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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

私の「酒と薔薇の日々」・・・少しかっこう付けすぎかな?

2010-05-01 03:00:45 | 花便り&花をめぐって
 のどかな都市郊外の話に戻ります。
 ハルジオンとタンポポが乱れ咲く農道を選んでマイ・チャリを駆っておなじみの農協直販所へといって参りました。
 私のことですから、途中で関心があるものに出会うと、チャリは一旦停止、観察と撮影の道草タイムです。車でしたらこうはゆきません。
 そこでゲットしたのが前半2枚の写真です。

    
          紫のケシ けっこう妖しい雰囲気がある

 道草がたたって危ういところでした。
 農協の野菜売り場は早い者勝ちです。スーパーのようになくなりかけると魔法のように奥の院からどばっと出てはきません。あとひと束だけという野菜もありましたので即座に買い物かごへ。間一髪、レジで会計をしていると、あとから来た女性が「○○は今日はないの」と訊いています。
 レジのおばさん、「この方ので最後です」。スーパーではそんなことはいわないのですが、ここはほら、みんな身内みたいなもの、シャイな私の思いもなんのその、事実がストレートに告げられるのです

    
         アヤメだってこうしてみるとけっこう妖しい
 
 そこで紳士たる私、内心の動揺を隠しながら、「申し訳ありませんでした。ご必要ならお譲りしますが」といってみる。おそらく「それでは」と相手は言わぬはずとはこちらの計算のうち。果たせるかな、「いやいや、そこまでは」との返事。
 こちらはなんの損失もなく、「アラ、なんという謙虚なひと」という印象だけ残して(一人合点な思い込み)事態は収拾。

 買い物を終えて、店外の花売り場に出品されているものを見る。
 木香薔薇(モッコウバラ)が美しかったのでそれを携帯のカメラに収め、さらに接写を試みていると、傍らに突然人影が。
 「きれいでしょう」と語りかけてきたのはいかにも地元の人という感じのおばちゃん。
 「そうですね。こういう小振りな花が連なっているというのはなんだかまろやかな感じでほっとしますね」
 と、私は答える。

 「よかったらひとくくり持ってったら」と、そのおばちゃん。
 「えっ」と驚く私。
 きけばそのおばちゃん、この花の出品者。
 「いやいや、売り物をいただくわけには」と辞退する私に、
 「売れ残ったら捨てるだけだし、それにこれなんか売るには少し開きすぎてるから」
 と、おばちゃんは大きなひとくくりの枝を私に差し出すのでした。

    
             いただいたモッコウバラ

 「本当にいいんですか」
 「いいからいいから」
 というやりとりがあって、その木香薔薇のひと枝は私のチャリの前かごへと収まったのでした。
 私は凱旋将軍さながら、いただいた木香薔薇に鼻を突っ込むようにしてチャリを駆って帰りました。

    
                今日のお買い物

 農協の直売所は、今や私の憩いの場所です。
 野菜が安く手に入り、こんなもらい物まであるのですから・・・。
 今日、買ったものの内訳は以下の通りです。
 ・ひのなカブラ 1束 80円 ・根付き大根葉 1束 100円 ・ふき 1束 100円 ・地三つ葉(水耕栽培ではないもの) 1束 70円 ・田ぜり(水耕栽培ではない天然のせり) 2束 200円 ・竹の子(中2本、小3本) 200円
 以上合計で750円です。

       
              自己流に活けてみた

 うちへ帰ってから、木香薔薇を「がむしゃら自己流」に活けてみました。
 また一部を挿し木にしてみましたがうまく根付くでしょうか。
 おばちゃんが挿し木も出来るよと教えてくれたからです。

 こう書くと、かなり時間を費やしたように感じられるかもしれませんが、家を出て帰るまで、わずか1時間ほどのプチ・トリップなのです。
 でもそれが、私のがさついた神経を癒してくれるのです。
 



コメント (2)
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