怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

冷夏

2010年09月03日 | 動物
日本は記録的な暑い夏だった様子だが、こちらは平年ほど上がらなかったようだ。
その証拠はウチの畑の作物の出来具合によく表れている。(8月半ばごろ撮影)



トマトだ。悲惨。
トマトは温帯から熱帯にかけての植物らしく、ここ寒冷地での栽培は根性と運が必要だ。
ハウスの中のトマトは赤々ときれいに実っているのが救いである。
義母はこの不出来なトマトも丹念に食べられるところを探し、サラダにしている。
はっきりいって、不味いけど。




金魚の件に関して。
今年3月の記事「金魚差し上げます」で、金魚の処分を計画していた。
その後、こういうことがあった。

         
在独日本人からも具体的な引取りの話をもらったのだが、
結局ご近所に半数ほど引き取ってもらった。

金魚捕獲作業を手伝った。
このとき、金魚にも脳みそと学習能力があることを思い知らされた。
池の端っこに網を張り、その上に餌をまいておびき寄せて、
一気に網を引き上げる作業を繰り返した。
回数を重ねるごとに金魚が網に近づかない~
辛抱強く池の傍らで待ち続ける義父母とりす。

捕獲した金魚を洗い桶に入れて、一晩庭においておいた。
翌日に近所の人が引き取りに来る予定だったもので。
翌朝・・・

なんと!
ぎんぎょは2匹を残して消えたのだ~
犯人は近所の黒猫。
20匹近くを一気食いしたらしい。
めったに食すことができない生魚~それはそれはうれしかっただろう。

そういうわけで、また、義父母とりすは池に網を張る・・・・
この夜は金魚をいれた洗い桶の上に金属網を置き、その上にでっかい石を載せておいた。

次の朝・・・・
またしても黒猫にやられた!!!
重い網をずらして金魚を捕まえたのかい、黒猫。そんなに金魚っておいしいの?

そういうわけで、さらに義父母とりすは池に網を張る。
金魚は緑色の網に近づくことをしない~
学習しすぎた金魚~

苦労の末、やっと金魚を引き取ってもらったのさ。

いま残るのは約100匹。
ときどきあの黒猫がやってきて池のふちで狙っている。
が、池は怖いと見え、なかなか手が出ないらしい。
ざまあみろ。
あれだけ散々、一生分、魚を食べることができたのだから、もうあきらめてくれ。
金魚密度が少なくなった池で、気持ちよさそうに泳ぐ金魚たち。
いや、以前のように水面近くを泳ぐことをしなくなった。
捕獲網と猫の恐怖があるものな~
金魚、ごめんよ~
(以上、別の日記の記録から)
          


苦労して半数程度に減らした。のだが・・・
なんと、繁殖しやがったぁ~
餌に群がる小さい金魚。
このとき、初めて私は金魚の幼魚は赤くないことを知ったのだ。





儀父が言うには「300匹くらいになったかなあ~」だぁ。
絶滅計画が、繁殖促進につながるとは!

生き物の世界は奥が深いぞ~







本のにおいはカビのにおい

2010年09月02日 | 義母
「日本から届く小包はかび臭い」
と義母が言っている。

高温多湿な日本のことだ、まあ、それもあるだろうとは思っているが、
実家から届く小包のすべてが船便である。
50日ほどの船旅でも、そのかび臭さは抜けないと思うと笑ってしまう。
まあ、海の上を横断してくるのだから、さらにかび臭くなるだけか?!

さて、今まで本の香り、と信じていたものも実は日本独自のものだと知った最近。

これは夫からもらったクリスマスプレゼント。
バイエルン料理の本。南ドイツではどの家庭の夫人も持っている、ってそんな解説を書きたくなるような雰囲気の本だ。

夫の英文メッセージ入り。2002年だから、まだ日本在住時。わざわざドイツから取り寄せたものと思われる。
もちろん当時の私に読めるわけが無い、あはは。

さて、この本は2002年末から2009年まで実家にあったのだ。
およそ6年の日本生活(?)で、ほとんどの日本の書籍が経験する紙面の黄色化、シミのような点々ができてしまった。




実家からこちらに送ってしばらくすると、義母がこれを欲しがった。
いまでも私は読めないしね。っていうか、バイエルン料理を作る気もないし。
台所の本棚に提供した私。

「この本も、臭いね~」
彼女がこう言ったとき、今まで本の香りと信じていたものがただのかび臭さと知ったのだ。
「開いて日に当てたりして少しはましになったけど」などと言っている。

「いままで本のにおいと思っていたのは間違いだった」
と私も彼女に言ったぞ。

日本から物資はかび臭いことがある、これを頭の片隅に置いておくと、ドイツ人との無駄な争いを防げること間違いなし。