怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ケーキを捨てる悪い私。

2009年06月28日 | お菓子
義母は毎週末にこのようなケーキを焼く

ここに来た当初は、かなりおいしく感じたものだ。
一度に二切れを消費しなくてはならないのが難点だが、今まで努力をしてきた。
一切れしかどうしても食べられないと、義母が凄い剣幕で尋ねてくるからだ。
「どうしてそれだけしか食べない? 具合が悪いのか?」
しかたなく、二切れ目を必死に食べる1年と数ヶ月が続いた。

このケーキ、小さい感じに撮影されてしまうが、
直径30センチ程度あるでかいものだ。
16等分された二切れを一度に食べるのは普通の日本人女性にはかなりきつい。
わたしは比較的お菓子類が好きなほうで、日本の甘くない菓子類を物足りなく感じるくらいである。
その私が、二きれを消化するのに苦労するくらいだから、
私以外の平均日本人が義母につかまったら、えらい騒ぎになるだろう。
義母「あなた、なんでそれだけしか食べられないの?!


ウチの冷蔵庫の中。
この冷蔵庫もかれこれ40年使っている長寿品~
これが本当のエコな態度だぞ、使えるものはぶっこわれるまで使い倒すここの人たち!
消費電気量の差など考えが及ばないのかもしれない。
おっと、テーマがそれる・・・・

この最後の二切れは私のために残っていた。
ケーキ攻めの1年数ヶ月、私のケーキ消費力は限界に来ていた。
私のような状況にない人は信じられないかもしれないが、
「ケーキを食べなければならないストレス」
というものがドイツには存在するのだ。

私は、親しくしている在住日本人女性に電話をして相談した。
りす:「冷蔵庫に割り当てのケーキがあります、困っています、助けて~」
すると彼女は
アマデウス:「そのケーキ、捨てなさい!!!」

「せっかくのお義母さんのケーキを無駄にするな」
とか
「貧しい国々の人たちのことを考えなさい」
とか
「環境のためにゴミにするな」
などと無駄な正論を説く人とは仲良くなれないいまの私。

私は義父母の目を盗み、庭の隅にある堆肥作り場にケーキを持っていった。
かぶさっている草の下に投げ入れ、上から形がなくなるまでぎゅうぎゅう押した。
2年後にはこのケーキ入り堆肥、再びケーキを飾るいちごを生育させるのに使われることだろう~

食べ物を無駄にする悪い私、
世界の食べ物に困っている人たち、ごめんなさい~
でも!
食べたくないものを食べなくてはならない苦しみをわかってほしい。

今後ケーキを食べない宣言、をやってみたいものだが
(現に、夫がそうである)
これも怖くてできない・・・
義母に
ヴァ~ル~ム!?・・・・訳・・・何故だぁ?!・・・
と一喝され、私はおろおろするに決まっている。



















群れない人々

2009年06月26日 | 近隣の人たち
ここは、田舎である。

家の北側の窓から撮影。
野原の向こうの集落はここ20~30年ほど前から建てられた家々。

先日「6月は晴れのことが多い欧州」などと書いたが、書いた次の日から悪い天気が続き、陰鬱
これが6月、寒い夏~

東の窓から撮影。麦畑、のみ。


南のベランダから撮影。隣の家は50メートル先。


西のトイレの窓から撮影。
ここからは隣接する隣の家がよく見える。が、隣の家の玄関は向こう側にあるらしく、
こちらのほうに人がいることはめったにない。


また、家の気密性が日本の家屋の常識の数倍高く、
窓を閉めると、隣の家の話し声、掃除機の音などは聞こえない。
夫が車で帰ってきても、車の音が聞こえないのでいきなり玄関のドアが開くので驚かされたものだ。
もっと凄いのは、夜中にドクターヘリが100mほど向こうの畑に降りたらしいのだが、
まったく気づかずに一家そろって眠っていたことだ。
翌朝、妙にへこんでいる畑の作物を見て、義父がヘリコプターのことを話してくれた。
「このあたりの誰かが病気になったのだろう」
私の実家は田舎ではないが、救急車でも来ればどこの誰に来たかぐらいすぐ判明したものだ。

この、家の気密性のせいなのだろうか、
ウチ周辺は近所付き合いというものがない。
日本のような自治会みたいなものもない。
子供達の通う学校の行事を手伝うとか運動会を見に行くとか、老人の集まりとか、
日本で普通にありそうなものがほとんどない。
地域の子供の集まりのポスターが通りにはってあることがあるが、
これも子供とせいぜいその親が参加するだけで、他の住民を巻き込まないようだ。
教会が主導してなにか集まりをやるのだろうか、とも予想していたが、
すでに地域の教会は周辺住民をまとめるほどの権限はないらしい。
だいたい、義父母も教会に定期的に行かないし

月に何度か(注意、週に、でない)のゴミは各家の前に置いておくだけなので、
ごみ収集所で近所の人と顔を合わせる、ということさえない。
わたしはいまだに、西側の家の住人の顔と名前を知らない。
おそらく、夫も知らないだろう

そんな状態だから、もちろん、回覧板のようなものもない。
ときどき、B5くらいの用紙に印刷された「クリスマスの集い」「メイポールの集い」などがポストに入っているが、強制ではない。
ちょっと立ち寄って、縁側でお茶、も縁側がないし、では立ち話、ともなると、
夏の一瞬はいいかもしれないが、そのほかの季節は寒すぎる。
とにかく日本のように住民が集まって何かする、というものがない。
(全くないわけではないだろうが、日本の田舎と比較すれば異様に何もない)

これがこの周辺の人間関係である。
もしかして、ここ周辺だけでなく、ドイツの話かもしれないし、
ヨーロッパの特徴かもしれない。
日本の田舎に住む人間関係濃厚な人々がこれを真似したら、
精神を病むこと間違いなし。








賞味期限は無期限

2009年06月25日 | 義母
ウチには賞味期限切れの食品がたくさんある。
エコ・・・おっと、ドイツ本場節制生活を極めている義父母のことだから、
あまり驚かないが、それでもブログ記事にするために写真を撮っていたら、
ぞろぞろ出てくる賞味期限切れ食品にぞっとするものだ。

手始めに、これはどうだろうか。先月まで賞味期限のチョコレート。
まあ、これくらいだったら、許せるだろう。
わたしも、気にすることなく食する。
(日本に住んでいたら、即行ゴミ箱だけど)
でもね、恐ろしいのはこの古さのチョコレートが4,5枚積んであること。


これは訳すと「えびせん」ってところかな、
油で揚げたスナック菓子だ。去年7月までの賞味期限。
こちらの日付は日本と正反対に読む。21/07/08は2008年7月21日、である。
油を使った食品は酸化しやすいので、なるべく新鮮なものを食べたいものだ。
義母はこれを「パパ(義父)が食べないのでりすが食べなさい」と私にくれたのだけど・・・
義母に隠れて、即行ゴミ箱~ あはぁ~


義父母が言うには、乾燥した食品は「10年でも20年でも保存できる」とのこと。
      

上は、ゼリーの素。粉末の製品だ。賞味期限は1996年1月。
同じような古さの品が何箱かあって、先日遊びに来た孫のためにそのうちの一つを使っていたぞ。
孫たちが具合悪くなった、という話は聞いていないので、10~20年保存可能なのだなあ~

下はクノールの粉末状のスープの素。
2005年4月まで。4年前か・・・上のゼリーよりましかな~


お次は緑茶。これは2000年に夫と私がハンブルクに旅行したとき、義母に土産に買ったものだ。
2001年5月まで・・・二度と彼女に緑茶を土産にしないことを誓う私。


これは食べたことがないのだが、クリーム状のデザートの素のようだ。
1998年4月まで。ああ~、捨てたい


義母はラザニアなどというハイカラなものは作り慣れていないようだ。
義父の筆跡で、賞味期限をはっきりさせるために書かれてある。
これって、過ぎてから書いたようだけど・・・


粉末コーヒークリーム。
ウチは普段はコーヒーに牛乳を入れているので、消費が遅いらしく、
2000年4月までに半分しか使わなかったようだ。
普通、捨てるだろうな~、日本だったら・・・


この製品は世界各国で愛用されているようだ。
とりわけ、ウチでは1本を長年かけて使うくらい愛用~
中身はこんなに茶色だったかなあ~、怖いぞ・・・ 2005年11月まで。



親戚がカナダに行ったときのお土産らしい。
「その人たちはいつカナダに行きましたか?」
回りくどい方法で、賞味期限が印刷されていないこの品を警戒する私。
「15年位前かなぁ~、りす、使っていいよ、私は食べないから」と義母。

1本ないのはわたしが使ったため。一人でパンケーキに添えて食べた。
具合は悪くなっていない。
ふむ、メープルシロップは長持ちするものだ。

ドイツのように乾燥して気温の低い地域は、年中国中冷蔵庫のようなものだから、
食品も長持ちするのだな。
食品のカビはほとんどみたことがない。
去年の夏、使用中だが常温保存していたチューブ入りのトマトピューレに生えていた。
チューブの先が緑に変色、「おお!カビだ!」って驚いたものだ。

そういえば、2週間ほど前に、パンにカビが生えていたな。
義母はビニールの袋から出すのを忘れたので、湿度でやられたらしい。
ちゃんと、乾燥させるとカビは生えない。
義母はパンを乾燥させて、さいの目に切り、卵や牛乳と混ぜて団子を作るのだ~
(Semmelknödel)

写真で紹介した食品はみな、本当に保存状態がよい。
気温が低いからか、保存料をたくさん使っているからか~?
ま、食べても具合が悪くならないようだから、良しとしよう~














欧州恋愛事情

2009年06月21日 | 近隣の人たち
近所にヨラさん一家が住んでいて、家族ぐるみで親しくしている。
ヨラさんはポルディという名前のバ・・・カい・・・おっと、ジャックラッセルテリアを飼っている。
ポルディについてはこちら2008年8月の記事18年生きた犬

数ヶ月前、近隣の街に住んでいたヨラさんの娘が実家に戻ってきた。
彼女は1年ほど前からブリアードを飼いはじめ、その犬も一緒だ。
ときどき犬を連れて我が家にやってくる。





これがヨラさんの娘、K子さんの犬、名前はレミー。
なぜ、レミーなのか理由は聞き取れなかったが、この映画の主人公のねずみからとったのだとか。


そう「レミーのおいしいレストラン」!
夫も私も大好きな映画だ。
ねずみが料理をするなんて、大胆な発想のストーリーだ。
あ!
いま気づいたぞ。
K子さんはコックの彼氏と生活していたのだった!
そうか、レミーを飼うことになったときは、まだ二人はうまくいっていて、
飼い犬に映画の中の名コックのねずみの名前を付けたのだな・・・

今回K子さんが実家に戻ってきたのは同居していた彼とうまくいかなくなったからだった。
以下は本人からではなく、お母さんのヨラさんが義母に話した内容。
ここだけの秘密である、万一、ウチやヨラさん一家と会う機会があっても触れないで欲しい。

数ヶ月前まで一緒に住んでいた彼氏はすでにバツイチ。
彼には息子がいて、普段は離婚した妻側で暮らしている。
週末には息子が遊びに来るのだが、当然K子さんもいる。
彼も離婚した負い目もあり、息子を甘やかしていたそうだ。
小さい頃はなんとかK子さんもやっていけたそうだが、
13歳になった彼と、父親の恋人(または新しい妻)とは次第に衝突が激しくなってしまったそうだ。
父親はK子さんではなく、なんと息子との関係を選んだようで、
彼女は別れるしかなかったらしい。
彼との生活は6年間。
義母はため息をついた。
「K子さんの6年間は無駄だったのね、かわいそうに」
ここで、私は少々ぎょっとした。
夫と私が遠距離恋愛だった関係は約6年だったのだ。
もし、私たちの関係が6年でだめだったら、
「息子は6年も電話とメールと時々逢う関係を続けていたのに無駄だったのね、かわいそうに、もっとましな女はここにもたくさんいただろうに」
(後半ちょいと妄想激しく付け足し)
とでも考えただろう~

6年一緒に過ごして破局と6年の空白のあとの結婚。
まあ、どちらも無駄といえば無駄だな、
ぱっと一緒になって、関係が長く続くのが無駄がなくてよろしい。
しかし、すべて無駄がないように人生を過ごすのも味気ないかな。


普段は明るい調子のK子さんだが、やはり破局のストレスは大きいらしく、
ひどく太ってしまった。
後姿が侘しげに見えることもある。

実家にもともと住んでいるポルディと、K子さんと共に引っ越してきたレミーの相性も悪いようで、
小さいポルディは数倍の大きさのレミーに噛み付いていじめるそうである。

離婚や事実婚の多い欧州、その自由さに日本の人たちは憧れるようである。
いいか悪いかは別にして、K子さんのような人たちもいることを覚えておかなくてはならない。






天気がよいことが多い6月の欧州は結婚シーズン




街中の公園で出くわした、記念撮影中の様子。
末永くお幸せに










ウチで、リス撮影♪

2009年06月19日 | 動物
シマリスの撮影は成功しているのだが伝統的にここに住むりすはなかなかカメラを向ける機会さえくれなかったものだ。
ウチの庭には少なくとも一匹のリスが住んでいる。
義母は毎日のように彼女の目の前を疾走して行くのを観察している。
ははん、義母には懐いているのかいっ!ドイツのリスたち・・・
先日、やっと私のカメラに収めることできたので公開。


写真中心からやや下に、走るリスが写っている。
シマリスの走り方と少々違う。シマリスはねずみに近い印象を受けるが、このリスはリス走りだ。
しばらく、外で再び現れるのを待っていたのだが、シマリスより警戒心が強く、
出てこないので、家の中で待つ・・・
義母・夫・私の三人が外で凝視していたら、リスは怖くて出てこないだろうな~ あははぁ~

台所の窓のそばにある松の木にやってきた・・・
以下の写真は室内からガラス窓越しに撮影している。
逆光ではっきりしない画像ばかり、ご容赦を~

左、隣の木にジャンプ!
窓越しでもこちらが見えるようで、視線はいつも向いている。
わたしが撮影に夢中になってカメラがガラスに当たって小さい音がすると、たちまち移動してしまう。

くるくる動くのをどうにかカメラに収めることができた。
このリス、何と言うのだろう?
アカリスなのかな?

シマリスなのだが・・・
前に記事にしたシマリス、もしかしておなかが大きいのかな~と思っていたら、
先日、2匹に増えていた。
これって、なに?
繁殖した? 分裂した? もともと2匹生息していた?
ちょっと不気味である。

二匹が並んでいるところを撮影するのは非常に難しかった。
シマリスはつがいで生活することがない、と読んだ記憶がある。
ではこれは兄弟なのだろうか?
ウチの家族によると、シマリスはこのあたりの野生動物ではないらしい。
う~ん、ヒトの移動と共に動植物も移動するのはある程度仕方がないとはいえ、
上に紹介した伝統的に住むリスの生息を脅かすことが無いように願っている~








ご飯が旨い②

2009年06月16日 | 食べ物
実家から援助物資が届いた。
これを読む人のほぼ100パーセントは日本人か日本に住んでいる人だろうから、
写真を掲載するほど珍しいものではない。

が、思わず記念に撮影してしまったので、見てもらおうと思って
ふりかけ、ふりかけ、ご飯のお供だ、うれしいな。
10キロも米を買ってしまったのである。消費に勤しまなくては。

3、4年前の話だ。
日本にいた頃、推定年齢50歳代後半の女性と少々親しくしていた。
外国旅行好きの彼女、わたしの付き合っている人がヨーロッパ人ということで、
わたしに、興味を持っていたのだろう。
日本が「エコ・エコ」言い出して久しい。
そのF子さんも多大な影響を受けたようである。
ある日あるとき、わたしに提案してきた。
「無洗米は磨がなくていいから環境にいいのよ、りすさんちでも使ってみて」
とのこと。
まあ、どうでもいいことなので「はいはい」と答えておいた。
私は変える気はないし、実家の台所は親が支配していたので米の品種に口を出すのは難しかった。

こうした環境問題に関心のある奥さまたちに辟易することが多いのだが、
どうして不快な気分になるのか当時はわからなかった。
エコの姿勢を示すことが自分の道徳性を示す証、エコさえ守れば自分は上等の市民、
そう言いたげな態度を私は好かないのだろう。

しかし、だいたい、米のとぎ汁が環境に悪いとは少々合点が行かぬ。
米のとぎ汁を庭の植木にやったり、沈殿した米ぬかを顔に塗ってパックしたりしていた私である。
炊飯することが少ない昨今だ。主食がほぼ米しかない時代には米のとぎ汁で河川が汚染されていたのだろうか?
使用する水がもったいない、というのもおかしい。
F子さん、毎日入浴、洗濯しているらしい。


次にF子さんに会ったとき、彼女は言った。
「それでりすさんち、無洗米にした?」
驚いた。ここまでエコに熱心な彼女。
上手く答えられず、う~う~とうなっていたら、
たまたま隣にいた別の知人が実にきっぱり、さっぱりと私を助けてくれた。
「あら、無洗米はまずいから私は食べませんよ」
この一言で私は救われ、F子さんの私への要求は終わった。
すっきり爽快だった。

あれから、F子さんとは無洗米のことだけでなく、
他のいろいろな点で気まずい思いをすることが多く
次第に連絡をしなくなった。
いま、私がここにいることさえ彼女は知らないかもしれない。

リゾットの作り方で紹介されるように、
欧州では米を磨ぐ習慣がないことはご存知だろう。
義母も例外ではなく、ときどき米料理をするときは米のパッケージから直接鍋に投入である。
F子さんと連絡をしていたら、伝えただろう。
エコ先進国と日本でされているドイツは普通の米も洗わない!!!
欧州の米は無洗米のように脱穀されているかも、と言われたらお手上げだけどね。

私もマネをして、先日紹介した日本米を磨がずに炊飯したが、
味の変化はほとんどない。むしろ、旨い~!
ただ、炊飯器の内蓋と蒸気口周辺の汚れがつくので、以後は1、2回程度に磨いでいる。

F子さんは私には「無洗米は磨ぐ必要がないから、面倒がりのあなたにとても便利ですよ」とでも勧めてくれていたら、今でも連絡していたかもしれない。
または「水代節約になります、1年間に数十円!」ってのも良かったかもしれない。
ここでは炊飯器のタイマーに使う電気でさえ節約を申し渡されているのだからね~
とにかく、環境に良い云々ってのは私の神経を逆なでするのだ~






いちごの季節

2009年06月14日 | お菓子
日本もここもいちごの季節。(いや、日本もそうなのか?地方によって違うだろう)
人並みにいちごの話題を記録しておくことにする。


!!全滅!!いちご!!
プランターに植えたものは全滅してしまった。義母は怒りと共に土と苗を買った園芸屋に怒鳴り込んで返金が成立した。
おっと、話がそれた・・・・

畑にはちゃんとたわわに実るいちご。


右のボールにもいっぱいに入っていたのだが、使用後の撮影~


いまの時期にドイツの多くの家庭で作られるイチゴケーキの作り方。

スポンジ台にカスタードクリームを塗る。


クリームの上にいちごを敷き詰める。


ゼラチンを流し込み、固まれば出来上がり。


泡立てたクリームを添える。

同日、義母はいちごジャムも作った。
いちご3キロは潰し、同量のペクチン入り砂糖と一緒に加熱。

右はペクチン入り砂糖1キロ入りのパッケージ。日本にはこうした製品があるのだろうか?


このような状態に沸騰させ、5分過熱。焦げ付かないよう、吹きこぼれないようかき回し続ける。
ペクチンがない時代には30分加熱しなければならなかったそう。
加熱時間が短くなったことで、ビタミン類の損失が少なくなった、のだとか。
昔のヨーロッパ人、冬はジャムなどの保存食でわずかなビタミン類を摂っていたのだろうなあ。


火を止めたら、すぐにビンに入れる。この作業は熟練が必要なのか、私は手伝わせてくれなかった。
夫婦二人の共同作業。ジャムが熱いところですぐに蓋を閉める。
ちなみに、使用されるビンは煮沸消毒をしていない。
他の果物のときは煮沸する、というような義母の説明~
(はっきり聞き取れなかったのさ~ あは~)


これが3キロのいちごからできたジャム。
完璧な無農薬・保存料無添加の手作りだぞ。これらは蓋を開けなければ数年保存が可能らしい。

「りすは甘いものが嫌いだから少なく作りました」
ドイツの甘い物好きの人々は砂糖摂取のし過ぎで病気にならないのだろうか。
私だって、毎日甘いものをここで食べているのに。
義母はもっと私に糖分をとってもらいたいようだ。
こわ~い~








ごはんが旨い①

2009年06月11日 | 食べ物
私の行くアジア食材店で売られている日本米は、10キロ入りの袋しかない。
日本風に米を食べるのはウチで私しかいない。
また、昼食は義母が作る(りすはあくまでも手伝い。献立を決めるのは義母、量・味・火加減、すべて義母支配!)ひどく腹持ちのいい料理を食べなければならず、
10キロを一人で消費する自信がなかった。
長いことこれを買うのを躊躇してきたが、
夫は「りすはご飯をたくさん食べますから」と言って、買ってくれた。
20ユーロ、約2800円なり。

派手な赤い袋~ 誰が書いたか怪しい日本文字~
「真珠米」なのに「シンズ」だって、ぷぷぷ・・・
のだめは「日の出」という名前の米を食べているらしいけど、袋に「シノデ」って印刷されているのだ~
(漫画だけでなく、本当にある。欧州各地で販売されているようだ。私にはちょっと口に合わない)
そのうち日本語に達者な欧州人が訂正してくれることだろう。


この前は、このイタリア米を食べていた。5キロ入り。
上に印刷されている胸と腰が発達したお姉さん、さすがイタリア。
売り上げに貢献しているだろう。
7ユーロ、約1000円なり。


そのまた前は左のバラ印米を食べていた。1キロ入り2ユーロ約300円。
一番初めは左のミルクライスを食べていたものだ。500グラム入り60セント約100円激安。


袋から出して、米の比較をしてみる。
左半分はバラ印、粒が異様に大きいのが特徴。味は水っぽい、大味ってやつだな、大粒だし。
右上半分はナイスバディ姉さんが宣伝のイタリア米。まあまあ。
激安のミルクライスと同程度。(値段も同程度だから)
右下半分が今回の赤い袋の真珠米。透けたような色が周囲と違う。
一番馴染みのある味だ。冷えてもほとんど抵抗なくいただくことができる。
また、米を磨ぐときの手触りも一番よい。(つるつるって、気持ちいい感触)

次第に食べる米のレベル向上を自分で確認できる記事となった。
うれしい。
米だけで幸せを感じるのだから、生活レベルを落としてみるのも人生の一時期にはいいかもしれない。
日常の喜びは大切だ、うふふ





注射いやぁ~

2009年06月10日 | ここの生活
数ヶ月前、顔面を4針縫う怪我をした。
この詳細をいつか記事にしようと思っていたが、同時に負った心の傷がなかなか癒えない。

治療後に破傷風ワクチン接種経験の有無について医師に問われた。
日本ではこうした予防接種は成人後にはほとんど行われないのだが、
私の場合10年ほど前に機会あってさまざまなワクチンを接種していた。
「あ、やりました、やりました!」
注射がいやなので、私は強調した!
が、すでに10年前の接種なので医師は「あ、やっておいたほうがいいですよ~」
と私の主張を無視した。
その怪我、家の中で起こったのに。
破傷風菌って、土の中に住んでいると読んだぞ。
ドイツって、そんなに家の中まで菌で汚染されているか(たいていのドイツの家庭は家の中専用の靴に履き替える)
見掛け倒しの衛生か?(またドイツのせいにする悪いりす)
日本の医師だったら、やらないのでは?(どなたか、日本の情報をください)

「お尻を出してください」
またか!
ドイツの医者のまえではやたらに肌をさらさなくてはならない。
身体測定でさえ、パンツ一丁でやるものな。

さて、2回目の接種の終了後、
以下のような手帳をもらった。
たまげた、イエローカード。
これって、黄熱病予防接種証明書ではなかったのか?
ここでは、あらゆる予防接種に記録を残せるようである。
旅行好きなドイツ人だから、こうしたものがあるのかな、
世界各国からの移民が病気を運んでくる可能性もあるからかな?



興味があって、何人かの在住日本人に尋ねてみた。
「予防接種をしているか」
日本に住んでいる人たちは乳幼児期、青少年ごろまでの予防接種で基礎免疫がついているはずである。
百日咳、ジフテリア、ポリオ、肝炎、などなど。
こちらで追加接種をしているのは大体半数以下くらいかな。
性格的に几帳面な人ほどやっているようだ。
どちらかというと怠惰なわたしは「もうこれ以上の注射はごめん」なのだけど。
医療保険が適応されるので10ユーロ(約1400円)で済むので日本よりお得だが、いくら安くてもねぇ・・・



上は破傷風ワクチンの記録。
2回目の日付が間違っているぞ、受付の姉ちゃん、忙しそうだったからかな。
(ドイツの医院・病院も患者がいっぱい)
3回目、受けたくないぞ。
一応10年前にやっているのだから、1回でいいはずだぞ(ご存知の方、アドバイスを!)

ドイツ南部で脅威とされている「ダニ脳炎」。
う~ん、これはやっておくべきか~
悩むところである。





ドイツ旅行、在住のための成人の予防接種の義務はないそうだ。






健康診断比べ

2009年06月07日 | ここの生活
私の住む地域の街では、外国人女性向けの集会が月に一度開催されている。
ただ集まって、コーヒーとお菓子をつつきながら雑談ばかりしている集まりだ。
が、前回は少々進歩して、ドイツの健康診断事情の説明があった。
各種健康保険内で検診できる項目だ。
検診を受ける医院窓口での自己負担はゼロなので、数百円から数千円かかる日本の自治体の健康診断よりいくらか進んでいる、といえるかな。
毎月保険会社に納入する保険料負担率や受診システムの相違などを無視し、自己負担額だけで「西洋は無料なので進んでいる」と判断する人も多いしね。
ちなみに、あのスウェーデンも完全な自己負担なし、ではないらしい。


流暢なドイツ語で説明するのはポーランド出身の女性。
私が医療関係の言葉を解するわけがない。
わかったのは、書かれてあるものを読むくらいだ。


上は歯科検診について。
成人は1年に2度の検診ができる。1年に1度は歯石取りができる。
児童・青少年は歯石取りなしの1年に2度検診。
歯の健康については日本の数倍気合が入っているように思える。
実際、義父母は二人とも全部自分の歯が揃っているし。(よくあの食生活で歯が存在し続けるよなぁ~妖怪かなぁ~)


これはがん検診。
日本、あるいは私の実家のある地域との大きな違いは乳がんのマンモグラフィ。
以下は、実家のS市のホームページから。
「乳がん(視診、触診のみ) 30歳以上の女性
乳がん(視診、触診及びマンモグラフィ) 40歳以上の女性(2年に1回) 」
日本は40歳以上が可能だが、ドイツは(あるいはこの地域)は50歳から69歳まで、という制限つきである。
日本より10歳もマンモグラフィ検診開始時期が上、というのは意外だ。
もしかして、乳がんは日本のほうが低年齢で発症するのかもしれない。

男性は45歳から前立腺がん検診を受けることができるようだ。
日本はどうだったかしら?
胃がん、肺がん、この表には載っていない。自己負担で、検診してくれ、ということだな。
大腸がんは50歳から。
日本は胃がん・肺がん・大腸がんとも40歳以上に検診可能だ。

ドイツでは企業・学校などで集団検診を行うのはまれのようである。
アウディのような数万人の従業員を抱えるところは医師を雇用しているらしいが。
夫が日本勤務時、毎年濃厚な放射線照射が必要な検診を受けることに抵抗があったそうだ。
「医師を儲からせるためだけの過剰な検診」と今でもご立腹~
ここだって、お医者の過剰検査や診療・治療があるではないか!?

さて、ドイツで特徴的なのは、皮膚がん検診があることだ。
私は3月の健康診断時にほくろが多すぎることを指摘され、
皮膚科医の紹介を受け、すぐ隣の皮膚科で診てもらった~
きっと、乳がん患者より皮膚がん患者のほうが多いのだろう。
人種の違いか、食べ物の違いか~、やたらめったら日光浴しすぎか、ストレスの種類や強さの差か~ 

ドイツの医療関係現場の一部を紹介したが、いかがだろう。
日本の自治体の検診と「雲泥の差」とは言えないだろう。



これを読むあなたの心身の健康を応援したい、りす。
(あ、私は栄養失調にならないようにがんばるぅ~)









苦しい昼食、まだあるぞ。

2009年06月05日 | 食べ物


これは「クヴァルクノッカル」という、料理だ。
義母に製造工程や材料を聴かされて「あまり食べてみたくないんですけど」
と言ったのだが通じなかったらしい。


義母の筆跡ではないので、誰か他の人から伝授されたのだな。
義母のオリジナル料理でないことが証明された。

材料は、クヴァルクと呼ばれるヨーグルトのめちゃくちゃ濃いもの(脂肪含有量20~40パーセント!)、牛乳、卵、小麦粉。
鍋にたっぷりすぎるくらいマーガリンを溶かし、砂糖を入れる。
少々焦げるまで煮る(カラメルソース)
その上に、クヴァルク、その他を混ぜたパン生地みたいのをこぶし大にまるめて
入れる。
蓋をしてしばらく煮ると、写真のようになる。
(似たような料理に「ダンプフヌーデル」というのがあるがそれとは材料が少々違うようだ)

食感は・・・
豆腐の親戚みたい。
でも、カラメルソース付き。
これはデザートではない。
野菜スープのあとの主料理だ。

パンなどもつかない。
食べた気がしないのだが、脂質たっぷりのせいで、腹はいっぱいになる。
わたしは二つの塊をたべた。

「デザートは何にする?」
え?
また甘いものをさらに食べるのか?
私の答えはもちろん「いらない」

食事というものは、主食となる穀類の料理と、塩味がベースの野菜や肉などを少々添える、
というのが文明のある地域の標準と思って生きてきた。
いつでもどこでも例外はあるものだ。

今夜の夕食は、最近見つけたタイ製のカップめんを食べよう、と決心した。

これが、やたらに旨いんだ

このような食生活をしていることを、近隣に住んでいる日本女性の集まりで話したら・・・
「りすさん、食生活をもっとちゃんとしないと、身体壊しますよ」
と言われてしまった。

義父母たちは、このクヴァルクノカッルでちゃんと栄養を摂れるのだろう。
彼らの夕食は軽くパンとハムをつまむ程度である。
太陽光線を浴びて、体内でビタミンやミネラルを合成するちからを備えているのかもしれない。
春から夏にかけてのヨーロッパ人の日光浴はそんなイメージに見えるものだ。

過剰とも思える乳製品・油脂の摂取、身体にいいとは思えないのだけどなあ~
それでも数万年をここで暮らしている遺伝子を持つ彼らは、このような食料で身体を構成していけるのだろう。
穀類と魚介類・野菜でできている私、栄養失調にならないよう気をつけなくては。






小旅行気分

2009年06月03日 | 風景
見慣れていない場所を歩いて、発見したものを報告。


駅前の怪しいホテル。
規模の小さいホテルでも、外見が整っていることが多いドイツなのに、これは例外。

左に見えるドアを覗くと、きったない階段で上に上らなくてはならないらしく、
観察をそこで断念。
階段には裸電球がぶら下がっていて、怪しさいっぱい~
入り口横がゴミ置き場、というのも怪しさを増長させ、よろしい。
東南アジアをバックパックで旅行している気分にさせてくれる雰囲気~


ホテルを過ぎると、なにやらお祭り。
トルコ系移民の「家族フェスト」らしい。トルコ人でもドイツ人でもない私だけど、
入場可能だったので観察。


始まったばかりのようで、まだ閑散としている。
屋台の雰囲気はドイツ人の作るそれと違い、どことなく、アジア風~

オレンジの丸印のところに遊戯王のカードが売られていた!
トルコ系移民の子供達にも売れているのね。うふふ、嬉しい。


左、お菓子の販売。ドイツ菓子とは違うものがいろいろ。
右、トルココーヒーとトルコ紅茶の販売。ドイツで初めて知ったが、トルコはコーヒーだけでなく、紅茶も多飲するようだ。


舞台の前には客席、布の屋根付き。


左、スーパーの入り口。
ここの会場は普段でもトルコ人移民のための施設が集まっているようだ。
右、準備中の様子~。隠し撮りは難しい・・・


左、出ました!コーラン販売!!華々しい装丁はイスラム国のどこでも共通のようだ。
右、サバの丸焼き。旨そうだ・・・オクトーバーフェストなどでも見られるので、
おまつりに欠かせないメニューなのかも。


盛り上がりにいまひとつ欠けていたので、早々に退散する。
少々歩くと、イスラム寺院が見えた。
二つのミナレットが何気にしょぼく見えるのは、ここがイスラムではないからか~
イスラム寺院はドイツ各地にあるのだろう。多民族国家ドイツ!
いろいろ問題を抱えやすいがそれでもこうして世界の中でも経済的な力と政治的な安定が保てているのだから(日本のほうがさらに金があるが)偉いと思う。

さて、イスラム寺院の近くにみえたのがこれ。
これから出荷する車かな。ビニールシートに覆われているのが嬉しい。
(日本的な感覚、衛生的~)

この日は肩こりで苦しみながらもかなりご機嫌で家路に向かった私。
家から約10キロの場所でもまだまだ知らないところを発見したのだから。