怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

金魚差し上げます

2010年03月19日 | 動物
北国もようやく春がやってきた。雪の多かったこの冬、毎年凍る庭の池の中の金魚も今回はさらに寒かっただろう。

気温は15度近く上がったのに、まだ水面に氷が残っている。


近づくと、金魚は元気に泳いでいた。

義父は去年の冬には「金魚が死なないように」氷に穴を開けたものだ。
「金魚は冬眠中」(2009年1月5日記事)
今年の冬はやらなかった。
穴を開ける気力がないほど衰えている様子もない義父。いったいどうしたものか訝ったが、理由を聞くほど金魚の心配をしない私だった。

今日のお茶の時間、仰天した。
「金魚が増えすぎてなぁ、全滅させようと思って今年は穴を開けなかったのさぁ~」
にこやかに微笑みながら語る義父。
意外と残酷な面も有るのだ、この人・・・ちょっと怖かった私。

何も金魚の窒息死を願わなくても、もうすぐ鷺がやってきて食べてくれるかもしれないし、
周辺の猫だっていつも狙っているし、
いっそのこと、私が食べてみる、って手もあるぞ。
週に1度くらい食べる魚はがちがちに凍ってすでにパン粉までついた冷凍物。
たまにはフレッシュなお魚を食べたい私さ。
いや、やっぱ、金魚を食べるほど餓えていないぞ、遠慮します~

約200匹に増えた金魚、この大きさの池には限界だそう。
鷺や猫にも差し上げる予定だが、
誰か、もらってくれる人はいないだろうか??
金魚もなつくとかわいいものだ。腹をすかせると指先をつついてくれるぞ。
指先キッスを楽しもう
もちろん、インゴルシュタット近郊にお住まいでないとお渡し不可能だ、
このブログで宣伝したところで全く効果ないのは承知の上
あははは~





義母作品集

2010年03月18日 | 義母
こちらの料理の付け合せに、パンやジャガイモで作った団子がある。
クヌーデルというのだが、最近は半製品やインスタントものがあるので家庭で最初から作ることはあまりない様子だ。
が、義母、たまにはやらなくては、と思ったのか、ジャガイモ団子をジャガイモから作った。

まず、ジャガイモをやわらかく茹で、潰す。

左は潰したジャガイモ、右、つなぎとして卵と小麦粉少々を加える。


手で練り、適当な大きさに分ける。


義母は真ん丸くすると、中央に熱が通らないと考え、平らな形に作った。
右、沸騰したお湯の中で茹でる。


この日のメイン料理は鶏肉を白いソースで合えたもの。
外食すると、団子は1個しかつかないことが多いが、ウチは一人最低3個食べると想定して作る。
右、あまった団子。なんだかね、べちゃついていて、あまり美しくない。
義母もそれが気に入らなかったらしく「もうやらない」と決心。
いや、まずくはなく、おいしかったのだけど。
手間がかかるのに、きれいにできないのが残念だったらしいぞ。


こちらは義母手作りのパン
わたしも一個試してみた。非常に胃に重い・・・いったい、何が混ざっている??
尋ねてみると粉の他にクヴァルクと呼ばれる乳製品、油脂を加えているらしい。
「おいしいでしょ?もう一個食べなさい」
私にとっては1個で充分、丁重に断ったぞ。ああ、ドイツ人、こんなにこってりしたパンを2,3個一挙に食べられるなんて、身体の構造、全然違う!

義母が作るスープ。
表面に浮いた油の量。これが日本人の胃に直撃するのだ。勧められるまま大量に食すると、胃痛に悩まされる。
最近はごく少量をゆっくり食べることで義母をごまかしている。
ごまかす、とは良くない言い方だが、自分の健康を守るための必死の対策なのだぞ。


これは別の日のスープ。豆スープだ。が、ちゃんとこってりしたソーセージ入り。
日本のソーセージのあっさりしたおいしさが懐かしい。
こちらのは塩分油分も日本の倍以上あるだろう。こんなものを毎日ガンガン食べていたら、生活習慣病まっしぐらぁ~
そういうわけで、私はソーセージ抜きでいただく。

ときどき義母は新しいレシピも挑戦するのだが・・・

こんなの、前にもやったことあるじゃあない・・・と思っていると、材料が違う、と彼女は主張する。
またもや、脂肪含有量40パーセントの乳製品をたっぷり入れているようだ。ふうぅ~
「なんだか、黒く仕上がっちゃうわね。もっと油を入れなくては」
といいながら、どんどんフライパンに食用油を注いでいく。
そういうわけで、ヨーグルトのてんぷら状態のホットケーキの出来上がり。
この写真の4つだけではない。皿に山盛り状態で食卓に上るのだ。
わたしは1個で降参。もう、べとべとの油の塊・・・
これにジャムを添えて食べるのだぞ。おやつではない、昼食のメイン料理だ。
はあぁ~


非常に寒かった今年の冬、義母はわたしに室内用のベストを編んでくれた。
羊毛100パーセント、まるで羊になった気分、暖かい~
ダブルのボタンがかっこいいけど、この色がね、色黒の私の顔といっしょになると、
ものすごくババ臭くなる。
ああ・・・ドイツの田舎のおばさんりすぅ~
義母も、義父もこの色のベストを着て冬を越したのさ!(夫には作ってやらないようだ)

以上、最近の義母の作品を紹介。







頑張る在独日本人女性

2010年03月14日 | 日本
外国人と結婚する日本人女性、または外国に住みたがる日本人女性はある共通した性格を持っている。
いろいろ表現できるのだが、今回の記事に合わせると
「社交的で社会と積極的に関わるのを好む傾向がある」となるかな。

もちろん、例外もあり、ほら、ここにレイジーな私、りすが~
どちらかと言うと、一人で行動するのを好む私、結婚だってしなくて一人でのんびり暮らしたほうが楽チンなのは承知だったのになぜか義両親との暮らし・・・
ああ、今回は愚痴記事ではないので、ここまで。

在独日本人仲間のY子さんから以下のようなチラシがたくさん届いた。
配布してほしい、とのこと。では一挙にインターネットに載せ世界中に配布~
チラシ掲載は本人承諾の上で行っているのでご安心を。

料金記載の部分が入らなかったのでここに転記。
冬季4月15日まで 2泊8000円
夏季4月16日から9月15日まで 1泊6000円

ドイツに在住しながら日本に不動産を購入する行動力、素晴らしい~
住居さえない私たち夫婦にとっては、住むところ以外にまだ不動産を買うことができる経済力もうらやましい~
ありゃりゃ、また愚痴が~

また、そういったことが可能なインターネットの普及、金の国際移動の簡便さにも感動する。

関東周辺在住だった私には鳥羽市、と聞いてすぐに正確な地理的位置を把握することができない。
実家周辺でリゾート、と聞くと湘南海岸、ってなっちゃうかな、
いや、日帰りだから、まったく休養にならず疲れるだけなのだけど。
宿泊を伴うとなると、伊豆半島。冬場に一泊したことがあるが、さむかったぁ~

そういうわけで、私にとってこのリゾートマンションは未知の世界。
写真の光景はまるで南国ではないか?椰子の木が続く先には海~
素敵なところではないか?

問題は、日本の休暇制度や人々の休暇に対する意識が欧米のそれと大きく違うところである。
一般に欧米人の休暇の取り方、また、休暇を旅行などで過ごす場合、
1週間とか2週間、いやもっと長いこともしばしばだが、とにかく一ヶ所で長くぶらぶら暮らすのだ。
そのため、欧米人を客とする世界のリゾート地のホテルはしばしば台所がついていたりするものらしい。
レストランで食べると高いしね。義父母のようなエコい欧州人の考え方さ。
料金も滞在日数(多くが1週単位で予約を取る)が長いほど割引になる。
日本人が数泊の休暇を「上げ膳据え膳」で豪勢に、あちこち走るように観光しまくり、お土産のまとめ買いに走る、のとはえらく違う。
国粋主義の私としては、この日本人の休暇の過ごし方を否定はしないが、
Y子さんのリゾートマンションの宣伝の協力となると、かなり難しくなってくる。
その点をY子さん自身も認識していているが、不利な条件にもかかわらず彼女、ますます闘志を燃やすところなど、好感を持てる。

「欧米人のように、ゆったりと海のそばで休暇を過ごしてみませんか?」
今回だけは、ヨーロッパ人の習慣を出汁にしてやろう。

また、Y子さんの現地案内ブログはこちら伊勢志摩リゾート
問い合わせ先などもブログに掲載されている。








日本のCD人気で困る

2010年03月10日 | 日本
夫の勤務先の同僚Tさん(ドイツ人)はクラシック音楽CDを収集するのが趣味である。
私はTさんに一度も会ったことがないのに彼の趣味を知っているのはどうしてか。

私が日本にいる頃から、TさんはわたしにCDの買い物を頼んでいるからだ。
「ハーゼ(のちの夫)の仕事仲間だ、言うこと聞いてあげないと・・・」
一生懸命、くなくな文字で送られてくるリストを手にして調べたものだ。

よく考えてみると(いや、よく考えなくても明白だが)クラシック音楽って、
そちらが本場じゃあないかい??
ってしばしば思ったものだ。
「どうして、そちらで買わないのか?」
と夫に尋ねると
「日本の製品のほうがいいらしい」
との返答。
私はCDの製造国による違いについてまったく知らなかった。どこも同じではないのか? それとも・・・
日本、CDまで優秀かい?!

送られてくる購入リストは数十の品番が並ぶ。
ほとんどがドイツ人か欧州人演奏家のもので、日本人のものなど一度もなかった。
一度など、実家付近の図書館に注文の品があり、「ああ~コピーしたいっ!」と言う衝動に駆られたが、ちゃんと、やめた。
ネットで検索したり、CD店に尋ねたりしたが、当時、一番使えたのが
ヨドバシカメラだったぁ~
製造中止になっているものも多かった。TさんのCDへのこだわりぶりが伺われた。
Tさんの家、壁中CDなのだろうか?

Tさんの注文の品の一つを暴露。

これって、ドイツで同じものがないのかしらねえ?

その後、こちらに私が嫁に来てからも、帰省のたびにCDの買い物を頼まれている。

が・・・
Tさんは別の方法を開発した。
Amazon.co.jpである。
アマゾンは、製造中止になった製品なども簡単に見つけることができるらしい。
商品の一部は海外発送可能だが、できないものもあるらしい(私は余り利用しないので知らない)
そのできない品がTさんの欲しいCDのことがあり、ついに私の実家に命令を下したのだ。

「お宅の住所に送らせてほしい。こちらドイツに発送お願いね、あ、送料はお宅の娘のダンナに手渡すから」
短く表現するとこうである。
しかも、すでに注文を済ませて事後報告。
夫のためとはいえ、私と私の実家はそこまでTさんに協力するべきなのだろうか

しかも!
まだ、Tさんと私は一度も会っていない。
知らないおじさん(きっとおじさんだろう)の買い物を一族で手伝っているのだ。

感情を抑えながら、夫に訴えた。
「Tさんはいろいろ注文するから手数料代わりにツェルニー40番のCD買ってもらいたい」
(物欲で対抗)

夫はもちろん、それをTさんに言うことなく、自分で調べて自分で買った・・・

うっそおぉ~、楽譜~?? ちょっと、ちょっと、違う、と思ったが、夫の努力を無にしないよう、礼を言った。
夫によると「ツェルニー40番のCDは存在しない」とのこと。
ああ、ドイツはないだろうさ、だからTさんがガンガンいろいろ日本アマゾンで注文するんだろうな。
(日本ではこのCD、ちゃんとある)
だけど・・・せめて日本の出版社のが欲しかった。だってぇ~


このドイツの楽譜出版社、伝統と格式を守るあまりか、印刷のかすれ・つぶればかりで見難いことったら・・・

きっと、ドイツのCDもそうなんだろうな~
少しはTさんの気持ちがわかったような気がするぞ、
ああ、彼の買い物を協力し続けるかぁ~





やっと、イケア行ったぞぉ

2010年03月02日 | ここの品々


実家から一時間ばかりのところにイケアがあったにもかかわらず、
私は一度も足を運ぶことも無くこちらに来てしまった。
ここでもほとんど軟禁状態で自由な外出がほぼ不能。
「いつかは行くぞ」
と念じていたのが、先週やっと実現した!



店内撮影は遠慮して、いきなり昼食風景の紹介。
左は私のもの、鶏肉の付け合せのフライドポテトの量は日本ではありえない。
私にとって、ジャガイモはおかずなのでパンを添えた。
が、右の写真メニューの日本人知人によると「パンは余計」だそうで、
案の定、私はフライドポテトを残してしまった。
盛られた時点ではそんなに量が多く感じなかったのに、食べてみると胃に重い。
ああ、ドイツ・・・・
ちなみに左は6ユーロ60セント、右の写真の左の皿に載っているのはデザートのマジパンみたいな不気味な菓子。
スウェーデン菓子かねぇ~、としばし話し合った私たち。


レストラン内の風景。
日本の店舗も同様な仕組みなのだろうか?
店舗内の途中にレストランがあるのだが、選んだ商品はまだ会計が済んでいない。
飲食物でそれらの品々を汚してしまい、客がそれを交換しに行く可能性などないのだろうか?

この店に並ぶ家具類は、かなり小ぶりで質素な印象のものが多い。
やたらめったらたくさんあるドイツの家具店にある、ばっかでかいソファや食堂のテーブルと比較してしまう。
もしかして、イケアは東洋向けの商品開発している??って感じてしまった。
収納用品もこちらではあまり実用的でないかな~って思うものばかりだし。
あるいは、北欧の家屋はドイツの一般家屋ほど大きくないのかな?

ますます、IKEA港北、行きたくなった~
どんなかな~


買い物目的ではなかったが、買ってしまった品々。
座布団。


洗濯表示が興味深い。海外の選択表示と照らし合わせると面白い。
二段に分かれていて、明らかに下方は日本市場向けだ。
凄いや、日本以外のアジア諸国にはイケアはないのか?
あるいは上段の表示でみんなわかるように教育されているのだろうか?
中国にも出店予定のようだから、そのうち中国語表示も入るのか??
いま、手元にあるH&Mの商品をチェックした。
すでに世界各国の洗濯表示がついているからだ。
おお~発見!
こうした図による表示は日本は独自のものを使っている様子。
国際的に通用する表示を使わない日本に対するサービスだということがいま、わかった!
(たぶん、ね)


他に買ったのはこのまな板二枚セット、1ユーロ99セント。
包丁は日本から持参したのに、まな板が無かったのだ。
また義母はこちら風に小さいナイフと小さいまな板ですべての料理をやってのける教育を私に施すので、
わたしのやたらめったらでかくて非常に良く切れる包丁の出番が無かったのだ。
同居生活も二年を過ぎ、少しはわたしのやり方を主張してみたく、
たかだか300円程度の買い物に右往左往し(義母は台所に私の物資を置かせたくない)やっと購入を決意したのさ。
野菜類を小さくきる作業は絶対、大きいまな板、大きい包丁のほうが効率よくできるぞ、お義母さん!!



上は日本から持参のタオル。
下はこちらでよく売られている妙なバランスの大きさのタオル。
これが、また、使いにくいことこの上ないのだ。
特に、洗髪後の頭を扱っているときに感じる。長さが足りないぞぉ


このタオル、イケアの名前入りのループつき。
こちらはタオル類をまっすぐ伸ばして掛けておかず、吊るしておくことが多い。
それで、くっついているタオルばかり。
日本のイケアにもこの妙な大きさのタオルを扱っているのだろうか?
一枚19セントだった、約25円。
雑巾だと思われるかも、日本だと・・・


次の帰省、いくぞ、イケア!きっと日本のイケアはもっと楽しいぞ。