怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

まともな食器が欲しい

2008年10月31日 | 文化
        

ピントのあっていない写真で申し訳ない。
記録したいのは、欠けている部分だ。
これは夫の常用しているマグカップ。



私が使っている、マグカップ。
上から下までまでひびが入っている。
中のお茶が染み出ているぞ。危険だ!

ところが義父母はこのような食器をちっとも危険ではないと思っているらしい。
うちは普段使い用の食器のほぼ全部が欠けたり割れ目があったり、こすっても取れないしみがあるのだ!

はっきり言って、普通の感覚をしていると思われる日本人の私の目からは、
貧乏臭いことこの上ない。

日本の家庭がヨーロッパ製の高級食器を普段使っているのを考えると(もちろんそれぞれの趣味性などによりけりだが)
まともなコーヒーは輸出用で、生産国はカスみたいなコーヒーを飲んでいるビンボー国のようだ。

おっと、言い過ぎたか・・・
ごめんなさい。

レストランで、やはり欠けた食器で料理が提供されたことがある。
日本では、考えられないことだろう。

他の一般家庭はどうなのか、興味があるところだが、
客として他家に行くと、普段の食器は使わない。
来客用の、ちょいとおしゃれな食器が出てくる。
(それでも、日本人がもっているような有名ブランドはまだお目にかっかっていない)
日本人女性・ヨーロッパ人カップル家庭に行くと、日本人の感覚で食器を選ぶので欠けた食器を使うことは珍しいだろう。

形がある限り使い切る、精神は素晴らしいと思うのだけど。
外出時の服装の色使いに気の遣い方から考えると、食器のしみが気にならないのは不思議に思う。
皮膚のしみは「日焼けの代償」→「日焼けは南国」→「南国に行く金がある」というステイタスだから、食器のしみも同様か?!
そんなわけないよねぇ~

夫も「うちの食器は汚い」と思っているようだが、なにぶんこの家の支配者は義母、家庭内の備品の勝手な処分は許されない。
1ユーロ程度で買えるカップもたくさんあるのに新しく買うと、義母の機嫌を損ねる。

そういうわけで、今朝もこの怖~いマグカップがいきなり割れて熱湯が飛び散らないことを願いながら朝食を終えたところ







羊飼い

2008年10月29日 | 風景
昼食を終えた頃、夫が私を呼んだ。
「羊がいます」
1、2頭がうろうろしているのかとおもったら、


羊の群れ・・・ざっと数えて、100頭以上。
カメラを持って、家を飛び出した私。
「ここって、アルプス?」(すでに脳裏は某アニメ)
興奮しながら、写真撮りまくり!


ちょいと、大きすぎで失礼。
ヤギも10頭ほど羊と混ざって生活しているようだ。
どこかのおじさんみたい。
近づいて見ると、怖い。


興味があるのか、わたしに近づいてくる。
けっこう、羊やヤギって、怖い。
その怖がっている様子が伝わるのか、すぐそばまでは来ない。


「何、こいつ?!」
と、私を見ているようだ。

そのうち、ペーターもやってきた。


いや、この人、ペーターさんという名ではないと思うのだが、私的にはヨーロッパの羊飼いは「ペーター」なのだ。
ペーターさん、ずいぶん大きくなりましたねぇ~(脳、まだ、某アニメ)
気軽に撮影に応じてくれたが、ブログ掲載の許可は取っていない。
ご、ごめんなさい

一緒にいる牧羊犬はテリアの一種なのだろうか?

牧羊犬は走り回っているイメージがあった。
だが~、
この犬「仕事なんかしたくない」というオーラで包まれていた。
羊を追ったりできるのだろうか。
かったるそうによろよろ歩いている。
ペーターさんはいろいろ話しかけて励ましていたようだけど。

「この土地はだれもののですか?羊飼いのものですか?」
と、義母に訊いた。
「え?私の弟のよ」
ここで一瞬、妄想が3,4秒頭を駆け巡った。
こんな、畑か野原かわからない状態にしておくより、宅地として売ったほうがいいじゃないか
売り上げはなぜかわたしたちにも回ってきて、別居資金になる~
おっと~、いくら親戚でもこの手の財産はうちとはすでに関係ないだろう。
冷静になった頭に次に浮かんだ質問。
「羊飼いは野原の草の代金を弟さんに支払いますか?」
義母は爆笑。
「そんなけちなことしないわよ。羊は畑以外の野原の草を自由に食べていいことになっているの」
羊が草を食べる代わりに彼らの排泄物が土壌の栄養になるのでお互いにいいらしい。

羊たちは2時間ほど、この野原にいた。
その後、ちゃあんと犬が先導して別の野原に移動していった。











冬支度

2008年10月25日 | 文化
スーパーに腹巻が売られていた。
義母は腹巻が日本にあることを知らないようだ。
ドイツの特産品、と言わんばかりに
「これは暖かいのよ~
と、私に説明。
「りすに買ってあげるわ、欲しい?」
せっかくの義母の申し出、特に腹巻の必要性を感じていなかったが、買ってもらった。
あとで義母に、
「あなたのお父さんにも一枚買ったらどう?」
と、言われた・・・
「日本にもあります」
と答えることはできなかった・・・





この、パッケージの写真、日本の販売では使われないだろうなぁ~
腹巻一丁で見つめあう男女・・・(いや、パンツもはいているけど)
これをみて「この腹巻、欲しいなあ」と思うのがヨーロッパ人なのだろうか。

裏を見ると、ヨーロッパ各国語での品質表示がある。
ということは、ヨーロッパ中で腹巻が愛用されているわけだ。
意外な真実!
へえぇぇぇ~、腹巻ヨーロッパ人~

男女兼用のSサイズ、もちろん私には大きい。しかも、かなりの厚手。
ウサギの毛40パーセント入り、温かい~
ここの成人女性用ジーンズ一番小さいサイズ34のウエストがまだ大きい私、この腹巻でサイズを調整できることを発見した。
ファッションモデルも、撮影用の衣類が大きいときは後ろをピンで留めたり、腹巻をしたりするそうだから、私もまねしちゃおう、腹巻~




一戸建ての家屋の多くは、薪ストーブ、あるいは暖炉を持っている。
就学前の頃に描いた家の絵、煙突から煙が出ていることが多かった。
「うちにもこの辺の家には煙突がないのに、どうして私が描く時は煙突を入れたくなるのだろう?」
と思ったものだ。
知らず知らずのうちに、ヨーロッパの影響があったのかしら。
いま振り返って考えても不思議だ。



薪、はもちろん木材。
国内の森から生産されるらしい。

日本で2件ほど、薪ストーブを使っている家庭を知っている。
灯油暖房とは違い、やさしい暖かさで心地よいものだ。




うちは、暖炉ではなく、壁が暖まる仕組みになっている。
青森に住んだことがある知人がこうした暖房があったことを話してくれた。
日本にもあるのだなぁ~
「この辺り」と書いたところに、木材を入れて点火する口がある。



これは反対側の居間の壁。
かなり熱くなる。ここに背中をくっつけて過ごすのは気持ちがいい。



これは以前、暖炉だったみたいだ。
今ではクッションや敷物で埋まっちゃている。
わかるなぁ~、きっと、掃除が大変だったのだろう。
灰が飛んで、毎日きれいに掃除する手間を考えると、
薪ストーブなんか、要らない~!
と、思ってしまう。

いや、スイッチひとつでセントラルヒーティングは稼動してくれる。
薪ストーブは、点火も大変。
もう一度~
薪ストーブなんか、要らない~!

勤勉な義父母がせっせとやってくれるから、薪暖房を楽しめる私。
ああ~
怠慢なわたし~




★追記★

今日10月26日(日)午後3時の気温。
たった、4度・・・号泣・・・

 

近所を散歩したとき、煙突が気になってみると・・・
ほぼ、全部の家の煙突から煙が!!!





モード・ギボ

2008年10月22日 | 義母


先週、上の写真の服で人に会うために街中に出かけようとしたら、
「色の組み合わせがめちゃくちゃ」
と、義母と夫に着替えるように命じられた。



ジーンズと、紫のセーターに着替えて再び二人の前に登場すると
「よろしい」
とのこと。
私には、どういう違いがあるのかわからない。


今まで、あまり人から服装についてあれこれ指図されたことがない。
ここに来てから、しばしば私の服装について指摘されるので、かなり驚いている。
日本で知り合ったヨーロッパ人女性何人かは、センスがいいと思える人はいなかった。
モードの国、フランス人女性二人も、日本でなにやらよくわからない格好をしていたものだ。
その経験を参考に「ヨーロッパは何でもあり」と解釈したわたし。
義母のことなど頭になかった。

生まれた時代がもう少し最近だったら、彼女は服飾関係の仕事をしていただろう。
実際、子育てが一段落した頃は、毛皮製品の縫製をしていて、結構な給料をもらっていた、と自慢している。
日本輸出用の毛皮のコートは、袖を短く作ったのだそう。
「あなたの腕は短いのを知っている」
と、よく言われる・・・・

今でも、日本の誰かが義母の作った毛皮のコートを愛用しているのかもしれない。
すごいぞ~、西ドイツ製の毛皮のコート!
(しかも、義母製・・・

日本から持ってきた、ピンク色のフリフリのシャツを義母に見せたことがある。
「あ、これはカリタス行きね」
と、私に断りもなく、そのシャツを持っていってしまった。

「カリタス」とはここのキリスト教会がやっている非営利団体で、数々の事業をやっているようだが、家庭の不用品を集めてここの経済的に困窮している人たちに販売する、ということもやっているそうな。
街中にある不用衣料品収集ボックスは、某営利団体が経済的に遅れている国に運んで販売するためにあるのだそう。
その結果、その国々に存在する衣料関連企業が存続しにくくなり、経済をますます悪くする、という話があるそうな。
それを知って、義母はその回収ボックスを使わないらしい。
わたしは南米にいたことがあるのだが、確かに、欧米から来たと思われる古着を扱う衣類屋があった。
地元の人たち、ちゃんと新品を好むので、義母の心配は必要ないと思うのだけど・・・

おっと、話がそれた・・・

断りもなく私の衣類を処分されてしまったのだ



おそらく、上の2枚のブラウスも、義母の目に入ると「カリタス行き」の運命だろう。
左は小花プリント、フリル付、右は別珍、豹柄入り・・・

別居のそのときまで、隠し持っていることとしよう。

地下室に義母の購読していたファッション雑誌がある。
70年代から90年代まで、毎月買っていたようで、きれいにそろえている。





上は1979年10月号。



う~ん、肩パッド!



上2冊は1987年のもの。
世界のどこでもこの頃はアメフト状態の肩パッドを愛用していたのねぇ~
思わず、腰を下ろして、長々と地下室で雑誌を眺めてしまった私。

ここには私のサイズの衣類はめったにない。
来る前から、知っていたので、安かろうが悪かろうが何でも買い集めて、どんどん日本から送った。
もう少し義母のことを知っていれば、もっとましな衣類を揃えてきただろうに・・・
ああ~
安物衣類の詰まる私の部屋~

いや、同居がこんなに長引くのが予想していなかっただけだ。
別れて暮らせば、会うときだけの服を着ればいいのだから~


まあ、外出時には人種が違うことで目立つのだから、衣類は無難なものを選んだほうがいいのだろう。
身を守る、衣類対策~
私はトレンチコートが好きで、かなりの値段がした2着を持ってきた。
が、義母に言わせると
「ここでは誰も着ていない」
で、いまのところ、たんすの肥やしになっている。


素っ裸でお堀で泳いでいたヨーロッパ人がいたなあ。
服は身を守るのだぞ~
外国生活で、色の組み合わせや周囲の好みの傾向まで気を遣わなければならない私を見習ってくれぇ~






















風邪治療

2008年10月19日 | 文化
先週から風邪を引いたのだが、甘くみたせいか、はたまた義父母が在宅していなくて羽目をはずしすぎたせいか、なかなか快方に向かわない。

夜、就寝時になると咳が止まらなくなった。

今日は、本格的に風邪治療に励んだ。

義母は本格的な医薬品を使わず、以下のようなものを出してきた。



私は子供の頃、喘息を患っていた。
同じような道具を使った記憶がある。

これは中に熱湯をいれ、薬剤を溶かし、その蒸気を吸うしくみ。



箱に印刷されている使用法。



溶かす薬剤は日本で言う「メンソレータム」。
「胸にも塗りなさい」
と、義母命令。
あれ子供の頃の実家のやり方と全く同じ
吸引後、しばらくは咳が止まる。



上の写真は咳止めシロップ。
これは、本格的な医薬品ではないと思う。
なぜなら、2,3年前、日本で私が喘息を発症したとき、夫がドイツから送ってくれたのだが、税関のお咎めなく家に届けられたからだ。
(一般人の医薬品の海外発送は難しい)
ちなみに、その2,3年前はよく効いたが、今回の咳にはいまひとつ




これは咳止め効果のあるハーブティー。
ヨーロッパに育つさまざまな薬草で作られたティーバッグ状態の製品。
これを飲んだ後、しばらく咳が止まるので、私には効果抜群。
しかも、おいしい(ドイツ人には苦くてまずいものらしいが)

こんな風にして、義母流の風邪治療を実行中。
ドイツの家庭の標準がこうなのか、あるいは義母がこだわるやり方なのか、わからない。
日本の様に、すぐに病院、という風にならない。 
あ、私は日本ででも、風邪くらいだったらなかなか病院に行かなかったものだけれど!


具合の悪い私を目の前に、義母は戦後のドイツの医療保険システムがどのようにできあがってきたか説明していた。
日本にいた頃、読んだり聞いたりした印象では、日本よりずっと早く導入され、優れたものだった。
が、義母の話ではほぼ、日本と同様である。
義母の実父は義母が子供の頃病気で亡くなっているのだが、医療保険が一般的でなかったので、高くて、医療を受けることができなかったとか。
(以上、風邪でふらふらの脳みそで聞いたドイツ語の情報・・・つまり、正確ではないかも)













緊急事態~

2008年10月15日 | ここの生活
昨日の朝、義父が虫垂炎で入院することになった。
一晩中腹痛と下痢の症状があったようで、朝一番に病院に行ったら虫垂炎と診断され、家に戻ってきた。
ところが、私も風邪を引いて具合が悪く、すでに朝10時を過ぎているのに布団の中。
義母は旅行中だ!

「病院まで送れるかな?」
義父は入院用の道具が入ったバッグを持ち、靴まで履いて寝室に入ってきた。
普段から役に立たない嫁、こんな緊急事態のときぐらい、能力を発揮しなくてはならない!
「行きます!」
と、飛び起き、ふらふらする脳みそで着替え、免許証と眼鏡といくらかの現金、ティッシュを多めにバッグに入れた。

車で15分のところに総合病院がある。
義父は救急患者扱いで、待ち時間はほとんどなかった。
風邪と、言葉の壁でぼうっとしていた付き添いの私に退散命令がでた。
病院職員とともに奥の部屋に行く義父に、なんと言って別れの挨拶をしたらいいのかまごまごした挙句、
どうぞ楽しんできてください」(Viel Spaß!)
と、言ってしまった~

さて、このとき、不謹慎なのだが、私の最大の心配は無事に家まで一人で車を運転して戻れるかどうかだった。
もともと、車の運転は好きでなく、日本では仕事の関係上仕方なく免許を取ったものだ。
ここでも、なんだかんだ言い訳をして、なかなか車の運転の練習をしなかった。
したとしても、義父か夫が同乗していたので安心だった。
日本では軽自動車しか運転したことがない。
義父の車はアウディで、運転席に座ると、後ろがどこまであるか皆目見当がつかない。

震えながら、ドアを開け、エンジンをかけ、バックする。
「誰も近づくなよぉぉぉ~」
心で叫びながら運転開始。

午前11時ごろで、病院周辺は通行車両も少なく、前後に車が一台もなくてうれしかった!
そういえば、グアム在住の日本人女性T子さんに
「右側通行、どのくらいで慣れましたか?」
と聞いたことがある。
「うう~ん、適当よぉ~」
と南国らしい解答。
ここは北国、「適当に運転」は許されるか
「後続車があると、あせっちゃうけどね」
そんなことも言っていたっけ。
そうだな、うしろに車がいると気を遣ってしまうよな。

左折も、歩行者がほとんどいなかったので無事終了。
最大の難関はうちまでの広大な畑に伸びる緩やかなカーブと丘陵の2キロの道。
ここは無理な追い越しやスピードの出しすぎで何回も死亡事故があったそうな。
風邪のためか緊張のためか、服の下は汗びっしょり。
車の窓ガラスまで曇ってきた。
農耕用車両やバスは面倒なのだ。
これらは追い越さないと、後続車に迷惑なのだ。
が、追い越しはこわい~
カーブや坂で、前方からの車が見えにくい道なのだ!
家に着く前に、病院に戻される事態になったらたいへん!!

物凄いラッキーなことに、バスも、農耕車両もなく家にたどり着いた~
後続車もほとんどなく、本当に運が良かった!

運が良かっただけのはずなのに、運転に自信を持ってしまった。
夜、父親のことが心配でいらいらしている夫に
「私、ひとりで運転できます」
と何度も自慢した私・・・




さて,一夜空けた今日。
義父の手術はうまく行き、金曜日の退院が決まった。
旅行を楽しんでいる義母には義父からの希望で何も知らせず、帰ってきたら話す予定。
初めて過ごす、丸一日誰もいない我が家!!!
またまた不謹慎だが、いや、義父のことがちょいと心配だが、開放感あふれている~



今日のひとり昼ごはん。もちろん和食
おにぎりに味噌汁。
味噌汁碗がないのでここの家の数十年使っていると思われる端が欠けた妙な大きさの茶碗を使用。
おいしかった






義母は旅行

2008年10月11日 | 義母
ドイツ語の問題集をやっていたら、
「猫がいないとき、ねずみは踊る」(Wenn die Katze fort ist, tanzen die Mäuse)
というのが出てきた。
面倒な人や物事がそばにないと自由にできる、という意味をすぐに推測できることわざたが、一応辞書を引いてみた。
「鬼の居ぬ間に洗濯」
へ・・・?
なぜ、洗濯?
鬼って、人々に洗濯を自由にさせないのかしら?
それって・・・
虫がわくまで同じシーツを使わなければならない私のためにあることわざ?
(詳細はこちらもっと洗濯を~

義母がベルギーに5日間旅行で家を空けることになった。
「洗濯をしよう!」
と、思ったのは言うまでもない。
まだ、誰も一度も使ったことのないバスタブに熱めの湯をはり、長湯しよう。
朝食から遠慮なく、和食にしよう。

などと、忙しく計画していたのだが・・・
義母は妹と旅行するそうで、義父はうちにいる。

それって、さらに面倒くさい。
なぜなら、夫は最近徹底的に義母の料理を食べない。
かといって、私の和風の料理もあまり好まない。
義父に夫の砂糖抜き、脂肪抜き料理を出すわけにいかない。
そういうわけで、2種類の食事を私は用意しなければならないのだ。

もちろん、義母は留守中に私たちが餓えないよう、抜かりなく準備しておいた。
冷凍庫には解凍するだけのシチュー、温めるだけの缶入りスープなどもそろえてくれた。



義母が焼いたこのケーキ、義父のために日持ちするものを選んだらしい。
(ん?わたしは食べてはいけない?)



これは義父の朝食。
野菜をいろいろ切らなくてはならない面倒くさいもの。
いつもは義母が準備。

今日から5日間、しばらく義母パワーからは開放される事となったが、義父が居るのでは自由は半減するどころか、調理の手間が増えるので仕事は増えた。

ま、いいか。

最近義母は私の買い物もうるさく口を出してくる。



これは健康補助食品。
ルテインがたくさん入っている目の健康のためのもの。
半額になっていたので嬉しく購入~

うっかり、食卓の上に置いたままくつろいでいたら、義母が怖い顔で訊いてきた。
「これはなに?」
「め、目のための栄養です・・」
「あなた、目悪いの?それだったら、医者に行きなさい。無駄なものを買ってはいけません」
ここで「これは半額で200円しかしない」とか「PC操作で目が疲れる」などといくらそれらしい理由を言っても、義母が折れることはない。
「はい・・・」
としおらしくしておくしかないのだ。
(医者にいくのだって、お金かかるのにねぇ~)



これは20ユーロが5ユーロ(約700円)と、4分の一になっていた椅子。
シャワー用の椅子で、日本では介護用品になっていることだろう。
私が使うのさ~。
5ユーロをみて、後先考えず、お買い上げ~
玄関に迎えにでた義母は大きな袋を持つ私を見て、
「また、何買ったの?!」
ここで、私がシャワーのとき座って洗いたいとか、たったの5ユーロだったと説明したところで、
「椅子はうちにたくさんあります、無駄なものを買ってはいけません」
と、言われること間違いなし!
「へへぇ~」
とジャパニーズスマイルで仁王立ちの彼女をすりぬけた私~



夫もそうした義母の性格を知っている。
上の写真の白布に包まれている品はコーヒーメーカーだ。
ここの製品って、よく故障するので、いま使っているものが壊れたらすぐ使えるように買い置きを夫が提案した。
いい割引の品を見つけ(25ユーロ)二人で喜んだ。
家に持ってはいるとき、細心の注意をして、義母の目に触れないようにした工夫したのだ!
私たちの寝室にもいつ義母が侵入してくるかわからない。
「なぜ、何台もコーヒーメーカーが必要なの!」
といわれるに違いない。
それで、こんなふうにしたわけ。

洗濯どころか、買い物も自由にならず、なかなか厳しい人生だ。

義母のいない5日間。
義父の目を盗んですでに1ヶ月使っているシーツを洗濯できるかな?
どうでもいい割引された品々を買い込みにいくかな?

つかのまの、ちょっとした自由~
鬼のいぬ間に洗濯ぅ~

あ?!いや、鬼じゃあありません、お義母さん~
猫かな?猫!!
わたしはねずみですぅ~踊っていますよ~
ベルギーを楽しんできてねぇ~








りすの血液型ゲノム・・・

2008年10月08日 | 日本
満天さんの記事に紹介されていた、
血液型ゲノムをわたしもやってみた。

ちょいと質問事項が多く、凝った内容なので1度目は直感的にすばやく答えていった。
結果がえらく、変人扱いで、気分が悪く、数時間後に落ち着いてもう一度挑戦。
が・・・
再び同じ内容・・・

冒頭は気に入ったのだけど。
憧れの満天さんとそっくり同じだったから。

ケチで個性の激しいA型
ひねくれています。部屋が汚いタイプ。

ケチでもひねくれても部屋が汚くもない、と自分で自覚しているのでたいして気にならない。
満天さんと同じ、でうれしい~

が、以下の詳細はうなってしまった。

性格
冷静なときと熱いときの温度差が激しいです。なかなか他人に理解され難い人で、
あなたはさらに常軌を逸しています。人の予想の斜め45度上の結果を出します。

「なかなか他人に理解され難い人」って・・・・
昔、入社試験で性格を把握するものがあって、同じようなことが書かれていたのを思い出したのだ。
アドバイスに、積極的に自分を表現しろ、とそこにはあったのだがそういう努力をした後年も、まだ「理解され難い人」って・・・
泣~  「さらに常軌を逸している」ってぇ~ え~ん、え~ん、え~ん、(泣!)


仕事
気分次第でたまに優しいときがあります。他者とは一線をおいて付き合い、プライベートを大事にします。それはあなたはどちらかというと変だからです。

プライベートを大切にする理由が「変だから」なんて・・・
そんなのって、あるのかぁぁぁ!!!怒!!!

恋愛
どちらかというと聞き手の方が多いです。熱しやすく冷めやすいところがあります。ついつい素直になれないところがあります。毎日一緒にい過ぎるとマンネリ化します。しかし理解されがたいのはあなた自身です。

「理解されがたいのはあなた自身です」って。
夫は私をよく理解しているぞぉ~
次にどんな行動を起こすか、何を考えいるか、よく当てる。
ふっふっふぅ~

いや、きっと彼も交際中は思っていたかもしれない。
「こいつ、変・・・」
今でも、ときどきつぶやくのだ・・・
「りす、変・・・」(日本語!)

こういった占いの類、なんとなく思い当たることがある「悪い結果」の表現に、誰も敏感に反応していることだろう。
気にしない、気にしない・・・
と念仏のように唱える私。



ところで、ナマりすを知る、あなた、あなた、あなた、
私って、そんなに変かしら???
あ、やっぱり気にしている・・・






さむいよぉぉぉ~

2008年10月07日 | ここの生活
9月の半ばごろからすっきりしない曇りがちの日々が続き寒くなってきた。
夏に約100万円分の灯油を買った我が家、すでにその品を使い始めている。



これは私の部屋の放熱板(と呼ぶものなのだろうか?)である。
右のダイヤルをひねると、灯油を燃やして温められた温水がここを流れて暖気を作る、という仕組み。

私のからだは熱帯仕様だ。
これはどういうからだかというと、暑いところでは周囲の人が暑さで苦しんでいても平気な顔で過ごせることを言う。(りすの辞書より)

逆に、寒さにはめっぽう弱く、周囲が平気で暖房を止めるのを「寒いよ~」と泣きつくのだ~

気温の低いヨーロッパで数万年を過ごしている子孫のこの家族と、私が同じ室温ですごせるわけがない。

「寒い寒い」
と、毎日わめいているかわいそうなりす。

少しは前向きになろうと「自家発熱」に挑戦をすることにした




これは、屋根裏部屋の卓球室である。
義父は若い頃からスポーツが好きで、夫が子供の頃などは近所の子供を集めて卓球の指導をしたそうな。



壁には日本の選手のポスターの切抜きが・・・
中国、日本などは卓球が非常に強い、と義父は言う。




この屋根裏部屋で、縄跳びをしてからだを温めようという、ものすごいエコ生活に挑む。
義父に頼んで出してもらった縄跳びが上の写真・・・
ここの家、軽く3,40年前のものが出てくることが多いのだが、この縄もそうかもしれない。
使いにくいことこの上なし。



街中で買った、4ユーロの縄跳び。
小さい私にはもちろん長すぎるので、こぶを作って短くしてみた



始めたばかりなので、一回の自家発熱作業は100回を3セット。
100回ごとに屈伸運動などをして、ひざを痛めないよう気をつける。
暖房費節約作業のために、ひざを痛めて病院通いはみっともない・・・

10分弱の運動で、ぽかぽかになるのだぁ~
一日数回、寒いと感じたら屋根裏部屋に上がって行く私。
縄の床に当たる音、私がジャンプする音が階下に聞こえるらしいが、うるさく感じるほどではない、とのこと。

うふ
なんて、エコい生活!



ああ~
やっぱり、無理があるかな、いつまで続けられるか自家発熱・・・









夫と博物館へ。

2008年10月05日 | 風景
夫と私はめったに別の街に遊びに行くなどしない。
先週の日曜日は夫の機嫌が良かったのか、私が以前から見てみたかった街に連れて行ってくれた

その前に、夫は投票を済ませた。



これは会場の幼稚園の入り口に掲示されていた投票用紙の見本。
ば、ばかでかい!



車で30分ほどのノイブルク(Neuburg)という街だ。
インゴルシュタットもそうなのだが、残念ながら地球の歩き方には載っていない。
ちらと見たお城が、インゴルシュタットのものと比べて垢抜けた感じだったので是非よく見てみたいものだと思っていた私の希望だった。



これは城の中庭。
いろいろな催し物が開かれていた。
右は夫が「きもちわるい」と撮影した石像。

妙なことに、城内にあるはずの博物館の入り口が見つからない。
周囲をしばらくうろついた。





城周辺の道路は石畳。
ヨーロッパに憧れる日本人の大好きなもののひとつ
夫は石畳が大嫌いだ
「自動車のタイヤが傷む」とか「車の走る音がうるさい」などと言う。
石が並べられている隙間はかなり大きい。
細いヒールの靴などは気をつけないと危険だ。
右の古い服装の女性たちはおそらく城内で開かれていた催し物のスタッフか?
(博物館とは関係なくいろいろ開催されている。目立ったものは帽子のファッションショウ)





これらは夫が「きれい~」と言いながら撮影した建築物。
ふむ、ヨーロッパ人が「きれい」と思うのだからかなりきれいなのだろうな~



インゴルシュタットと同様に、ドナウ川が流れている。



ここの水はうちの方より澄んでいるのか、浅いのか、川底の様子が観察できる。
川岸にはびっしり藻が生えている。
おお~!この藻がドナウ川を緑の水にしているのかしらん?

しばらくうろついた後、再び博物館の入り口を探しに戻った。

ひどく、奥まったところが入り口だった。
おかしい、入場料はどこで支払う?
2,3部屋を抜けた後、職員がいた。
「チケットは、外にあるあそこで売っています」とのこと。

夫は忍耐強いほうだが、このときはキレていた。 プリッ!プリッ!プリッ!
「また戻ってチケットを買って、ここに来たら、博物館は終わりです」
閉館まで後1時間半となっていた。

ここの建造物は大きい上に、看板等で「入り口はこちら」などという案内が少ない。
日本の感覚で街を歩くとその点で失敗することがかなりある。
「でかい看板があるだろう」
まず、ないと思って覚悟したほうがいい。
看板類は街の景観を損ねることをここの人々は本能的に知っているようだ。



私たちは、うろうろした挙句、入場不能でうちに帰ることになったのだぁ~







仕事の顔

2008年10月03日 | 近隣の人たち
プーチン首相が大統領になった頃、テレビや新聞に掲載されるその顔を見て、
「ボンドシリーズの悪役みたいな顔をしているなぁ~」
と思ったのは私だけだろうか?

後日、彼の経歴を見てちょいとたまげた。
KGBのスパイだったそうな。
職業によって、顔立ちが作られる典型的な例だと思った。
今では、すっかり政治家の顔になったプーチン大統領。

先週の選挙運動で、こんな人を見かけた。



おや?
誰かに似ている・・・・
もしかして、眞紀子さん・・・
数メートル離れてじっと見つめる私の視線に彼女は気づいたようだ。
私に向かって、にっこり笑って手を振った。
さすが、政治家・・・(わたし、有権者ではないんだけどぉ~)



彼女のポスター。
これは眞紀子さんには似ていない。(もっときれい

夫は小泉純一郎元首相のファンだ。
眞紀子さんを知っているかと思いきや「知らない」とのこと。
ネットで探した眞紀子さんの写真を見せると、
「あ、似ている!」
とのこと。


そういえばドイツ人の政治家の顔ぶれ、雰囲気は日本のそれと似ている人ばかりである。
おそらく、それぞれの職業によって顔立ちや醸し出される雰囲気が人についてくるもので、国や地域や人種に共通したものなのだろう。




話は変わって、うちの義母。
先週、美容院に行ってきた。
いつもより少し内側に毛先を揃えてご帰還。
「あれ?首相に似ていますよ!」
私は思わず言った。
彼女の髪の色と瞳の色はメルケル首相と同じである。
「そう~?あら、似ているわねぇ~」
などと、鏡を見ながら答えた義母。

そういえば、メルケル首相、50歳代にしてはえらく老けて見える。
義母と似ている、と思わせるくらいだもの。
政治家の激務は女性を実年齢以上にしてしまうのか?
いや、義母が実年齢より若く見えすぎるのか?

与党CSUは今回の選挙で芳しくなかったようで、首相のやつれた顔が新聞に載った。
「げお義母さんのほうが若い・・・」
私は一人でつぶやいた。
しわの本数と深さはやや義母のが進んでいるが、全身から感じる勢いというかオーラというか、それは義母のほうが生き生きしている。

我が家の統治者、義母はますます元気で家族を支配している。




だんな用特別ケーキ

2008年10月02日 | 
夫は一年半ほど前までは、甘いものが大好きだった。
が、突然、砂糖断ちを決心した

夫は何事も極度にやるので、周囲の人たちはいろいろと悩まされる。

もともとケーキが大好きなのに食べられないことになったのだが、彼は考えた。
「砂糖抜きのケーキを作ってくれ」
との命令が義母と私に下った。

義母などは「そんな馬鹿なものを作るのは材料とエネルギーの無駄だ。パンを食べなさい、パンを」
と、相手にしないので、私が作ることになった。




まず、ビスケットの台を作る。
材料は全粒粉300グラム、マーガリン150グラム、ベーキングパウダー8グラム、ココア粉大匙1、卵1個。



マーガリンが程よく小麦粉と馴染むまで混ぜる。



マーガリンを塗った型に入れ、手で押し固める。



フィリングの材料。
牛乳275ml、サラダオイル175ml、ココア粉大匙2杯、卵2個、
右手前の「Pudding」と印刷された袋は、まあ、その名のとおりプリンの素なのだが、
日本のプリンではなく、カスタードソースの素、と言ったほうが適切だ。
これには甘みがついていない。
もうひとつ、日本で入手困難な材料はボールの中の白いもの「クワルク」。
これを2パック、500グラム。



要するに、クリームチーズだ。
パッケージの中央の数字は含有脂肪率。甘みはついていない。
これだけ見ていても恐ろしい。
よくあるデザートに、これにジャムを混ぜたものがあり、義母の好物だ。



中はこんな感じ。
むちゃくちゃに濃い、ヨーグルトって感じ。
雪印乳業かどこかが、販売していたと思う。(菓子にするには小さすぎるパッケージ)



当然ながら、混ぜる。



ビスケットを敷いた上に流し込む。
約200度のオーブンで1時間焼く。



できあがり~
調理中は、膨らんでいてつるっとしているが、冷えるとしわしわになる~


この、砂糖ゼロのケーキ、 激マズ!
ココアの苦さとビスケットの甘みのないバサバサした食感の不気味なこと!
こんなむちゃくちゃな偽ケーキを毎日数切れづつ大事そうに食べている夫。
かわいそう~
いや、こんな変ケーキを作らされる私も、かわいそうぅ~