怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

テレビを視る

2010年05月27日 | 文化
「テレビがないと、私は死にます」
ある日の夫の言葉だ。
夫はドイツには珍しい(?!)テレビっ子だったようで、昔のドラマや映画をほとんど制覇している恐ろしいドイツ人だ。
現在でも日頃のストレス解消はテレビを視ること。そこで、最近の彼のお気に入りのドイツドラマを紹介する。


『ローゼンハイム警察』とでも訳したらそれっぽいかな。内容はそのまま、刑事もの。
タイトルのローゼンハイムはドイツ最南端の山のふもとの街のようで、画面はいつも緑に溢れていて、日本の刑事物にはない妙な平和感が画面いっぱいに広がる。安直なつくりの内容だな~って日本人にはこちらのドラマは少々物足りず。
主役はこの太った男のようで、これもなんだか妙だ。ビール腹を称える南ドイツの男性の象徴かい?
それでも、夫のお気に入りで、毎週欠かさずご鑑賞~


「Um Himmel Willen」というタイトルの尼僧の生活のお話。でも、宗教臭いものではなく、普通の内容。
ここに掲載した動画を観察しただけでもなんだか明るい雰囲気が伝わってくるではないか?
これも背景に緑が多く、これはドイツのドラマの特徴なのだろうか?

わたしもこれらの番組を付き合いで視ているのさ。
いつかは、内容を楽しめるようになるだろうさぁ~、いや、その頃は番組終了だよな、まったく。

コマーシャルは、言葉の壁が低いのでもっと楽しむことができる。

これはドイツ在住日本人にはよく知られていると思われるぎょっとするビールのコマーシャル。
もしかして、南ドイツ限定かもしれないが。
流暢な日本語で日本人と思われるおじさんが、「何か、バイエルンの特産のものを注文したいのですが」
としゃべるのでビックリするのだ。
字幕も何もでないので、ほとんどの視聴者にはまるで意味を成さないのだろうが、かなりしつこく長く放送しているのでそれなりの効果があるのだろう。
最近、続編ができたようだ。このおじさんが、「ノンアルコールの味がしますか?」とか何とか、またしてもきちんとした日本語でお話になる~
ドイツ在住の一般人からこうしたCM・ドラマ・映画などに採用するようで、ときどき人種を限定したオーディションがあるらしい~
いつかは出るか、わたしも、おほぉ。

これはトヨタのもの。

欧州各国の販売店や工場の従業員がそれぞれの言語で『私のトヨタ』と一言うのだ。
この左のおじさん、日本人の様子。いったい、どういう背景の人なのか、知りたいものだ。
イギリスでの撮影らしい。英国での2世の日系人? 英国が好きで移住した? あるいはトヨタ本社からの駐在員? はたまた俳優?
いずれにしても話題の期間工ではない「この道ウン十年」の雰囲気を良く出しているぞ。

最後に現れるこの一言。
「トヨタの品はお客様のものでもあるけど、わたしたちにも大切な品であるほどよいものだ」という意味なのだろうが、
直訳すると「あなたのものはあたしのもの」であって、
なんだか、夫の金は私の金、って思いたくなる日常の私の心構えのようで怖いものがある。

ここまで書いているうちに、このYoutubeで動画を見つけたので、紹介したい。



最後に、毎日お世話になっているウチのテレビ。
なかなか故障してくれない。壊れるまで使う主義の義父母の所有物、別居が完成するまでこれで耐え抜く予定のりす。
「持って行け」といわれたらどうするぅ~





2010年6月3日
夫にちゃんと調べてもらったところ、ドイツは2012年にアナログ放送終了だそうです。
ウチの場合、衛星放送でテレビを視ているのですが、その衛星放送もすでにデジタル放送を開始しているのだそうで、このテレビもデジタル放送を視る事ができるのだそうです。

ってことは買い替えは当分なしって決定かぁ。

なんだか、だらけているけど。

2010年05月22日 | ここの品々
カメラの具合が悪くなってから、ブログ更新の意欲がなくなっている。
ああ、このまま消滅してしまおうかぁ~、などと気弱になる。

今まで撮影したものを掲載しようと探すのだが、なかなかいいものがない。

なんとか撮影できる状況で上手くいったものをいくつか紹介。
最近のウチのトイレ。
便座カバーを義母から「不衛生」と反対されているが、しぶとく使っている。
これは実家からの最新のもの~赤い色がお気に入り!

「色を何とかして欲しい」と義母は言うかな?ああ、彼女を満足させるのは大変。

これはブラジル出身のR子さんからいただいたもの。
ブラジル在住のおねえさんが作った作品。お姉さんは自分の作品を販売しているそうな。

このR子さんの両親はお父さんが金髪碧眼の白人で、お母さんが黒人なのだそう。
言われるまで、まったくわからなかったものだ。
某国の大統領が同様な両親を持っているらしいが、肌の色や顔立ちなどの特徴はそれぞれ違って遺伝するようだ。
R子さんのお姉さんはどんな容貌をしているのだろう?
この作品は高さ16センチの小さいものだが、結構存在感があり、わたしはかなり気に入っている。


普通のスーパーで売られていたペーパーナプキン。
寿司=夏、って発想なのかい。って何も考えずに『なんかよさそうな感じの漢字と寿司、ぜぇ~あしょぉ~ん(き・れ・い♡)』とか作ったのかな。
ペーパーナプキンを検索してみると、こ~んなホームページが!
「ヨーロピアンな雰囲気、豪華なロココ調、高級感溢れるペーパーナプキン」ここに紹介されている製品はドイツ製らしい。ああ、どこに売っているのだろう?
この田舎町では販売されていないのだろうな~もしかして、日本輸出向けの製品かもしれない。
勘違いするだろうな、このホームページを見る日本の人たちは。
「ドイツの人たちは毎日こうしたエレガントな品を使っているのねぇ~」

こちらの一般人はスーパーで単色のものか、せいぜい寿司模様のをつかっているのだぞ、おほほぉ~!
うちじゃあ、使い捨ての紙など使わないぞ。
ポケットに突っ込んでいるしわしわのすでに鼻をかんだハンカチで食事中に口を拭ったりするのだ。どうだ、エコいだろう~
さすがに来客にはペーパーナプキンを出すのだが・・・
義父母世代はすごいぞ客に出したナプキンを使わなかったら再利用のためにまた仕舞うのだぞ、見てしまった、本当だ!
もし、見ていないうちにペーパーの見えない側に鼻くそでもくっつけていて、それを使わなかったものと思って再利用したら大変。
次のお客は前のお客の鼻くそを口にする可能性もあるのだ。
怖い~、怖い~、怖い~




なぜかイギリス人からもらったあられ。うれしいけど、怪しさ満載の包装のほうに興味が集中。
まあ、こういうのも在外生活の楽しみかな。


職安探検

2010年05月15日 | 文化
こちらに来たばかりのころから興味のあった場所、それはな~んと公共職業安定所
いつかはここで仕事をしなくてはならないのではないか、って来る前からいろいろ対策を考えていたものだ。
わずかに海外で稼いだ経験もあるし、どうにかなるかな~


これは2年前に撮影した職安の建物や看板。


ここは求職者が自分で仕事を探すための部門、入り口。
実家の市にあるハローワークがやたらに狭くてごちゃごちゃしていたのが悲しくなる。
ここは職安さえ、歴史的価値のある建物にある~


これは月収400ユーロまでの求人募集コーナー。
400ユーロというのは日本で言う年間130万円だったか110万だったか、とにかく旦那さんの扶養になっている主婦が課税されない限度額がある、あれと同じようなものらしい。
ひと月400ユーロだと、年間4800ユーロ、単純に計算すると、50万円強くらいで、日本と比較するといちじるしく低いような気がする。
さすが、税金大国。
では、税を払ってもいいからもっと稼ごう、って下手にひと月1000ユーロくらい収入があると、半分くらい税金でもっていかれる、という話を聴いた。
悩ましい~

金のことはともかく、この求人票をみていると結構楽しい。
多くはレストランやホテルの補助的な調理や清掃なのだが、
「寿司作り」とかいうものあり、おもわず「やろうか」って勇んじゃう~


いま通っているドイツ語クラスの先生が熱心な人で、授業時間以外に博物館に連れて行ってくれたり、カラーコーディネイトの指導者を連れてきてみんなの色をみてもらったりしている。
先週は、希望者だけで「職安に登録」に連れて行ってくれたのだ。
私はいまひとつ、勇気がなく、でも興味があり続けているので見学、でくっついていった。

写真で紹介した部分のまだ他に入り口があり、そこでは身分証明書を提示して申請用紙をもらい、そこに職歴や学歴などを書き込む。
それを提出してしばらく待つと、奥にある仕切られた机で一人一人職員と面談だ!!
アルバニアとルーマニア出身のクラスメイト二人はこれに登録した。
面談はドイツ語の先生も一緒で、ふたりの別々の面談を数分ごとに行き来して不手際がないかチェックしていた~
凄すぎ。
外国人の就労にここまでドイツは熱心なのか?

日本が移民労働者の問題でおたおたしている間に、ここはどんどん新しい労働力を作り出しているのを目の当たりにした私。

本当はわたしだって、日本にいたらちゃんと労働力になるのにな~
ああ、ここでの私の運命、どうなる???





生活物資不満あれこれ

2010年05月12日 | ここの品々
在住日本人S子さんはサランラップ愛用者である。
「サランラップ」はいろいろな国での登録商標らしいが、ここドイツで販売されているのをまだ私は見ていない。
S子さんは日本より持参しているのだ。1年分を持ってくるのだぞ、根性がある。
ここにももちろんラップフィルム類は製造販売されている。が・・・日本の一般的な同等品と比較すると、質に格段の差があるのだ。


写真上はここの一般スーパーで販売されているラップフィルム。
下は、S子さんからもらった、使用済みのサランラップのケース。
なぜ、このようなゴミをもらったのかというと、こちらのラップケースの刃で、切れないので、もしかして、サランラップの刃だったら切れるのではないか、と予想したのだ。
ドイツラップをサランラップのケースに入れ、切ってみる・・・
・・・だめだった・・・
ラップフィルもそのものの質が違うので、刃が問題だったのではない様子だ。
質が違うその最大の難点は「くっつかない」。
とほほ・・・だ。
ラップの最大の特徴がないのである。
だたのビニールシート~ってところかな。
おにぎりを包んでもくっつかないので、セロファンテープでとめるのだぞぉ♡
あはは~、日本の皆様、信じられないでしょ~

今回買ったドイツラップは頑強そうなのこぎり付きのを選んだ。


下は、サランラップのもの。ああ~、単純に写真で見てもこちらのほうが切れそう~

実際、同じ中身を切り比べしたところ、サランラップの勝ち。
このでかい刃のも切れないことはないので、許してやろう、今度からはここの(ALDI)を買うことにしよう~
が、しかし、ラップフィルムはくっつかないので、サランラップにはやっぱ負けさぁ。
サランラップのような日本でトップの商品とここのスーパーの品を比較するのは無理があるのだが、一般的に手に入る、という意味で比較してみた。

多くのドイツ人やドイツ在住者はラップをはさみで切るようだ。
また、水餃子の王さんなどは手で引きちぎっていたものだ。真似してみたが、使うに耐えられない形状に切れるので、断念。中国人には負ける。

耐え難い物資の他のいくつかは、下の写真、輪ゴムと袋の口を止める金具、である。

右はドイツのもの、左は日本からのものだ。
ここの輪ゴムは弱い。いらいらするものだ。日本のものを数箱揃えて、安心しているりす。
金具の使い勝手の良さは義父母も認めている。パンを冷凍保存するとき義母はたくさん使うので、良くわかっている様子。
「日本のは使いやすい」
が、わざわざ送料をかけてまで送っているわたしを義母は責めるのだ。
「お金の無駄です、やめなさい」
でも、この金色のは実家で食パンを買うときについてくるものなので、言わば「ごみ」なんですよ~
ってやりかえす、元気なわたし~、
あはは~、日本のゴミは世界の宝!!




村店

2010年05月08日 | 近隣の人たち
2010年4月15日。
人口約1200人のこの集落に商店ができた。
その名は「Dorfladen」、直訳すると「村店」だ~!!
もうちょっと脳みそ使っておしゃれな名前を考えればいいものの、質実剛健な国民性を反映してか、実用第一の命名。まったくぅ。

その村店、早速、私も小銭握りしめて見学。


Photo by K. Fehr, published in "Donaukurier" of 1./2. May 2010

外観はこんな感じ。実家から山岳方面へ向かった僻地にあるよろずや風のものを予想していた。
いや、ここはドイツ。建築物はいつでも立派でおしゃれ。


Photo by K. Fehr, published in "Donaukurier" of 1./2. May 2010

普通の大型スーパーと比較すると価格は2割ほど高い物が多い。
車がないと生活ほぼ不能なこの地域にこの店は少々高くても貴重かも。
客層はかなりの高齢者も多いし。子供もうろうろしているし(楽しそう~)


Photo by K. Fehr, published in "Donaukurier" of 1./2. May 2010

ちゃんと肉やチーズは量り売りしているのが凄い。
人件費、余計にかかるではないか??
手前にあるのはパンとケーキ。
ここでコーヒーと共にいただくことができる。近所のばあさまたちが珍しい東洋人の私をちらちら横目で見ながらコーヒーを飲んでいるぞ。


Photo by K. Fehr, published in "Donaukurier" of 1./2. May 2010

左のレジの女性はまだ操作になれていないらしく、時間がかかる。
日本だったらかなりのクレームになりそうなのだが、ここはドイツ。
みんなおっとりしていて、数時間でも待ってくれそう~??

さて、この村店、いつまでここに存在できるかな?
車の運転が難しい高齢住民のために作られたそうだが、高齢者の購入だけでやっていけるのかしら?
子供が小銭を握り締めて自転車でやってきてアイスやデニッシュに食らいついている姿はほほえましい。
専用自動車を持っていない私にも便利だけど。2割高いと思うとちょっとね。
義両親などは全然興味が無い様子である。
近所との付き合いも面倒な様子、そこに行くといちいち挨拶しなければならないし。
一週間の纏め買いの生活習慣で、いきなり「卵が無くなった」という不手際は皆無、と言ってもよい恐ろしく計画的な義父母たちだし。
ウチから近い、とはいえ、1キロくらいの距離がある。朝7時から開店しているけど、18時閉店、土曜日は13時までで、日曜閉店。
実家の最寄のスーパーは徒歩数十秒、ほぼ年中無休で夜11まで開いていることを考えると、ここの生活が不便極まりないことを思い知らされるものだ。




今回の写真は地元新聞を夫が自分のカメラで撮影したものである。
新聞社の人に確認し、出典明示を条件で承諾を得た~
著作権のことでちょいとびくびくしているのだけど、この画像の悪さ。誰も文句言うまい・・・
日本でカメラ買うぞ!と改めて決意。


インゴルシュタットの歩き方⑥学校博物館

2010年05月02日 | インゴルシュタット観光案内
かなりしょぼい博物館なのだが、実際の学校施設内を堂々と見学できる、という点で面白いと思っている。





主に戦中から戦後のしばらくまでの学校内の写真、当時使われていた教科書や文具などの展示品がある。




ここまで写真をアップしていたら、何故か「アルプスの少女 ハイジ」を思い出し(左上の少女の写真のせいだと思う)Youtubeで主題歌を検索したら、しばらくはまり、スペイン語やドイツ語吹き替え版を見てしまった~
ああ、集中力に欠けるブログ作成・・・

かなり昔からこちらの小学校入学時には「シュール テューテ」(直訳:学校袋)と呼ばれる円錐形の入れ物に学用品やお菓子などの贈り物を入れ、子供の就学を祝っているようである。



ペリカン、博物館で宣伝か?



戦時中の教科書類だろう。鉤十字が何気に印刷されているところに目が釘付け。

これは成績表。

もっと大きくしてみたら・・・

1939年に作られているようだ。1923年生まれのこの人、いまでもお元気にしているのかなぁ~


この博物館の紹介に使われている展示物。等身大、結構怖い。


こんな展示物もある、おもしろい。

この博物館をお勧めしたい最大の理由は、
ここが普通の学校内の、普通の教室のある建物内にあることである。
生徒や先生、掃除のオバサンなどが普通にうろついている中を見学するのが面白いのだ。
私以外の見学者などほとんどいない。「何こいつ?」って目で見られること確実だが、ちゃんと博物館なのだから、どうどうと見学してよろしい。
この校舎を含めたこの辺り一帯が職業学校で、生徒の年齢は推定10台半ばから20歳くらいのようだ。
夕方からは自治体が主催する「市民大学」の各講座が行われ、私はそのなかでドイツ語講座を受講している。

学校博物館(Heinrich-Stiefel-Schulmuseum)
住所:Am Brückenkopf 1, Haus D
行きかたなのだが・・・・
カメラの具合の関係で、画像で紹介できなくて申し訳ない。
街の中心から行くときは、インゴルシュタット中央駅へ戻るように南下する。バス通りの道を歩き、ドナウ川にかかる橋を渡ったすぐ角にある建物集団だ。
その内部の中庭に入り、Haus Dという校舎を探す。
こんな風に紙で表示されている~


開館時間:月曜日から木曜日まで 8時から16時まで
     金曜日は14時まで。
     正午前までに来ると、学校の授業があるのでおもしろい~(正午を過ぎるとほとんど人がいなくなる!)
学校が休みのときは休館。夏休み、冬休みや、ほぼ6週間ごとに2週間の休暇があるこちらの学校システムが恨めしく思える。

そうそう、入館は無料、これはよい点