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ドジだなっ! はからずもの「美術鑑賞」

2014-06-28 23:36:12 | アート
 写真は県美術館南門にある私ご贔屓の南京ハゼ

 今日の午後のことである。県立図書館を出たところで、隣の県立美術館は何をやっているのだろうかフトと見たら「県展」、ようするに岐阜県美術展が開催中とある。
 たしか若い知り合いが写真の部に応募していたはずだと思い、覗いてみることにした。

          
               ちょうど花盛りだった

 入ってすぐに子どもがやたら多いのに気づいた。今日は土曜日だし、子どもたちが美術に親しむのはいいことだろうぐらいに思って作品を観はじめた。
 どうみても子どもの絵だ。近づいてみると「小1 ◯◯**」とある。
 あっそうか、順序として子どもの作品から始まるのだと気づいて足早に観ていった。

 年齢が上がるに連れて巧くなってゆく。中学生ぐらいになると驚くほどリアルなものから、大胆にデフォルメしたものもある。

 絵画が終わったら書道だった。これもほぼ感想は同じ。

 さあ、いよいよ成人の部だと思ったらもう会場は終わりだった。
 あ、間違えて少年の部のところへ入ってしまったのだと気づき、受付のお姉さんに、「成年の部はどこでやっているのでしょうか」と尋ねると、「それはもう終わりました」とのこと。

          
 
 「え?でもまだ4時でしょう」と尋ねる私に、「いいえ、成年の部の開催期間が今月の中頃でもう終わったということです」との答え。
 「あ、そうでしたか。それじゃ・・・」とその場を去ったのだが、しばらくすると、「お客様、お客様」とその彼女が追っかけてきた。
 なんだろうと思ったら、一枚のパンフを示して、「どうしてもご覧になりたいようでしたら、7月5日から多治見で、そして7月19日からは高山で展示されます」とのこと。
 「もう終わりました」ではそっけないと思ってわざわざ追いかけてきて説明してくれたのだ。これには大いに感謝するが、でも、正直いって、この時期、日本一暑いといわれる多治見にまで追っかけてゆくだけの興味と気力もない。でもそれをいっちゃあおしまいと、「わざわざご親切にありがとう」といってその場を辞した。

          
             よく見ると螺旋状になっている

 美術館を出る際、振り返って見たら「県展 少年の部」とちゃんと書いてあった。

 子どもたちの絵はあまり覚えていないが、画面からはみ出しそうに書かれていたワタリガニが美味しそうだった。単なる入選のようだったが、私が審査員ならあれが特選だ。


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9 コメント

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スッキリ (杳子)
2014-06-29 11:28:38
これ、南京ハゼっていうんですか!
うちの近くにもあって、このなんていうか緑色のネジバナみたいのが、ぴゅーっぴゅーっと出ているので、なんだろうとずっとモヤモヤしていました。
おかげですごくスッキリしましたので、御礼申し上げます。人間てやはりなんだかわからなくて名前の無いものがあると、モヤモヤしますね。「名前」がわかった途端、気薄味悪さもモヤモヤ感も霧が晴れるみたいになくなります。他のモヤモヤも名づけたくなりました。
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名付ける (六文錢)
2014-06-29 12:23:23
 名付ける、あるいは分類すると安心するというのはひとが共有する属性でしょうね。ようするに、それに言葉が与えられるとなんだかそれを所有したかのような気になるということでしょう。
 言葉というのはモヤモヤっとした状況を分節することによってもたらされるというソシュール言語論のいわんとするところがわかるような気がしますね。

 ところでこの南京ハゼですが、やがて緑色の坊主のような実がなり、秋にはその表皮が茶色になって、やがてそれが弾けると中の白い実が見えるようになります。
 この実からかつてはロウを採ったようで、今でも和ろうそくの最高級品はハゼのロウのみで作ったもののようです。

 なお、この葉は、やはり秋になると赤を主体に紅葉します。その紅葉の仕方は、その年の気候などによってかなり異なるようです。

 引き続き観察されると面白いですよ。
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思い出せない映画の題名 (さんこ)
2014-06-29 15:48:07
名前を付けるという事、名前を持つという事の奥深さを、私に教えてくれたフランスのとても良い映画があったと、思い出したのに、その印象的なシーンまで、思い出すのに、題名が喉元まで来ているのに思い出せません。かって、仏領インドシナの戦いに戦闘機のパイロットとして参戦した男が主人公。いろんなところでこの映画の話をしているのに。
孤児院のある女の子と、この元パイロットで今は心を病む男が、まるで恋のような、感情を共有し合うお話。
無理解な大人によって、男は誘拐犯として射殺されます。女の子は、警察官に「名前は?」と訊かれます。「もう名前は無いの」と女の子は答えます。
死んでしまった男との間だけで、彼女の名前は、存在したのでしょうね。
そのラストシーンは、切なくて、忘れられないのに、題名が思い出せません。ああ。
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薄気味悪い (杳子)
2014-06-29 17:08:35
…だったのでした。すごい薄気味悪い入力ミス。「薄」を後から足したのですが、変なとこに入っちゃいました。タブレット端末は手軽だけど、やはりパソコンみたいなわけにはいきません。失礼しました。
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う~ん。 (六文錢)
2014-06-29 17:22:30
>さんこさん
 どこかで聞いたような話ですが、その映画そのものは未見です。タイトルを思い出したら教えて下さい。
 貴ブログ、無断で引用、紹介いたしました。お許し下さい。
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だと思いました。 (六文錢)
2014-06-29 17:35:45
>杳子さん
 拝見したとき、「ん?」とつっかえたのですが、どう打ち込んで変換してもそんな風にはならないので、後から「薄」を挿入なさったのが場所が違ったのだろうと推理いたしました。
 こう見えても、中学生の頃、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズを夢中になって読破した推理ファンですから、そうした推察は得意なのです(と威張るほどのことではありませんね)。
 わざわざのご訂正、ありがとうございました。
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シベールの日曜日 (漂着者)
2014-06-29 22:33:42

横から割り込んですみません。
さんこさんコメントの映画の題名は
「シベールに日曜日」ではないですか?
中学生の頃、見た記憶があります。
そんなストーリーでした。
間違っていたらごめんなさい。

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間違いないようですね。 (六文錢)
2014-06-29 23:22:59
>漂着者さん
 やや、お久しぶりですね。
 割り込みなんてとんでもない。さんこさんもお喜びでしょう。
 私もいろいろ検索して見ましたが、ご指摘で間違いないと思います。
 やはり、私は未見でした。
 それにしても、中学生の頃にご覧になったものをよく覚えていらっしゃいますね。感心しました。
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そうでした!有り難う (さんこ)
2014-06-29 23:53:36
六文銭さん

拙ブログを、深く受け止めて下さって、
紹介までして頂いて、光栄です。有り難う。
漂着者さん、そうでした。「シベールの日曜日」に間違いありません。セシールだったか、何だったかともやもやしていました。すっきりと霧が晴れました。有り難うございます。女の子の手に、
これは、お星さまのかけらだよ、と言って男が、石を握らせるシーンがありました。サンテグジュペリを思わせるお話で好きな映画でした。誰も愛してくれない寂しい女の子と、今でいうパニック障害に苦しむ男との、年齢差を超えた愛が、哀しい結末で終わるのでしたね。
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