怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

休暇旅行

2008年08月31日 | 
家の配管工事や太陽光発電機取り付け、浴室改造などが始まってひと月ほどになる。

工事に伴い、物置になっている地下室の整理を義母は続けていた。

数十年前のものを大事にとっておく彼女、いろいろなものを見せてくれた。

そのなかで、私の目にとまったのはこれ。



夫が子供の頃に使っていたフィン。

ちょっとはいてみると、私にぴったり
「使っていいですか?」
義母のものではないのだけど、思わず訊いてしまった私。
足のサイズ23.5cmの私、夫がこのくらいの大きさの頃って・・・
この品、30年位前のもの?
そんなもの、日本だったら、サイズが合わなくなった時点でゴミ箱行きだよね~

翌日、プールに持って行ったとき、夫に見せたら、覚えていた。
「傷がなくてきれいですね、海では使っていなかったのですね」
(海でフィンを使うと、海の岩場を歩くときに傷だらけになる)
と私が言うと、
「両親は庭仕事で旅行をしませんでしたから」
と、少々不満げに答えた。

庭の仕事のために家族旅行が犠牲になった夫の話は以前にも聞いたことがある。
かなり、心に傷を負っているようで、何かの折にはこの話題になるのだ。

いままで記事にしてきた庭の収穫物、単に手入れが大変だけでなく、子供の生活まで犠牲になるものなのだ。

広く知られているとおり、ドイツは長い休暇に恵まれていて、多くの家庭は一家で旅行に出かける。
たまげることには、一週間単位で旅行を申し込まなくてはいけないのだ。
たとえば、スペインの南の島、マジョルカ島10日間、というのは難しい。
1週間か2週間か3週間・・・・から選ぶのだ。
ホテルや航空機の都合上そういうったパッケージになるようだが、それにしてもスケールがでかい。
三日か四日、の単位で慣らされてきた日本の生活がみみっちくみえるものだ。

植物の生育時期の夏場に数週間家を離れることができるのは、庭のない人ばかりになる傾向らしい。


夫も、義姉も、休暇旅行のなかった自分達の子供時代をひどく不幸に思っている様子だ。

先日、義姉から電話があった。
「明日から、三週間イタリアに家族で出かけます~
とのこと。
え~
彼ら、今年二月に一ヶ月の休暇をとり、ニュージーランドを旅してきたばかりではないか

ふふ・・・
気持ちはわからないでもない。
義姉は息子や娘に自分の子供時代の不幸な体験をさせたくないのだろうな。
姪のP子ちゃんは9月からは小学校、学校前の最後の思い出か~
いや、絶対、学校行ってからも休みには旅行に行くだろう~


夫も義姉も庭仕事は全く手伝わないのだそう。
義姉の住むミュンヘンのアパートは戦前に建てられたという恐ろしくクラシックなもの。
ここが大事なのだが・・・庭なし。

そういうわけでドイツの庭のある生活は、維持する強烈な意欲がある人でないと不可能である。
将来、子供達に恨まれようと~
















保存食作り

2008年08月28日 | 食べ物
今日はパセリを収穫して、細かく刻んで冷凍保存する仕事をした。
義父母と私3人で屋外で作業した。軽く水洗いして、きざんでポリ袋に入れる。



これは今年2回目の作業だ。
この刻みパセリは、主にスープに使う。

パセリ以外にも、



これらのものをどんどん冷凍保存していく。
左のクロイチゴなどは、よく熟したものは冷凍するのが惜しいくらい、おいしい。
摘み取りながらかなりの量がわたしの口に入ってしまった、ごめん、お義母さん~

長い冬のドイツ、冷凍庫のなかった時代から、工夫して食品を保存していたようだ。
義母がいろいろ説明してくれたが、またの機会に記事にしてみたい~

さて、晩夏の庭、とでも題して、写真を撮りたかったのだ。
が、なぜか蜂の撮影に夢中になってしまった。



これって、ハエみたい・・・



いや、仮面ライダー



しましま模様はまさしく、蜂~!



これはハエに見えるが・・・・
ハエも花粉集めをするのか?
いや、ハエの姿をした蜂?う~ん、わからない~

ハエも蜂も、おとなしく花などに群がっているのなら風情があるのだけど、ここはドイツ。
どういうわけか、彼らはパン屋にも出没して、あまいパンをなめなめするのだから、憎憎しい。
いつか撮影したい、パン屋のパンをなめるハエと蜂!


まとまりがないが、バイクの写真。
浴室改装工事のおじさんのもの。



日本メーカーのオートバイの所有者を見るのは二人目。
一人目は義姉のだんなさん。
スズキの製品を持っていた。
へへ、バイクと私は全然関係ないけど、日本メーカーってところで、なんだか有頂天。






日本に帰りたくなるとき

2008年08月27日 | ここの生活
私は街中と村中の2ヶ所の図書館の貸し出しカードを持っている。
どちらも公立で、身分証明書を提示すれば(連絡先が必要だから、旅行者は難しいかも)カードを作ることができる。

街中図書館は年会費20ユーロ(約3000円)。
村中図書館は無料。

図書館が有料なんて、日本の感覚から言わせれば
「税金でやっているくせに、また金を取るのかよ~」
だが、ここはドイツ。
ドイツにはドイツのやり方があるのだから、仕方ない。
おまけに、土曜の午後と日曜日は休館だ。
今でもここはキリスト教会の影響力は強く、商店などの日曜日の営業は禁じられている。
が、図書館も休館とは何事か・・・
キリスト教は日曜に本を読むことさえ嫌うのか・・・
ああ~ここはドイツ。ここにはここのやり方・・・ああ~


思えば、わたしの通っていた実家付近の図書館はたいへんそうだった。
ページを切られた本、雑誌。
職員に難癖つけるおじさん。
ひたすら「すみません、ごめんなさい」と謝罪を続ける職員に1時間以上もなにやらおじさんは不満を言い続けていた。
しかも、わたしが来館するたびにいた・・・おじさん毎日来る?
いつもいっぱいの来館者。
休日などは読書席を取るために学生が開館前から並んでいたものだ。
いっそのこと、ドイツと同様、有料にしたらもう少し、快適になるのかもしれない。
雑誌に「図書館は無料貸し本屋か?!」とタイトルのついた記事を読んだことがある。
日本の図書館、疲れているのかもしれない。(おじさんも・・・?)

さて、今日の村中図書館。
貸し出し期限を過ぎてしまった私に、職員は8ユーロ(約1300円)を請求した。
期限を過ぎると1冊あたり1ユーロの罰金を支払わなくてはならない。
ここで本を借りるようになって8ヶ月、注意をしているのだが、どうしても忘れてしまうこともあり、今まで数回払っていた。
今回は5冊分5ユーロとなにやらわからない説明のプラス3ユーロ。
村中図書館は年会費は無いが、罰金はちゃんと取る。
信じられない。
利用者が無返却や紛失を繰り返してきたからこのような制度を取り入れたのだろう。
でも!
日本の感覚で、ここに来ている私には腹立たしくて仕方ない。

夫に「日本に帰りたい」と思わずもらしてしまった。

特別な読書好きでもないし、ましてやドイツ語をすらすら操れるわけでもない私がここの図書館を利用すること自体が無理があるのだけど!


図書館でのトラブルくらいで「日本に帰りたい」と夫に泣きついていたら、先が思いやられる。
ああ~
でもね~
会費制、罰金制の図書館、馴染めない!!!






幸いなことに、お天気は最高!

きれいな風景を撮影することができ、気分転換はらくらく終了した。








シェパード健在

2008年08月25日 | 動物
日本ではあまり見なくなったシェパード。
ここには健在。

先週末、自転車で、休みの中古車店の前を通ると・・・



「ワンワン!怪しいやつ!ワンワン!」
職務に忠実に、私に向かって、一生懸命吠えている。

「わあ~、仕事中のシェパードだ~。かっこいい~」
などと思っていると・・・



向こうのほうから、もう一頭、吠えている。
ここにいる一頭は、
「早く来いよ~、怪しい顔の人間がいるぞぉ~」
と、呼んでいるようだ。



やってきたのは、歩くのもやっと、という老犬・・・


もう一歩踏み込んで撮影すれば、この犬の老いさらばえぶりがよく見えたはずなのだが・・・・

うるさくてね。
老犬も吠え声は老いを感じさせない。

後輩犬は先輩犬を先に立たせている。犬の世界も年功序列か?!
二頭で吠えられると、かなりの迫力だ。

ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン

これ以上、老犬に吠えさせると、寿命を縮ませてしまう。
さあさあ、退散してあげるよ~
また来るからね~
爺さんわんちゃん(いや、婆さんかもしれないのだけど)、また吠えてね~

定年の無い犬社会
または上手に飼育されていて、高齢でも仕事しちゃう幸せな犬~




追記~
上の記事を書いていたら、夫が
「ハリネズミがいます」
と呼んだ。
急いで、カメラを持って外にでると・・・・





あまり、人を怖れないのか、かなり近づいても逃げる様子がなかった。
フラッシュを使っての撮影にも快く(?!)応じてくれたようだ。
夜に出没して、ナメクジなどの昆虫を食べるのだそう。
義母にとってはナメクジは植物の敵、つまりハリネズミは味方なのだ~






サウナ大好き♪

2008年08月24日 | ここの生活
プールにサウナが併設されていることが多い。
ここのサウナは基本的に混浴だ。
もちろん、サウナ内は水着の着用はダメなようである。
(明記はしていないのだが、ルールがあって、それから外れると几帳面なおばさんたちに注意を受けるはめに・・・)

ここに来て、はじめのうちは夫と一緒でなければサウナは不安だった。
なにせ、素っ裸で、これまた素っ裸の男性達に取り囲まれなければならないのだから。

ところが・・・
数ヶ月通ううちに、私のドイツ化は進んだのだ。

「じゃあ、ハーゼはプールね、私はサウナに行くから!」
と、別行動をするようになった。

夫の庇護(?!)無しで、全裸でひょこひょこ歩けるようになったのだから、たいしたドイツ化だ。

思えば、ヨーロッパ人、日光が足りないせいか、夏場はよく脱いでいる。
日本で、興味とおもしろ半分でそうした全裸でくつろぐヨーロッパ人のことを報道したりしているが、ここに来ると、普通に生活習慣の一部としてやっているような部分があるのを感じる。
(いつでもどこでも脱ぐのではない・・・)

日本でもときどきサウナに行ったものだが、こちらには日本にない面白いサービスがある。
私は「日本にはないものはない」と思っているので、もしかして日本のどこかのサウナでやっているかもしれない。
ご存知の方がいらしたら、教えて欲しい。

サウナ奉行、とでも呼んだらいいのだろうか、
1,2時間に一度、サウナ担当の従業員がやってくる。
木製の桶に木製の柄杓を持っている。
桶の中の香りのついた水を、サウナの焼けた石にかける。
じゅわ~じゅわ~
香りとともに、蒸気が広がる。
それをサウナ内部に攪拌させるため、サウナ奉行はタオルをこのように振り回すのだ。




本当は、サウナ内にカメラを持ち込んで撮りたかった。
いくらなんでも全裸の人々の間で写真撮影はヨーロッパでも無理だろう。
室温80度ではカメラもいかれるだろうし。

この、モデル(りす・・・)迫力全然なし・・・
私は必死に振り回しているが、慣れた彼らは実にかっこよくやっている。
今、気づいたが、彼らは片手でタオルを振っている。

サウナ室内の上方にたまった熱い空気をかき混ぜたあとに、ずらりと並んで座った全裸の客一人ひとりにタオルで熱風を送るのだ。



写真テレビがあるほうが客。
タオルを上から下に振り下ろす。

これがまた、アツ気持ちいいのだぁ~
サウナ奉行によって、熱風送りの技の差があり、男性のほうが力強くていい風を作ってくれる傾向がある。
ひねって振り下ろしたりして、見目も麗しく工夫している人もいる。
客は思い思いのスタイルで熱風を受けるのだが、座って、万歳スタイルをする人が多く、これを眺めるのも面白い。

ひとおおりの作業が終わると、客からサウナ奉行に拍手が贈られる。
特に上手なサウナ奉行には「ブラボー!」が!
ええ?!ブラボーって、音楽関係の用語じゃなかったのぉ~?!

ドイツのサウナは基本的に大人のくつろぐ場所のようで、子供の姿は少なし、いたとしても「静粛」を厳守しているようだ。
おばさんのおしゃべりもめったにない。
そういえば、あまり若い年齢層も見ない。
ぴちぴちのお姉さんは見たことない・・・・
サウナはおじさんおばさんカップルの場所なのかぁ~

ドイツのサウナファンになったわたし。

料金は日本のサウナ付き銭湯などよりえらく高くなってしまうのが難点。
施設によって違うのだが、今行っているところは・・・
一人一日20ユーロ(約3000円)タオル、シャンプー等は持参。
(サウナ内は持参の大判タオルで、汗がサウナ施設につかないようにしなければならない)
くつろいでいるときのバスローブも持参しなくてはならないので結構な荷物になる。
飲食物の持ち込み可能。

ドイツ観光の際は、是非みてもらいたいドイツ人の生活の一部の場所だ。






庭でトイレ。

2008年08月21日 | ここの生活
「今日はトイレは庭よ!」
義母が、うんざりしたような表情で私に言った。
昨日、20日は水道管工事で、水が止められた。

神経質な夫は、洗面もトイレも朝食も摂らず、私を街中に連れて行く気遣いもできず、何も言わずに車を飛ばして行ってしまった。

わたしは急いで朝食をとり、絶対水で流したい固形排泄物を、無事に水が止まる前に出し終えた。

だが~
水分のほうは、どうにもならず、義母が指差した、庭の臨時トイレを使わざるを得なかった。

これだ~



右の壁の向こうは公道、左は庭。
壁の下にある2本の管は、池の噴水のための電気設備と思われる。
庭の隅っこといえども義父母が熱心に世話している大事な場所だ。
そこをこうも軽々しく、トイレにしていいのだろうか・・・

最寄の公共施設は自転車で20分、ああ、我慢できない。
屋根裏部屋から見える森は、徒歩10分。
でも、あそこで獲物を待っているこわ~いダニのことを考えると、森の草むらトイレは行く気にならない。

仕方ない、庭トイレ・・・

日本にも少なくなった、和式トイレ。
ヨーロッパで和式スタイルで排尿~
なんだか、いいかんじ~
腹圧で膀胱が押されるのか、なんだかやたら永く出る・・・
いくら庭でも、下腹部丸出しスタイルで外にいるのは落ち着かない。
それに、ここにもダニがいないとは限らない。
ヨーロッパのダニは、運が悪いと、ヒトを死に至らしめる病原菌をもっていることがあり、刺された後は注意が必要なのだ。
下腹部を刺され、病院にいくのはみっともないし・・・

庭トイレ、この日は結局2回お世話になった。

はあ~


40年近く使った水道管、かなりいかれていて、水が錆臭かった。
お隣の家は、水道管に穴が開き、地下室が水浸しになったそう。
そんな話を聞いたせいか、義父母は家の大改修を思い立ったそうな。




上は水道管交換後の台所の蛇口。
なんだか、いや、絶対、水平ではない。
こんな仕事でいいの?ドイツ・・・
ぐいっと、右を持ち上げて、水平にするかな?(ありえないと思う)



ついでに今朝の写真。
1500gの自家製きゅうり。
日本以外はきゅうりをかなり大きく育てるようだ。
でも、お義母さん、こんなにでかくなるまでほうって置かなくてもいいのに・・・
あ、家の修理のせいで忙しかった、って・・・
すみません、きゅうりの収穫もできない、役立たずの私・・・











アウディの街で、日本車観察

2008年08月19日 | 風景
お菓子作りが上手なkayoboさんの少し前の記事。
Favorit Days 6月21日
終わりのほうに、トヨタの製品でヨーロッパでは違う名前で販売されている車の写真が出てくる。

VITZは、ヨーロッパでは、Yarisという名前なのだそう。
ふむふむ。
アルファベットを読むだけなら、私にも探すことができそうだ。
自動車に興味のない私、この記事に触発されて、しばらく日本車観察をした報告。



これ、わたしの安携帯で撮ったもの。
おおぼけで申し訳ない・・・



別の日にはこれを発見。



真後ろから、もう一枚~

こんな様子で、車に詳しくない私でも、街中に出たとき注意深く探すと、1日に1台以上この、Yarisを見つけることができる。

夫に、このトヨタの製品ついて尋ねた。
1年ほど前、トヨタはこのYarisを大きく宣伝していたのだそう。
人口10万人のこの小さな街で、車に疎い私が1日に1台見つけることができるのだから(同じ車ではないと思う)トヨタ、成功したのでは?
この車の販売に。

さて、それからしばらく、日本車撮影に夢中になった~

意味のない作品集をご覧あれ~









トヨタ、ホンダ、スズキ、マツダ、ニッサンをよく見る。
このアウディ城下町で、こんなに日本車を見るのだから、日本、凄いではないか!?

         



月食撮影成功

2008年08月17日 | 風景
日本時間8月18日午前6時30分ごろ、
ドイツ時間8月17日午後11時30分ごろ、
部分月食の観察、撮影ができた。
実を言うと、私、月食をナマで見たのは生まれて初めて。


日本にいたときは、見えないことが多かったのか、関心がまったくなかったのか、自分でも理由がわからないのだが、見たことなかった。
テレビ、新聞等でその様子を知るだけだった。




影、の様子がよくわかる。
私のちっちゃいカメラで、よく撮れたな、と感心している~





ナイフ

2008年08月16日 | 食べ物
義母のナイフを紹介。
他の家庭のことはまだ知らないのだが、この家はこぉんなちっちゃい包丁を使っている。
まな板も、包丁サイズに合わせ、ちっちゃい。



左から、皮むき用、果物用、右2本はいろいろ・・・
右から2本目など、なんだかまっすぐではない。
ここでは食材を手に持って、切り分けたりするので(最初は怖かった)、必ずしも包丁がまっすぐである必要がないようだ。
日本で、切った野菜が皮でつながっていたりすると「料理下手」の烙印が押されるが、義母はお構い無しのようで、わたしにそれを言ったことない。




これらのナイフを研ぐには、下の写真の砥石(と、呼んでいいのだろうか?)を使う。
その、研ぐ様子、なんともいえず独特で、私など、すぐに真似できそうもない。



これは食卓用のナイフ。
驚くことに、これらのナイフも、研いでしまうのだ。
りんごをむいたり切ったりすることができる。
食文化の違いを見せ付けられてしまう。
東洋の料理は、すべて調理が終わって、食卓に並ぶのだが、こちらでは調理半ばで終了するらしい。
口に入るよう切り分けるのは、食べる人の作業になる、というわけ。
大昔は、肉塊を手づかみで引き裂いて食べたのだろうか?
ナイフを食卓で使うことによって、効率的に食べることができるようになったのでは・・・

西洋料理のマナーの本に「ナイフを口に持っていく食べ方はいけない」と、昔読んだことがある。
当然だ、口を怪我する可能性があるから!




さて、これは昨日のケーキ。
自家製プラム~(と、思う・・・義母は早口で言うので今のところはっきりしない)
街中のパン屋でも、このケーキが並ぶ。果実の収穫にあわせて、ケーキの種類が変わるのがドイツ、みたい。



昨日、8月15日は祝日で、バイエルン州はお休み。
お?ここでも終戦記念日?と思いきや、カレンダーを見るとなにやら宗教的な関係らしい。

街中で、ときどき第二次世界大戦の犠牲者を悼む碑を見つけることができる。
あの戦争については、例の独裁者が有名で、私などこの国でも犠牲者があったことが発想になかったものだ。
平和なドイツなので、わたしはこうして大手を振って(いやそんなに振ってないけど・・・)住んでいられるわけ。
ありがたく思わなくては・・・
いや、日本のほうが便利な生活で、いいのだけどぉ~









浴室工事、まだ続く

2008年08月14日 | ここの生活
浴室の完成はまだまだ先のことになりそうだ。
面白い写真が撮れたので、報告。

新しい浴槽が入った。
床には穴の開いたパネルと、なにかホースのようなものがぐるぐると・・・



ホースの部分を拡大すると・・・
この中にお湯が流れるのだそう。
そう、床暖房。




床暖房がどのように作られるか私は全然知識が無いのだが、なんとなく、このホースの上に板を張るのでは、と思っていた。
が・・・
実際は、一面をコンクリートで埋めたのだ!



このやり方って、もしかして、乾燥している地域限定かな?
関東以西で同じように作ると、湿度で、大変なことになるのでは!?

普通のコンクリート床が乾燥するためには数週間が必要なのだが、今回は8,9倍高価な速乾性コンクリート剤を使ったので3日で完成だそう。

つまり、三日間は浴室工事なし。
静かな数日を過ごせるわけだ。







灯油

2008年08月13日 | ここの生活
先日、灯油屋の車が来て、地下室の灯油タンクに給油をしていった。
さすが北国。
8月にすでに灯油の準備をするのだ。
関東に住んでいた私にはちょっと驚きだ。

下の写真は車から給油ホースを取り出しているところ。



ホースを地下室の窓から入れているところ。



これは地下室の灯油タンク。



さて、この日支払った灯油代、なんと、
約100万円・・・!(€6000)

どのくらいの量を買ったのか、正確に聞き取れなかったが確か数千リットルだと思う。
リッターあたりの価格がどうであれ、暖房する期間を9月から4月ごろまでの8ヶ月とすると、ひと月当たり12万5千円かかることになる。

ひと月12万円の暖房費・・・・

はっきり言って、今の夫の収入ではこの家を維持していくことはできない。
(だいたい独立して生活できないので、ここに寄生しているのだけど 

ドイツの月額手取り
は一般に、日本より低いように思われる。

「物価は日本より安いのだろう」と思われる人も多いだろう。
(父がこう質問した~)
ユーロが高いせいで、円に換算すると何でも1.5倍くらい高くなる。
たとえば、日本の100円均一のような店がときどきある。1ユーロ程度で販売している。
単純に換算すると170円ショップ~

ドイツ在住の日本人の方々のブログには「物価は日本と同じくらい」に感じていると書かれているものも多い。
個人的な感覚の差も大きいので、単純に日本とドイツの収入や物価の差を語ることはできない~


が、わたしには「なんだか生活コストは高いぞ~」なのだ。

やはり暖房費年間100万円は高い。
うちは冬場は室温20度を上回らないように設定している。
家が大きすぎるのか。
だいたい北国に住むこと自体が無理があるのか。
(ヒトは熱帯仕様の体だと思う。寒さから身を守る厚い毛皮が無いから)

周辺の家みんなうちレベルの大きさだから、それぞれ数千リットルの灯油を1年に使っているのだろう。
ドイツ、あるいはヨーロッパ全体でいったい個人でどのくらいのエネルギーを使っているのだろう?
もっと家を小さくしたら、あるいは集合住宅のほうがエネルギーの節約になるのでは?
少子化に悩むヨーロッパだが、これ以上人が増えてますますエネルギーを使うようになったら、大変なのではないか?


郊外の家に付き物は自動車。
ドイツのバスはそれほど便利ではない。
うちから街中に出るバスは、1時間に1,2本。
義父母や夫など不便すぎてバスを利用しないので、私に乗り方を説明できず、困っていたものだ。
別のもっと規模の大きい街に住む日本人知人も嘆いていた。
「バスが不便、車がないと生活できない~」

去年12月にここにきてすぐに義父母から光熱費の無駄遣いについて注意するよういいわたされていた。
ことしはもっとすごいことになるだろうな~
「水道管を守るためだけに暖房はあると思え」
となるかも~
ああ~
熱帯に住みたい~


ちょっと気分を変えて・・・


甥のM雄くん、このTシャツが大好きだとか。
私が去年の今頃、実家付近の激安店で買ったお土産~
りすおばさん、M雄くんをなんとか日本ファンにしようと躍起になりそう!







C子ちゃんのケーキ

2008年08月12日 | お菓子
来年3月から日本に1年間留学する16歳のC子ちゃんとは、毎週1度会っている。
C子ちゃんについての記事はこちら留学生C子ちゃん

私は何も言っていないのだが(もしかして、目が語ってしまったのかもしれない)、彼女、髪の色を変えた。
金髪から黒髪へ~
前髪はむらさきぃ~
ま、いいか。金髪より落ち着いて見えるぞ。
「本当の髪の色は何色ですか?」
と尋ねると、
「茶色」と、答えた。
彼女の瞳の色は、ものすごくきれいな青だ。
もしかしてカラーコンタクト?、とちらと思ったが、それは聞かないことにしておこう~
黒髪に深い青い瞳、かなりいい感じだし。
前髪のむらさき、ま、いいか。

口数の少ないC子ちゃんを相手に、めちゃくちゃなドイツ語で日本語を教える私。
あまりに意味不明なドイツ語のためか、C子ちゃん、反応無し・・・
彼女が教える番になっても、おとなしさで盛り上がりに欠け、はっきり言って、最初の数週間はまるで面白くなかった。

2週くらい前から、どうやら私に慣れてきたらしく、ぽつぽつと語るようになってきた。
(もしかして、私、怖かった?!)

そして、今日、彼女は私のために手作りケーキを持ってきてくれた。

じゃぁ~ん!!



パン屋でもよく見るスタイルのケーキだ。
それらと全く同じ雰囲気に、上手に作られている。
この一切れを測ると・・・・
縦12センチ、横8センチ、高さ4センチだ。
でかい。
C子ちゃん、私より小さいのに、ケーキはでかい。
からだの大きさに比例せず、その土地の文化に、ケーキの大きさの標準の常識が育て上げられることを知った瞬間だった。

C子ちゃん、日本で小ぶりのケーキに泣くだろうな~
かわいそうに~
1年後にはもっと小さくなって、ドイツに戻ってきたら、どうしよう~

または~
金色、ピンク、青などに髪を染めた日本人クラスメートをホームステイ先きの家に招き、このサイズのケーキをC子ちゃんは披露する。
「なにこれぇ~、Cちゃん、ドイツで毎日こんなでっかいケーキ食べてんのぉ~?太るよぉ~、はっはっはぁ~」
と笑われているシーンを想像してしまったぁ~

または~
日本の、サイズは足りないが、味の繊細なケーキにC子ちゃんは感動し、熱心に日本風ケーキの技術習得に励む。
で、帰国後は学校卒業後、ケーキ屋を始め、大繁盛~!
(わたしも、買うぞぉぉぉ!)
の、将来を想像してしまった。

さて、お味のほうはまだ見ていない。
夫に見せてから、試そうっと。








一番嫌いな料理

2008年08月10日 | 食べ物
義母の手料理の中で、一番嫌いなものはこれ



渦巻き型アップルパイ(Apfelstrudel)だ。
「え~、おいしそうじゃ~ん」と叫ぶ声がワンワン聞こえてくる・・・

確かに、コーヒーとともにお菓子としていただくのは最適だ。
が、我が家はこれを昼食のメインディッシュとして食するのだ。



写真では小さく見えるが、この天板、日本の一般家庭のオーブンの軽く2倍くらいある大きさである。
切り分けた一切れは約6cm×15cm、厚さ5cm。
義母はこれを一人の皿に2切れ盛り付ける。
もちろん、お代わり大歓迎、彼女の気分により必須、になる場合もあり。

飲み物に、なぜか牛乳がつく。
他のメニューは無し。
デザートで始まり、デザートで終わる昼食、ドイツ全土で普通に行われているものかと思ったら、うちだけの伝統らしい。
苦しいぞ~!甘いものを食事として、延々とそればかり食べなくてはいけないのは~
甘いものがメインに来ると、サラダなどのサイドディッシュはつけないらしく(義母の法則)二切れ目の半ばごろを食べていると、顔の表情に「もういやぁぁぁ~」と出ているのではないかと心配になってくる。


いつぞや、義父がふと漏らしたことがある。
「食事はやはり塩味だな・・・」と。
食卓については義母に逆らえない義父が哀れに思ったものだ。

材料のりんごはもちろん自家製。
それは評価できるが、そのほかは乳製品と油脂をこれぞとばかり使った超高カロリーメニュー!
油と乳製品の多用はこのアップルパイに限ったことではない。
比較的肉料理をしないこの家にいても、乳脂肪=動物性脂肪はがんがん使う。
野菜の煮物の味付けにスープの素と塩コショウまではいい。
仕上げに生クリームを入れる・・・
ああ~私だったら、醤油なのに~

そんなにたくさん動物性脂肪を摂る伝統のない日本人の血統の日本人の私、かなり心配で、昨日の記事のように、体脂肪率を測ってみたわけだ。



これはその日のコーヒーの時間のケーキ。
またしてもりんごケーキ。

りんごの収穫はもう少し先なのだが、落ちたりんごを拾ってそれを利用した料理が並ぶこの頃なのだ。
りんごはほとんど脂肪がないが、ケーキにするとたくさんの油脂が添加され、高カロリー食品へと変身する。


甘いものがメインになるメニューは他に、ミルクライスがある。
米を牛乳で甘く煮たものだ。
これはデザートとして食べるには最高で、夏場の日本では冷やすと、本当においしい。
が・・・・
食事として、これだけを食べ続けなくてはならない苦しみをどうか、わかってほしい。
「今日はミルクライスよ」
との義母の一声は、本当に悲しい気持ちにさせるのだ・・・・!


ああ~
このままでは私の健康に影響が及ぶのではないか、かなり心配だ~
夫などは、実母だからかなりわがまま言って「食べたくないものは絶対食べない」を通しているが(彼も高カロリーのドイツ料理を避ける傾向にある)嫁の私には、難しいもの、ね!













りすの体脂肪率

2008年08月09日 | 動物
実家にはなかったのだが、ここに来てから体脂肪率が気になり、体脂肪率を測れる体重計を買った。

ドイツ語の取扱説明書と格闘の結果、どうやら、測ることができるようになった。



左上の数字が、わたしの体脂肪率。

11.7%・・・・?!

操作の方法を間違えたのか・・・?
夫に読んでもらったが、わたしが読み取ったのと同じやり方。

わたしって、脂身のない干乾びたおばさんりす・・・

考えてみれば、ドイツの新しい機械物はあまり性能がよくないのを経験している。
またまた、ドイツのせいだろうか。

「体脂肪率が正確に表示できない」とクレームをつけて返品か交換をするか・・・

いや、私の本当の体脂肪率がわからないのにそんなクレームをつけることができるのだろうか。
第一、体脂肪率、などというのも怪しい。
「見かけは痩せていても、脂肪をたくさん持っているかも~
などと脅かされて、こぞって体脂肪率計を買わされたのかもしれない。

では、体脂肪率など気にしないで健康的に過ごすのが一番なのかな。

干乾びたおばさんりす、で結構さぁ~










ヴィラ、邸宅、屋敷

2008年08月08日 | 近隣の人たち
ここの周辺は、決して、お金持ちの集まりではない。
市街地からかなり離れているので、土地は安く手に入るのだろう。
加えて、一般的にヨーロッパ人は東洋人より、郊外に住むことを好む傾向にあるようだ。

うちの場合は、たまたま義母の親がここに土地を所有していたそうだ。
家を建てている頃の写真を見て、びっくり。
周囲には一軒も家はない。
農地だったのか・・・

昨日、飼い犬とともにやってきたヨラさんの家は、うちの屋根裏部屋のトイレから見える。



あ、これはトイレの写真
浴室工事中なもので、普段は使わない屋根裏部屋のトイレ。物置兼用。
シャワーは地下の洗濯室に臨時に作られたやつ・・・・暗くて気持ち悪い・・・
右上には屋根の傾斜が見える。



その、トイレの窓から撮影したヨラさんの家。
真ん中にある家。

昨日、義父母はヨラさんの家を「ヴィラ」と呼んでいた。
辞書を引くと「屋敷」・・・・!

いや~うちだって、広さだけ見えれば、充分屋敷の類ではないか~、とも思うものだ。
そういえば、何度か見学に行っているヨラさんの家、中身はド・ハデだった。

玄関を入ると、壁一面に絵画の数々。
見るからに高そうな家具。
でかいテレビ。(うちのテレビ、何年使っているのぉ~?)
そして・・・
室内から通じている車庫の上方を見ると・・・
お船が釣り下がっている・・・・!?
クルージングにでも行くのだろうか、かなりの大きさのヨットがぶら下がっているのだ。
その、吊り下げて置いておく、という発想がたまげたのなんの。
ヨットの下にはさすがに吊り下げられない、BMW。

普通の家は、地下室は一階だけしかないが、この家は地下二階まで存在するそう。
まだ、見たことないのだが、義父が言うには、
「テニスコートがある」そうな。

極めつけは、ピアノ。
さまざまな装飾品とともに広い居間に置かれたアップライト型。
木目の美しい、古いピアノなのだが、蓋を開けてびっくり。
鍵盤がないのだ!
どういういきさつで、このピアノが鍵盤を失ったかわからないが、それを承知で家に置き続けている、その贅沢加減は日本の平均住宅の常識から発想することが難しい神業だぁぁあ~!!!

昨日、来た犬、ポルディは、お屋敷住まいなのだ。
バカ犬になって、ヨラさんちに住んでみたいものだ!


そういえば、隣の家にはプールがある。



夫が言うにはプールを作るのはそんなに巨額の費用がかからないのだそう。
でも、ドイツって水道代高いみたいだし、第一、1年のうちどのくらいの期間この屋外プールで泳げるのか疑問に思う。
中には温水にしている家もあるらしいが、そうなると当然燃料代も発生するだろうから、やはり、高額で贅沢な設備だ。

ドイツはその人口規模に対して、公営・市営を含め、日本よりたくさんプールが存在すると思う。
ちょっと、車を走らせればプールがあるのに、わざわざ自宅に作る感覚は、わたしにはわからない。

お隣さんも、お金持ちなのかなぁ~

そうすると、周辺住民の中で、平均所得を下げているのは我が家なのだ。

せめてもの救いが、ご近所のおかげで、なんとなく高級住宅街に住んでいる感覚になるところ