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【率直な訴え】田んぼにものを捨てないで下さい!

2015-07-17 20:48:00 | よしなしごと
 私のうちの近くの田で田植えが行われたのは6月9日付の日記に載せたとおりだ。それから40日、ひょろひょろとしていた苗たちは見違えるようにたくましくなってきた。
 もっとも、その折も書いたように、この地区の田植えはかなり遅い方なので、他のところではこんなものではないことだろう。


       田植え、5日後
 
 ここは下肥を鋤きこんだりしていたことからみて、どうも有機農法を取り入れているようで、そのせいか、他の田よりもジャンボタニシ(これは通称で、正式名称はスクミリンゴガイ)が多いようだ。写真の4つ固まっているのがそれで、手前のピンク色はその卵、そして左上の2匹はその幼生ではないかと思う。

             
 
 これも前に書いたが、日本に蔓延したのは以下の様な事情である(wikiによる)。
 「南アメリカ ラプラタ川流域原産だが、日本へは食用として1981年に台湾から長崎県と和歌山県に、初めて持ち込まれた。83年には養殖場が35都道府県の500カ所にものぼった。しかし、需要が上がらず、採算が取れないため廃棄された。84年に有害動物に指定されたが、廃棄されたり養殖場から逸出したものが野生化し、分布を広げている。」
 生態系のグローバリゼーションとでもいおうか。

             

 ところで、これは生物界の葛藤の例(とはいえ、人為が絡んでいるのは見たとおり)だが、極めて卑近に見るマナーが、田を傷めているのは腹立たしい限りだ。写真で見る異物の放擲は、わずか数メートル以内のものである。車が行き交う道路端であることからして、それらは車からのものだろう。
 どういうつもりでこんなことをするのか、私にはわからない。

             

 別に、道徳家気取りでいうわけではない。子供の頃、農家で暮らした経験を持つ身には、往時の農家が、とくにこの時期、炎天下で田を這いずりまわって、いわゆ「田の草取り」といって雑草などの異物を取り除いていたのをよく知っているからだ。
 もちろん当時とは農作業もずいぶん変わった。しかし、田が、農家にとっては大切な職場であることには変わりがない。

             

 田に平気でものを投げる人たちが、米を食うのかどうかは知らない。しかし、いずれにしろ、彼がビジネスマンであったとしたら、そのオフィスに通りかかりの人からものを投げ込まれるのと変わりない所業なのだ。
 どうか田へはものを捨てないでほしい。そんな気がフトしても思いとどまってほしい。
 そうすれば、米を口にするおり、それを思い出して、その米の味が増すことだと思う。








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