ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



左:六龍鉱泉隣の民家。台東区池之端3-4。1990(平成2)年2月18日
右:六龍鉱泉。池之端3-4。2007(平成19)年10月18日

六龍鉱泉という銭湯が水月ホテルの通りから入る路地の奥にある。建物自体はそう古いようには見えないが、昭和38年に撮られた航空写真に写っている建物と変わっていないように見える。
『東京路上細見3』(酒井不二雄著、平凡社、1988年)に以下の記述がある。
新潟出身の野上さんという人が、夢のお告げを信じて井戸を掘るつもりで地下を掘って掘って掘り下げたら温泉が湧き出したとか。正確には温泉でなく鉱泉。手掘りでじつに1600尺(約485メートル)も掘ったというから驚く。昭和6年に開湯し、現在、息子さんがあとを継いでいる。地下から組み上げた20度くらいの鉱泉で、熱めの湯をうめて適温にしているそうだ。

ここの湯の温度は45度以上だという。我が家では熱めにしても42度だから、入れる自信がない。
写真の古い民家と長屋は建て替わっている。



六龍鉱泉裏の長屋。池之端3-4。1990(平成2)年2月18日

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