は整理途上であるかのような印象だ。

正面入口と横面北側。左:1985(昭和60)年11月22日。右:1985(昭和60)年11月22日

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