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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ちょっと残念だなぁ、香川照之くん。

2022-09-05 02:03:45 | よしなしごと
 香川照之がその不祥事で、TVなどから姿を消している。
 どの程度の不祥事かいろいろ記事を読んでみたが、やはりかなりのもので、弁解の余地はないだろう。それも、従前からのもので常習化していたみたいだ。
 まあ、これではいろんな所から干されるのは仕方ないだろう。

 最近では、トヨタの社長とTVに現れ、「トヨタイズム」とやらを語るCMでよくお目にかかっているが、こんなものは消えてもなんともない。たしかにトヨタは金儲けがうまい。それをあたかも崇高な理念があるかのように上から目線で語るようなCMはむしろ不快ですらあった。

 干されてちょっと残念だと思うのは、彼のかつての映画出演で優れたものが多かったことだ。多くの映画に出ていて、それぞれがいい味を出していたと思う。

 最初にすごいなと思ったのは、中国映画の『鬼が来た』(02年)での日本兵の役だった。これは他に代えがたいのではないかと思った。ついでやはり中国映画の『故郷の香り』(03年)での、まるでスナフキンを思わせるような中国人ろうあ者で鳥飼いの役。

 日本映画で印象が強いのは、『ゆれる』(06年)で、オダギリ・ジョーと兄弟役を演じたものがある。
 さらには、小泉今日子と夫婦役を演じた『トウキョウソナタ』(08年)での彼の演技も忘れがたい。

 総じて言って、これらの映画での彼の演技は、やはり、余人でもって代えがたいほどしっかりと彼の味を出していたことだろう。だからこそ、これから彼のそういう演技が観られないというのが残念なのだ。

 今回明るみになった彼の素行、それを諌める人が誰も周りにいなかったのかとも思うが、いくぶん病的な要素もあるかも知れないと思う。

 それらをしっかりと矯正した上で、また私を唸らせるような演技を披露してほしいものだと思う。

コメント
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