怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

古くささを楽しむ

2019年10月16日 | 家屋
ドイツ人には何気ない光景なのだろう。
私にはこの木製の階段が珍しくて撮影してしまった。歩くとミシミシ言うんだぞっ!街中の方々にこうした建築物があって、ごく普通に住居や事務所として使われている。

窓からの風景も私には珍しい。りす部屋から見える風景は畑と森だもの。
かわいいとも感じる屋根瓦がこんなに近く見える感動。

診療所があった。入り口だけ見ていると、普通の住居に見える。

日本で育った日本人にはひと目で外国の作品とわかる。

テキトーそうに書かれているけれど、本場の人たちにはこれが美しいのだろうな。

似ているようで違う文化。
我々日本人も「欧米」とか言って、ひどいときはアメリカ合衆国と欧州の文化を一緒くたにしてしまう。
フランスとドイツなど隣同士なのに国民性など凄まじく違うし、食べ物にいたっては雲泥の差でドイツが不味いだろうっ


水に恵まれないドイツだから、洗濯機の排水も再利用しなくてはならない節約ぶりっ?

2019年10月15日 | 気候
庭仕事に忙しい義母に頼まれた。
「洗濯機の排水を、衣類が入ったバケツに入れてくれ」
と。
ああ、あれかぁ・・・見なければどうでもいい事柄なのだが、見ると、気持ち悪い。

ここの水質は衣類の洗濯が難しく、白物は高温で洗わないと灰色に変色してくる。
そいうわけで、色別に洗濯物を分けなければならない。
ピンクの容器内の排水は、白物本洗いと1度目のすすぎのものだ。
これを次の洗濯物、濃い色を集めたバケツに移すんだ。汚水を使って汚れた衣類の汚れ浮かしをする義母。
水の節約の知恵なのか、汚れ落としの合理的方法なのか。
もう、何十年もこの方法でやってきているのだから、私が嫌がったところで何も変わらない。
私はこのウチ組織の平社員。社長夫妻に逆らってはいけない。新しいアイデアなど受け付けない封建的な社風だっ

台風が何度もやってくる日本の方々にはお見舞いを申し上げたい。
その反面、水に恵まれているということだろう。毎日洗濯じゃんじゃんしても一向に構わなかったあの生活が懐かしい。
ここでも雨は降るが、その頻度と量はかなり少ない。

滝のような雨を経験した記憶が無いような。
この日はちょいとした雨だったが、歩くのが面倒で夫に送ってもらった。

もっとせっせと歩かなくては、と思ってしまった。体力低下はなんとしても避けたい。
節制生活には健康と丈夫さが重要な要素だっ
ただ、歩く距離が実家付近と違い、1時間とか2時間単位になるのでなかなかついていけない。
田舎生活はやっぱり自動車に頼らざるを得ないのかな。ああ、街に住みたいものだ。




箸は普通に使える欧州人「使えるか」と尋ねるのは失礼なのではないか

2019年10月14日 | 日本
二十歳をいくつか過ぎた位の学生K子さんが、近所のベトナム人経営レストランで持ち帰り寿司を買ってやってきた。
ごく自然に箸を使って食べ始めた。
「りすさん、お茶をもらえませんか」
実を言うと、ちょいと扱いが難しいK子さんだ。自分のことばかりで周囲の状況判断ができない。
私は忙しい中「はい、ちょいと待ってね」と答えて冷静を保った。

一息ついて、彼女の様子を観察。
完璧とはいえないが、かなりしっかりとした手つきで巻き寿司を食べていた。
彼女は生粋のドイツ生まれのドイツ人だ。日常的に箸で食事をしている環境で育っているとは思えない。

普通にある持ち帰り寿司に添付されているのは箸だ。フォークが添えられているのをまだ見たことが無い。
つまり、売る側も箸が使えるという前提で売っているわけだ。

もうだいぶ昔に日本で読んだ記憶がある。
欧米人に「箸を使えますか」と尋ねるのは失礼に当たるからやめよう、と。
日本人としては普段使っていない道具で食事をするのは大変だろうという思いやりからの質問なのだろうが、尋ねられたほうは「一般常識が無い」という風に取られることがある、という内容だった。

欧州旅行で、レストランや一般家庭で「ナイフとフォークを使えますか」と尋ねられることを想像するといいとおもう。
ナイフ・フォークが家庭になくても、給食でフォーク、ファミリーレストランレベルの外食産業でナイフとフォークの経験をしている人がほとんどだろう。
親切で尋ねていることは承知していても「日本では普通に使っています」と答えたくならないか?
ただし、ここじゃあそんなこと尋ねられたことは全く無いのでだいじょうぶっ。ぜんぜんそんな配慮はないぞっ

積極的に箸が使えるかどうか尋ねるのはやめて、まずは堂々箸を提供して、観察してみるのが大事ではなかろうか。
何か他のものを要求されたら喜んで変えればいいし、使いにくそうにしていてもその経験を楽しませてやるのもいいと思う。

少なくとも、日本旅行にやってくる人々は日本に興味があるのだろうから、なんでも経験させてあげたいものだ。

さて。
K子さん。
私に「これはあそこのレストランで買ったんですよ。食べたことがありますか」と私に言った。
私は「ありません」と答えた。
K子「お家ではいつも日本食を食べているのでしょう」
りす「いいえ、食べていません」
K子「あれ?りすさん、って韓国人だったかしら、中国人?」
りす「日本人ですが、普段ほとんど日本食らしいものを食べません」と言ってやった。本当のことだが。

アフガニスタン人難民Nも、K子さんが苦手なようだ。
やってきて、彼女の質問攻めに辟易して数分で出て行ってしまった。あの、Nを退散させる威力があるK子さんっ!
ま、機会があったら、どのような人物か説明しよう。





切り干し大根のはりはり漬けを食べるときは急いで取り出さなくてはならないっ

2019年10月13日 | 頑張って食べる
昔から漬物をあまり食べなかった。
ドイツ移住してから日本食のよさに目覚めて、漬物を自作するようになった・・・と続けたいところだが、私はそうならなかった。
面倒くさくてっ
ま、ブログタイトルのとおりだ。あまり勤勉じゃあないわたしだからねぇ。
もっとまともな理由を書くとすれば、やはり義両親たちの手前、あまり日本風の物にこだわるのが彼らに失礼だと思っているからだ。
義父は私の米飯食を今でも批判する。
「魚と米飯は合わない」と力強く主張したときにはあっけにとられた。おいっ、寿司をまさか知らないとは言わせないぞっ
粘りのある米の食べ方といえば、牛乳で煮込んだお粥状態のものに、コンポートをそえて食べるもの、と子供の頃からの食文化をいまだに私に主張する。
ここで私も「私は水だけで炊いた米飯を食べて育ってきました」と切り返す必要があるのだろうか。
「家賃」という印籠が義父の額にくっついているようで、やっぱり言えない・・・・

去年夏に作った大量の切り干し大根がほとんど消費できずに残っていた。
義両親たちの大根の食べ方は生で輪切りにして、バターをたっぷり塗ったライ麦パンの上に載せる方法だ。
それしか知らないので、私が一人で消費するしかないんだ。ごくまれに煮物を作ってみるのだけれど、醤油を大量に消費するのでもったいなくて(煮汁を飲めばいいのだろうかっ、あるいは煮汁再利用?ご飯にかけてみるとか?)・・・・ああ、醤油まで倹約するこの生活っ

ネットで検索していたら、醤油をあまり使わない切り干し大根のレシピを見つけた。
はりはり漬けだっ

いやー、おいしい!
ただ、ビンから取り出すときは、義両親たちがそばにいないことを確認しなくてはならない。
「なんだか変な匂いがしますね」
って言われてしまった。
言われても堂々と食べればいいのだけれど、家賃がねぇ、家賃・・・・
おそらく夫も嫌がるだろうから、一人ひっそりとご飯の上に素早く載せて、階段を駆け上がり、テレビをつけて(ユーチューブ鑑賞)ゆっくり味わうことにする。



ヌテラを年に一度だけ

2019年10月12日 | 頑張って食べる
数年前にこの製品は健康に悪い、と話題になった。

上から二行目「Palmöl」と書かれた、この物質がよくないらしい。

日本では「植物油脂」という表現されているけれど、たぶんこの問題になった物質だろう。
義母などは、スーパーでこの油脂の塊を買ってきて日常的に料理に使っている。
これが危険だとは全く思っていない。
乳糖不耐症の彼女ととしては、乳製品入りのマーガリンなどのほうがよっぽど危険なので、乳糖不耐症になったときから植物油脂を使うようになってしまった。

「ついこの前まで『危険』と言われていた食品が急に『安全』になったりします。報道を信じません」っていうのが義母の持論だ。
もちろんビオ製品(有機・オーガニック)などまったく信用していない。
孫に10年位前のゼリーの素で作った菓子を食べさせた義母だ。彼女に危険な食品は乳製品のみっ

そんな義母と一緒に暮らしていると、ヌテラが健康に悪いなどとは全く思えない。
普通のスーパーには堂々と並んでいる。写真の品は普段の製品より50gサービス増量500グラム入り、約200円だった。
コーラ、ポテトチップス、などをおいしいく思うほうだ。だが、日常的に食べたいとも思わない。飽きてしまう。
そんな風に、年に数度、ヌテラを食べてみたくなるんだ。類似品が数多く出ているけれど、やっぱりこれがおいしい。ヌテラ。
日本の人たちには高くて残念ね、ってそっと思ってみたりする。


いつかはドイツ産の漫画が一般的になるかも、ねっ

2019年10月11日 | 文化
本屋や図書館に漫画の書き方がテーマの書籍が置いてある。
こちらに来てからすぐに見つけていて、常に新しいものが発行されている。

この本は日本人もかかわっているようだ。左下、空中に電線のようなものが描かれているところにちょいと苦笑。ドイツ人はなんだろう、って思うのかも?
もちろん、日本の漫画作品に魅せられて「自分も描いてみたい」と思う人々が増えているだろう。
漫画教室もかなりある。
将来は日本のような漫画を描くことを仕事にしたい、と思っているドイツ人、ドイツ在住外国人も多いだろう。
フランスなどは日本風の漫画についてもっと先進的なようで、しょっちゅうそういった関係の見本市が開かれていると聞いている。
フランス人に先を越されるだろうな、日本風の漫画のフランス産。

欧州産の漫画が日本語訳になって日本で広まる、ってのを想像すると楽しい。
舞台が欧州だったら、電線が登場することは無いだろう。



へたくそなYouTube

2019年10月10日 | 奉仕活動
ユーチューバーにはなれそうもない私の動画。

わたしのボランティア先がテレビ局の取材を受け、それを観た人たちがたまに訪問するようになってきた。
今日など、200キロ北の町からやってきた高齢男女集団が「ここって、テレビにでましたよね」と尋ねてきたんだ。
まあ、悪い気はしないが面倒な気持ちもある。
そういうわけで、おおっぴらに撮影して公開していい様子なので、やってみた。
だめだー、なんだか汚い画面になってしまった。
やっているうちに上手になるかな。

優等生タイプの勉強の仕方

2019年10月09日 | 奉仕活動
トルコ人難民C子さんは10月1日から開講されたドイツ語コースに通っている。
本格的な就業のための授業で、半年後には試験を受けて合格しなくてはならない。
母国では教員という恵まれた職業だった彼女だ。三人の息子さんのお母さんでもある。
母国での資格がここで通用するかどうかはドイツ語力次第だ。だが、たとえこの講座の試験に合格しても、ドイツの正式な教員としての採用は難しいだろう。
20年位まえ、夫と知り合った頃、ドイツの難民状況の記事を読んだ記憶が鮮明だ。
母国で弁護士だったその浅黒い顔の男性は「いつまでも私を生活保護で生かさないでくれ」と主張していた。
当時でも私はそれを読んで、難民たちが移住先で医師や弁護士の仕事をどんどんしたら、その土地で生まれ育った人たちは医師や弁護士になりにくくなるのではないか、と思った。
だいたい、そういった職業はその土地の公用語力がかなり重要で、母語レベルが要求されるだろう。
(例外もあり、義母は地元病院で外国人医師に診察してもらったことを言っていた記憶がある。通訳付きだったとか。通訳にも金がかかることを考えると、通訳付き医師が広く広まることは考えられない)

教員になるのは難しいだろうが、とにかく、ここで何かしら就業するために彼女はもっとドイツ語力を磨かなくてはならない。

一緒に勉強してすぐに気づかされたのは、彼女が勉強に慣れていることだ。
教員になる人たちは、どこの国でもそういう傾向なんだろうなぁ。
彼女の話すドイツ語は稚拙なのだが、凄まじい勢いでドイツ語を書いていくんだ。日本人一般もその傾向があり、話すドイツ語より書くほうが得意だ。
教本にも書き込みがびっしりだ。まだ授業でやっていないところもちゃんと予習してある。
ドイツ人の多くが、教本への書き込みを避けるのを確認している。学校の教科書はいまだに学校所有で、書き込みが禁止なのだろうか。(ドイツに住んでいても、いまだ知らない事柄はたくさんある。ドイツ人との接触がかなり少ない私だ)

C子さんが母国のいい仕事を捨て、難民になっちゃったのが本当に哀れだ。
そう、伝えてみたい・・・・が、彼女の前向きな姿を否定するようで、言えない。
もしかしたら、反体制派で投獄・処刑の恐れがある、ってのはウソで、単にドイツの高収入を狙っての難民のフリ、なのかしら、ともちらっと思ってみる・・・・
どちらにせよ、すでにドイツ生活4年目、これから以前の生活に戻ることはできない。

使っている教材は、今年三月に発行されたものだ。
ここ10年で、外国人向けドイツ語教材は凄まじい変化を遂げた。もちろん、良い方向に、だ。
昔のはひどく退屈だったな。
コンピューター関連の用語もすぐに変化していくから、それに対応しなくてはならない。
私がここで初めて使った教材はひどく古い言葉ばかりだった。

しばらく一緒に勉強する約束をした。すぐに私が脱落するのは目に見えている。
ま、できるだけがんばろうっと。






家の中で外套を着る発想が無かった、これからは暖かく過ごせるぞ、うううう・・・・

2019年10月08日 | 節約
最高気温が十数度になるこの頃だ。
まだ本格的な暖房をしていないけれど、ウチでじっとしていると寒い。

親族から届いた古着を漁っていたら、これを見つけた。
体格のいい義母の妹一家のものだ。私には大きすぎるけれど、家の中では関係ないだろう。
袖をうーんと捲り上げて長さを調節。ファスナーは壊れていて使い物にならないけれど、前を閉じて着るほど家の中は寒くない。

そういえば、日本の生活でも家の中で外套を着ていたなぁ。
ドイツのような暖房設備は、気候の関係上一般家庭では難しい関東周辺だ。厚着が一番効率的だ。

ドイツの家庭では冬でも半袖でいられるほど暖かく暖房している、とよく読んだものだが、それは一部のそういったものを好む人々のものだ。
節約第一の義両親たちだ。外気温が少しでも高いと、暖房が入らない仕組みになっている。寒ければ厚着という主義だ。
「下着を重ね着しなさい」と義母はよく私にアドバイスしたものだ。それも効果あるが、やせこけた私にはまだ足りない。
やっぱり、実家生活のように、外套を着るしかないな!
いままでそれをしなかったのは、貴重な外套を家の中で着るのがもったいなかったからだ。
家事、食事で汚れやすいウチで着る衣類だ。
今回、たまたま古着でもらったものを見つけたから実行できるのさっ

早速試してみたら、夫がうるさくて・・・・
「なんで、そんなものを着ているんだ?」
そうか、夫がいる前ではやらないことにしよう。寒さも我慢、夫への気配りさっ



ウチの食事は食事じゃあないって悲しくなった

2019年10月07日 | 節約
週末の昼食。
膨張剤を使ったパンケーキ。つまり、アメリカ風のホットケーキってところかな。自家製コンポートを添えて召し上がれ・・・
いや、ダメだった。皿の上を食べきっても、食べた気がしないんだ。テーブルの中央に盛り付けられた見にパンケーキの山、全部平らげても空腹感が解消されないような気がした。
慌てて、食糧小部屋にある米飯約一合分を電子レンジで温め、醤油をかけて食べた。ほっとした。

義両親たちは黙っていてくれた。
昔、食事を抜いてケーキバイキングにいそいそと出かけてがっかりした思い出がある。食べても食べても満腹にならなかったからだ。甘いものが食事になるのは一部の人たちには難しい。
子供の頃方鍛えていれば、大丈夫なのだろう。夫は全く抵抗なくガンガン食べていた。

タイ人女性から送られてきた画像。
ドイツ人旦那さんの減量のために作ったサラダ。こうした生野菜食やオリーブなど、彼女にとっては子供の頃からの食文化に無いものを上手く取り入れて作っているところに感心。
私だったら、オリーブの実は半分くらいに切るけれど、ねっ、あはは~

従順なアジア人妻って印象だな。義母など、私の食文化背景など一切考えずに毎日の献立を決めている。
先日、アフガニスタン人難民Nがモンゴロイド種の女性もいい、という内容を話していてぎょっとした。
アフガニスタン人にも人気のアジア人女・・・・宗教の壁が高いが、マレー系マレーシア人、中国にもたくさん頭巾の女性がいることを考えると、Nにもそういう女を配偶者にする可能性が・・・・いや、ないな。定職、定収入(年金生活者でもオッケーねっ)がないとどうにもこうにも無理だっ

ドイツ、あるいは西欧州のチョコレートはアジア地域のものよりおいしい。

広告をガンガンしている有名メーカーのものと、スーパー独自ブランドのものを比較してみた。
同じタイプのものを二種。ミルクチョコレートとホワイトチョコレート。
まだ、ミルクチョコレートしか試していないが、味の差はほとんどなかった。
値段はミルカの方が倍以上する。ほとんど広告費で値段が高くならざるを得ないのだろう。

食べることは毎日のことだ。
もう、食についても諦めている昨今で、日本食を積極的に食べようなんて思えない。
昨日、ショッピングモールを歩いていたら、アジア食材店の店主(ベトナム人、10歳の頃難民としてやってきてドイツ人養父母に育てられた)にばったり逢った。
店主は年に数回しか来ない私の顔をよく覚えていて、にこやかに挨拶してお決まりの会話をした。商売のための笑顔と会話なのだろうか。
ごめんよ、いい客じゃあなくて・・・と申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

ああ、いつかはパンケーキだけの昼食に馴染むだろう!
義母よ、それまで長生きしてくれっ






やはり手抜きはよくない・・・・できるだけおいしく食べる努力をしなくちゃあならないのだけれどねぇ

2019年10月06日 | 頑張って食べる
ウチでは、あるいはドイツや世界の数々の国々で昼食が一日のうちでもっとも重要で夕食を簡単に済ませることが多い。
昼食は義両親たちと一緒だが、朝食と夕食は別々だ。
夫は深夜帰宅なので、私は一人でりす部屋で夕食を摂るのが普通だ。その夕食の多くは食事とは言えない凄まじい献立だ。
パンにバター・ジャムを塗ったもので終わり、ということが普通だ。
義両親たちとは別なのだから、自分用にきちんと日本食らしいものを作ればいいのだけれど、何しろ台所にいると義両親たちと接しなくてはならない。
義両親たちのことを嫌いではない。嫌だったら10年以上も同居できないだろう。さっさと別れて日本に戻っていたかもしれない。他の家庭のことは知らないが、夫は私に稼いでもらわないと家賃さえ払えないような経済力なんだ。さまざまな国の援助を受けるは、夫には屈辱に感じるのだろう。難民たちが親との同居(親世代と一緒に難民、ってできないシステムがもう、おかしいと思う。確実に労働力の輸入目的の難民受け入れだろうなっ)しないで、やっていけるところに、作り上げられた決まりの不条理さを感じるぞっ

そういうわけで、台所にいる時間が短い料理ばかりだ。
これは盛り付けただけの最近の私のお気に入り。

下の赤いものはマンゴーチャツネと醤油を混ぜたものだ。ご飯にこれを添えるとおいしいことを発見。
ご飯の下に敷いたのはチーズ。
さて、このときは、飯を温めることさえしなかった。義両親たちが台所にいたからだ。
ご飯には10パーセントくらい玄米を混ぜていた。健康のために、ときどき玄米を口にするようにしている。この玄米が、冷たいとひどくまずいんだ。
ああ、しまった、不味いっ、と思ったのだが、もう温めるのがめんどうで、そのまま不味いのを我慢した。

大切な一食を不味い状態で食べる悲しさ・・・
まあ、仕方がない。人生そんなこともあるさ。昼食、特に週末は夫の好みに義母が合わせるから、私の口に合わない献立ばかりだしね。
何も食べられないよりいいじゃあないか、と食べすぎが問題で病気多発の今の世の中で思ってみたりする。
それでも、毎回の不味い食事に感謝しなくてはならない。
なんだか、もう宗教だなっ
教祖になれそうだな、外国人義両親との同居を経験するとっ

かなり冷え込んだ今朝。
SMSでこんな画像が送られてきた。

布にくるまっているのはシマリスかな?街中でリスが忙しそうにしているのをよく見かけるようになった。
春と秋に忙しいリスっ

Alexaを初めて経験

2019年10月05日 | 節約
知人宅で、CMで見たシーンを経験した。
「Alexa、音楽をお願いします」
彼女がそう言うと、何やら上方から声がした。
「どんな音楽がお好みですか」
ひえええ~!テレビで見たのと同じ声だぞ?

ドイツでは普及が難しいのではないか、って思っていたのは間違いだった。

子供がいない共働き夫婦だ。
時間もお金もあるので、新しい物資を次々と買い込んでいる。
海外出張も多く、行った先でここでは手に入らないデザインの服を買ってきては「太ったので、りすさん、着ませんか」とときどきお下がりをいただく。かなり斬新な服なので、大抵辞退するんだけれど。
地下階には豪華絢爛な浴室を造っているところだ。自分たち用ではなく、来客のためらしい。
二人暮らしには広すぎる家。私は手入れができなくて断念しそう。
彼らには人を雇って掃除してもらう経済的余裕があるだろうな。

お金の余裕があるドイツ在住者も多いんだなぁ、とちょいとうらやましくなってしまう。
まあ、いろいろな物事を諦めてこちらに移住した私だ。その覚悟を今も頻繁に思い出しては現状を受け入れなおしているぞ。

ちなみにこのAlexa、とてもいいと思う。
高齢者、障害のある人たちには凄まじく便利だろう。
ウチじゃあ、絶対に買わないだろうけれどっ








ロシア語が影響している地域は意外と広いことを知るドイツ生活

2019年10月04日 | 奉仕活動
ウクライナ人難民G子さんからときどき送られてくる画像。
ロシア語らしき文字が添えられている。G子さんの母語はロシア語だそうだ。
ウクライナ語というのもあるらしい。

この色合いは日本や西欧州のものと違って「ねっとり」としていて風情がある。東欧独特の発色のように思える。
ケーキの画像は、見ているだけでちょいと吐き気がしてくる。いや、不味そう、というのではなく、こってりとしたバタークリームが使われているようで、画像だけでおなかいっぱいになってこないか?

G子さんは私と会話していて、ドイツ語の単語が出てこないとロシア語を言ってくる。
ムカッ
英単語ならまだしも、どうしてロシア語で言うのか、と腹立たしく彼女に問いただした。
「だって、ここの人たち、みなロシア語がわかるんですもの」
ええっ?わかるわけないだろ?お前の交友関係、どうなっているんだ?

ロシア人はもちろん、子供の頃ロシア語教育を受けてこちらに移住してきた東欧人も多いドイツだ。
また、バルカン半島の言葉もロシア語に似通っているとも聞いた。本当かい?
ともかく、G子さんによると、ちょいと言葉が通じないとロシア語単語でサバイバルしているらしいのだから、ロシア語ってのはかなり広範囲に影響している言語なのだと感心させられる。

義父はウクライナ生まれ、ポーランド育ち、母語はポーランド語で、学校教育での必修外国語はロシア語だった。
(国籍は生まれたときからドイツ)
ここでロシア語母語の人たちと話すときはドイツ語を使っている。
2010年に私の友人が日本から遊びに来た。彼女は以前ロシア語通訳をしていた。
義父とロシア語で会話し始めたので驚いた。
え?お義父さん、ロシア語話せるの?
「いや、学校で習っただけだ」
ひえぇ~?学校で習っただけで、話せるものなのかい?

おそらく、ポーランド語が母語だと、ロシア語はそんなに習得と維持が難しくないのかもしれない。
G子さんがロシア語を混ぜてドイツで生活できるのはさまざまな歴史的、地理的条件がそうさせているのかもしれない。

でも、やっぱり、ムカつくんだ。
まるで、私はロシア語がわからないから教養がない、って感じちゃうんだ。
ごくまれに、いきなり中国語で中国人に話しかけられるときもそう思う。世界中で中国語が通じるって思っているんだろうか、ってね。

間違っても、日本語が外国で通じるとは、普通は思えないだろうなぁ・・・・
ロシアも中国も面積が大きい分、いろいろな影響も大きいのだろうな、ってちょいと考えさせられてしまう。



なくなればいいのに、と思ってしまうパン屋の対面販売

2019年10月03日 | 節約
将来、さまざまな仕事がなくなってしまう、という記事をよく見かけた。
スーパーのレジなど早速自動化されると思っていたが、ウチ周辺ではまだ人力だ。
失業者が多くなるよりいいことだとは思うのだが・・・・

パン屋の対面販売は早くなくなればいい、と秘かに思っている。
すべての店員がそういうわけではないのだけれど、大方の店員は不機嫌なことが多い。
「サービス砂漠」と呼ばれて長いドイツだ。店員が客に愛想笑いなどをするのはめったに無い。
笑わなくてもいいから、注文を急かしたりぶっきらぼうになったりしないで、と思う。だが、彼らの勤務は過酷なんだ。単に疲れているから客を丁寧に扱えないのかもしれない。
時間外の無給労働など普通らしい。早朝出勤者は、定時に仕事に入ると、開店の時間前までに準備が終わらないので1時間ほど早く来て働いている・・・らしい。知人の勤務先はそうだった。
対面販売ではなく、客が自分でパンを選んでトレイに載せて、レジで会計をするほうがよっぽど合理的だと思う。
ドイツ人はパンを買うときは店員とやり取りするのがすきなのだろうか?たとえ、愛想が悪くても?

大きなスーパー内にあるパン屋。
しばらく観察してみた。

群がるほどではないが、ひっきりなしに客が来ている。女性の店員は笑顔で応対することが多かった。
隣の男性店員は大きな身体で、きっとこの仕事は楽にこなせるかもしれない。
日本や日本周辺諸国と違い、常にギリギリの人数しか出勤させない。病院なども顕著で、日本はナースステーションにうようよスタッフがいるのに、ここでは1,2人しかいなかったりする。当然、患者が呼んでも、すぐに来てくれない。何か用事があって伝えたくても、いなくて探し回ることも多い。
パン屋では客足がないと、出勤している従業員を帰してしまう。契約していた時間は、別の日に当てられることになり、その日の収入はないってわけだ。
恐ろしい・・・・

また、ちょいとパンを見ているだけなのに、ショウケースのそばにいると従業員がやって来て注文を促す。それもうっとおしい。
「買わないのなら近寄るな」と本気で思っているパン屋のお姉さんも多い。
あんな怖い女の集団のパンの販売の方法、早くなくなれ、って思う。私だけかなぁ。
パンの自販機、パンのネット販売、など不機嫌な店員と接しなくていい販売方法はいろいろあるじゃあないか!

先進的な物事は常に遅く発達するドイツ、パン屋の対面販売もあと100年くらい続くかもしれない。





ミニマリズムを理解し始めた、でも私には無理だろう

2019年10月02日 | 節約
テレビでYoutubeを見ることができるようになったせいか、さまざまな投稿動画を知ることとなった。
以前はばかにしていたミニマリストたちの意見も積極的に観ている。
その結果・・・ついに私もミニマリストに・・・・なーんて大変化には至らないけど、彼らに好感を持つようになった。
「本質を履き違えたミニマリズムの先には、物を減らしてひたすら節約して…という貧乏くさい生活しかない」
というミニマリストの記述もある。

膨大な物資を持つ義両親たちだ。
下は2019年10月1日、りす部屋から撮影した南側庭の風景。

この庭のためには凄まじい金額の物資を買い、その道具の保管や手入れに場所と時間が必要だ。
庭にはお金と時間をかけるが、彼らは買い物や旅行を一切しない。(先日、義父は壊れたDVDプレーヤーを修理しようとして断念、ついに50ユーロの新品を買っていたが。義母は妹に誘われて年に数度、地元の農家夫人会旅行に行く。また、年に数着新しい衣類を買う・・・孫に特別な保険をかけていて、彼らの将来のためお金を使っている・・・『一切しない』というのはちょいと大げさかな)
義両親たちには家屋と庭(と、孫。もちろん、息子と娘もだろう・・・息子のヨメは、あはは~)がかなり重要で、他の出費には興味が無い。
これも一種のミニマリズムかもしれない。

それと比較すると、私は・・・・
不足の恐怖に今も怯えている。以前より見つけ易くなったが、大きさがあう衣類を見つけるのはいまだにかなり困難だ。
帰省時の購入はもちろん、同じ体格の人物からのもらい物衣類は気に入らなくても保管してある。
冬場の食糧を溜め込む動物も多い。また、寒冷地では原始時代から人類は保管の知恵を駆使して生き延びることをしてきた。
余計な物資の保管は必ずしも無意味ではない。

ウチのように市街地から離れていると、日頃の食材購入もまとめ買いだ。
保管のための冷凍冷蔵庫もばかでかい。庭の収穫物も処理して冷凍保存している義両親たち。冬場の食材になる。
日本の市街地のように、コンビニを自宅の冷蔵庫代わりにできる生活とは違う。

夫は「念のため」買い物が凄まじく、例えば日本在住時に気に入ったドラマのDVDなど、同じものが2,3あるんだ。恐ろしい。DVDがダメになるほど繰り返して観るための予備って・・・ありえない・・・
数ヶ月前まで、毎週のようにワイシャツを買ってくるので大変だった。衣類ダンスに入りきらないんだ。
困って相談したら「前のは大きすぎるので、新しく買っているんだ」と答えた。
おい、それを早く言えっ
さっそく、大きすぎになったワイシャツを集めて処分した。(難民支援団体などに寄贈した)
しかし、私たち夫婦、中年太りどころか痩せていくのはどうして?大丈夫か、私たちの人生・・・

夫をコントロールしてミニマリストに仕上げるのは無理だ。いや、私さえ無理だ。
だが、ちょいと部屋を見渡して、愛着のない保管している物資を手放そうと思っている。
部屋をすっきりさせることで、気分のいい、効率のいい人生にするミニマリズムの考え方には同感だ。