ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




中村医院。中央区築地2-1。1988(昭和63)年2月21日

前の道路は平成通りで、写真左手にすぐ築地橋がある。左の家は「昭和工業株式会社」の表札がかかっていて、シャッターの上に「ブラザー工業……代理店」と読める。
写真右の家が中村医院だった建物で、屋根は日本家屋だが正面は銅板で洋風な造りだ。銅板張りだと普通は看板建築なのだが、この家は屋根が壁面より前に出ているし、正面の造作も商店の看板建築のように平面的ではない。



1987(昭和62)年頃

昭和25年頃の地図には「内科中村医院/森敏雄」、戦前の地図では「森医院」となっている。大正元年地籍図にも同じ場所に「森医院」が記載されているので、開業は明治期である。


1981(昭和56)年9月15日

この写真では玄関の軒下に「内科小児科/中村醫院」と書かれた軒灯があり、ガラス戸にも「中村醫院」の金文字が残っている。診療時間などの案内板がないので営業はしてないらしい。

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