怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ゴミ拾い本能は日本人のDNAに。

2018年06月30日 | おいしいもの
外国人女性のためのグループはこの街にたくさんあって、その一つが発足20周年を迎えた。
私は2008年から参加しているので、その半分の歴史を知っている。
月一度の集まりなのに、二人しか来なかったときもあったなぁ。
20周年記念なので、ちょいと規模の大きい朝食会になった。

この日はさすがに数十人が来ていた。主催のインゴルシュタット市から飲み物やパンが提供され、あとは持ち寄りだった。

いつも集まりに来るのはポーランド人女性たちだ。彼女らはケーキが上手だ。

頭巾の女性たちは、トルコ人の可能性が高いが、最近はいろいろだからな。

揚げ餃子のようなものと、クロワッサンのようなものを割ってみると、こんなだった。
クロワッサンの中身はオリーブの実だった。暖かい地方から来た人の料理だな。


ひとしきり食べた後には、ポーランド人による詩の朗読、インド人によるサリーの着かた実演、イスラム教徒による断食月の説明、イエメンの伝統衣装を着て記念撮影、そして、私の折り紙講習などがあった。

さて、お開きにしようということで、みんなでわらわらとテーブルを片付けていた。
私も、自分の折り紙コーナーを片付けた。
床に散らばった折り紙の切れ端を拾いながら、はっとした。
「ゴミ拾いをする素晴らしい日本人」ということで、ワールドカップ会場で話題になったのを私はちょいと自虐的に思ったものだ。
子供の頃からそのように幼稚園や学校でトレーニングされていて、何か終わると無意識にゴミ拾いをするように脳に染み付いていることを、だ。
しっかり自分にも身についていることを確認させられた。

こちらの人たちが、素手で公共の場の床に散乱したゴミを集める様子はあまり見かけない。
清掃業者が道路を清掃するときも、マジックハンドのようなもので拾い上げたりしている。
落ち葉はブロアーで吹き飛ばす。ほうきで集めているシーンは個人の庭だ。

「難民が多くなってからごみが散乱している」
とドイツ人が嘆いていたけれど、私が来た当初も、また、旅行で来たもっと前でもここはごみが散乱している印象だった。
日本以外の人たちは、ゴミを拾わないのだろうな。だから、賞賛されちゃうわけで。
夫は「日本は衛生的だ」と褒めていたものだ。

これからも日本人は、世界各国で何気にゴミを拾い続けるに違いない。
すでに我々の遺伝子に組み込まれた能力だぞ、うほほほほ。







どうしても汚く感じる手なんだ。その対策を思いついた。

2018年06月29日 | アジア事情
向こうに脚とおなかが見えるのは71歳ドイツ人女性A子さん。
左側にはアフガニスタン人Sさんが座っているが写らなかった。
手が写っているのは推定年齢60歳の台湾人S子さん。

四人でアフリカ人難民の悪口を言い合ったんだ。
「臭い」「怠け者」「婚姻関係も恋人関係もなく次々と子供を産む」
ドイツ人A子さんはアフガニスタン人Sさんがいない場ではアフガニスタン人難民の悪口を言うし、
アフガニスタン人Sさんはドイツ人がいないときには、接してきたドイツ人たちがいかに怠惰か私に語るものだ。
台湾人S子さんに至っては、大陸中国人を含め、同胞の悪口を言う。
私は言葉の壁もあり、もっぱら聞き役だ。
まあ、そういった会話はお互いちょいとした本音を言い合ってお互いの腹のうちを見せることで親しくなろうというものだから、あまり罪はないと思う。

さて、S子さんのこの手。
私が作ってきたおにぎりを食べているのだけれど、どうして割って食べるのか?
手がべとべとになるではないか。
彼女の衛生観念は、すでにドイツに30年以上住んで、国籍も取得しているせいでドイツ並み。
手を洗うことなく、素手でおにぎりに触る。わざわざラップで個包装する私の手間など絶対に考慮しない。
もっとたまげるのはその、右手に持ったおにぎり一口分を私に「食べろ」と言うんだ。
そのおにぎりに始まったことではなく、彼女と付き合いが始まってから、逢う度にこのように素手で分け与えてくれる。パン、果物、ケーキなどなど。
明らかに嫌がらせではなく、単なる好意でやっているのだけれど、私は提供されるたびにむかついていた。
また、この激しく濃い色の爪も不潔感いっぱいで嫌なんだ!いつもいつも、紺色、灰色、緑色などの暗い色。
「素手で触った食べ物をくれるな、その爪の色、気持ち悪い!」
と言ってみたいと長いこと思っていた。

寝ている間に解決策を思いついた。
今後、S子さんに渡されるたびに「いらないです」と丁寧に断ればいいだけなんだ!(今までもやっていたが、かなり不機嫌な口調でやっていた)
遠慮していると思われて何度も勧められるのは承知だが、そのたびに呼吸を整え「1.2.3」と数えてから丁重に、
「いりません」と繰り返す。
間違っても「いらないって言ったでしょうっ」と声を荒げてはならない。(幸いなことにそこまでやる間際だった)
こんな単純な回答を今まで思いつかなかったのは、まだまだ人生修行が足りない証拠だ。

さあ、今日も、明日も、あさっても、命がある限り頑張ろう。












将来は小さい住まいがいい、と家具屋の広告を見ながら妄想しきり。

2018年06月28日 | 衣類の工夫
じゃんじゃん入ってくる家具屋の広告。

私が気になるのは台所。

こんなに大きくて豪華な台所は要らないな、などとまだ将来を夢見て妄想するのは楽しい。

そうだ、これだ!これくらい小さいのがいい!値段もわずか499ユーロだ。
知人の話によると、運送料、設置料などいろいろかかって、実際は表示の価格の数倍を支払うことになるらしい。

同じ価格の品の別の色。

現在、ウチの調理コンロは4口あるのだけれど、そのうちの1口は故障して使用不能。
三口で四人分の昼食を料理することも多いのだから、将来二口しかないこの小さい台所でもOKと見た。
知人にこの写真を見せて「これが気に入った」と言ったら、彼女は反対していた。
「こんなおもちゃみたいなのはすぐ故障しますよ」
故障なんて、値段が高くても頻繁に発生しているのを私はここの生活で散々見てきたぞ。
「ちょうど保障期間が過ぎた頃に全く作動しなくなるのよ」
と、数年おきに洗濯機を買いなおす知人一家もいる。
修理を呼ぶと買うほどかかるのなら、安いものをどんどん買いなおした方がいいのではないか、と思えるドイツ生活。
まさか、ドイツでそんな発想をするようになってしまうとは信じられない自分。

ドイツトイレットペーパーについての質問に爆笑

2018年06月27日 | いろいろ
日本在住男性Tさんが、トイレットペーパーについて質問のメールを送ってきた。
これはまず、現物をみてもらったらいいかも、と手元にあるトイレットペーパーのミシン目数枚分を普通の封筒に入れて投函した。
その実物がこれ。

約一週間後。
Tさんからのメールで爆笑した。
その原文を許可を得、少々読みやすいように改行して掲載。

さて、現物でいくつか確認できました。
(1)幅が100mmで日本国内の114mmより狭い、ISO規格に従っている  
(2)模様があることがやや驚き、子供っぽいと思われるのかとおもった。作る側の都合も有るのかもしれないが。
(3)長さが140mmで、この長さ1区切りで用が足せる? 小のみで大は2目盛り? ウォシュレットが有れば1~2枚も理解できるが、便の排出時の状態がウサギや羊のようにパラパラなのか 
(4)個室内のことなのになぜ「紙は1目盛り」と言うのか? 
と不思議なことばかりです。


(1)幅が狭いのは日本在住時にも知っていた。近所のドラッグストアで「欧州サイズ(なので上質、って言いたかったのだろう)」と包装に印刷された品を見つけたことがあるからだ。でも、それが「ISO規格に従っている」とは知らなかった。幅が狭い方がいい、というのはどういうことなのだろう?
(2)模様入りに驚いていたTさん。そうか、まだ茶色い味気ないドイツのトイレットペーパーの記憶が鮮明なのだろうか。私はその時代のドイツの実際を知らない。
(3)ここからが爆笑。
特に「ウサギや羊のようにパラパラなのか」きゃはははははは~
いや、ドイツ人のも健康な排泄物はバナナ状態だ。ときどき、流しきれなかった夫のソレが残っているのでよくわかる。
(4)そうだろう、実際の使用時に付き添っている夫婦など、あまりいない。
でも、わかるんだ。減りが異様に早いことに気付く日本人配偶者を持つドイツ人。「いったい、どのくらい使うのか」とすぐに彼らは疑問に思うようだ。
正直に1メートル、などと答えようものなら卒倒されてしまう勢いだ。
また、日本の感覚で大量のトイレットペーパーを流そうとすると、流れきらないことがほとんどだ。
ウチではトイレ脇に大きなゴミ箱を置いて、そこに使用済みトイレットペーパーを捨てるようにしている。トイレ故障防止にも役立っていると思う。
中南米生活でもトイレットペーパーを流してはいけないという経験をしているので、私にはあっさりとその習慣を身に付けることができた。
日本の生活で水洗トイレが故障するという事態に見舞われることはほとんどなかった記憶がある。
ここではうっかりすると壊してしまうので、トイレットペーパーの使い方にも注意が必要だ、と思ったものだ。
(壊れっぱなしにしているこちらの家庭数件知っている。石灰分を多く含む水質が原因でトイレ製造、設置技術の問題ではないのかも知れないが)

さて、そういうわけである。
Tさんの疑問に答えることができただろう。いや、できていないって?!おそらく多くの読者にもドイツトイレ事情をお知らせできたと自己満足、のみ。
読み返してみて、更なる疑問が生じているのを発見。
トイレットペーパーのISO規格って・・・



アクリルたわしをアクリル雑巾にして、仕事に使う

2018年06月26日 | 物品
「アクリル100パーセントの毛糸を編んだ食器洗いは洗剤を使わないのでよろしい」
という情報は、すでにかなり昔からあったのを記憶している。
実家では、そのアクリルたわしを使う習慣はできなかった。
私自身も、使った印象があまりよくなく、普通のスポンジで洗ったほうが効果的とも感じていた。
さて、ドイツ生活になり、在独日本人仲間から再びそのたわしを使うことを勧められた。
数年前に彼女のお手製のそのタワシを贈られたものの、今の台所は義母の気に入ったものしか置けない。
せっかくの品は長いこと眠っていて、ときどき浴室で食器を洗うときなどに使っていた。

その浴室の洗面台が、ここの石灰分の多い水でひどく汚れる。
今まで、その石灰分を落とすために、大量の洗浄用酢を使っていた。アクリルタワシをくれた彼女にそれをこぼすと「あら、あのタワシだと簡単に落ちますよ」と言われた。
試してみて、びっくり。簡単に、こびりついた石灰分が、ぬらしたアクリルタワシだけで落ちたんだ。
ああ、今までの苦労と、洗浄用酢にかけたお金はなんだったのだぁ。
それからというもの、これまでの私の人生にはあまり関係なかった編み物をせっせとやるようになった。
アクリルタワシだけは編める私。
洗面所、浴槽、シャワー室の壁、だけではなく、いろいろ試してみた。

週に数度だけ、ホワイトボードをきれいにする仕事をしている。
たかだかホワイトボード、濡れた雑巾で簡単にきれいになるだろう、と思ってはじめた仕事だが困難を極めた。
きれいにならないんだ。
アクリルタワシの威力を知って、もしかしたら、と思い、家からそれを持参して実験してみた。
うっほー!
面白いほど簡単にきれいに汚れが落ちたぞ。
こうなったら、仕事専用アクリルタワシを持参するしかない、と思った。いつも編む大きさの約二倍の物を作った。

手のひらをはみ出る大きさのアクリルタワシ。
すでにタワシと呼ぶには相応しくない。アクリル雑巾だな!
このアクリル雑巾持参で次回の仕事に赴くのが楽しみだ。

仕事仲間から「あら、りすさん、その雑巾、何?」などと尋ねられるだろうか。
そうなったら、得意になって答えてやろう。
「アクリル100パーセントの毛糸で固く編んだ雑巾よ、やってみたら」
ドイツにアクリルたわしは存在するのだろうか?
「ドイツ生まれのメラミンスポンジ」
でさえ広く普及しているとは言いがたく、値段を知ると使いたいとは思わないし、義母も全く存在を知らない。
新しい品が爆発的に広まる、という気質がないここだもの。
ホワイトボードにアクリルタワシ、は普及して欲しい、と願っている私。

追記
珍しく、コメントお返事。
エラメイさん、自分で編んだアクリルタワシ第一号がこれ。

緩く編んだけれど、使いづらかった。
そういえば、腱鞘炎はほぼ普通の生活ができるに至るまで治癒!
編み物も気をつけながらだけれど、バンバンやっている!



ドイツ人用スープには思い切り塩を投入することっ

2018年06月25日 | 頑張って食べる
義両親たちが庭仕事で忙しいときは、私が昼食を作る。
私の得意なドイツ料理(!?)は野菜スープだ。義両親たちに褒められることが多いから。

ところが、その日、義母は仕上がった私のスープを味見して、更にじゃんじゃん塩とスープの素を入れていた。

食べてびっくり。
塩辛い・・・
これまで義母が「おいしい」と私に言ってくれていたのは、昼食作りに対する単なるねぎらいの言葉だったのか。
私だって、ここの味を再現しようと、いつも自分のおいしいと思う塩加減よりやや多く塩を入れる努力をしてきたものだ。
「やや多く」では足りないのだな。
では、次からは「もっと多く」とすることにしよう。

スープ以外では比較的薄味のドイツ・・・と書いてみたが、いや、違うかも。

じゃがいもを茹でるときも塩。
義父の妙なサラダを作るときもきゅうりに大量の塩。
これは私が作ったのだが、やはり「今日は味が薄いなぁ」と言われてしまった。

ここの市販のパンはかなりしょっぱい。
今ではすっかりこちらのパンの味に慣れてしまって、塩辛いと感じなくなってしまったけれど、移住して数年は「しょっぱくてまずいパン」と思っていたものだ。
実際、ドイツのパンは周辺欧州各国より多く塩分が含まれていることがときどき新聞記事になっている。

統計では日本は塩分摂取量が多い国のひとつになっている。尿に排出される物質でその量を測定した結果らしいから信憑性があるかも。食塩の消費量統計と実際に摂取する量では違うものね。
帰省して外食するとかなり塩辛い献立が多いようにも思える。
でも、こちらだって負けていない。しょっぱいぞー。
多量に塩分を摂っても、平気なドイツ人と病気の原因に繋がる日本人の違いなのか。人種の違いは考えられているより大きい。
砂糖摂取量だって、こちらは凄まじい。(ケーキ、ケーキ、ケーキ!)
塩分も糖分も控えなくては、健康的な生活をしていると認められない日本人の方が哀れかもしれない。

さあ、我家は今日も塩をガンガン入れた食事と、午後のケーキだっ!





嫁っこはそういうもの、我慢、我慢!

2018年06月24日 | 家族
最近、義母の昼食作りを手伝う気になれない。
彼女の言うとおりにやらないといろいろ言われるからだ。
「まだ混ぜるな」「卵は角で割れ!」「ひき肉はよく混ぜないと焼いているときに崩れる」(ゴムのように固くなる義母のハンバーグ)
どうでもいいことで、今まで聞き流してきたのだが、たまには反抗してみたくなる。
「日本のハンバーグレシピで、ひき肉をよく混ぜない、というのもあるのですよ」
と、言ってみたら、義母の大反撃に見舞われた。
はいはい、おっしゃるとおりにしますよーっ
箸で簡単に切り分けることができるとんかつの存在って、義母には信じられないだろうなっ
あとは、1人でやってもらうほうがいいな、とりす部屋に行き、マレーシアの母(付き合いの長いマレーシア在住日本人S子さん)にメッセージを送った。
りす「料理を手伝うと、あれこれ口出しする義母。自由にやらせてくれよー」
S子「そんなもんでしょうね。年寄りはいろいろ言いたいんだよね。それを後になってから思い出して、ああ~、こうだったんだ、とかね。我慢するんだよね。みんなそうだよ、嫁っこは」
なるほど。
「みんなそうだよ、嫁っこは」
そうだろうな。義母は世界中のあらゆる義母のなかでとりわけ口うるさいわけでも意地悪なわけでもない。
むしろ、その逆だ。かなり放っておいてもらえる面もある。
もともと彼女の聖域の台所に、遠い東洋からやってきてちょろちょろしているのだから、目障りだと思われても当然かもしれない。

その日の昼食はハンバーグでなく、肉団子と自家製ズッキーニのトマトソース煮込み。煮崩れしないようよーくよーくひき肉を捏ねていた。

この米飯。
長粒種米だが、バスマティライスでもジャスミンライスでもない。やたらと安く普通のスーパーに売られている、どう調理してもぱらぱらにしかならない米だ。

これが、まずいの何の。
子供の頃からこれを食べていると、これがおいしいと思うのだろうか。
不思議だ。

別のジャポニカ米を料理して食べる私。
私だけが違う種類の米を食べることにも、義母は「なぜだ、同じものを食べろ」と言いたいだろう。
彼女も、我慢しているに違いない。
義母も嫁っこも我慢、我慢。
大昔には、そんな家庭が世界中至る所にあったのだから、私だってまだまだやっていけるはずだ。
嫁っこは我慢、我慢!


足りなかった朝食、女性受けする明るくてかわいいカフェが田舎街に登場。

2018年06月23日 | おいしいもの
最近開店したと思われるカフェに入った。

店の名前は「そら色」だ。

もっと店内を撮影してみたかったけれど、無理だったのでこのホームページをリンク。「Himmelblau」

テーブルに置かれている注文用紙にチェックを入れて持っていく。出来上がると自分で取りに行かなくてはならない。つまり、チップが必要ないってことか。
このときは朝食献立だった。

丸パン二個とバター、はちみつ。これで4.50ユーロはちょいとこの辺りでは高いかも。
なにしろ、パンがとっても小さくて腹3分目くらいしかにならなかった。
飲み物は別料金で、私のコーヒーは2ユーロ40セント。

一緒の知人(友人と知人の違いは日本語でなんだろう?ドイツ人女性、推定年齢80歳、友人にはなり得ない?)向こうに見える皿のものを注文。パンをふたきれとチーズとバター。
カプチーノ二杯とオレンジジュースも頼んでいた。12ユーロと少しを支払っていた。

量が少ないのに、次から次へを客がやってきていた。
外食産業は量だけではないことは確かだけれど、特別に味がいいわけでもないような。
雰囲気がとても良かった。店内の装飾、働く人たちの愛想のよさ。
女性ウケするようで、男性はあまりいなかった。

食べ終えた後、知人(友人)に折り紙伝授。
中華粽の折り方。日本に興味がある彼女も、さすがに中華粽のことは知らなかった。
粽そのものより、この形の面白さが受けるだろうと、あらかじめ折って彼女に見せたら大当たりだった。
一緒に何度も繰り返して折った。
果たして、覚えてくれたかな?
折り紙もやらないと忘れてしまうからなぁ。






庭仕事は怒鳴りあいながらする義両親たち。

2018年06月22日 | 家屋
ウチに休暇旅行の習慣が根付いていない理由のひとつに、庭の手入れから逃れられないことが挙げられる。
以前もこれをテーマにして書いた記憶がある。
子供の頃、夏休みに長期旅行にいけなかった義姉などは、現在庭のない集合住宅暮らしだ。頻繁に二人の子供たちとあちこち旅行している。
私たち夫婦は、単に経済的な理由だ。ドイツに暮らす人たちを観察していると、まったく旅行をしない人々もたくさんいる。夫のように旅行に関心のないドイツ人だって、在住外国人だって多くいるんだ。

さて、その夏場に重要な庭仕事。
昨日はりんごの木の剪定作業だった。

収穫まであとひと月くらいか。そんな時期に枝を切るのね。
ちょいと頭に置いておこう。

何しろ、夫も義姉も庭仕事にまったく興味がない。
義両親たちがいよいよ動けなくなったら、もしかして、私一人でやるのかい??

高い位置で電動のこぎりを振り回すなんて、私には無理だ。

義母はなるべく将来のことを考えないようにしている様子。
いま、この瞬間の仕事に熱中するのか彼らの人生。

切り取った枝葉はそうした専門のゴミ収集所へ持っていく。
幼い頃からこうした仕事ぶりを義両親の子供たちは見てきたはずなのに、まったく関心を示さないのはどういうわけだろう?
ごく小さい頃は「危ないから近寄るな」ときっと義母は言っていただろう。
そのうち、面倒になって、子供たちは勝手にテレビを観るだけの生活になったのか?
しっかりしつけなかったツケが回ってきたものだぁ~
っていうか、夫の激務、週末さえ事務所に行かなければならない状況では、無理だろう。
いったい、義両親たちが現役で働いていた頃はどうしていたのか?
うう、疑問がいろいろふつふつ涌いてくる。





ドイツ国籍を取得した両親がいないアフガニスタン人男性が彼女を募集中

2018年06月21日 | ひとびと
1999年生まれの難民サミア君に両親がいないと聞いて驚いた。
理由を尋ねようと思ったけれど、きっと爆撃などで亡くなったものだと予想し、避けた。
こうした青少年は早くドイツ国籍を取得できるようだ。
「日本に旅行したいです」
と私に相談してきたんだ。アフガニスタン国籍者では日本へ旅行が面倒だろう。
「八月に出発したいです」
と言うので、まず繁忙期なのでそれは無理だろうということ、また非常に蒸し暑く、観光するにはあまり適さない時期だとも説明した。
「日本語を勉強したいです」とも言うので、旅行のためだけに日本語を勉強するのはムダ、とも説明した。
ごめんよ、日本語教師の皆さん!

そして、お決まりの次の相談。
「彼女を探してください」
ドイツに難民としてやってくる独身男性の多くの悩みなのだろう。
母国アフガニスタンでは、おそらく伝統的な方法で自動的に結婚できるのだろう。また、20歳を超えたくらいで結婚できるのかもしれない。知っている難民アフガニスタン人女性の多くが20歳そこそこで第一子を出産しているからだ。
サミア君も平和なアフガニスタンだったらもう、婚約くらいしていたのかもしれない。
ここではまず、アフガニスタン人独身女性が非常に少ないと思われる。
また、意外なことに「アフガニスタン人は嫌」という意見も聞いた。外国に住む同胞がうっとおしく感じるのはどこの国の集団も同じなのか、と考えさせられた。

19歳に彼女を探すって、今の私の状況ではかなり難しい。雰囲気に圧倒されて、はい、と返事をしたものの、一体どうしたらいいものか、さっぱりわからない。
これがそのサミア君。
ジムで鍛えた体脂肪率低そうな身体。

難民のための、またはイスラム教徒のための合コン、なんて、ないだろうなぁ。
いや、あるのか?

日常の行動範囲は片道15キロがせいぜい、の私にはドイツになにがあるのか、さっぱりわからない。
何か、方法があるかお尋ねしたい。

追記。
一緒にいたアフガニスタン人難民S君と三人でいたのだけれど、興味深い話を聞いた。
目の前を黒い頭巾姿の、しかも目元以外全部隠したイスラム教徒の女性が自転車で走り去って行った。
S君とサミア君は私に言った。
「あの頭巾はアフガニスタンでは禁止されています。顔を見せないことはテロリストとみなされてもいいと判断されています。ドイツも、そうした理由で禁止しなくてはならないです」
そういわれてみればそうだ。
ヘルメット着用のままコンビニに入ってはいけない、というルールが日本にあった記憶がある。
イスラム頭巾とヘルメットを同等に考えるのはおかしいかもしれないが、少なくとも、何か悪さをしても顔を判断される可能性が低くなる、という利点を考えて犯罪に及ぶ可能性は高い。
かなり熱心なイスラム教徒でさえ、目だけ開放頭巾(ニカーブ)を否定するんだ。彼らの意見をドイツ政府に伝えたいものだ。



私には絶対書けない休暇旅行記事。

2018年06月20日 | いろいろ
タイトルどおり。
年金生活ドイツ人女性から、彼女が旅行するたびに写真が送られてくる。今回はザルツブルク観光だったようだ。
きれいな画像に癒されるけれど、自分は決して直接経験することがこの先の人生に無いことを思うとちょいとさびしくも感じる。

欧州って、トイレ探しが大変なのよね。ドイツ人も認めている。彼らにも大変なトイレの少なさ。

水分摂取我慢して観光するのも恐ろしいし。
ミュンヘンやニュルンベルクへ所用で出かけるときにも、トイレへ行くのを控えることばかり考えてしまう。

一般的に西欧州の外食は高くて量が多いし。

ザルツブルクくらいだったら、日帰りで行けるだろうし、第一、行ったことがある。
いや、休暇旅行といえば、まったりとホテルで過ごすのが基本。
観光に走るのは違うっ。ああ、すっかり欧州的休暇旅行定義に洗脳されてしまった?
で、行きたくないって思っているのも事実。

ちょいと怪しい屋台、サンダル履きで、おいしいなんとか麺を食べたい。




ドイツ生活を快適にするための心がけを詠んでみた。信じるな 他人の忠告 来る約束

2018年06月20日 | 近隣の人たち
在独1年目の新婚ほやほやで新築の集合住宅に住んでいる日本人仲間のT子さんの経験談。
「ウチのバルコニーの床下に、蜂に似た虫が巣を作ってしまい、困りました。これについて近所の人に尋ねたら『この虫は殺してはいけないことになっている』と言われました」
彼女のドイツ人旦那様もその話を了解し、早速業者を呼んだそうな。
その害虫・害獣駆除業者が行った作業は・・・

派手にスプレーを拭きつけ、この虫を全滅させたそうな。
T子さんと旦那様が驚いているところを更に驚愕させたのは、その請求額。
150ユーロ也 外国為替計算サイトはこちら これを書いている現在では約19000円!

いったいそのご近所さんの「殺してはいけない」という説は何だったのか、と歯軋りする思いだったそうな。
「物事は1人だけに相談せず、方々に尋ねてみるとかネットで検索してみる、などをするべきですね」
いつも謙虚なT子さんはしみじみと語ってくれた。

彼女は嫁入り移住早々にトイレの故障に悩まされていて、すでにもしかして1年になろうとしている。
もちろん、業者を呼んだのだが、一向に直らないのだそう。
そんなトイレと業者って、あるのか、と日本の人たちは思うだろうが、ここでは平気で存在する。
ドゥー・イット・ユアセルフ、という言葉は第二次世界大戦後の英国が発祥らしい。業者を待っていたら一生不自由するのを感じて、自分たちで始めたのではないか、と今なら思える。
英国もドイツも多数派のコーカソイド人種の住む地だ。人種によって物事の対処の仕方が違うって、科学的ではないと思えるだろうけれど、でも、住むと思ってしまうんだ!

おいっ、その話、本当か?根拠はなんだ?
朝9時に来るって言っていたので会社休んで一日待ったのに、全然こなかったぞ、どうして?
何年いても、身に付かないので一句詠んでみた。
「信じるな 他人の忠告 来る約束」

とりあえず、ウチは義両親が何でも直してしまうので、私はあまり家屋のことで不快な思いをしたことはない。
が、何度か義両親たちが「まだ来ないな」「どうしたんだ」「結局来なかったな」と話し合っていたことを思い出す。

そういえば、普通の約束でも来るといって来ないドイツ人にも遭遇している。
来ないので家まで行くと、素っ裸でお出迎えしてくれたジャンキーB子さん。本来なら本人しか受取れない危ない薬の処方箋を義母の反対を押し切って受取りに行ったのに、約束の場所に来ないなんて!
家まで行ったら、まだシャワーしていたなんて!そして、その素っ裸で玄関に出てくるって、もう、狂っている~

あ、話、外れた。

ともかく、家屋にトラブルあったら、まず、自分でどうにかするのが欧州(北アメリカもそうか?)生活の基本だ。














サッカーテレビ画面に現れる中国語広告に日本の凋落を感じる。

2018年06月19日 | 日本
サッカーワールドカップをテレビで観ていて、試合内容より気になるのはピッチを囲む広告だ。
中国語の広告ばかり目立っていた。彼らの広告は変にアルファベットにせず、漢字をそのまま使っていることだ。
日本の多くの企業が「Honda」「Yamaha」などのようにしていることと比較すると、自らの文化にゆるぎない自信を持っているのか、と恐怖さえ感じた。単に、中国語母語の人々を対象にした広告にしては、中国がワールドカップに出場していないことを考えると非常に奇妙にも思える。

その数日前に古本屋で見つけた古い一冊。

このタイトルに、赤面するほどの衝撃を受けてしまった私。
「アメリカへの教訓」って・・・。今ではそんな考えを思い至らないだろう。

発行年は1980年。ああ、昔々の栄光だなあ・・・

マレーシアの友人から送られてきた画像。紙幣で作った粽型の飾りだ。え?今頃、粽?

はっと、気付いて検索すると、やはりその日は旧暦の5月5日だった。
友人が手にしているのは、頂き物の巨大粽。ああ、おいしそうだなぁ。

中国大陸だけでなく、中国人移民が根付いた多くの国や地域で、中国発祥の古い習慣が守られていることを感じる。

百数十年前に近隣諸国と同じ暦を捨て、欧米に追いつけ、追い越せと努力してきた日本。古来からの伝統行事(その多くは近隣諸国からの輸入物であるが)も欧米カレンダーに合わせて祝う奇妙さ。
最近では夫婦別姓をなかなか法律的に認めないのは、周辺諸国と同じ習慣にするのを深層意識の部分で拒んでいるのかと私は予想する。
そんな努力をしてきても、時代の流れには逆らえないのだろう。
この現実の世界のあらゆる事物は,さまざまな直接的・間接的原因や条件によってつくりだされたもので,絶えず変化し続け,決して永遠のものではない、と言われるところのものだ。
数週間前に、数人いる近隣台湾人知人のひとりとこんな風に語り合ったものだ。
「私たちが子供の頃、中国が金持ちになるなんて想像できなかったねぇ」

中国の発展をワールドカップと6月18日の粽に見てしまったのは、世の中広くても私だけかもしれない。(特に、粽ってところが。へへ)







古すぎ自転車は廃品業者に見向きもされなかったぞ、きっと100年前の品。

2018年06月18日 | 物品
自治体が行っているものではない廃品回収の広告が入る。
めったに利用しない義両親たちだが、その日は自転車を出していた。
これって・・・もう、ゴミでしかないよな・・・

きっと「私のおじいさんが買ったもの」などと義母が言うだろう。恐ろしくて尋ねられなかった。
いや、ブログ記事にはそうした情報は必須だったな。反省・・・

こういった廃品回収業者は、まだ使えそうなものを集めて経済力のない周辺国で売るのが目的、とちらりと聞いたことがある。
いくらなんでも、もう修理しようもない品は回収無理だろう。
案の定、この日一日過ぎても自転車は残っていた。

義父はばらばらに解体して、今度こそ、ゴミとして処分することだろう。
ああ、こうしたゴミを義両親たちは家のあちこちに保管していて「いつか誰かに役立つだろう」と思っているのだろうなぁ・・・
究極の断捨離とは逆の生活だなぁ、ともう、感心するばかりだ。

週末のケーキ。フレッシュチーズを練りこんだケーキ生地の上に、プラムとカスタードソースを並べて焼いたもの。

プラムは今年の収穫物ではなく、去年のを冷凍保存しておいたものを使った。
もう、食品までが長期保存のでいっぱいだ。
物流がしばらく途絶えても生きていけそうな我家。

台湾人が作った弁当を必死に食べる

2018年06月17日 | アジア事情
日本周辺のアジア各国出身の人々は、非常に世話好きなことがある。
在独30年以上の台湾人S子さんもその世話好きな一人だ。
先日は私のために弁当を作ってきてくれた。それはいいのだけれど、午後4時に私に渡して「すぐ食べろ」と言うんだ。
何度か「おなかがいっぱいだ」と言ってみたが、私のそうした意見など、全く耳に入らないらしい。
おばさんと呼ばれる年代になると、他人の話を極端に聞かなくなるのは経験しているので腹立たしくなることもなく、覚悟を決めて(食べすぎで具合が悪くなるのを覚悟)ふたを開けた。
おいしそうではある。

ここでは非常に高価な魚(アジ)まで入っている。
自宅で栽培した香辛料の葉がふたにくっついていたので、彼女は洗わないその指で取って飯の上に載せてくれた。
彼女の爪はいつも濃い目の色のエナメルが気合入りで塗られている。普段は気にならないのだけれど、食べ物を触るときは不潔感が漂うんだ。
「触るのを止めてくださいっ」
って言ってみたい。
バスの中でみかんをむいて私に渡してくれたときは「後で食べます」と紙に包んで持ち帰って廃棄したものだ。
このときも弁当箱のふたを閉めて持ち帰るべきだったか。

米飯は東南アジアで好まれているジャスミン米だった。
普段はこのような長粒種米も好きな私だ。
彼女自身は「私は日本と日本人を非常によく理解しています」と日頃から自慢している。
全然理解していないじゃあないか。
いろいろ押し付けがましいのとこのジャスミン米にちょいと切れた私は「このご飯、日本ではほとんど食べませんよ」と一応、言っておいた。

60歳前後と思われるS子さんだが、日頃のトレーニングのせいなのか、抜群のプロポーションを保っている。
また、お洒落で、いつも高そうでちょいと不思議な感じの衣装を身にまとっている。
だが、どういうわけか、足元は気を抜いていることが多い。

これは子供用サンダルか?
中国人、台湾人は靴がいまひとつ、という人が多い。
彼らの伝統的な靴は素晴らしいと思うのだけれどねぇ。
S子さん、ストッキングはおばさんシンボルよ、と言ってみたかった。でも、私も穿くし、第一彼女は身奇麗に若々しくしていてもおばさんを自覚して悟りきっている。
まあ、年長者にはそれなりの敬意を払って、嫌と感じることも受け入れ、細く長く付き合っていこうっと。

弁当は完食、野菜の煮物がちょいと辛かったけれど、まあまあおいしかった。
今後、弁当を午後4時に強制しないでくれよぉ~。