同人誌の仲間、Tuさんの仲立ちで、岐阜の文学事情、とりわけ同人誌に詳しいTaさんにお目にかかる。
設定された話題は、今年一月にコロナで召された旧同人誌「遊民」時代の先達、大牧冨士夫さんについてだったが、話が進むうちに意外な展開に。
このTaさん、私と同い年なのだが、高校時代、私の生涯の畏友にして数年前亡くなった須藤(旧姓高木)くんの同級生だったというのだ!
帰宅してからも、大牧さんや須藤くんなど先に逝ってしまった人たちの一挙手一投足が思い出されて、なんかしんみりしてしまった。
そんな折、だんだん深刻になる認知症と闘っているやはり同年の友人から悲観的な電話が。
「時間の連続性などどうでもよい。居直って瞬間瞬間をエンジョイするように」と助言するが、私の言葉自身がその記憶に残らないだろうと思うと無力感に襲われる。
そぼ降る雨のなか、どこかで無為に生き残ってしまっている自分を責めているような自分がいる。