怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

モンゴル人の好物、カツどん

2011年09月24日 | 近隣の人たち

モンゴル人音楽家のウルナさんは何度か日本で演奏会をしている。
そういうわけで、彼女は日本の食事を少し知っている。
「わたしが一番好きなのは肉が載っているラーメンとカツどんよ!」
と嬉しそうに言うので、彼女にラーメンかカツどんを作ってやらなくては、とう義務感が発生したわたし。

この写真は8月下旬にウズベキスタンで開かれた国際民俗音楽コンクールに出席したときのプログラム。
ウルナさんは右から二番目。
ちなみにこのコンクールに日本からの参加もあったらしい。三味線や太鼓のグループだったそう。
優勝は中国だったらしい。優勝すると100万円くらいの賞金があるそうだが、彼女は行く前から「優勝は無理だけど、渡航費と滞在費が出るので休暇代わりに行ってくる」と説明していた。
このコンクール、いったい、何なのだろう??



ラーメンは、材料を手に入れるのが非常に難しいので諦めた。デュッセルドルフに彼女が行くことがあれば、「なにわ」に寄るのを勧めることにする。先月、そこで食べたのだ、私。おいしかったぁ~

カツどんは、何度かこちらの生活でやったことがあるので、大丈夫だ。
で、先ほどウルナさんのために念のため練習してみた。

カツは冷凍物のチキンナゲットだぁ~これは外れだった、不味かった。
その他の味付けはよくできたと思う。卵の部分がおいしかった~
ウチは七面鳥の肉でよくカツを作るので(義母が作るとシュニッツェルね、うほほ)それを使ったほうがおいしく出来るだろうな。
ちゃんと豚肉を揚げてカツどんにする根性はいまの所私にはない。
ウルナさんには残りのナゲットで作ったカツどんもどきを弁当箱にいれて持っていってあげよう~
「ドイツのナゲットのせいで、ちょっと不味いけど、試してみてね」って言うのを忘れないようにしないと。
うっほっほ~



仕上がったこの記事を見てぎょっとした。どんぶりの端が料理で汚れている・・・
ああ、気になるけど仕方がない。もう食べちゃったし。もう一度作るとなると明日以降になっちゃう~





ちゃんと食べている証明

2011年09月16日 | 食べ物
ブログ読者の狸たかしさん、その他の皆さんがわたしの食生活を心配してくださっている。
ウチの食事は基本的に昼食がメインで、昼食は義母料理を食べなくてはいけないのだ。
朝食、夕食については自由なので、私は適当にその二度で補っている。
(ケーキは間食なのだが、義両親と夫はそれを夕食や朝食にしていることもある、わたしにも「食え」と迫るが、捨てるか知人友人にあげるとかなんとかしている)


これは昨日の私の創作料理。
イタリア産パスタに、タマネギとハムを加えて煮込んだカレーうどん。
仕上げに自家製トマト(山のような収穫があり、義母が食えとうるさかった)を載せた。
なんだか、ビミョーな味だったが、ケーキを夕食にするより絶対まとも。



ザルツブルクへ遠足

2011年09月10日 | 風景


ドイツに来てから、初めての外国旅行に行ったぞ、ザルツブルク

近所在住アルゼンチン人R子さんのお母さんと親族が来独していて、彼女らと一緒に行くことになったのだ。
「私の家族は皆おしゃべりでね」
R子さんの説明と、私の南米生活の経験で、だいたい彼女らの雰囲気を想像できた。
待ち合わせた駅前で車から降りてくる3人の発する濃厚な空気にぎょっとしながら、前夜に復習したスペイン語の挨拶をしようとしたが、すでに彼女らのペースに巻き込まれてなかなか言葉にならなかった。
お決まりの(南米全土か?)両頬のキッスに「ちゃんと歯を磨いてくるべきだった」と反省した私。

さて、そんな彼女らが電車の中でやおら取り出したのは、お茶。
マテ茶だ
「私たちはどこでもこれが必要なのよ」


日本の生活では、南米土産でいただいたり、近所の日本茶専門店でマテ茶の扱いがあったりして、私はけっこう日常的にいただいていたものだ。このお茶、日本人の味覚にも合うらしく、外国の飲食物がまるでダメな実家の家族にも好評だった。
そういうわけで、懐かしい、とか珍しい、とかいう感情はなかったのだが、この専用容器で飲むのは本当に久しぶりだったので思わず撮影したのさ。
新品の茶葉(500グラム入りパッケージをいくつも持ってきたのだろうな、ああ、欲しいな)を空け、容器にいっぱい入れ、静かにお湯を注ぐ。
砂糖少々を加えていたが、これもおいしい。
実家では日本茶のように急須でいただいていたが、それでもちゃんとおいしさを味わえる。
日本の皆さんにも勧めたい、マテ茶。

さて、ウィキにもあるように「パラグアイ・アルゼンチン・ウルグアイ・ブラジル南部では、一組の茶器を使い複数人がマテ茶を回し飲みする習慣がある。ホスト役が茶器とボンビーリャを使いマテ茶をたて、一煎めは自分で飲む。二煎目からは順番に参加者に回していき、各人が満足するまで何杯でも回し続ける」のだ。
私が要求しなくても、ちゃんと回ってきた。

おいしかった・・・
実を言うと、この遠足で、一番印象的だったのはこのお茶の経験だ・・・うほほほ・・・・

すでにドイツ生活の長いR子さんはそうでもないが、アルゼンチン直輸入の3人の女たちは推定年齢50歳以上で、南米人ということを考えなくてもその年代の女性は最強になる。
べらべらおしゃべりしながらのお茶の後は彼女たち、カメラを持って車内見学にでかけた。
すると、検札がやってきた。大人5人グループで有効な割引運賃を使っているわたし達、残り3人が別の場所にいることを検札の男に伝えると、
「ああ、あの人たちですね~」とすぐにわかってくれた。
彼女らの存在感は突出して目立っていたのだぁ。


この日はR子さんの二人の子連れだ。当然子守も順番になされる。
R子さんのお母さんは60歳代半ば。いろいろなスペイン語の歌を孫に披露していた。
窓の外の風景に山が多くなると自然にこの歌が出るのか??あの主題歌。確かに似ているぞ、あの作品の風景に。
スペイン語版にも当然なっている、今では世界で愛される、あの番組!

ひいぃぃぃ~
もしかして、現在30歳代半ばのR子さんが子供の頃に視ていたのかな。で、彼女のお母さんも自然に覚えてしまったのだろう、この歌を。
凄すぎる。彼女はこの作品が日本のものだとは知らないだろうなぁ。
スイス原作の物語が日本でアニメになり、日本にとっては「地球の裏側」のアルゼンチンで放映され、その主題歌をオーストリアに向かうドイツの電車の車内でスペイン語で歌われる・・・・
ああ、世界は一つ、人類みな、きょうだいさぁ~


現地に到着。
いかにも学級委員長をやっていたような性格のR子さんは、集団を仕切るのが得意である。
見学のスケジュールを立てているところ。

ウチから電車で3時間ほどのここ、地形の違いに圧倒された私、ぐるぐる周囲を見渡していた。

R子さんと彼女のお母さんはなにやら大声で言い争っていた。
風景に見とれているのと、スペイン語会話がわからないことで無視をしていた私。

が、いきなりR子さんは私に向かって言った。
「わたし、家に帰ります!!」
訳がわからなかった私は「あ、そうですか?」と恥ずかしいくらい間抜けな返答をした。
ああ、R子さんは思っているだろう~「りすさん、空気読めない、ばか・・・・」
お母さんはすでに3度もザルツブルクに来ているそうで、彼女からすれば「見飽きた場所」なのだそう。
それを娘に主張するものだから、寛容な彼女もぶち切れたらしい。
確かに切れている雰囲気はわかったが、私的にはめったに無い遠出、珍しい風景、そちらに集中してしまって親子の争いにまで気が回らない~うほほ~

ザルツブルクは国際的な観光地。
スペイン語、中国語、英語、日本語さえ飛び交っていた。
道幅の狭いショッピング通りは東京周辺の私鉄沿線駅前通の雰囲気で、なんだかとっても懐かしい・・
って、違うか。高級ブランド店と土産物店が並ぶ。
喧騒の中を歩いている間に親子喧嘩は解消された様子だった。ほっ

後姿が一目で日本人とわかるご夫妻。退職後の悠々自適な空気を感じる。夫人の服装が流行の丈のブラウスであることに驚く。義母は私にその服を許さない。「あなたは少女ではありません」ってね。

モーツァルトが生きていた時代もこうした街中の建築物の外観は現在とさしてかわらないのだろうな。凄いよな。


正午過ぎに到着し、約5時間のザルツブルク滞在を楽しんだ。
右の写真に入っている建物はカラヤンの生家。

帰りの電車の中では「きっと子供は寝るだろう、私も寝る」と予定していたのに。
ラテンパワーはますますハイテンション。赤ん坊はわめくし、4歳のL子ちゃんはひっきりなしに叫ぶように喋りまくり、そのキンキン声に負けないよう大人4人が語りあうのだからたまったものではない。
呆然とする私に登ってくる赤ん坊と子供。
この赤子、むやみに重い。現在、わたしには珍しい軽い腰痛に悩まされているのはこの重たいA介君が原因だと思う~

ドイツ生活4年目にしてとうとう達成された外国旅行。
せっかくの親族だけの旅行に私を交えてくれたR子さんには感謝。子守で発生した腰痛は「鍛え方が足りない」ってことで今後の生活改善の材料にぃ~


更に南米土産さえいただいてしまった。
アルファホーレスと呼ばれるあちらのお菓子だ。日本語で検索するといろいろな情報を得られるが(さすが日本人!)簡単に私が説明すると「やったら甘ったるい日本人の味覚には合わないお菓子」となる、うほほ。
挟んであるミルククリームが狂ったように甘いのだ。

義母のケーキ攻めで甘いお菓子については鍛えられていると思ったが、これを齧って更に甘いことに驚いた。

ところが・・・・
このアルファホーレス、ただ甘ったるいだけではなく、美味い・・・
撮影しながら一気に3個食べてしまった。
もしかして、南米はお茶もお菓子もドイツよりレベルが上か???

と感じたザルツブルク旅行・・・
いや、ヘンだな。やっぱ、一人で旅行したほうが現地を知ることが出来るのだろうな、同行した人たちに感動しまくった一日だった。







インゴルシュタットの歩き方12シスター比護の書店

2011年09月01日 | インゴルシュタット観光案内
シスター比護は今年6月からここインゴルシュタットの女子パウロ会経営の書店に勤務となった。

この街の一番大きい教会の隣にその本屋はひっそりとある。


日時の約束をしていたわけではないのだが、偶然シスター比護のお出迎えが~


ここで彼女の紹介。新潟県出身の比護キクエさん、年齢を明かしていいのだろうか、んじゅう五歳
1986年にドイツに来てから25年。ニュルンベルクやデュッセルドルフに勤務して、今年からこちらに転勤になった。

カトリックのシスターいうと、物静かな深窓のお嬢さまがそのまま歳を重ねる、というのがわたしの勝手なイメージだ。書籍、映画やテレビだけでしか知らなかった世界で、本物シスターとお話しするのは初めてだ。
この写真でも表現されているとおり、深窓のお嬢さま、ではなく元気なおばさまだ!!

キリスト教との出会いはティーンエイジャーの頃。友人の勧めで教会に通ううちにいつしかその道を歩みたいと思うようになったとか。
日本でキリスト教に改宗する人を多く知っているが、なかなかシスターになるという決断をする人は珍しいのではないだろうか。
シスターになるきっかけ、などは彼女の所属する女子パウロ会のホームページにもいろいろ載っている。

ドイツに来るきっかけとなったのは、ここでの人員不足のため、日本から派遣されることになったのだとか。
私と同様、ドイツが好きだとか興味があったわけではない。
以来25年間、ドイツでの奉仕活動(このように書いていいのだろうか、勤務、とはまた違うらしい)が続いている。

今まで私のブログに登場してくれた何人かの人たちはドイツで元気に活躍していて、彼女もまたその例外ではなく、言葉や習慣の壁をなんなく乗り越えている様子。
シスター比護は眠る前のひとときにドイツ語の小説を読む、のだそうだからドイツ生活への適応ぶりはすさまじい~
元気で積極的な彼女と接していると、怠惰でこもりがちな私のドイツ生活をどうにかしなくては、と刺激される。
それぞれの人生の偶然か運命で日本からここにやってきて、こうして出会うことは何か意味があるに違いない。


キリスト教関係の書籍の他にも様々な小物が売られている。クリスチャンでなくてもこうした小物には興味が湧く。


下は数珠・・・じゃあない、ロザリオ。これらの小物はシスターたちの手作りのものもあるらしい。
右は、なんと、シスター比護作のそろばんロザリオだ~~
破棄されるそろばんを解体して作ったものだそうな。
いくらなんでも、これを買う日本人はいないだろうな、とか心の中で笑いながら撮影したわたし。
ちなみに価格は18ユーロなり。購入希望の方、ご連絡ください!?


これは香炉ではないか?映画やこちらの礼拝で時々見かけるものはもっと大きいが、これは何?
シスター比護に尋ねると、家庭で香炉として使うものだそう。

右の写真の銀紙に包まれているのが炭で、その上にお香を置く。

これがそのお香らしい。


お土産の定番、キーホルダー。右は燭台。

これらの小さい聖水入れのようなものはなんだろう、と友人と話し合っていたのだが、
家庭用の聖水入れだそうで、熱心なカトリック信者は家庭でもこうした道具を持っているのだとか。
また、幼児洗礼のときの贈り物などにもふさわしい品なのだそう。


DVDは日本人にはハードルが高いみやげ物~


レジに掲示されている「世界の女子パウロ会」地図。これもシスター比護の作品。
各店舗に配布されている既製品かと思われるほどの力作さ。

ここには比護さんのほかに数名のシスター(ドイツ人だと思う)がいるが、彼女らはみな、意外なことに商売熱心である。
レジで支払いをするときに、彼女らはほとんど「○○は必要ではありませんか?」と客に尋ねるのだ。昔のマクドナルドを思い出すぞ。「ご一緒にポテトはいかがですか?」
教会経営、布教活動は霞を食っていてはやっていけないのだ。
決断をしないままでいると、必要でないものまで買う羽目になる勢いなので、ここははっきり「要りません」と言う覚悟でいよう~
ドイツの美しい教会を保持に協力しようという考え方で、献金のつもりでバンバン買ってあげるのもいいかもしれない。

さて、ここへの行き方。


パウロ書店(りす訳)
住所 Bergbräustraße 1
電話 0841 931 1171
営業時間 月~金9時30分~18時、土曜日13時まで。
シスターたちは交代で昼休みを取るので11時から13時ごろまでは比護さんが休憩のことも有り。
「シュベスターヒゴ?」と尋ねてみるのもOKか。

以下は地図。街の中心街から西側のクロイツ門に向かう。右手に大きな教会が見えるので、その向こうの通り。


当分ドイツやインゴルシュタットに行く予定の無い人たちにはこちらもお勧め。
女子パウロ会オンラインショップだってあるのさ、日本に!
さすがにそろばんロザリオはないと思うのだけれど、うほほ。