怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

魚介類は苦手な南ドイツ原住民

2014年04月28日 | 頑張って食べる
よくやる簡単で質素な昼食。
ニシンの南蛮漬け(のような)缶詰とじゃがいも。
缶を開けてスライスたまねぎを入れるのが義父の好み。
義母は魚が基本的にすべて嫌いなので申し訳程度にしか食べない。
ほとんどじゃがいもにバターを添えただけの食事になる。
私はじゃがいもではなく、米飯を主食にしてじゃがいもをおかずの一部として食べる。
この缶詰はかなり私の口に合うので大好き。
加熱して食べてみたいのだが、熱して発する魚のにおいに義両親たちは卒倒する勢いでガタガタ文句を言うので避けている。

ウチは昼食が正餐だ。
日本の夕食にあたる食事がこれだけ、というのはかなり淋しいはずなのだが私の胃は大歓迎。
油分はほぼ魚に含まれているものだけだし。塩分摂取もかなり低い。ドイツ人には向かない献立。

毎日これでも大丈夫だな、私。 私に昼食を任せてくれないものかなぁ。
家事のほとんど一切を義母が取り仕切っている今の生活。ま、いいか。私をペットのリスと思ってくれ~

手洗いは衣類が長持ちする

2014年04月27日 | ここの生活
近所の中国人が「実家の両親はいつも衣類の洗濯は手洗いだ」と言った。
中国は洗濯機が一般に普及していないのか、と尋ねようか一瞬迷った。すぐに彼女が続けた。
「私はとても付いていけないので実家に帰っても洗濯機を使ってしまうけれどね」なーんだ、ほっとした。
彼女の両親が手洗いにこだわるのは衣類が長持ちするからなのだそう。

私もこちらの生活で手洗いすることが多くなり、衣類が長持ちすることを実感している。
なんてったって、義母は私に洗濯機を使わせてくれないからねぇ。

こちらに来た頃、ブラジャーを洗ってもらうのに「このネットに入れたまま洗ってください」と頼んだ。
ブラジャー専用の小さい洗濯ネットだ。義母はちゃんと(!?)ネットから出して洗濯機に突っ込んだ。
肩紐がくるくるになって出てきた。その日以来、ブラジャーは自分で手洗いしている。
ストッキング・タイツ・レギンスの類も手洗いだと何年もきれいな状態で使えることができるのを発見。
日本の生活ではずいぶん捨てたものだ。
 
義両親たちが二人で揃って数時間家を空けるときは、脱水機を使うことができる機会だ。
この日はジーンズ、Tシャツなどをさっと手洗いした。肌着、タイツ類は脱水機がなくても何とかなるが、大きい衣類になると、さすがに脱水を手作業でするのは辛い。脱水機も衣類を傷めるのを実感してはいるけれど!

出てくる真っ黒い洗濯液に「ああ、こんなに汚れるまで充分着たなぁ」と感心。
スラックス、ズボン類をここで買うのは難しい私。サイズがないのだ。
日本から持ってきたものやこちらでやっと見つけたものなどは極力大事に使っている。
洗濯機を自由に使える身分になっても手洗いを止められないかもしれない。

義母に脱水機まで使うことを禁止されているわけではない。
彼女がいるときに堂々と使ってもいいはずなのだが、きっと、やってきて「これはまだ洗わなくてもいい」などと細かく言い出すにことを予想できる。
それで、いないときを狙うわけさ。

手作りTシャツでイタリア旅行

2014年04月26日 | 物品
ドイツ人P子さんの作品。Tシャツ。

ジャージーを縫うところなど、もう趣味を越えているレベルと思う。彼女、ロックミシンも持っているしね。
この柄、義母が好んで着るものとよく似ている。私は勝手に「ドイツのオバサン柄」と名付けていた。
P子さんは41歳。まあ、オバサンと呼ばれて充分な年齢だが義母とは母娘ほど年齢が違う。
なぜにこのようなオバサン柄を?と一瞬尋ねたくなったが(スマホでのやり取り)もちろん遠慮しておいた。
日本にもこのような柄のシャツ類はあったかしら?
ちなみに、義母が着るとかっこいい。「柄物のシャツは食べ物のなどのシミが気にならないし」と彼女らしい(ドイツ人らしい?)経済的な効果も説明していた。
P子さんはここでは珍しく、毎日ばっちり化粧して出勤するドイツ人女性。当然、着るものもこだわりがある。義母も服大好きだから、ドイツのおしゃれなおばさまたちに人気のある柄、とでもしておこうかしら。
私には難しいな、きっと。いや、P子さんに1枚頼んでみようかしら。

P子さん、来週から二週間イタリアに休暇旅行。そのために縫った3枚のシャツ。おおー、イタリアで映えるぞ、いいな!休暇旅行。

衛生観念の低さに慣れる

2014年04月25日 | おいしいもの
ドイツには少ない自動販売機。最近やっと慣れてきた。来てから数年はその作動の遅さに不安で仕方がなかったものだ。お金だけ吸い取られて、ブツが出てこない不安・・・。また、一般的に自販機そのものの外観があまり衛生的でなく、食品を扱うそれは敬遠しがちだった。

これは学校に設置されているもの。日本のように屋外にあることはまずない。
薄暗い廊下なので、汚れが目立たないのがいいところかな。
野菜クリームスープ。50セント。
持って、ぎょっとした。カップが粘ついている・・・

明るいところで観察すると、容器はへこんだり傷が付いている!
も、もしかして、再利用?? プラスチックの容器を一度使って捨てるのは確かに私ももったいないとは思うが、でも、粘ついているってことは洗ってもいないってことかい?
再利用でなかったとしたら、この機械内部で容器に傷が付いたり汚れたりすることが起こっているのかしら。

1年に数回程度の利用頻度だ。この経験は私には初めてだから、めったにないことなのだろう。
日本で起こったら直ちに自販機に記載されている連絡先に問い合わせるところだが、まずは言葉の壁だし、それがなかったとしても連絡を受けた自販機会社は「そんなことくらいで、なぜ?たかだか50セントの品でしょ?」と思うだろう。そう予想できてしまうドイツの環境。
で、泣き寝入り。
っていうか、これ、飲んじゃったし。
24時間経過したけれど身体に異常なしだし。(先日の復活祭、家での食卓が下痢になったことと比較すると驚異!)

ドイツ、あるいは日本以外の大抵の国で心地よいと思うところはこうしたおおらかさ(正確に表現するといい加減さなのだが)だ。
不正確さが許される社会。
新品自動車の細かい傷、電車運行数分の遅れ、できあい焼き鳥の肉の大きさの不揃い、売り場の新品衣類のほつれや破れなど、日本では厳しいチェックが入る。
素晴らしいと思うが、日々の生活も遅れなく破れなくみんな揃っていなくてはならないストレスは大きいだろう。
日本の日常生活に疲れたら、観光でない外国旅行をお勧めする。

電力事情、火力発電も止める。

2014年04月24日 | いろいろ
夫と車で外出中に撮影したもの。発電所。

毎日住まいからこの発電所を眺めながらの生活は大変だろう。

1981年から稼働し、来年で終了だとか。
チェ・・・・・の事故とか、フク・・の事故など、そしてフランス国境の発電所で時々起こるけれどごく小さくしか報道されない事故とか、そういうものがあるたびにここの住民は震え上がっているのだろうか。

そういえばウチの近所の発電所も止まる、いや、すでに止まっているのかもしれないが、そこは火力発電所だ。
いったい、ドイツの電力事情はどうなっているのか、少し疑問な私。

ちなみに写真の発電所はこれ、ウィキペディアから抜粋

ドイツ人になりたい人々

2014年04月23日 | いろいろ
帰化申請に必要なドイツ語試験会場の案内。

移住先の国籍を取得することで得することはあまりないらしい。
実家近所の中国出身の何人かの女性たちが言っていた。
「日本人になっても暮しに変化は全くない。」 
むしろ、中国の実家を訪問するときにビザを取得しなければならないので中国人だったときより面倒な手続きが増えたそう。
気分の問題もあるのだろうか。ドイツや日本などの国籍を持つことで安心するのかもしれない。
「私のこの一票がこの国を変える」とか「この地域の議員になる」とか思う人もいるかもしれないけれど!

私には全く縁のない帰化申請とは思っている。
だが、ふとこんな想像をしてしまった。
将来、重い病気などで自由に動けることができなくなり、滞在許可証やパスポートの更新ができなかったらどうしよう、と。
その国の人だったらパスポートの期限切れは全く関係ないし、身分証明書も多少の更新の遅れはどうにでもなるだろう。
在住外国人の高齢化の問題ってドイツにはないのだろうか。
認知症の高齢者が徘徊して、保護されたらその同居の配偶者も認知症だったというニュースを読んだばかりだ。
高齢者たちが書類をきちんと管理できなくなる可能性は徘徊より高いかも。
そこいらじゅうに不法滞在の爺さん婆さんにあふれちゃうとか、ドイツは予想してすでに対策を取っているとか?

そんなことをこの試験会場案内張り紙を見ながら考えた。
向こうから受験者と思われる黒い頭巾の若い女性がやってきた。
あなたに幸運を!ドイツ人になれば老後の不安の一つは解消!

今のところ、その日一日を生き抜くのに精一杯な私。
脳は慣れたけれど胃腸は正直に「コノタベモノ、アイマセン!」と上から下から排除するしねぇ。
一週間後、一年後を健康に過ごせるよう、日々肉体、特に内蔵をいたわってやらねばならない。


肉消化不良でますます痩せる

2014年04月22日 | 頑張って食べる
復活祭の食卓準備風景。

ハム塊を切る。電動スライサーを使わないときれいに切れない様子。

同じ大きさのが二種。ナミ燻製とヨク燻製。(りす語)
こんなに大きな肉の塊を見るのは、我家では年に一度、復活祭のためだけだ。
 
毎年同じ、ハム、パン(普段はほとんど口にしない甘いパン)、ゆで卵とわさびの食卓。
こちらに来て数年はこのハムが異様に不味くて耐えられず、確か三年目の復活祭は仮病を使って一日中ベッドにいたものだ。今じゃあどうだ。ナミ燻製よりヨク燻製のほうがおいしい、などと好みを言うようになった私。
味覚は確実に劣化・・・じゃなあい、変化している。

食後約二時間後、ちょっと腹痛がして、あわててトイレへ・・・
軽く下痢。
味覚はどうにか慣れてきたようだが、胃腸はまだまだこちらの食べ物に適応していない様子。気をつけないと、骨と皮ばかりになる恐れ有り


手先仕事が得意な民族

2014年04月21日 | 近隣の人たち
市が企画している、在住外国人のためのドイツ社会になじませる行事に出席。
一緒に縫い物をしよう、というもので、これに反応した女たちは結構いて、大勢の参加者で溢れた。
 
パッチワークのバッグ作り。「ここにこの布を添えたらもっといいかも」と材料と指導の提供者であるドイツ人女性。トルコ人の作品。
 
左はアフガニスタン人のもの。右は完成したトルコ人のもの。
世界中を旅して集めたという端切れを自由に使っていいのでそれぞれのセンスで布を組み合わせている。
 
左はドイツ人のもの。私はこれが一番気に入ったかな。右は私の物。指導者に「日本らしさ」を求められ躊躇した。探しても一向に日本的な柄は見つからなかったし、私自身が日本らしさを布で表現することに自信はない。
結局ドイツ人に東洋的なイメージの柄の部分を選んでもらい、組み合わせてみたが!
ケンゾーやミヤケイッセイなどの書籍もあった彼女の仕事場だ。

私の縫い目は他の誰よりも細かかった。特別に縫い物が上手な私ではない。日本で育つと細かい物事が上手になるものだ、とこういうときにつくづく思う。


家に伝わる伝統料理

2014年04月20日 | おいしいもの
復活祭の食卓に欠かせないわさび。ウチはすべて自家製だ。
 
自家製赤カブの酢漬けを機械で細かくする。自家製わさびも細かくする。
 
双方を混ぜて、酢・塩・砂糖で味を調える。防塵眼鏡必須。うっかり汁が目に入ったら大変なことになるそう。辛み成分による強い刺激臭もあるのでいつもは屋外で作業をするのだが、天候が悪かったので台所でやっていた。
ビンに入れる。
辛味の違いがあるので蓋にその区別を書いて貼っているところ。

この様子を近隣のドイツ人とスマートフォンでやりとりした。「今、わさびを作っています」と書いて、混ぜている様子を撮影して送ると・・・
「な、なんですか、その赤色は?」と返事が来た。
え?彼女は旧東側の出身だから知らないのか、と義両親に尋ねた。「ああ、ウチのはウクライナ風なのよ」とあっさりと返事がきた。おいおい、すでに6度、わさび製作を見ているがこれがウクライナ風と知ったのは今年だぞ~
義父の母親はウクライナ出身なので、少なからず義母は彼女の影響を受けているのだ。(結婚したての頃、数年同居したことがあるとか、ぎゃー)
復活祭の食卓を他家で迎えることも外食することもないわたしなので、この赤わさびは普通にどこの家庭でも作って、あるいは購入しているものと思っていた。そういえば、スーパーで見たことがないよな、とやっと納得、あはは~

スマホの彼女から送られてきた復活祭を祝う詩。
意味を書くことはできるが、気の利いたきれいな日本語にする自信がない。
ちりばめられたウサギや花などから詩の内容がおのずから伝わっていくだろう、でしょ?でしょ?

復活祭やわさび作りに関しては毎年のように記事にしているので、もしかしたら過去にすでにこれがウクライナのものであることを知っていたかもしれない。あまり西洋の物事に関心を抱かない私はすぐに忘れる傾向がある。
少しは興味持てよー、と自分で自分を励ますのだけれどねぇ。





復活祭の贈り物

2014年04月19日 | お菓子
復活祭は降誕祭の次に重要なキリスト教の行事と聞いている。多くの人が実家に戻って親と一緒に祝っていたりする。
ちょっとした贈り物が友人間でも交わされる。

友人にもらったもの。クローバー型のろうそくとグミが一緒に包まれていた。
一般的にドイツ人の衛生観念は日本人のそれより緩い。だいぶ慣れて来ているという自信があるわたしだが、包みを開いたときにはちょっと悩んだ。この菓子を食べていいのだろうか、と。
エイヤーッ、と四つともいっぺんに口に入れたぞ。うん、普通においしかった。その後の体調の変化もなし!
ウサギ型のチョコレート菓子。
在独30年のポーランド人女性からいただいた。大人でもこうした小さい品は嬉しいものだ。
そして、なぜか板チョコよりおいしく感じるのだ。取っておいて日曜日にやってくる姪にあげようと思っていたのに、これまたエイヤーッと食べてしまった。
脇を固めるのは私の折り紙作品のウサギ。
たくさん折って先日訪問したスペイン人に贈った。

彼女が送ってくれた写真。

上から撮影したのがかわいらしく感じる。折り紙はかなり普通にこちらに普及している印象だが、このように贈ったりすると興味を持ってくれる。いや、もらった義理で興味を持つフリをしているのかその辺はまだよくわからない。

復活祭も日本で上手にやれば商売になるのではないかと思う。菓子業界はもちろんのこと、養鶏業者もウハウハ、とか不謹慎に考えちゃう。復活祭はその日が春節のように年によってかなり移動するので、それが現在の日本には馴染みにくいかもしれない。
もっとも、すでに6,7年日本のこの時期を知らない私だ。僅かな間に新しい物事をどんどん導入する日本だ、すでに復活祭の卵がそこらじゅうに売られている???






弁当持参はケチな証拠

2014年04月18日 | おいしいもの
時々集まって食事を楽しむ私たち三人は三年前からの付き合いだ。
共通しているのはドイツ在住外国人であること、外食が嫌いってことかな。その日はスペイン人のE子さん宅だった。

野チシャのサラダ。ヤギチーズ、ナッツ、などが混ぜられていて各自好きなようにオリーブオイルとバルサミコ酢をかける。丸ごとプルーンが食べづらく、6粒盛られた2つしか食べられることができなかった。

主料理は鮭と海老のパイ。三人ではとても食べきれない量だ。「残りは明日職場に持っていくの」と、E子さん。
ドイツでは弁当持参で職場などに行くのは「ケチ」と思われるのだそうだ。毎日のように自宅から昼食を持っていくE子さんは、ある日同僚にこう尋ねられた。
「そんなにお金を貯めて、どうするの?」
彼女はここの外食が不味いことが不満で持参を始めたのだそうだ。わたしはその気持ちがよくわかる。
外で食べるもののほとんどが不味い。毎日ミュンヘン中央駅構内で昼食を買い食いしている中国人友人は「どれも全部不味い」と断言していた。
子供の頃からドイツで育っていればここの不味さに耐えられるかもしれないが、私たち成人以後移住者にドイツの外食は難しい。
E子さんは失礼な質問に正論で返すのは腹立たしいのでこう答えたそうだ。
「ええ、ファラーリを買う予定なので」
すると、その男は二度と彼女の弁当持参をからかわなくなったそうだ。

この一切れは大きかった!全部食べきるのに苦労した。パイ生地は私にとってハードルが高い。もう一切れ誘われたのを断ったら「あら、りすさんのために魚介類のパイにしたのに」と残念そうにしていた。
肉食が嫌いなのは私の交際範囲で知られてきているが、高油分も苦手なのをこれからは説明しなくてはならないか・・・そんなこと言っていたら欧州人は私に何も作ってやれなくなってしまうな~
 彼女のお気に入りのスペイン産ワイン。おいしかった。
私はアルコールもだめなのでほんの少し舐めるようにいただくだけなのだけれど!

エンジニアの彼女、職場では周囲に嫉妬されるほど仕事ができるのだとか。(だから嫌味な質問もされちゃうのかな?)毎日の食事は健康を保ってバリバリ仕事をするため、と気をつけているらしい。ドイツ人、負けちゃうぞ~
最近引っ越した住まいは一人暮らしにはぜいたくな広さをもつ街の中心の新しいアパート。うーん、稼いでいるのね、と思わずウチの夫と比較した私はいけない妻。





欧州人子供の正座

2014年04月17日 | 近隣の人たち
幼稚園から帰ってきた二人。一人はこの家の子だがもう一人は母親の勤務時間の都合でときどき一緒に家に連れてくる。
 
しばらく別々に遊んでいた。四歳児の友情なんてこんなものかい、と笑った私。
同時に腹がすいたらしく、食べるものをねだった。「ミューズリ食べたい」

ふと気づくと、一人がクッションの上に正座しているではないか!何度か欧州人たちが正座を自然にしているところを見たが、四歳児というのは目撃記録最年少だ。
寝転がって食べていたA君に「F君みたいに座って食べてみてちょうだい」と言ったらあっさり実行してくれた。(普段は私にとっても反抗的なのにっ)

赤シャツのF君、なんだかお茶のお稽古をしているようでかわいい。

A君の母親が「もう一度二人ともカメラのほうを向いて写真撮りましょう」と要求した。「うふふ、日本人みたいね」と嬉しそうだった。

他の正座目撃写真が載っているブログ記事はこちら。「苦行の日々にも発見」「正座と日傘」

これらの目撃経験から私なりの意見をまとめると、正座はヒトの自然な身体の使い方の一部と結論できる。
「日本独自の苦しい体勢を美しいとする自虐的な悪習慣」と日本在住時には考えていたが、幼児が自然にこの座り方をするのだから、長く続けることを強要しない限りそれは違うのだ。
日本人よ、美しい正座での振る舞いを堂々と披露しよう、と考え直すことにさせられたA君とF君に感謝。



四月のドイツはまだ寒いので気をつける

2014年04月15日 | いろいろ
最近知り合ったボリビア人宅で一緒に巻き寿司を作ることになった。

南米でよく見かけた先住民族の血を引く容貌のA子さん。ボリビアに存在する様々な先住民族言語は全く話せないのだそう。(もしかしたらパラグアイで広く使われているグアラニー語を話せるかと期待していた私) ドイツ語を非常に上手に操る。こちらで大学教育を受けているそうで、納得。
海苔に寿司飯を載せる作業を指導するのは意外に難しい。ぎゅっと押し付けるようにしてしまうのだ。A子さんは両手にスプーンを持った。これが結構上手く行った。指で寿司飯を扱うのもいいかもしれない。
 
中国料理などアジア食には興味があるらしく、炊飯器を持っている。鍋で炊飯もできる私だが、スイッチを入れればそのまま放っておける炊飯器の方が楽に決まっている。ラッキー!と小さく叫んだ~
 
遊んで~。腹撫でてぇ~。彼女の飼い猫たちに要求されるが料理中なので触れやしないぞっ(って、カメラは触っているのでいちいち手を洗った私)
 
よく晴れた日。庭で食べるのは当然だ。(ウチは全然しないけど!)これから夏にかけて、屋外で食事をする機会は多い。
屋外の食事で面倒なのは太陽光の強さと空気の湿度の関係だ。日向は暑いくらいなのに、日陰に入るってしばらくすると寒くなる。夕方になり日が陰ってくるとあの暑さはどうした、と思うくらい寒くなる。
もともと寒がりの私なので屋外活動のときは用心して厚着をするのだが、予想以上に寒くなることがほとんどで困ってしまう。
ここで生まれ育った人たちはそうした気候に慣れているのか、あるいは欧州人はもともと寒さに強くできているのかそれほど不便を感じていない様子だ。
この日もA子さんは途中で毛布に包まっていたが他の家族は全然平気、という表情をしていた。

このとき作った寿司が異様においしく、私は他の三人の1.5倍のスピードで食べていた。
彼らのために作ったのに自分ひとりが大量に食べているようで遠慮気味にしていたのだが、止めるのが難しかった。いや、彼らには食べなれないものだからあまり食が進まなかったのかな?
食後に出たクッキーも私一人が食べていた。寒いとお腹減るのよね・・・気をつけないと痩せてしまう。
寒い気候が根本的に合わないと感じるのはこういう時かな。ああ、南国に住みたいものだ。



鶏肉とみかんのサラダをパンに添えて食べる

2014年04月14日 | アジア事情
小腹がすいたので友人宅に寄って「何か食べさせてください」と要求。
ドイツではあるまじき行動。いや、どこの国でもこんな行動は薦められない・・・あはははは~

パンのお供として冷蔵庫からでてきたこの品。「鶏肉とみかん」と表示されている。
肉や米料理にジャムを添えて食べるここだ。鶏肉とみかんが一緒にマヨネーズソースに混ざっているのは序の口だ。
楽勝、楽勝、と少々緊張しながら口にしてみた。

中はこんな感じ。ナイフですくった様子。
鶏肉とマヨネーズは合うが、みかんとマヨネーズは・・・また、みかんと鶏肉ってのも苦しいかも。
少々頑張って食べたけれど、我慢して食べるのは食べ物の無駄、と思って友人に言った。「私は食べられません」
「私も初めてよ」と彼女は言いながらバクバクと平らげてしまった。
ちなみに彼女は私の料理するものも全部抵抗なく食べてくれる。どこの国の料理も大丈夫な彼女、こういったドイツ人も珍しいかも?

年齢が高くなるとまず、食べ物から保守的になる傾向にあると思う。(子供も食べ物には保守的なので注意、まず母親が食べて見せると上手くいく)いつまでも若々しい精神を保つためには常に食べ慣れないものを口にしてみるのも一つの方法だと思っている。
いや、ラプスカウスや米の牛乳煮込みジャム添えはもう食べたくないぞっ!あ、老化?!






街は不衛生

2014年04月14日 | 食べ物
街中の大通り沿いの歩道を歩いていると見慣れた光景が。
黄色の袋はプラスチックゴミ
落ち葉の色と似ているので気づきにくいが、パンが散乱している。
それまで夢中になって食べていたハトたちが、カメラを構えている私を警戒しているぞっ

スーパーで一袋、あるいはパン屋で一塊買って切ったものらしい。ほとんど食べずに捨てたのか、落としてしまったのか。
少し食べて、あるいはほとんど手をつけていない丸ごとパンが落ちている光景はここで何度も見たのでもう驚かなくなっている私。
私もここに来てから数年は義母のケーキ攻めに耐えられなくて、こっそり私の分のケーキを捨てたものだ。今ではきっぱりと食べられないことを伝えるのでそうした無駄をすることはない。
ここの人たちが私のように「このパン食え」と強制されてこっそり捨てたとは考えられにくいな。いったい、どういうことなのだろう。
ドイツに対していまだに「物を大事にする」という幻想を抱いている私がいけないのだろう。この街はただいま好景気。失業率は2パーセントと聞いている。人々もパンぐらい容易に捨てちゃうのかな。
食べ物を捨てることにどことなく後ろめたさを感じるのは流行の感覚じゃあないな。あるブログには無理して食べる行為は食べ物の無駄、と説いていた。その意見にも同意できる。

ハトがおいしそうについばんでいることが救いかな。
捨てたいパンはハトにやろう~、とか書くとそれも嫌がられるだろう。どこの街もハトが増えすぎて困っている様子だし。