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DV? 一高生、女性を足蹴に!

2008-01-19 15:30:09 | よしなしごと
 この度、「讀賣新聞」が伝えるところによると、一高生、間 貫一なる者が、デートDV(dating violence)の疑いで、当局の事情聴取を受けている模様。
 事件は、去る一月一七日夜半、静岡県の熱海海岸で起こったもので、被害者は、間と将来を言い交わした仲、鴫沢 宮さんと見られる。

           

 この一部始終を目撃したとされる尾崎紅葉氏によれば、間は鴫沢 宮さんが心変わりしたものとみなし、激昂のあまり暴行を加えたという。
 当局に、参考文献として提出された尾崎氏の記述によれば、以下のようである。まずは、間が以下のように切り出したという。

 「吁(あゝ)、宮さん恁(かう)して二人が一處(いツしょ)に居るのも今夜限(ぎり)だ。お前が僕の介抱(かいはう)をしてくれるのも今夜限、僕がお前に物を言ふのも今夜限りだよ。一月の一七日、宮さん、善(よ)く覺えてお置き。來年の今月今夜は、貫一は何處(どこ)で此月(このつき)を見るのだか!再來年(さらいねん)の今月今夜……十年後(じふねんのち)の今月今夜……一生を通(とほ)して僕は今月今夜を忘れん、忘れるものか、死んでも僕は忘れんよ!可(い)いか、宮さん、一月の一七日だ。來年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから、月が……月が……月が……曇ったらば、宮さん、貫一は何處かでお前を恨んで、今夜のやうに泣いて居ると思ってくれ。」

 それに対し、鴫沢さんの事情説明や言い訳などがあった模様だが、間はそれに納得せず、暴行に及んだという。そのくだりを、前述、尾崎氏の記述から再び引用する。

 「それぢゃ斷然(いよいよ)お前は嫁く氣だね!是迄(これまで)に僕が言っても聽いてくれんのだね。ちえゝ、膓(はらわた)の腐った女!姦婦(かんぷ)!!」
 其聲(そのこゑ)と與(とも)に貫一は脚(あし)を擧(あ)げて宮の弱腰を礑(はた)と〔足易〕(け)たり。(宮は)地響(ぢひゞき)して横樣(よこさま)に轉(まろ)びしが、なかなか聲をも立てず苦痛を忍びて、彼(女)はそのまゝ砂の上に泣き伏したり。

            

 以上が事件のあらましだが、奇怪なのは、こうした尾崎氏の目撃証言にもかかわらず、鴫沢さんがその間の経緯に関する証言を拒んでおり、したがって、DVの立証は困難かと思われる。

 なお、間の方は、その容疑を大半にわたって認めており、刑事告発も覚悟している模様。その場合、一高は追放になるのだがどうするつもりかの質問に対し、いずれにしても退学し、以後は、闇金融を生業として過ごすつもりだと答えているとのこと。

 一方、目撃証言をした尾崎氏に対しては、ここのところ熱海海岸で続発している覗きや盗撮の容疑者との見方もあり、その方面からも当局の厳しい追求がなされている模様。






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