ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




高陽堂。文京区本郷4-10。1988(昭和63)年10月16日

どうもひどい写真を出してしまって申し訳ないが、撮りなおしもしていないので掲載する。フイルムをカメラから出すときに、全部巻き取らないで取り出すと光が入ってこうなる。
写真の家は住宅地図で高陽堂となっている。写真右に階段の炭団坂があり、その左に高陽堂の裏へ回っていく狭い道がある。鐙坂の道路へぬける崖っぷちの細道である。その道の入口に当たる場所に史跡案内板があるが、昭和57年に文京区教育委員会が設置した「坪内逍遥旧居・常盤会跡」の説明板である。現在の説明板は、内容は同じだと思うが平成13年に再設置されたもの。
逍遥がここに家を建ててもらって住んだのが1884(明治17)年、逍遥が引っ越した後、常盤会という寄宿舎になって正岡子規が入ったのが明治21年。写真の建物とは関係ないわけで、この建物についてはなにも分からない。アパートか会社の寮として建てられたものと思うが、東西に長くかなり大きい建物である。東側の炭団坂のほうに玄関口があり、その部分は写真のようにモルタルが塗られている。戦後の改修ではないかと思う。
現在は日立の研修所が入る「日立本郷ビル」に変わった。


谷沢表具店
本郷4-35
1988(昭和63)年10月10日

この写真は暗くなりだしてから撮ったものらしくて、黒くつぶれてしまっている。菊坂の通りから下道沿いの家を撮った写真。正面の家はガラス戸に「表具師 石澤」と書いた紙が貼ってある。その家の背後、崖の上に建っているのが高陽堂。

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