怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

古いけど・・・

2009年03月31日 | ここの品々
「アマデウス」すでに四半世紀程前の作品だ~
劇場公開時にわたしは観ていない。
数年後のテレビ放送かレンタルビデオかなにかで鑑賞していると思う。
そのときの印象は「あまり面白くない」だった。
どうしてこんなものが評判だったのかわからなかった。
モーツアルトもサイエリもえらくおじさん、おじいさんで、彼らのどこに魅力があるのかわからなかった。

ところが、こちらに来てから図書館にあるものを観て、びっくり。
「素晴らしい」
と感じてしまった。

四半世紀の間に私の映画鑑賞能力、モーツアルトの作品鑑賞能力が高まったとしか思えない。
私の年齢も映像中の俳優に近く、あるいは上になり、彼らの心情をよく理解できるようになったのか。
さらに、舞台であるウィーンに近く住まっているのも原因か?
役所や博物館として残っている建築物に、この時代の雰囲気を感じさせるものが多くあり、
映画中の背景をより身近に感じることができるためか。
また、出てくる人々もここを先祖とする人種ばかりだし。

そういうわけで「アマデウス ディレクターズカット」が欲しくなり、
インターネットで検索。
が・・・
3407円・・・
ここの家電量販店の広告で、なんと、
9ユーロ!(1200円!)
言葉の壁を考える余裕もなく、すぐにこちらで手にいれた~
うほひょぉ~

日本のはなぜか英語だけで、日本語吹き替えがないようだ。
ここのはちゃあんと、ドイツ語吹き替えがあるので、
わからないながらも、モーツアルトが使った言葉で鑑賞できるものね、うふふ。
(声の質が映像の俳優と合わないことが多いここの吹き替えには泣くのだけど!)
ドイツ語字幕も出るので、ドイツ語の勉強にもなるし。
(何故か、音声と字幕が違うことが多いので泣くのだけど!)

数年前に公開の「マリーアントワネット」中の衣装や鬘と比べると、だいぶ質が落ちるように感じるけど、
どういうわけか、この作品中のほうがそれらが魅力的に見えるものだ。
(どこかの博物館に、当時のかつらが展示されていないかしら、と思案中)
適当に、いい加減なところが当時の品らしいし。

日本でみたときは全く気づかなかったけど、
当時の女性の衣装、胸が物凄く開いているものばかり、
これって、絶対、ここでは寒い。
寒いときでも短いスカートで闊歩する日本女子高生同様、
当時の女性たちも寒さとは関係なく、流行を追っていたのだな。
逆に、当時のかつら、
頭が暖かくていいぞ。
関東以西の日本では暑苦しくて、やっていけないだろうな。
当時の屋内暖房器具がちらちらとこの映画中に出てくるが、あれ一つ二つでは寒かっただろうな。
モーツアルトや、サリエリの住まいの様子、物凄い豪勢だが、
それなりに稼いでいたのだろうな。
うちみたいな田舎の家々は、質素だったのだろうな~

魅力満載の「アマデウス」。
クラシック音楽に興味のない人でも、ある程度年齢が進んだ人には、
主役のサリエリの心情をよおぉ~く理解でき、楽しめると思う。




お先に。

2009年03月29日 | ここの品々
日本では今年1月公開の「007 慰めの報酬」、ここでは昨日3月28日にDVDが発売された。
おほひょぉ~
日本の皆様、お先に買わせていただきましたぁ~



それで、この値段は・・・



8ユーロ90セント、約1200円!
最新の007が1200円!
洗濯や食事で毎日苦労しているのが報われる瞬間だぁ~!

ドイツ市場用のこの品、当然のことながら、
日本語字幕・吹き替えは無し、である。
007のような作品でドイツ語の勉強をするのも、あまり気乗りがしない。
っていうか・・・
子供の頃からテレビ放送などで007を観ていた私。
その頃を思い返すと、ストーリーを楽しんでいたわけではなく、アクションシーンを好んでいたものだ。
そういうわけで、007は言語を気にすることなく、観ることができる数少ない作品なのだ!
アクションものは言葉の壁が低いので、かなりここのものを鑑賞する事ができる。

いろいろ言われて、結局大成功のダニエル・クレイグ。
体脂肪率5パーセントくらいかしら。
私の感想は~
干乾びて、スカスカ・・・
歴代のボンド役が、妖艶さを持っていたのでなおさらスカスカぶりが目立つような。
妖艶であるべきシーンも、なんだか、味気ない~
今回の作品は顔の表情に怖さも感じるのはわたしだけ?
鍛えられた肉体美、低体脂肪率で勝負の007!

髪の色と長さ、年齢も近いので夫のそれとよく似ている。
後ろから見ると、一瞬ぎょっとしたものだ。
あれ?007?
すぐに現実に戻るのだけど。
頭部後方以外は全く似ていないし。


怖いボンド、でもこれはこれで受け入れられていくのだろう。
お勧め。




まともな味覚

2009年03月25日 | 家族
昨日は三週間ぶりに衣類の洗濯をした。
家事を仕切るのは義母であるので、この「三週間ぶり」に私の衛生観念を疑わないで欲しい。
私は毎日でも洗濯したい、現代日本生活に慣れ親しんできたものであ~る。

三週間分の洗濯物は当然多い。
わかりきっているのに、義母は
「今日はやたら洗濯物が多いわね」
ぶつぶつ不平を言っている。
全自動洗濯機は全部で3,4回、回さなくてはならない。
(これがまた、1回が物凄く時間かかるシステムなのだ!絶対日本の忙しい生活に合わないこちらの全自動洗濯機!)
セーターなどはうちは手洗いするので、洗濯機と同時進行で義母と私がたらいで洗濯物と格闘する。
午前中は洗濯に時間をとられ、昼食は簡単なものとなった。
「りす、パスタを茹でておいてください」


ソースの準備まで言い渡されなかったので、不安に思っていたら、案の定・・・


先週、もらった瓶入りりんごソースと、自家製いちごソースだ。
残念なことに、これらは当然甘い。
パスタにジャムを添えて食べるのだ。デザートではない。
これは立派な1品料理のようである。

まったく、洗濯を貯めるとこういった手抜き料理。
ちゃんと塩味のものを準備するために洗濯はまめにして欲しいものだ。
とぐるぐる頭の中で義母への不満がつのる。
わたしだけ、醤油和えにしたい、と言い出したいのを我慢。


ところで・・・
意外なことだが、ドイツにはごく普通にこの写真のような緑茶のティーバッグが売られている。
緑茶は健康にいい、とでも読んだのか、義父母は好んで買っているようだ。
が、その飲み方は普通の日本人にはマネ不能である。
お湯で緑茶を作ったあと、りんごジュースで割るのだ。
「緑茶は苦いから」
と義母は説明した。
ドイツ人は苦味に美味さを感じないのかあぁぁぁっ!!
と一瞬イラついたものだ。


さて、これは夫が大好きなケーキである。
作り方はこちら「だんな用特別ケーキ」

以前のものより進化して、半分はココア入り、もう半分はシナモン味となった。
開発者の夫はうれしそうに一度に二味のお得を楽しんでいる。
開発者の指揮の下、製造するのはりす。

このケーキ、相変わらず砂糖抜き。
甘くないケーキのどこにうまみを感じるのか、私は理解不能。

まったく、この家の者たちの味覚についていけない。
まともなのはわたしだけぇ~!!
と、秘かに自分を褒め称え、過酷なドイツ生活に気合を入れている





いいなり。

2009年03月23日 | 義母
冬物衣類はとうとう残った品々を処分するような価格になってきた。
義母が以前からわたしに合うのでは、と狙っていたジャケット。
義母に誘われて一緒に見に行った。


試着してみたら、袖丈が少々長いだけで、あとはぴったり。
すぐに買った。
義母のお勧めだったので、義母が財布を開くかなぁ~、と一瞬期待した。
が・・・
私の買い物なので私が支払う・・・ふふぅ~
たったの10ユーロ(1300円)だもんね。
がたがた言わない言わない~

値札のシールをはがしてみると、もともとの値段は50ユーロ(1300×5=6500円)!



「この色だったら、何でも合わせられる」
とか
「この時期に安くなっていたけど、これは夏にも着られるね」
などと、義母は私よりご機嫌だった。
家に戻ると、すぐに袖丈を短くし、あすにでも着用可能となった!

さて、夫が帰ってきてからこのジャケットを見せると・・・
「これ、家で水洗いできない!」
と、少々お冠の様子。
夫の服選びの基本は、家で選択可能である事。
「だってぇ~、お義母さんがこれがいいってすごく勧めるから仕方ないじゃあない~!」
わたしも言い返す。

服を一つ買うにも、義母や夫のご機嫌を伺わなくてはならないいまの私。

結婚する前は「夫の意見は大事にしよう」と決意していたが、
まさか義母の意見まで聞かなくてはならないとは予想していなかった。

義母は服が好きである。
洋裁の趣味が高じて仕事にしてしまったくらいだ。
いまだに流行に敏感で、街に出ると行きかう人々が着ているものや店に並んでいる品を無意識に観察しているようだ。

そんな義母のアドバイスで選んだ服なのだから、
まあ、よしとしよう。

ふうぅ~ふうぅ~ふうぅ~ふうぅ~ふうぅ~



(お義母さん、私に買ってくれたらいいのになぁ~)







脂肪分はいらないっ

2009年03月22日 | 食べ物
「今日のおやつはワッフルにしましょうか?」
義母の提案に私は即座に否定の答え。
「ワッフルは面倒だから食べたくありありません」
しかし、義母が私に尋ねてくる段階ですでに彼女の脳内では私の答えがどうであれ、決定なのである。
私はワッフル作りが面倒だから食べたくないのではない。
使用するマーガリンの量が異様に多いので、これまたできれば避けたいおやつなのである。
ワッフルのサクサク感を出すためには油脂の量を多くしなくてはならないのだろう。

日本だったら、普段の食事の油脂量が少ないからときどきワッフルを食べてもいいだろうけど、
ここはすべてに大量の油を含んでいるから自分の健康を考え、なるべく避けるよう努力している。

私の意思を義母は完全に無視して、ワッフルを作り始めた。
では~、この機会にウチの作り方を紹介。


マーガリンと砂糖を量り、泡だて器でよく混ぜる。
マーガリンの量はラーマ(ここにもラーマあり!)パッケージの約半分ほど。
この量を見ると、それだけで食べたくなくなる。
左のアナログ計量器、ウチの他の備品同様3,40年前の品だろう~
使いにくいことこの上ない。
天秤式。
ぐらぐらゆれ具合で見るのだから正確に量るのが不可能に思える。
義母の長年の愛用品、彼女だけにはぴったりと量ることができる。
夫は私にデジタルのを買ってくれたけど



卵を加えて混ぜ、さらにベーキングパウダーと粉をふるいながら入れる。


ワッフル焼き器は2代目で、これは最近買った新しいもの。
10枚くらい焼きあがった。



粉砂糖を振り、生クリームを泡立てたものを添えていただく。
生クリームも脂肪だよなぁ~
まったく、こんな食生活、数年続けると日本人遺伝子の私、病気まっしぐらぁ~

これを食べたあと、義母は私にもう一枚食べるように勧めた(凄んだ、迫った、のほうが感覚的に正しい)
もちろん、これ以上食べること不能な私。ひひぃ~
義父母はもう一枚づつ食べていた。
強靭なドイツ人の胃袋、凄すぎ。

義母は「コーヒーに牛乳を入れなさい」と勧める。
ブラックコーヒーは胃を荒らすからだそうだ。
もちろん私はこれ以上わずかでも脂肪をとりたくないので言ってやった。
「生クリームはミルクからできていますから、お腹の中で混ざります」
って。
納得していた様子の義母・・・不気味・・・

さて、これは昨日街で見つけた煎餅。


安かったので、まとめて買っておいた。
英語表示のパッケージ、イギリスから来たのかしら?
売れなくて、賞味期限が近く、50セントにまで値下げ、うふふ~
脂肪分はほとんどゼロ!
すばらしい!

お煎餅大好き!
私は一度に一袋食べきることができるのだ






義父の新車

2009年03月20日 | ここの品々
ドイツの景気対策の「新車買い替え2500ユーロ補助」を利用したのは夫だけではない。
義父母の16年乗ったアウディも、外観が古臭くなってきたことや、外装の痛みが激しく(ドア部分をぶつけて、へこんだ上に開閉が面倒になった~)買い換えることになった。



いよいよ最期の日(中古車として売られることはなく、今回の政府の方針通り、鉄屑となる)の記念撮影。



私も何度か運転の練習をさせられ、お世話になった運転席。
あまり運転が好きでないし、日本では軽自動車ばかり乗っていたので大きさの感覚がわからず、怖かったものだ。
夫が日本在住時にここに帰省した時、私と一緒に旅行したのもこの車。
ドイツ北部、スイス、フランスなど、かなりの長距離を走ったものだ。




これは夏に携帯電話で撮影した、牽引車両を取り付ける様子。


これで、浴室改装工事の材料を買いに行ったものだ。
この車両は近所の豪邸に住んでいるヨラさんとの共同所有で、普段は彼女の家に置いてある。
話し外れるけど、日本では工事する業者が材料を揃えるはずなのに、ここは客が買いに行くなんて、変だなあ~



はい、これがこれからお世話になる義父母の新車。
再びアウディ。
アウディの本社工場がある土地にふさわしい選択だぁ~
大きさは少々小さくなり、義父は少々不満そうだけど。


これから古いのを処分場に持って行く。
新車に義父、古いのを義母が運転した。
さようなら~
ちょっとかわいそうだな・・・車・・・
義母は「ロシアに持っていけば、あと20年は使ってもらえる品なのに・・・」
と残念がっていた。

景気向上策にまんまと引っ掛かり、
2台も新車になる我が家。
家計を少々心配する、りす。
大丈夫なのぉ~???








文字数は多いほうがオトク

2009年03月16日 | 日本
読書が好きな人の海外住まいは大変である。
うわさによると、1トンちかい書籍をドイツ移住の際に持ってきた人もいるそうな。
電車の中で、文庫本を読んでいる日本人らしき人を見かけたことがあるが彼女がそうなのかしら?

私のように本を読むのは必要な情報を得るためだけだと、海外移住はラクチンだ。
・・・と思ったのだけど。
寝転んで軽い読物を読む、というのはかなりのストレス解消であることをしみじみと感じるのも海外生活なのだ。

海外生活の経験のある日本の知人とも意見が一致した。
「小難しい読物より女性○★△とか週間◎★みたいな、日本では身銭を切ってまで欲しいようなものでもない物を読みたくなるのよね」

至言だぁ~
美容院、病院などでお気軽に読んでいたものがここにはない。
芸能人ニュース、皇族の写真、嫁姑バトル、ダイエットメニュー、知らなくてもいいことなのだけど、読みたい・・・

そう思って、去年の帰省時、定期購入を考えた。
(実家に頼んで送ってもらう、という原始的定期購入~)

何冊かサンプルを用意して、重量を量った。
重さは小包料金に影響する。
お気軽週刊誌、の類は大体450グラム。
郵送料金などをチェックして、少々考えた。
「この女性○★△って、文字数が少ないな。どうせ送るなら文字がいっぱい詰まったほうがお得だよな」
単位当たりによりたくさん文字が詰まっているほうが経済的、と考えた浅知恵りす。

本屋をうろつき、450グラム前後の文字がいっぱいある本を探した。
その「経済性」を満足させるものがこちら・・・



・・・・・・・・!
こちらに届いてから、驚愕した。
私って、これまでの人生、ほとんど小説らしいものを読んだことがないことに気づいたのだ。
ちょいと恥ずかしいが、作家の名前(時には顔も)はメディアで知っているけど彼らの作品を読んだことがほとんどないのだ~!

開いてみると、文字でがびっしり詰まった紙面。
「お買い得の品を選んでよかった・・・」
とまだ無理やり考えている。
寝転がりながら読むことができるという条件を無視した選択だった。
いや、慣れてくれば、可能なのだろうか。

幸いなことに、このオール読物、読みきりの短編ばかりである。
が、届くといつも最初に読むのは伊藤理佐さんの漫画・・・
これは寝転がって読む~

もうしばらく、オール読物で私の日本語読解力を高めていくとしようか。
できるかな・・・・
寝転がって読めるようになれるかなぁ~









車を買わなくてはいけない。

2009年03月14日 | ここの品々


ドイツの景気対策。
ある一定の条件の自動車保有者が新車に買い換える場合、政府が2500ユーロ(約30万円)を負担するらしい。

夫の車はその条件に当てはまるらしく、しかも少々いかれてきているので、この週末は車選びに奔走した。


この店では・・・・


こんなのと~こんなのを、扱っている~


いろいろ見て回った。


試乗は高速道路。
150~160km/hで走行した具合をチェック。


夫が気に入った1台。


この黄色の車は、高速走行でかなり揺れる。写真を撮るとぶれてしまう。
車体側面にはシールで販売店の名前が入っている。


休憩。
この街にもたくさんある中国人経営のレストランで昼食。
ビュッフェスタイル、食べ放題。量を食べる夫は大好きのよう。
野菜と肉の炒め物のようなものが多い。右はバナナフリッター。


ふと、店の隅に目をやると、祭壇のようなものが祭られている。
真っ赤なのが、中国系移民の象徴のようで似つかわしい。
デザートはたいていアイスクリーム。何回もおかわりする私たち夫婦。

さて、午後の部。
車に興味のない私も知っている、トヨタ!



こちらでいただいたコーヒー。


ヴィッツは日本以外では「ヤリス」と名付けられているそうな。
これに試乗。


私は試乗、というものを日本でしたことがない。
日本でも試乗は、近くに高速道路があったらここでの夫のように
「2,30分で戻ります」
って、やっていいのだろうか?
(もちろん身分証明書、運転免許証のコピーをとられるのでそのまま周辺国へ走り去ることは不可能~!)

ヤリス、夫はこのデジタル表示が気に入らない様子。
う~ん!
私としては日本車、ということで安心なのだけど!


次に行った販売店。
すでに営業終了・・・・
土曜日の自動車販売店は13時から16時ごろで終わってしまうらしい・・・
もちろん日曜日は休業だ。
ああ・・・不便・・・

たくさんのカタログを持ち帰った。
来週中に決定だろうな、私の意見より、義父の意見が通るだろうな。
ま、いいか。
嫁つきパラサイト生活の息子だもの。



一日車を見て過ごした週末。
日差しもだんだん春めいてきて、ご機嫌上々。

鳥達も何気なく活発になってきている。

冬の間は撮影が難しかった「黒歌鳥」。
動きの愛らしさ、さえずりの美しさで人気のある野鳥だ。
土の中の昆虫を探しているところに遭遇した。
わたしの様子を伺いながら、地面にくちばしを突っ込んでいる。
そのうちなにやらゴムのようなものを引っ張り出してきた。
ひえぇ~ミミズだぁ~
おいしかったかな?アムゼル君!







肉料理

2009年03月06日 | 食べ物
夫が数週間前の入院時、医師に勧められたのは肉食。
夫は18歳のときから肉を断っていたのに、その医師が菜食主義者だったこともあり、あっさりと方向転換したようだ。

いままでは私自身が彼の目の前で肉類を食べるときも落ち着いていられなかった。
「りす、肉は危ないです」
おそらく、食肉となる動物を飼育するときに与えられる飼料、病気にならないように投与される様々な薬品、などの心配をしているのだろう。
私も、それらの危険性が書かれている書籍を読んで知っている。

だけど~
義母を目の前にしてはっきり肉を断ることができるのは実の息子だけだろう。
パラサイトの息子の嫁、出される食べ物にもんくいったらばちあたり~

さて、
肉解禁で、積極的に食べるようになった夫。

喜んでいるのはもちろん義母。
(いや、私と二人で不気味がったのだけどね、夫に内緒)

先日はこんなワイルドなミートローフを嬉々として作っていた~



ハンバーグを大きく作って、この形状にしてオーブンで1時間焼けば出来上がり。



中にはゆで卵入り。
こんなおしゃれなことはあまりしない義母。
息子の肉食復活のお祝いか?!







付け合せはブロッコリーとにんじんの煮物、ジャガイモ(茹でたもの)白菜サラダ、もう一品載せ忘れ、菊芋とりんごのサラダ。

最初の一切れは物凄く旨かった。
義母の勧めで二切れ目に挑んだ半ば・・・
やっぱり、重い・・・
脂肪分はこれ以上含ませることが不可能なくらいたっぷりある。
夫は一切れで降参。

後で、夫が私にささやいた。
「リッチすぎて、血糖値が心配です」
おいおい・・・あなたのからだはちゃんと血糖をコントロールできることを確認したはずではないか!

写真を見てしみじみ思った。
エコ盛り付け。
日本だったら、もう何枚か一人に皿が与えられることだろう。
味が混ざらないように、だ。
実際のところ、私はサラダの酢と他の料理が混ざるのが気になるので、盛り付けるとき充分汁気を切る。
また、隣の料理があまり密着しないように努力することも多い。
義父母や夫はそうしたことをしないようだ。
やっぱり、私は日本人。
それぞれが別に盛り付けられていて、それぞれを楽しむやり方がいい。
ついでに、器も見て楽しむ~


御飯、味噌汁にそれぞれのお茶碗、一汁一菜としても、もう一枚食器が必要となる。
皿一枚のウチとはえらい差だ!
洗うのに、3倍の手間と水が必要だ。
是非、エコ食卓のうちを見習ってほしい・・・
などと書いてみたいが、
本音は別。
日本の、食器から楽しむ食事は非常に文化的。
和食器、洋食器、家庭によっては中華用のを揃えているなんて、日本って凄い。






尿検査

2009年03月03日 | 
先日の記事、健康オタクとぼったくりにいただいたコメントの中に、
ドイツ在住のnaheさんの面白いアドバイスがあった。
尿試験紙での尿検査を勧められたのである。
これは痛みを伴わない簡単なものだから、と。

面白半分に、夫に尋ねてみたら、なんと、
「持っています」
とのこと!
おお、すでに先を越されていたか!

写真はここの薬局で普通に売っている検査紙。
10枚入りで6ユーロ。有名なロシュグループの製品だ。
(前出の血糖測定器もそうだ)


 
詳細を知らないのだが、尿中の糖・タンパクや細菌類、潜血等の有無を検出することができる。
さて、遊びがてら、私の尿検査に挑む~
・・・・・・・!!!
なんと、潜血あり、の判定が。
数時間後にも+。
翌日もまた+。

過度な運動、生理前後、水分摂取不足、などで潜血反応が出てしまうそうだが、
心当たりはない。
自分では大丈夫だと思っていたが、心配性の夫は異様に心配し、
「病院に行きましょう」
ということになった~
夫が一度言い出すと、私が否定するのは至難のワザ。
「大丈夫だ」
と繰り返すのも面倒になり、病院へ行くことにした。

数えてみると、1年と少しの間にかなりの回数、病院・医院に足を運んでいる。
(自分だけでなく、義父や夫のためにも数回づづ)
雰囲気はばっちりわかっているが、医療用語はやはりちんぷんかんぷんだ。
今回行ったのは、夫のかかりつけの医院。
少し前に入院した大病院とは別のところ。

医師が私に質問をする。
夫が私に翻訳する。
私は簡単な答えはドイツ語で医師に返答する~
という作業で問診~
日本語を話す夫に驚いた医師。
「日本語を話すのですか?どうしてですか?」
これをきっかけに、雑談が長引き、夫の職業や経歴などが明らかになる。
医師と夫、同世代同士、私をそっちのけで意気投合~
学校や、映画などの話をしている様子だった。

これまでの印象では、日本の医師より、こちらの医師は患者とよく話すような気がする。
いや、これは感覚的なものなので、あまり鵜呑みにしないでほしい。
外国語と母語での会話の感覚の差は大きいのだ。

だが、今回の場合、夫と医師、明らかにしゃべりすぎだぞ。
主役は私、ちゃあんと、診察を~!

このときに採取した尿には潜血はなかった様子。
ほっとしたのだけど、「せっかくだから健康診断をしましょう」
ということになった。
(健康診断も医師には収入源!)
採血を済ませ、次回の予約をした。

日本のように会社や自治体が社員や住民の集団検診をする、ということはここにはない。
個人が、健康診断目的で医院に行かなくてはならないようである。
夫が日本在住時に勤務先で毎年レントゲン撮影の健康診断があったのに驚いていたことを話してくれたことがあったな。
(放射線の浴びすぎになる、というテーマだったのだけど)



コメントがきっかけで健康診断~
ブログ、侮ることなかれ~
(いやいや、かなり私はいい加減な内容を書いているのだけど、でもいい情報があったりするの、嬉しい)















食べられるけど遠慮したい

2009年03月01日 | 食べ物
先日の夜に夫が食べたがったのは
グリースブライ(Grießbrei)、粗挽き小麦粥である。
私の苦手なここの料理の一つである。



牛乳を沸騰させ、グリースと呼ばれる粗挽き小麦を入れる。



この粗挽き小麦、薄い黄色の顆粒状の穀類だ。
パッケージ写真のように、団子にしてスープの具にする料理が有名だ。
グリースノッカルズッペ(Grießnockalsuppe)という。
たしか、地球の歩き方に載っていたと思ったのだが、見つからない。
ネットで検索してもなかなか見つからない。
ウチではグリース粉にマーガリン、卵、小麦粉少々、塩コショウ、パセリなどを加えて練り、スプーンですくってスープの素を溶いて沸騰させたお湯に落とし、約20分茹でる。
味は・・・
なんだか、よく理解できない。
そのぉ・・・
きっと、日本で生活する外国人が、慣れない白米を食べる感覚なのかしら。
うまみがわからない団子スープである。

さて、この粥の作り方の続き。
鍋の牛乳とグリースをぐるぐるかき混ぜていると、次第に粥状になってくる。
好みで卵1個を割りいれる。
さらに砂糖を加えるのだが、夫は砂糖の摂取を避けているので、なし。



これくらいの重さになったら出来上がり。



義母のやりかただと、シロップ漬けの果実を添えてその甘みと一緒に食べる。
夫はシナモンを振りかけて食べる。
(夫はいつも新聞を読みながら食事をする。やめてくれ、と言いたい)

これって、要するに、小麦粉を牛乳で練った食べ物・・・
この夜、夫はこれだけしか食べていない。
日本のように1日30品目食べよう、などというキャンペーンはないようだ。
ヨーロッパ寒冷地の伝統的な食生活なのだろうか。
はっきり言って、貧乏臭い食卓・・・・

さて、次の日。
近所の豪邸に住んでいるヨラさんから到来物。
彼女とだんなさんはポーランド出身で、頻繁に故国と行き来をしている。
これはポーランドから。


一面を砂糖で塗り固められたパンのような物体。
表面には微妙に「寿」と書かれているように見えるのは日本人の私だけ。
ケシの実ケーキ(Mohnkuchen)である。



この日の午後のコーヒーの時間にいただく。
切断面の黒い部分がケシだそう。
いやいや・・・
甘いの何の。
平均的な日本人より甘いものは得意な私も、この激甘ぶりに、一切れしか食べることができなかった。
義父母は3切れを平らげる。

「ポーランドはドイツより甘いものがすきなのさ」
ヨラさん同様、ポーランド出身の義父が解説した。
「ギリシア人はポーランドより甘いのが好きらしい」
少し前まで近所に住んでいたギリシア人家族のことを言っていた。
へ!
それではギリシア人はほとんど砂糖の塊を食べているのか!
甘さをおさえた菓子類を好むことにステイタスを感じる日本人とは大違いだ!

ここ二日間で、日頃避けたいと思っていた食べ物が登場したので、
ブログで紹介したくなった。


はあぁ~・・・  ふうぅ~・・・