3月の芸劇マチネーコンサートに行ってきました。
<日時>平成17年3月13日(日)
<曲目>
ベートーヴェン: 交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」
ブラームス : 交響曲 第2番 ニ長調 Op.73
指 揮 :ゲルト・アルブレヒト
読響のメイン・シェフであるアルブレヒトを迎えての、久しぶりのマチネーコンサートです。
前半の「田園」は、第一楽章冒頭からとても気持ちのいいテンポで始まりました。この曲の場合、標題音楽(田園)としてとらえるか、交響曲第6番としてとらえるか、大きく二つのアプローチがあると思いますが、アルブレヒトの場合は後者としてとらえているように感じました。
続く2楽章以降も過度の演出を廃した自然な演奏で、私は好感を持ちました。全体的には、まずまずのできばえという印象です。
後半のブラームスは名演でした。これは良かった。
ハーモニーが分厚く歌謡性に富み、かつ迫力のある演奏でした。私のイメージしているブラームス像に非常に近いものと言っても差し支えありません。
特に内声部の処理が見事で、第二バイオリンやビオラ・チェロの細かな動きが、曲全体を立体的にしていました。また、その見事にコントロールされた内声部と読響の特徴である力強いバスに乗っかる形で伸びやかに管楽器が歌ってくれていましたから、これは素晴らしい演奏にならないわけがない。
フィナーレで、ラスト直前ほんの少しスパイスを聞かせつつ圧倒的なクライマックスを作るのは、アルブレヒト流。私も見事にのせられました。
久しぶりに、実演で素晴らしいブラームスを聴いた気がしました。
でも、いつも読響のマチネーコンサートを聴いて感じるのですが、どうして前半に比べて後半の方が出来がいいんだろう。選曲による部分も大きいと思いますが、明らかに演奏にかける熱さ(演奏のエネルギーと言い換えてもかまいません)が違うように思えてなりません。したがって、いつも帰るときは、後半の印象が大きいので大変満足して帰るのですが、前半も同じくらいの出来がキープできたら、もっと鮮烈な記憶となって残るのになあと思ってしまいました。
それから、今日何よりもうれしかったことは、私自身最初から最後まで本当に自然に呼吸ができ、オーケストラの演奏と一体化できたことです。
アチェランドがかかろうと、急にピアノになろうと、テンポが速かろうと遅かろうと、常にアルブレヒトの指揮のもと、私自身、目の前の演奏と一体になって呼吸できました。
演奏の中に自分も入り込んで何とか一体感を味わいたい私のようなタイプの人間にとって、この点は非常に重要なのです。
指揮者のアルブレヒトの音楽つくりの素晴らしさが最大の要因だと思いますが、私なりにもう少し整理して考えてみたいと思います。
以前私のBlogでもコメントしましたが、昨年の第9で危うく呼吸困難(ちょっとオーバーか・・・)になりそうになっただけに、今日は本当にうれしかったです。
(でも、書きながら痛感しているのですが、表現がヘタで、言いたいことの半分も言えていない気がします。ごめんなさい。)
<日時>平成17年3月13日(日)
<曲目>
ベートーヴェン: 交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」
ブラームス : 交響曲 第2番 ニ長調 Op.73
指 揮 :ゲルト・アルブレヒト
読響のメイン・シェフであるアルブレヒトを迎えての、久しぶりのマチネーコンサートです。
前半の「田園」は、第一楽章冒頭からとても気持ちのいいテンポで始まりました。この曲の場合、標題音楽(田園)としてとらえるか、交響曲第6番としてとらえるか、大きく二つのアプローチがあると思いますが、アルブレヒトの場合は後者としてとらえているように感じました。
続く2楽章以降も過度の演出を廃した自然な演奏で、私は好感を持ちました。全体的には、まずまずのできばえという印象です。
後半のブラームスは名演でした。これは良かった。
ハーモニーが分厚く歌謡性に富み、かつ迫力のある演奏でした。私のイメージしているブラームス像に非常に近いものと言っても差し支えありません。
特に内声部の処理が見事で、第二バイオリンやビオラ・チェロの細かな動きが、曲全体を立体的にしていました。また、その見事にコントロールされた内声部と読響の特徴である力強いバスに乗っかる形で伸びやかに管楽器が歌ってくれていましたから、これは素晴らしい演奏にならないわけがない。
フィナーレで、ラスト直前ほんの少しスパイスを聞かせつつ圧倒的なクライマックスを作るのは、アルブレヒト流。私も見事にのせられました。
久しぶりに、実演で素晴らしいブラームスを聴いた気がしました。
でも、いつも読響のマチネーコンサートを聴いて感じるのですが、どうして前半に比べて後半の方が出来がいいんだろう。選曲による部分も大きいと思いますが、明らかに演奏にかける熱さ(演奏のエネルギーと言い換えてもかまいません)が違うように思えてなりません。したがって、いつも帰るときは、後半の印象が大きいので大変満足して帰るのですが、前半も同じくらいの出来がキープできたら、もっと鮮烈な記憶となって残るのになあと思ってしまいました。
それから、今日何よりもうれしかったことは、私自身最初から最後まで本当に自然に呼吸ができ、オーケストラの演奏と一体化できたことです。
アチェランドがかかろうと、急にピアノになろうと、テンポが速かろうと遅かろうと、常にアルブレヒトの指揮のもと、私自身、目の前の演奏と一体になって呼吸できました。
演奏の中に自分も入り込んで何とか一体感を味わいたい私のようなタイプの人間にとって、この点は非常に重要なのです。
指揮者のアルブレヒトの音楽つくりの素晴らしさが最大の要因だと思いますが、私なりにもう少し整理して考えてみたいと思います。
以前私のBlogでもコメントしましたが、昨年の第9で危うく呼吸困難(ちょっとオーバーか・・・)になりそうになっただけに、今日は本当にうれしかったです。
(でも、書きながら痛感しているのですが、表現がヘタで、言いたいことの半分も言えていない気がします。ごめんなさい。)
先日、椿姫を観に行ったときに沢山チラシを貰いました。その中にこんなものが・・・
6月26日(日)2時~
ラフマニノフ ピアコン 2番
チャイ4
オケ 日本フィル
指揮 阪 哲朗
ピアノ 菊池 洋子
romaniさん、観に行くのかな~と思いました。
情報ありがとうございます。
阪さんの指揮、実は大好きなんです。
次代の指揮者で私が密かに期待している1人です。
曲もいいなぁ。うーん。考えてしまいます。何か行きそうな予感が・・・。