社会保険庁が揺れています。
年金関係者の間では、記録の欠落・記録の誤りが相当規模で発生しているんじゃないかと、以前から噂されていました。
ただ、あの件数には正直驚きました。
しかし、仮に例の5000万件と1430万件がすべて解決したとしても、まだまだ個別の厚生年金の被保険者記録の誤りは十分ありえる、ということのほうが大きな問題かもしれません。
とくに、サラリーマンで転職や出向が多かった方などは要注意です。
それでは、どうしたらよいのか。
ずばり、「自分の身は、自ら守る。」
これしかありません。
つまり、年金の裁定を受ける前に可能な限り自分でチェックを行い、少しでも疑念があれば、確証がなくても社会保険事務所に出向いて確認を求めることです。
給与明細があればベスト、厚生年金基金に加入していた人は基金の加入記録も有力な援軍になるでしょう。
それから、「年金時効撤廃特例法」についてもひとことだけコメントします。
この法律は、今までの年金流の常識から考えると、大変画期的なものです。
年金には時効の概念が2つあって、ひとつは「基本権」と呼ばれるもの、もう一つは「支分権」と呼ばれるものです。
いずれも5年で消滅時効にかかってしまいますが、基本権を失ってしまうと年金は全く支給されなくなるので、通達でこの基本権は時効を援用しないようになっています。
問題は、後者の「支分権」。
これは「本来○年○月に支払われるべき年金」という意味ですが、こっちのほうは5年で本当に時効を援用するようになっているのです。
たとえば、7年前に年金の受給権を有していた人が、「手続きを忘れていたので、年金をくださいと」いうことで裁定請求したとしましょう。
この場合、基本権は保証されていますから、「5年以上経過しているから、もう年金はまったく受給できません」とはなりません。
しかし、支分権の時効によって、今から遡ること5年分しか年金はもらえないのです。
つまり、この場合、最初の2年分はどんなに頭を下げても泣きわめいても受給できません。
それを、今回の法律では、初めて例外として取り扱おうとしているのです。
その意味で、まずは評価しないといけないでしょう。
加えて、この法律によって救済された未支給年金については、非課税にするというのも画期的です。
ただ、わざと遅らせて手続きをした者に対してまで、この非課税措置が適用されることのないように、十分な配慮が必要だと思います。
本当はもっともっと書きたいことがあるのですが、一応音楽ブログなので、とりあえずこの辺にしておきます。
先週、ひょんなことから、イエルク=デムスが弾くシューマンのピアノ全集を廉価で入手しました。
このアルバム、前から欲しかったんです。
でも、なかなかお目にかかれなくて、なかば諦めていました。
こんなに長く探していたのは、ヘッツェルのブラームスのソナタ全集以来でしょうか。
嬉しくって、1枚ずつ丁寧に聴いています。
<曲目>
■シューマン:ピアノ作品全集(全13枚)
<演奏>
■イエルク・デムス(ピアノ)
<発売>
■1989年
それぞれに味があって、曲も演奏もみんな素晴らしいのですが、とくに気に入ったのがこの「子供のための3つのソナタ」。
何て愛らしいんだろう。
何度聴いても、またいつ聴いても、自然に顔がほころんできます。
シューマンがどんなに深い愛情を持って、可愛い3人の娘のためにこの作品を書いたのか、本当によくわかります。
あまりにも素敵だったので、思わず楽譜を買ってしまいました。
でも、残念ながら私はピアノが弾けません。
それで、無謀にもギターで弾いてみました。
当たり前ですが、ピアノで弾いてるようには上手くいきません。
それでも、聴くだけでは分からなかったような美しさも実感できました。
人さまに聴かせられるような内容ではありませんが、シューマンにほんの少しだけ近づけたような気がして、それがまた嬉しかったのです。
メモリアルイヤーは過ぎてしまいましたが、シューマンの世界も、これからもっと勉強しなきゃ・・・。
年金関係者の間では、記録の欠落・記録の誤りが相当規模で発生しているんじゃないかと、以前から噂されていました。
ただ、あの件数には正直驚きました。
しかし、仮に例の5000万件と1430万件がすべて解決したとしても、まだまだ個別の厚生年金の被保険者記録の誤りは十分ありえる、ということのほうが大きな問題かもしれません。
とくに、サラリーマンで転職や出向が多かった方などは要注意です。
それでは、どうしたらよいのか。
ずばり、「自分の身は、自ら守る。」
これしかありません。
つまり、年金の裁定を受ける前に可能な限り自分でチェックを行い、少しでも疑念があれば、確証がなくても社会保険事務所に出向いて確認を求めることです。
給与明細があればベスト、厚生年金基金に加入していた人は基金の加入記録も有力な援軍になるでしょう。
それから、「年金時効撤廃特例法」についてもひとことだけコメントします。
この法律は、今までの年金流の常識から考えると、大変画期的なものです。
年金には時効の概念が2つあって、ひとつは「基本権」と呼ばれるもの、もう一つは「支分権」と呼ばれるものです。
いずれも5年で消滅時効にかかってしまいますが、基本権を失ってしまうと年金は全く支給されなくなるので、通達でこの基本権は時効を援用しないようになっています。
問題は、後者の「支分権」。
これは「本来○年○月に支払われるべき年金」という意味ですが、こっちのほうは5年で本当に時効を援用するようになっているのです。
たとえば、7年前に年金の受給権を有していた人が、「手続きを忘れていたので、年金をくださいと」いうことで裁定請求したとしましょう。
この場合、基本権は保証されていますから、「5年以上経過しているから、もう年金はまったく受給できません」とはなりません。
しかし、支分権の時効によって、今から遡ること5年分しか年金はもらえないのです。
つまり、この場合、最初の2年分はどんなに頭を下げても泣きわめいても受給できません。
それを、今回の法律では、初めて例外として取り扱おうとしているのです。
その意味で、まずは評価しないといけないでしょう。
加えて、この法律によって救済された未支給年金については、非課税にするというのも画期的です。
ただ、わざと遅らせて手続きをした者に対してまで、この非課税措置が適用されることのないように、十分な配慮が必要だと思います。
本当はもっともっと書きたいことがあるのですが、一応音楽ブログなので、とりあえずこの辺にしておきます。
先週、ひょんなことから、イエルク=デムスが弾くシューマンのピアノ全集を廉価で入手しました。
このアルバム、前から欲しかったんです。
でも、なかなかお目にかかれなくて、なかば諦めていました。
こんなに長く探していたのは、ヘッツェルのブラームスのソナタ全集以来でしょうか。
嬉しくって、1枚ずつ丁寧に聴いています。
<曲目>
■シューマン:ピアノ作品全集(全13枚)
<演奏>
■イエルク・デムス(ピアノ)
<発売>
■1989年
それぞれに味があって、曲も演奏もみんな素晴らしいのですが、とくに気に入ったのがこの「子供のための3つのソナタ」。
何て愛らしいんだろう。
何度聴いても、またいつ聴いても、自然に顔がほころんできます。
シューマンがどんなに深い愛情を持って、可愛い3人の娘のためにこの作品を書いたのか、本当によくわかります。
あまりにも素敵だったので、思わず楽譜を買ってしまいました。
でも、残念ながら私はピアノが弾けません。
それで、無謀にもギターで弾いてみました。
当たり前ですが、ピアノで弾いてるようには上手くいきません。
それでも、聴くだけでは分からなかったような美しさも実感できました。
人さまに聴かせられるような内容ではありませんが、シューマンにほんの少しだけ近づけたような気がして、それがまた嬉しかったのです。
メモリアルイヤーは過ぎてしまいましたが、シューマンの世界も、これからもっと勉強しなきゃ・・・。
わ~、聞きたい!
シューマンは私にとって特別なのでぜひこの全集欲しいです。シューマンのCDはバラバラと取りとめもなく持ってるだけなので。
>イエルク=デムスが弾くシューマンのピアノ全集を廉価で入手しました。
どちらでゲットされましたか?ずっと捜されていたのを私が簡単にお聞きするのも失礼なのですが・・。
いつもありがとうございます。
あまりにきれいな曲だったので、ふらりと楽器店で楽譜をみていると、無性に欲しくなって買ってしまいました。
弾くといっても、音をなぞるくらいしかできないのですが、本当に「優しい」曲でした。
でも、「優しい」と「易しい」は違うことだと改めて思い知らされました(笑)
デムスの全集、残念ながら廃盤になっているようです。
ばら売りとしては、Ituneオンラインショップでも出ているようですが、もちろん全曲ではありません。
ただ、廃盤にしておくにはあまりに惜しい「味わい深い」演奏だと思います。
またご連絡しますね。
ところでシューマンのソナタ素敵ですね。ギターでの音色もとても気になります。演奏してわかる美しさ、というところにも惹かれます。いつか楽器をやってみたいのですが(^^ゞ
いつもありがとうございます。
年金は、今ようやくクローズアップされてきた感がありますが、リタイヤ後の自分の生活を左右する本当に大切なものだと思います。
常に「大丈夫か」と自分を守っていかないといけないなんて寂しい話ですが、前向きに捉えるしかなさそうです。
私の場合、一応年金(特に企業年金)を本業にしておりますので、もしお困りのことがあればご連絡ください。
>ギターでの音色もとても気になります。
正直お恥ずかしいアレンジなんです。でも、たどたどしくても自分で楽器を持って弾いてみると、音の響きの色彩感が何となく分かったりして、新しい発見があります。
でも、シューマンは苦い表情をしているんだろうなあ。(笑)
ご無沙汰しております。
このシューマンのソナタは彼の娘たちのために書かれた本当に美しい曲ですよね。でも実際に子供が弾くには技術的にも難しい曲です。
子供に是非やらせたい作品ですが、レガートがかけにくく、なかなか弾けそうな子供は・・・おりません。
「ユーゲントアルバム」はもっと譜読みも楽で美しい短い曲があり、歌曲を思わせ、それをいっしょうけんめいうたえる子供の演奏を聞けると ほんとうに音楽をやっていてよかったと思います。
シューマンの小品。ほんとうに珠玉です。
この録音は聴いたことありませんので、私も探してみようと思いました。ありがとうございました。
さて、ブラームス ピアノトリオ、1か2か迷って一番を10月に演奏会にかけることにいたしました。
またきちんとご案内させていただきます。
romaniさまも時節的にいっそうお忙しいことと思いますが、お元気で。ではまた
いつもありがとうございます。
>子供に是非やらせたい作品ですが、レガートがかけにくく、なかなか弾けそうな子供は・・・おりません
なるほど・・・。そうでしたか。子供のピュアな感性で弾けば、どんなに素晴らしいかと想像していたのですが、確かに実際に音符を音にしようとすると、レガートの壁に阻まれてしまうのですね。
このデムスの演奏のように、温かく優しい雰囲気で弾くのは至難の業であると、改めて認識しました。
ブラームスのピアノトリオは、1番に決まったのですね。
本当に素敵な曲です。
今から楽しみにしております。
ありがとうございました。
その意味で私は、最初からromaniさんのブログのファンです。いささか釈迦に説法的なコメントになりましたが、機会がございましたら、第2弾、3弾を期待しております。
肝心のシューマンですが、シューマンはまったくの門外漢でして、今回はコメントができません。申し訳ないです。ただ、デムスとは握手したことがあり、その掌の大きさと指の長さは、それぞれ私の倍くらいあるかのような大きさでした。圧倒的だったのが、指と掌の柔らかさでした。
ご返信が遅くなり、本当に申し訳ありません。
過分のお褒めの言葉を頂き、恐縮しております。
最近、年金に関して急にスポットがあたってきたような気がしますが、あまりいい話題で取り上げられませんよね。当然だと思います。
また機会があれば書くつもりですが、年金というのは法律を読むとすぐに分かるのですが、本則よりも例外規定のほうが遥かに多いのです。
これが、「年金」という最重要テーマを複雑にしている元凶です。
公表されているようなずさんな管理は論外ですが、とにかく年金制度そのものをシンプルに整理して、誰でも分かるようにしていくことが、実は最大のテーマかもしれません。
>デムスとは握手したことがあり、(中略)圧倒的だったのが、指と掌の柔らかさでした。
えっ、デムスと握手されたのですか・・・。
握手できたcalafさんが本当に羨ましいです。(笑)
ただ、この「柔らかさ」という表現、妙に納得してしまいました。
彼の演奏はとにかく優しいのです。目を見張るような速弾きはしませんが、アーティキュレーションが適切で、常に包みこまれるような柔らかさを感じます。
やっぱり、かれの指・掌の資質も大きく貢献しているのでしょうね。
ありがとうございました。
デムスは、写真からの想像ではそれほど大柄に感じなかったのですが、やはり本物のピアニストの指(掌)を持っているのですね。
デムスの実演を聴いたことのない私にとって、「うーん、なるほど・・・」とcalafさまを羨ましがるしかありません・・・。(笑)
今年も10月に日本でコンサートをやってくれるようなので、是非聴いてこようと思います。
でもサインはくれないかなあ・・・。
ありがとうございました。