六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

天空へと 樹々の挑戦

2010-05-09 01:23:29 | ポエムのようなもの
       空へ天へという勢いはいつも摘み取られる
 
       太陽に近づきすぎたイカロスの墜落のように
       天空へとのびすぎて崩落し
       共通言語が失われたバベルの塔のように

       

       天のことは天に 地のことは地に
       これも一つの知恵ではあろう

       地を這って生きることを卑しむわけではないが
       なお天空を望むことを選びたい

       
 
       新しく生まれてきた私は
       どうして古いものにへつらわねばならないのか
       やがて去る私は
       どうして先人と同じであらねばならないのか

       

       たとえ摘み取られ 刈られ 伐りとられても
       しつっこく 隙を見て のびてみよう
 
       天空を諦めないふるまいには
       美しいこともあれば 醜いこともある
       みんなまとめて引き受けようじゃないか

    

       
      中学生の作文程度だな
         オッと、賢い中学生から叱られるかも

 




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柊南天

2010-05-08 04:18:30 | 花便り&花をめぐって
    

    

     葉は柊のようで実は南天のよう、でもって柊南天。
     少し命名が安易じゃないかい。
     でも、それで自然なのかも。
     ちゃんと葉も紅葉するし・・・。

     実の色合いが素敵だ。
     マリー・ローランサンの絵のような色彩だ。

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お引っ越しの挨拶はありませんでした。

2010-05-06 01:33:58 | よしなしごと
 またまたわが家のキジバトの話題ですが、もうこれっきりです。

 4日の夕方のことです。それまでじっと巣を守っていた鳩がすーっと飛び立ちました。驚いたり怯えたりするような状況ではありませんでした。暖め手の交代かなと思いました。しかし、辺りが暗くなっても帰ってくる様子はありません。
 少し心配でしたが、鳩だってズーッと同じでは飽きが来るし、そのうちに帰ってくるさ、なんといっても卵があるんだからと自分に言い聞かせていました。

 5日の朝になっても帰りません。ベランダの上から木の葉越しに確認するとどうも卵も見あたらないようなのです。
 それでも万一ということもあるので、あまり近づかないようにして待ちました。
 とうとう24時間以上がすぎました。でも、帰ってきません。
 ついに意を決して巣に近づき確認することにしました。
 もぬけのカラです。

    

 鳩はおろか、3日の午前には確認していた卵もありません。
 僅か1日か2日の間に孵化し、巣立つなどということは考えられません。
 かといって、何ものかに襲われた様子もありません。
 4日の夕方まではきわめて自然にしていましたし、飛び立つときも驚いたり慌てたりする様子などありませんでした。

 おそらく、もう少し居心地の良いところを見つけて引っ越したのでしょう。
 卵を持ってですからそんなに遠くへではないと思います。
 念のため周りの木を見て回りましたがそれらしい巣を見かけることはありませんでした。

 きっと新居で無事に孵り巣立つのでしょう。
 そう信じています。
 その瞬間に立ち会いたかったのですが、夢は叶いませんでした。

 でもいいのです。これでもう、鴉の鳴き声が聞こえたからといって耳をそば立て、猫の姿が見えたからといってその行くへを目で追うというようなことをしなくて済むようになったのですから。
 そこで一首。

   世の中にたえて鳩の巣なかりせば初夏の心はのどけからまし

 下の写真は、二週間ほど前、抱卵し始めた頃のものです。
 孵る日を、そして巣立つ日を楽しみにしていた頃です。

       

 上の歌が
   
    世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし
  
  という、在原業平のもののパクリであることはいうまでもありません。
    

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期待と不安・・・今日のキジバト

2010-05-03 16:56:54 | ラブレター
 目の前に巣をかけているキジバトが抱卵し始めてからもう二週間近くになります。
 どんな具合なのでしょうか。
 今日は朝からなにやら親鳩がもぞもぞ動いています。
 ひょっとして雛が孵ったのではないでしょうか。
 あるいは卵を裏返しているだけでしょうか。
 親鳥はまんべんなく暖めるために卵をひっくり返したり、向きを変えたりすると言われています。

    

 確かめたくてしょうがないのですが、孵ったとしたらいっそう親鳥は神経質になっているはず、容易に近づくことも出来ずウズウズしています。
 写真も前ほど鮮明でないのは遠くから写してトリミングで引っ張っているからです。

 特にこれまで2回が悲劇に終わっているだけに、今度こそはという期待と不安とでいっぱいなのです。
 すべきことが手につきません。
 弱ったものです。

 おまけの写真は今を盛りのツツジです。 

    

    
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ひと足早いこどもの日・・・といっても植物の子ですが

2010-05-02 15:53:50 | 写真とおしゃべり
 連休もこれだけ続くとどれがなんの日かわからなくなりますね。
 もっとも、もう勤める身ではない者にとっては、ゴールデンだろうがシルバーだろうが関わりなく、ひたすら人混みや渋滞を避けて閑居するというのが実状ですが。

    

 もう寒くなることはあるまいと床屋へ出かけました。
 別にあまり伸ばしては居ませんが髪を切ると襟元がスウスウして、寒いときだと風邪を引きそうになります。

    
       私ではこんなにうまくは撮れません 図鑑から拝借

 帰り道、ハルジオンの花の群落のような所にさしかかりました。
 こんな可憐で可愛い花を誰が「泥菊」などと呼びはじめたのでしょうか。
 前にも一度、憤慨して日記に書いたことがあります。
 きっとどこにでもあるからでしょう。
 どこにでもあるから交換価値はない、交換価値がないものは価値ではないという論法なのでしょうか。

    
              桜ん坊の子供たち

 「ルリリリリリ、ルリリリリリ」という鳴き声を聞いて自転車を止めました。
 この声はカワラヒワに間違いありません。
 見ると、僅か2、3メートル先の田んぼの畦で、草の実か虫をついばんでいるつがいが居ます。この距離なら何とか写真にとポケットからデジカメ付きの携帯を取り出しました。

      
              桜ん坊のシルエット
 
 携帯のふたを静かに開けたのですが、ポロロロンと音がしました。
 その音に反応してつがいはさっと飛び立ち、十数メートル先の畦へと移動しました。スズメぐらいの小鳥、もうその距離では写真は無理です。
 しまった、こんなことなら写真なんて欲張らずにジッと観察していればよかったと諦めて自転車を降りました。
 するとどうでしょう、もう一羽が私のすぐ足下から飛び立ち、前の二羽と合流しました。

    
               桑の実の子供たち

 全部で三羽いたのですね。向こうの畦でちらほら見えるのですが、いかんせん遠すぎます。つばさの横の黄色の模様でかろうじてスズメとの違いがわかるぐらいなのです。
 諦めて帰宅しました。

    
            こんな面白い形でなっています
 
 うちでは今、二つの木の実が枝を飾っています。
 まだまだ子供ですが、やがて熟してくると、それぞれ食べることが出来ます。
 桜ん坊と桑の実です。

 キジバトは今日もしっかり卵を抱いています。
 この暖かさでソロソロではと気がはやります。

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私の「酒と薔薇の日々」・・・少しかっこう付けすぎかな?

2010-05-01 03:00:45 | 花便り&花をめぐって
 のどかな都市郊外の話に戻ります。
 ハルジオンとタンポポが乱れ咲く農道を選んでマイ・チャリを駆っておなじみの農協直販所へといって参りました。
 私のことですから、途中で関心があるものに出会うと、チャリは一旦停止、観察と撮影の道草タイムです。車でしたらこうはゆきません。
 そこでゲットしたのが前半2枚の写真です。

    
          紫のケシ けっこう妖しい雰囲気がある

 道草がたたって危ういところでした。
 農協の野菜売り場は早い者勝ちです。スーパーのようになくなりかけると魔法のように奥の院からどばっと出てはきません。あとひと束だけという野菜もありましたので即座に買い物かごへ。間一髪、レジで会計をしていると、あとから来た女性が「○○は今日はないの」と訊いています。
 レジのおばさん、「この方ので最後です」。スーパーではそんなことはいわないのですが、ここはほら、みんな身内みたいなもの、シャイな私の思いもなんのその、事実がストレートに告げられるのです

    
         アヤメだってこうしてみるとけっこう妖しい
 
 そこで紳士たる私、内心の動揺を隠しながら、「申し訳ありませんでした。ご必要ならお譲りしますが」といってみる。おそらく「それでは」と相手は言わぬはずとはこちらの計算のうち。果たせるかな、「いやいや、そこまでは」との返事。
 こちらはなんの損失もなく、「アラ、なんという謙虚なひと」という印象だけ残して(一人合点な思い込み)事態は収拾。

 買い物を終えて、店外の花売り場に出品されているものを見る。
 木香薔薇(モッコウバラ)が美しかったのでそれを携帯のカメラに収め、さらに接写を試みていると、傍らに突然人影が。
 「きれいでしょう」と語りかけてきたのはいかにも地元の人という感じのおばちゃん。
 「そうですね。こういう小振りな花が連なっているというのはなんだかまろやかな感じでほっとしますね」
 と、私は答える。

 「よかったらひとくくり持ってったら」と、そのおばちゃん。
 「えっ」と驚く私。
 きけばそのおばちゃん、この花の出品者。
 「いやいや、売り物をいただくわけには」と辞退する私に、
 「売れ残ったら捨てるだけだし、それにこれなんか売るには少し開きすぎてるから」
 と、おばちゃんは大きなひとくくりの枝を私に差し出すのでした。

    
             いただいたモッコウバラ

 「本当にいいんですか」
 「いいからいいから」
 というやりとりがあって、その木香薔薇のひと枝は私のチャリの前かごへと収まったのでした。
 私は凱旋将軍さながら、いただいた木香薔薇に鼻を突っ込むようにしてチャリを駆って帰りました。

    
                今日のお買い物

 農協の直売所は、今や私の憩いの場所です。
 野菜が安く手に入り、こんなもらい物まであるのですから・・・。
 今日、買ったものの内訳は以下の通りです。
 ・ひのなカブラ 1束 80円 ・根付き大根葉 1束 100円 ・ふき 1束 100円 ・地三つ葉(水耕栽培ではないもの) 1束 70円 ・田ぜり(水耕栽培ではない天然のせり) 2束 200円 ・竹の子(中2本、小3本) 200円
 以上合計で750円です。

       
              自己流に活けてみた

 うちへ帰ってから、木香薔薇を「がむしゃら自己流」に活けてみました。
 また一部を挿し木にしてみましたがうまく根付くでしょうか。
 おばちゃんが挿し木も出来るよと教えてくれたからです。

 こう書くと、かなり時間を費やしたように感じられるかもしれませんが、家を出て帰るまで、わずか1時間ほどのプチ・トリップなのです。
 でもそれが、私のがさついた神経を癒してくれるのです。
 



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