怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

衣類も大事に使う

2018年08月31日 | 節約
アフガニスタン人難民男性Sさんに尋ねられた。
「シャツの腕の部分が裂けてしまいました。どうにか目立たないように縫えませんか?」
撮影するのを忘れてしまったが、二センチほどL字型に切れていた。子供でもないのに、いったいどうしてこんな風に切れちゃうのだろう?
夫のシャツがそんな風になることは全くない。
もしかして、このせい?

ヒューゴというこの高級品だから?まさか、ねぇ。
夫がこの品の数分の一の値段のシャツを着ていることを考えると笑える。難民の方が衣類については贅沢をしているって。
そういう馬鹿な比較をするのは意味がない。Sさんはとてもおしゃれなんだ。アフガニスタン人男性は一般的にとても服装に気を使うことが多いような印象だ。アフガニスタン人女性たちは宗教的な伝統衣装にこだわって、実家から送ってもらったような少々質の劣る服(縫製などは非常に雑、民族衣装なので素敵なのだけれど)を着ているのを見ると、まるで男尊女卑の典型のようにも感じてしまう。
Sさんがはっきりと「アフガニスタンでは女性に権利はほとんどありません」と言ったものだ。

難しい修繕だ。私には無理なので、義母に頼んだ。

仕上がったところを見てたまげた。
素晴らしい。
元プロだものねぇ。街中に何店もある衣類修復店に頼めばたちまち数千円程度かかるだろう。
もちろん、Sさんに対する好意、友情でこれらの仕事は無料。
このシャツ、いったいいくらしたのだろうか。袖の部分なので、ジャケットを着ればまったく差し障り無し。
Sさん、ガードマンの仕事をしていて、ジャケットにシャツを着なくてはならないのだそう。この高級シャツは仕事着だって。




安上がりの昼食を有難くいただく。

2018年08月30日 | 節約
昨日の昼食。
フードシェアリングでもらってきた丸パンを使ったもの。
簡単に説明すると、パンをひと口大にちぎったフレンチトーストだ。見た目が似たような料理にカイザーシュマルンがある。それはベーキングパウダーを使わないパンケーキを崩したものだ。

義両親たちはこれに庭から採取したりんごとミラベレで作ったコンポートを添えて食べていた。私ははちみつをかけた。

おっと、順序が逆になったが、スープはこれだ。

白く大根のように見えるのはコールラビだ。これもフードシェアリングからの品。一週間近くも冷蔵庫の中に余っていて、見掛けがきれいで捨てることができず、私が持ち帰ったのだ。
「今日の献立はほとんどお金がかかっていませんね」
と三人で笑いあった。
金がかかっていない、とはいえ、自宅で採取する野菜や果物は種や苗を買う。長年あるりんごの木はさまざまな手入れが必要だ。今年のように日照りが続くと毎日の水遣りは重労働だ。
フードシェアリングにかかわっている私は無給だ。交通費も一部負担して手伝っている。むしろ、損をしながらこれらの食品をもらってきているのかもしれない。

料理ができる台所という設備や光熱費を考えると、毎日の食事が普通にできるのはほとんど奇跡と思って、たとえもらい物材料で作ったとしても「安い」などと思わずありがたく食べなくてはならない。

ああ、真面目すぎな記述、失礼。








どこの世界も、女が何人か集まると小さな問題が発生するものだろうなぁ。

2018年08月30日 | 節約
フードシェアリング活動に携わっている仲間の一人に70歳を超えたドイツ人女性A子さんがいる。
彼女はフードシェアリングの品が配送される(これもボランティア)日にしか担当しない。
現場を指揮するこれまた70歳近い女性I子さんは仕方がないと目をつぶっている。他の誰も入れない日にA子さんに来るよう打診してもいい返事をすることはないらしい。
品々が来ると、これ一番に大量に自分の袋に詰めて持ち帰るA子さん。「シェアリング」精神がほとんどない。
仲間のみんながA子さんのそうした行動を知っているけれど、批難はしない。

だが、こうした彼女の頼みは別だ。
「〇〇さんが大量にプラムを持ってくるので私のために保管して置いてください」
と、小さなメモ書きがテーブルの上にあった。
私が担当のその日、到着したとたんに忙しかったのでそのメモを見逃してしまった。
また、すでにそのプラムは届いていて、前任の女性に大量のプラムがあることを言われ、私は小分けにして店頭(店ではないのだが)並べた。
プラム(正確にはZwetschgeというプラムの一種)は近隣在住の大きな庭を持つ男性が自家消費しきれずに寄贈しているものだ。
箱にそのまま置いても行き交う人々はあまり持っていく気がしないようだが、小袋に分けて入れておくと、みな、持っていく。
その小袋アイデアは私のものだ。新聞紙を折って作った簡単なもの。こうした習慣があまりないようなここの人々には斬新なようで、何度か褒められた。

そういうわけで、しばらくしてやってきたA子さんに「メモを見なかったのですか」と言われたときにはぎょっとした。
すでにプラムは全部通りがかりの人々に持っていかれてしまっていた。

ここに寄贈されるものをスタッフが個人的に取って置くようにするのは違うのではないか、と思いながらもメモを読み損ねた罪意識のほうが高く、日本人であるせいも手伝って、ひたすら私はA子さんに謝った。
A子さんはしばらくブツブツ言っていたが、諦めたようだ。
「また、彼は持ってきてくれるでしょう」
その男性と個人的に約束すればいいのにねぇ。

A子さんが帰ったあと、スタッフの一人であるアフガニスタン人男性Sさんにこの顛末を話した。
「りすさんは彼女に謝るべきではありませんでした」
はいはい、わかっているよぉ~、まずは謝罪の言葉を言うのが日本風で、しっかり日本人に育った私にはどうしようもないんだ!

SさんもA子さんのしみったれたここでの態度に辟易している。
貧しい家庭の子供のために文具を配布する活動もここで行われている。役所の生活保護受給証明書を提示しなければならない、というルールがあって、私たちはそれに従っている。
私も、持ってこない人にはそれを伝える。説明すると「では明日、出直して来ます」と納得してくれる人がほとんどだ。ほとんどが在独数年の外国人家庭なので、書類提出が大事なドイツの習慣に慣れてもらうのにも良いと思う。
だが、A子さんは証明書がない人々に対しては「だめです」の一言で追い返すらしい。

A子さん自身は街の豪邸に住む経済的余裕のある人だそうだ。
普段は人の悪口などほとんど言わないSさんも、A子さんにたいしては辛らつだ。

Sさんも私も人間関係を悪くしてまでA子さんのしみったれをどうにかしようとは思っていない。
彼女に「私の分を取っておいて」という頼みをちょいと無視する程度のことはしていこう、と話はまとまった。
これまでのこのグループでの経験から、周囲に疎まれると、その人物は何かしらの都合で辞めていく。
A子さんの場合は、健康問題で来れなくなるかもしれない・・・とちょいといけない思考をしてしまった。
新しい孫の面倒もあるようだし、忙しくてこうした活動ができなくなるのが適当なところかな。


その日の帰りに見かけた車。
持ち主は絶対日本人ではないだろう。日本を好きな日本人ではない人物。車内にもいろいろ日本語が貼ってあった。周囲に人通りが多かったので撮影を避けた。残念。

相変わらず4キロを徒歩で歩いている。
このバス停の待合小屋(三面しか壁がないので小屋とは言いがたい?)はお気に入り。

これは歩行者横断のため。真ん中に歩行者が立って待っていられるスペースがある。
今まで何気に利用してきたが、ここ数年で増えたように感じる。

何気に利用、と書いたが、日本で慣れ親しんでいたからか?だが、思い出そうとしても記憶にない。
道路の幅を大きく取れる郊外や平らな土地が広い地域にしか普及しなさそうだ。
そういえば、環状交差点が日本で増やされるらしいではないか。あれも、交差点のために土地がもっと必要な印象だ。

ウチのプラムは収穫まであと一週間程度必要だそう。
見た目は寄贈されるものと同じ品種だ。
 
枝が重さで折れるのを防ぐために義両親たちがあちこちに補助を立てている。つまり、例年より豊作ってことか。
 






ミラベレが豊作だ。ジャムやシロップ漬け、冷凍保存などに忙しい義両親。

2018年08月29日 | 節約
ミラベレと呼ばれるプラムの一種があり、今年は大量に実を付けた。

生食もおいしいが、そうそう大量に食べることはできない。採取して数時間もすると味が非常に落ちるので、誰かに土産に持っていくのも難しい。(その人がすぐに保存作業してくれればいいが)

種取作業のあとの指なのでちょいと爪の間が汚れていて失礼。大きさを表現したかった。事前に手を洗うのも面倒だった・・・
義母はジャム、シロップ漬けなどを作ったあと、干しミラベレを作ることにしたんだ。

二つに割り、種を取り、並べてオーブンに入れ50度送風を6,7時間。

出来上がりはこれ。やはり、出来立てはおいしい。ゴキブリ色になってしまうのが惜しい。

ビンに詰めて台所の裏の食糧室に置いておく。各自、好きなときに手のひらいっぱい位の量を食べていく。
収穫作業、洗って種をとり、半日の間オーブンで乾かすという、売るとなったら非常に高価なこの乾物。
大事に食べなければならない。


撮影していたら、義母が10日ほど前に焼いたケーキの残りを出していた。今日はミラベレを冷凍保存するので少しでも冷凍庫の場所を広く確保しなくてはならないからだ。

まだ、冷たい。
私は数切れを取って、包んだ。食え食え攻撃が始まる前にそうしておく。
私が食べるのではなく、今日の訪問先への手土産ね。



のんびりとした日曜日

2018年08月28日 | 家族
気温が下がっていつもの8月らしいウチ周辺。
義母に呼ばれて二階のベランダに立った。

ひさしの下にはスズメバチの巣が。
義母も私もこれまで全く気づかなかった。スズメバチがいつもより多い気配もなかったし、第一、この巣は使われていないようだった。

偶然、義母が気づく直前まで下の動画を観ていた。

この撮影者は昆虫の専門家かと思ってしまうくらいだ。採取した巣にいる蜂に蛾などをピンセットで与えるシーンもあった。それを蜂は丸めて巣の中の幼虫に食べさせるんだ。

義母も「スズメバチはハエなどの害虫を食べるから、巣は駆除しないでこのままにしておきましょう」と言った。

数時間後にまた義母に呼ばれた。「カメラを持ってきなさい」

アゲハチョウ?
私にはさして珍しくないのだが、ここで見るのは初めてかもしれない。義母は見たことがない、と騒いでいた。
検索すると、ちゃんと「Ritterfalter」とドイツ語のサイトもあった。
もしかして生息地としてはドイツは寒すぎ?今年は異様に暑いので北上してきた?

相変わらず夫は家にいると仕事をしている。だが、テレビを観ながらPC作業という、なんだか情けない仕事ぶりだ。

私の靴下を見て「きもちわるい」と言った。
柄が珍しいから?二本指だから?
「どちらも」
と彼は答えた。
まったく、靴下のデザインや柄まで気になって仕方がないなんて。
しましまズボンは近所の日本人仲間からの頂き物。洗濯後に乾燥機を使ったら短くなってしまったので、ということで脚の短い私が使わせてもらうことになった。
なるほど、ちょいと短いけれど、家の中で着用には全く差しさわりがない。
洗濯時に上と下を掴んで思い切り伸ばして干したら、なんと、乾いたらちょうど良い長さになった。
N子さん、お返ししましょうか?と尋ねたくなったが、すでにお気に入りになったこの品だ。
ユニクロ日本市場向け製品。ここの同レベル価格商品の雑な縫製と比較すると、超高級品だ。
ありがたく、そのまま使い続けさせてもらうことにした。



イケアに縁がない生活

2018年08月27日 | 物品
先週だったか、イケア広告冊子秋号が投函されていた。
これと同じものが世界各国のイケアがある地域に配られているのだろう。

世界各国、その土地の生活習慣など一切無視して、同じ品を販売しようとするそのたくましさを素晴らしいと思う。
日本の住宅密集地の家屋にはかなり大きい製品などあるのではなかろうか。
私はここで二度、帰省時に一度しか行ったことがない。
家具を買う必要がないこと、また、買おうと思っても義両親が気に入ったものを選ばなければならない無言の圧力があることなどが理由だ。
ここでの二度は付き合いで(私が行ったことがないので連れて行って、と頼んだ記憶が)日本ではこことの違いを見たくて行ってみた。

こういう欧州人のテキトーな着物姿を日本のカタログでも掲載しているのだろうな。

スウェーデン肉団子をジャムつきで日本イケアも提供しているのだろうか。

YouTubeに数ある一般家屋の様子はどこもさして変わらなくなってきているように思える。
動物動画が好きで、よく観るんだ。
おしゃべりや文字・人物が入らないで、床面撮影(犬猫を撮影するとどうしても床中心になる)だとどこの国も同じような床材、家具が使われているように見える。
イケアが頑張っている様子がよくわかる・・・

こうしてどこの国も同じような道具や習慣になり、大きな企業が同じ物を売りやすくなるのだろうな、と予想したが正しいだろうか。
ここでアフガニスタン人家庭の様子を観察すると、彼らは大きなソファーやテーブルなど、非常に西洋的なものを好む傾向にある。私は勝手にじゅうたんに直接座る生活を好んでいると想像していたんだ。

さて、昨日の義母ケーキ。ケーキ記事を楽しみにしているという読者のために。

収穫したリンゴとミラベレと呼ばれる果実を載せたもの。
左には先週末の親族の集まりで余ったケーキを冷凍保存しておいたものを2日前に解凍したもの。
どちらのケーキも、日本に普及させるのは少々難しい。材料が入手しにくかったり高価だったりするからだ。
大きさを小さくすれば可能かな?非常に胃に重いのも、日本人向けに油脂を少なくすれば大丈夫か。
少々工夫すれば、現地風の外国料理や菓子普及は望めるだろうな。日本はそういった工夫が得意だし。



「友人」の意味の違い

2018年08月26日 | 交友関係
義父に私の外でのできごとを話すとき、少し前まで「友人」の意味のドイツ語を多用していた。
あるとき、義父が怒ったように言った。
「友人はお前にそんなにいない。知人という言葉を使いなさい。友人とは、例えばカードを送りあうようなもっと親しい間柄だ」
同じ意味の単語でもそれぞれの言語によって微妙に意味が違うのだろう、と私は頭では納得できたが、感情的には反発したかったものだ。
さして親しくもない友人・・・おっと、知人からカードが届くものだ。

義父が古くから交友のある近所のポーランド人女性だ。義父は趣味のスポーツ団体で、私は外国人女性の集まりで知り合った。
カードの絵柄や色遣いがドイツでは見つけにくい品に思えたので、ポーランド生まれ・育ちの義父に見せた。
「E子さんは今ワルシャワの実家にいて、カードを送ってくれました。このカード、ドイツではないようなきれいな柄ですね」
と言ったら、義父は「そんなのいっぱいここにもあるさ」と返事をした。
何でも私が話す内容は気に入らないのかもしれない。
これからはカードの柄についても義父に言うのは止めておこう。
そんな風にしていくと、義父と会話するのがますます億劫になっていくなぁ。まずいな。

「友人」という言葉に関しては、おそらく東洋では頻繁に使われて、ここ西洋ではよほど親しくないと使ってはいけないものだと気をつけるようにしている。義父の前では義父の勧める「知人」を使っている。
これを日本の生活で応用すると結構問題かもしれない。
「学校の知人が」「職場の知人が」
なんだか聞きなれないフレーズだな。「学校の仲間が」「職場の仲間が」うん、日本語は語彙が多くて便利だ。
ごく若いときにその土地の言葉に馴染まないと、なかなか言葉の微妙な感覚を理解するのは難しい。

本音のところを書くと、やはり義父はなかなか自分に懐かない(まるで動物だな)私が気に入らないのだろう。
家の外ではなんだか大勢の人たちと楽しげに交流しているのに、家の中ではあまり口を開かず、部屋にこもってPC作業をしている私をよく思っていないのだろう。
離れて暮していれば、きっともっと良好な関係だったろうに。現在がひどく悪いわけではない。でも一緒にいるとやはり服装や姿勢に気をつけるので、自宅でリラックスすることが非常に難しい。暑くても短パンで義父の隣のソファでごろごろすることはできない。
自宅で緊張し続ける生活。緊張に馴染んで10年って、凄いな。
脳がストレスでカロリーを使うせいなのか、ストレスで食欲がなくなっていっているせいなのか、体重と体調がいまひとつ不調。先日の赤いおしっこはビーツのせいだったりするのだけれど。










赤い色の尿に30分ほど慌てふためいた私、いざとなると冷静さを失う自分を発見。

2018年08月25日 | 健康
図書館の子供書籍コーナにある自動車ソファーに寝転がってみることにした。

週に数回、往復8キロ歩き始めて二週間。例年にない暑さも手伝って疲労がたまっているのだろうか。
一時間後に約束があるので、それまでに少しでも疲れを癒さなくては、とちょいと躊躇しながら横たわった。
本棚を見上げてみる。

天井の電気がついているぞ。外は明るいのに。ひどく暗くてもめったに照明をつけないドイツ人にはありえない。
起き上がって、消して、また横になった。

窓を見上げる。
10分ほどこうしていたら、7,8歳位の女の子がやってきた。ちょいと気まずくて、さっと起き上がり「ハロー」と声をかけたが返事は来なかった。

仕方がない、と起き上がった。東洋人女が一人で図書館の隅で寝転がっているのは不気味な光景に違いない。

さて、復路4キロを歩いて帰宅した。いつもにないくらい疲れていた。
就寝前にトイレに行ってたまげた。血尿だ!
血尿は人生初めてでなく、日本生活時代には何度かあった。膀胱炎だった。繰り返して膀胱炎になったものだ。
その時は、排尿時に痛みを感じたものだ。膀胱炎ではない、と判断し慌ててネットで検索した。
トップに来るのは最悪の病状ばかり。何とか癌。
うっほー。
「血尿はすぐに医療機関に行くこと」というサイトばかりだった。
激しい運動のあとにも血尿があるという記述を見つけ、これか、とも予想。いや、激しい運動って・・・週に数回8キロを歩くのが激しい運動に当たるのか?
体温を測ったりしている間にそれまでの行動を思い出してみた。

あった。原因になりそうなものが。
図書館のあとの訪問先でビーツチップスを食べたんだ。この品。ひどくおいしくて、一袋90グラムを一人で平らげた。

ドイツではかなり普通にビーツを食べる。ウチは自家栽培したものを使って瓶詰めにしている。
これまで頻繁に食べてきた。来た当初から義父に言われていたものだ。
「これを食べるとおしっこが赤くなるんだ」
聞いてはいたが、私はほとんど聞き流していた。これまでも、ビーツを食べた後は血尿みたいなおしっこをしていたのだろう。
今回はひどい疲労のせいもあり、排泄時の状態にも気をつけていた。気をつけると、変調をみつけちゃうんだよなぁ。
義母に報告すると「そんなことで病院に行ったら笑われます」
と、念のために家庭医に行きたいと言う案を蹴った。どこの医院も今の時期は2,3週間の休暇中だろうからきっと無理だろうけれど。

赤い尿排泄から約30分。その間の自分の慌てふためきようを思い出して反省。
いざとなると、激しく冷静さを失う私。
これからも何度も慌てるだろう。
そんなのも人生の一部だろうな、仕方がない。
慌てすぎて階段から落ちたりしないよう気をつけることにする。

翌朝一番の尿は、初めの数秒が赤くて、次はいつもの黄色に変わった。膀胱って身体が横になっていても古い尿から出す仕組みになっているのね、とトイレに座りながら盛大に感心。





リンゴチップス製造中

2018年08月24日 | おいしいもの
本格的なリンゴの収穫期になった。
ウチのリンゴはほとんどがジュースに加工される。残りは生食、ケーキ用になる。ほんの一部はリンゴチップスになる。
りんごを切るためのこの道具は手動。大昔はこれでパンを切っていたそう。

網に並べて、オーブンで数時間乾かす。
全工程を撮影した過去記事があるはずだ。今回は面倒なので省略。
出来立てのリンゴチップスは非常においしい。冬の間中のちょいとしたつまみ食いにちょうどいい。数ヶ月も過ぎると初めの頃のおいしさとはかけ離れているのが残念だが。
昔の食糧保存の方法だったのだろう。


冷凍保存という方法は戦後に一般家庭に広まったらしい。
冷凍庫を持っている業者のところへ行って保存したい食品を預けたのだとか。この小さい集落にあったらしい。
その後、各家庭に大型冷凍庫が普及した。ウチやウチ周辺の家庭は庭の収穫物をそのまま、あるいは簡単に加工して冷凍庫に大量に保存している。
先週末の大量のケーキはすぐに冷凍保存された。「冷凍庫はいっぱいなので、あなたの食品を保存できません」と義母に言われていた。義母の物のためにはスペースがあるのだな。

数日後にはこのように少しずつ台所の隅に置かれて、義母が食え食え攻撃をする。

ウチには食べ物が常にいっぱいある。
義両親宅に寄生すれば、とりあえず、寝るところと食べるものには不足しない。夫は止められないだろう・・・

日照りが続くここ周辺

2018年08月24日 | 気候
ただでさえ降水量が少ないこの辺り、今年はさらに雨がない。
芝生は日本の冬のような色になってしまった。ここの芝は冬でも緑色を保っているから、この茶色はかなり異常だ。
池の水位もだいぶ下がってきた。

ここの植物は短い夏に適応して生息しているのを感じる。暑い日々が続くのをあまり予想していない。
ばらはきれいに咲いている。日照りに強いのだろうか。

新聞には日照りという言葉が連日掲載されているので、農家が苦しんでいることを容易に想像できる。
食材の値上がりが予想されるか?義母でさえ、日照りで枯れてしまった野菜や果物に嘆いている。
天気がいいことを喜んでいるのは夫。彼は義両親の庭の作物のことなどまるで関心がない。また、農家の窮状記事も読んでいるのかいないのか疑わしい。

街中にはいつも折鶴を飾っている窓辺がある。中心から離れたここでも折鶴を見つけた。

子供衣類店だ。
折り紙を全く経験したことのない大人にツルを指導するのはとても大変だ。何度か教えて感じた。
そのたびに彼女らに私の手先の器用さを絶賛されるものだから、日本では不器用と評されていた私も変身した気になれる。

頭と尾の先の部分をもうちょっと丁寧に・・・と思うけれど、難しいのよね。
最初からぴちっと折らないと。また、僅かに中心からずらして折りこむときれいに仕上がる工程もある。
鶴から始めないで、もっと簡単で見栄えのするものから指導したい、とこのショウウインドーの前で考え込んだ。

紫芋が手に入ったので薄く切って焼いてみた。

2018年08月23日 | おいしいもの
紫芋をもらった。
きっと暖かい国で収穫されたものがここに輸入されたのだろう。
夫の朝食のピザトーストを焼くときに、一緒に焼いてみた。

おいしかった。

一度に食べてしまうのがもったいないので、ケースに入れて持ち歩いた。
じゃがいもの品種はたくさんあるドイツだけれど、甘みのあるこうしたイモ類は育たないのだろうか。
近年の温暖化傾向で、もしかしたらできちゃうって、ないかな。農家は売れるものでないと育てる気もないだろう。
違う食文化を持つ外国人がここ5,6年で一気に増えたのだから、もっともっとたくさんの種類の食品が増えるといいなぁ、と思ってしまう。よくないか?

片道4キロを歩くのは私の体調維持に必要なのかもしれない、過酷なドイツ生活。

2018年08月23日 | 健康
去年の今頃、ひどい腱鞘炎になった。
それ以前から軽い腱鞘炎にはなっていた。だが、去年のは左親指がばね指になるほどだったので普段の何気ない作業にも差し障った。
「ばね指は一生治りませんよ」
と、近所の在独日本人仲間に断言されてしまった。
そう言われたせいもあり、私は医師に診てもらうこともせず、自力でどうにかすることにしたんだ。
「腱鞘炎 体操」と検索するとさまざまなサイトが出てくる。理解できて、きちんと自分だけでできて(中には間違った方向にやると大変、と注意書きがされているものもあり)長く続けられるものを選んだ。
手の腱鞘炎は手だけの問題でなく、腕や肩、さらには全身の使い方も問題があるのでは、と予想してそれまで以上に身体の動かし方に気をつけた。
すると・・・確か春ごろだったか、いつの間にかばね指は治っていた。
曲げるとまっすぐ伸ばすことができず、右手の介助が必要だったのに!「一生治らない」と言った彼女にももちろん報告して喜んでもらった。彼女の親族はばね指が何年も治っていないらしい。体操を勧めたい。
ばね指以外の痛みが完全になくなったわけではないが、普通に生活できるので問題ない。
医院に行けば、長い待ち時間とレントゲン撮影(骨折による痛みでないことを確認するらしい)が必須だ。窓口での現金支払いがないのを日本の生活と比較すると「もっと医者に行かなければ保険料支払いが損!」と思う人々もいるだろう。
できるだけ医者にいかないのが健康を保つ秘訣、と考える私。ネットでさまざまな情報があるのだから、場合によっては今回の腱鞘炎のように自力で治癒できることもあるんだ。
実家生活時の2006年、喘息になった。驚くなかれ、これも私は薬剤の世話になることはほんの数週間、あとは自力で治したんだ。実家生活は過酷だったことと生活環境がよくなかったのだろう。グアムに1週間ほど滞在すると劇的によくなったのを覚えている。グアム在住何十年という知り合った日本人も「喘息の人たちはここで数週間暮すとよくなります」と言っていたので、私だけに起こる奇跡ではない。
費用と仕事を休むことを考えると、日本人一般は医療機関で薬をもらうほうを選んでしまうだろうなぁ。喘息の薬は高いから、場合によってはグアム数週間の方が安いかも。

健康増進とバス代節約のために挑戦している週に数度、往復8キロを歩く計画を友人に話した。
すると彼女は自分のキックスケーターを出してきて言った。
「来週から二週間ほど家族でギリシャに旅行するので、その間使ってください」
そうか、往復八キロは彼女に無謀と思われたか。少しでも楽をしてもらえれば、と思って提案してくれたのだろう。
喜んで借り、すぐに使ってみた。
ドイツ在住者にはおなじみのあのスーパーで売られている製品だ。価格はわずか30ユーロ(3,4千円程度)だったそう。
もし私が使っていて壊しても楽に弁償できる金額だ。

4キロの道のりを45分で進むことができた。徒歩では60分だ。
だが、疲れる・・・。人生初めてのキックスケーターの経験なので当然だと思う。慣れればこの疲労感もなくなっていくのだろう。

バス乗車時にはこのように折りたたむ。

一度だけ経験して、これを使うのは諦めた。
バスに乗るとき、車輪が服に当たって汚れた。たたんで持つ前にいちいち車輪を拭くのも面倒だ。
慣れるまでの疲労感に打ち勝つことができる自信もなかった。
歩いたほうがよろしい。
旅行中の彼女には、帰ってきてから報告しよう。新品そのままの状態で返却ね。そのほうがいいでしょう!?

そういうわけで、田舎に住んでいるのに自動車を所有することができない過酷なドイツ生活を前向きに受け止め、健康増進策に変換。
実家生活時の労働・生活環境過酷とどっこいどっこいだ、と考え、ではこちらの過酷さ(義両親同居も)と同様で、世界のどこに居住しても同じような物事が付きまとうってことにした。

でもね、やはり週数回片道四キロ歩行は長く続かないと予想。全身のトレーニングにとても良いとは思うけど。・・・あははは~


離婚で生活レベルが上がっているように見えるのはただの錯覚とは理解できるけど、やっぱうらやましいのはなぜ・・・

2018年08月22日 | 貧困
台湾・中国人仲間の一人が離婚した。
60歳代半ばの台湾人女性で、ダンナはドイツ人、すでに成人した息子あり。熟年離婚は日本以外でも存在。
もう何年も前からお金のことで夫婦仲は破綻していて、その台湾人T子さんは独立して生計を立てるために5,6年前から工場で製造の仕事を続けてきていたのだそう。今回は引越しが完了し、招かれた。
到着すると、T子さんと中国人F子さんが迎え入れた。このF子、中国・台湾人が集まるところどこでも出会ってしまうんだなっ。実を言うとちょいと苦手なタイプなんだ。まったく、狭い中国語母語社会に私まで巻き込まれるものだ、と感心。
新居は低所得者用住宅の7階。

集合住宅郡の間隔が広いところが日本のそれと大きく違う。これだけで低所得者用住宅に高級感が出てしまう。

ベランダには風除けのガラスが入っている。今まで、外から見るだけで、内側からは初めての経験。
冬の天気のいい日にはここで日光浴が気持ち良いだろう。

T子さんのこの新居はなんと100平方メートルあるのだそう。以前の住まいより広いかもしれないぞ。もしかして、ダンナも一緒?と疑ってしまったくらいだ。息子さんと二人暮らしになるそう。それでも100㎡は広すぎる。
在独2年ほどの難民家庭二軒を訪問したときも、彼らの住まいの広さに驚かされたものだ。
この国は、不幸な人たちに住居という点で恵まれている・・・。いや、ここインゴルシュタットだけの話だろうか?

日本人と言うことで、T子さんに勧められたスーパーの品。
寿司は普通にスーパーにあるドイツ。今まで怖いもの見たさで一度食べなくては、と思っていた。不味いとわかるものにわざわざ数ユーロとはいえ金を出すのがもったいなくてできなかった。
なんと、おいしかった。
最近はスーパー内の一角に寿司コーナーが設置され、そこでは日本風の制服を着込んだアジア人がせっせと寿司を巻いて販売している。中国人でもタイ人でもなさそうだ。ベトナム人か?

そういうわけで、離婚、別居でお金に窮していると思われるドイツ在住外国人女性に広々とした住居を見せられ、寿司までごちそうになってしまった。
離婚すると生活レベルが上がってしまうのか、と錯覚してしまうドイツ生活。
私の義両親同居生活は一体どうしてなのだろう、と考えてしまうのは仕方がないと思って欲しい。



ケーキ作りすぎだぞ、お義母さん・・・

2018年08月21日 | お菓子
台湾人宅で、彼女のドイツ人旦那さんが焼いたチーズケーキをごちそうになった。
添えられた飲み物は私のリクエストで水道水。フォークでなくスプーンが出てくるのがテキトーな台湾人の彼女。テキトーなのは日本以外のすべての国々か?日本でうっかりケーキにスプーンなど出そうものなら「ケーキはフォークで食べるものです」って言われる確率高いかも。(似た様な経験ありっ)
中国人、台湾人、中国系マレーシア・シンガポール人など、私の知る限り中国をルーツに持つ女性の旦那さんは何人であろうと家事参加率が非常に高いように感じる。
日本人女性配偶者の中国人男性は家事をしない、と読んだことがある。つまり、我々日本人女性は男性に家事をさせない雰囲気を持っているのではなかろうか。

ドイツ人はどちらかというと日常の家事をしたくない男性が多いように感じる。
義両親たちを観察していると、料理・掃除などは義母が全部を支配している。義父は家屋や家屋の設備の製作、修繕などを担当している、と考えればバランスが取れていると思う。大方の日本人男性もその傾向があるのではなかろうか?
そいうわけで、ケーキ焼きなどはウチは義母が一人で支配している。親族3,4人の集まりにこんなに大量に焼いたのはちょいと間違いだったのでは?

上、パウンドケーキとチーズケーキ。下、バターケーキの義母アレンジ。

いつものスポンジにヨーグルトとベリー類を混ぜたものを挟んだケーキ。

どれも半分以上残ってしまい、義母は早速その夜から食え食え攻撃をかけた。
いったい、我々の胃の許容量や健康をどう思っているのだろうか。
ちなみに、義両親たちは普通の日本人の4,5倍かそれ以上の砂糖を今までの人生で摂取してきているが(私の体感)、彼らの現在の歯はほぼ全部自前だ。

これからしばらく、私もケーキを毎日食べなくてはならないだろう。
義両親たちより私の方が早く歯を失ってしまうかもしれない。いや、歯どころの話ではないな、生命維持さえ義両親たちの方が長いかもしれないぞ、うわわわ。






夫こそブルキニが必要なのだけれど。

2018年08月20日 | 衣類の工夫
先日義母に届いた通販のカタログ。すでに表紙は秋冬物。

でも、水着は年中売れるのか?値引きもされていない。

この比較的高齢者向けの商品、小さく印刷されたここに驚いた。
日光を通すので身体全体が日焼けできる、という宣伝だ。まだ、若者向けの水着ならともかく、おばちゃん、おばあちゃんまで日焼けに熱心なことがよくわかる。おい、皮膚がん対策はどうなっている?

私たち夫婦はミュンヘン南部の湖に行った。
湖畔に寝転ぶ人たちは二種類いて、木陰にシートを敷いているのと日向に寝転がっている人。
日向では高確率でトップレス女性がごろごろしている。彼女らは必ずしも美しい肢体ではない。上のような商品があるのだから、使えば良いのにねぇ。彼女らは焼くことよりも脱ぐことが目的なのかもしれない。
フランスのブルキニ問題が知られているようだ。ドイツでもブルキニで遊泳している女性がいるらしいが、私はまだ見かけたことがない。さまざまなサイトに書かれているとおり、ブルキニは日本人女性に大うけしそうだ。

夫は生まれながらに太陽光に弱い肌だ。プールでラッシュガードを着て泳いだら、職員に脱ぐように言われてしまった。
ここ、湖ではOKなので、彼はウェットスーツを着込んだ。
シュノーケリングをしたんだ。

下の商品は日本で購入したもの。日本人顔の我々には欧州でこれを買うのは避けたほうがいい。
一度買ったが、顔に合わないんだ。水が入ってくるのは大変なストレスである。

日本の品はまだまだほぼ全部ドイツで手に入れるものより上質で日本人向け。例外は靴。