怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

窓拭き皮を探せ!

2010年07月25日 | ここの品々
日本在住のまりんかさんが今年6月のドイツ旅行の前に、私に質問をした。
「1年位前のテレビ放送でドイツでは窓拭き掃除に皮布を使うという内容をやっていた。このたびの旅行で手に入れたい」

義母の窓拭き掃除は以下のような道具を使う。

住宅用ワイパーである。長さ30センチメートルほどで、上のものはゴム部分の下がふわふわの雑巾状態になっている。
これに洗剤溶液を含ませて窓ガラス表面を湿らせ、ゴムベラ部分で水分と一緒に汚れを洗い流す、という方法を使う。

慣れるまで、少々時間を要するが、義母などは実に上手に窓をきれいに仕上げていくものだ。
「さすが、ドイツの主婦~」

義母がドイツの生活のスタンダードと思い込んでいる私にとって、
「皮布で窓拭き」
などという情報は胡散臭く思えたものだ。
でも、まあ、一応彼女に聞いてみると~
「どこにでも売っている」
とのことで、わたしも勇んで周辺の雑貨屋を探し回った。
ちなみに、我が家の皮布はこれ。
確かに存在するものだ。
実家では昔々、実父が自動車のフロントガラスを拭くために車内に常備していた。
なるほど、日本でさえ、皮布でガラス磨きが浸透していたものだ。

ところが!
周辺の雑貨店(dm, Müller)などを探し回ったのだが、見当たらない。
うろうろしているときに店員に話しかけられ、事情を説明すると
「以前は取り扱いがありましたが、現在は販売しておりません」
(ドイツにしては珍しく丁寧な応対でたまげたわたしぃ~)
ドイツ在住ブログ仲間がネット販売で皮布を扱っていることを教えてくれたが、店頭での販売はなくなっている様子。
義母に販売が終了の報告したが、皮布窓拭きには未練が全くない様子だったぞ。

そういうわけで、この地域ではすでに皮布で窓ガラスを服という習慣は廃れていると思ってほしい。

さて、こう結論付けて、まりんかさんにも報告した後に、また別の日本在住の人から連絡があった。
「今年4月のNHK語学番組『テレビでドイツ語』でドイツ生活の紹介があって、その内容の中に鹿革で窓ガラスを拭く、というものがあった」
とのこと。
ふ~む。
まりんかさんはもっと前に皮布窓拭き情報をテレビで得ている。
そんなにしょっちゅう、日本の番組でドイツの皮布窓拭きをやっているということは、まだ、そういう人もドイツにいるわけだ!!

そこで、ここで大募集~
皮布で窓拭き掃除をしているドイツ在住の人、日本在住の人、まあ、その他でもいいや、とにかく皮を使っているご本人、ご近所報告を募集します~


布で窓拭きの習慣が廃れたのは、一般家屋の窓ガラスの大型化が原因だと思う。
建築技術が進み、大型の断熱効果の高い二重ガラスが一軒の家にいくつも使われているのだ。
これを布で丁寧に1枚1枚磨き上げていくのはかなりの大仕事だ。
ワイパーでさっと仕上げるほうが「合理的」である。
うちの窓ガラスも大きく、高さ180センチ幅約90センチのものがいくつもあり、これを小さい布で磨き上げると思うと卒倒するぞぉ~
ワイパー掃除普及でほっとしている私さ!










ネットで薬購入

2010年07月21日 | 文化
「2009年施行の改正薬事法[2]により、一般用医薬品は主に消費者に対する情報提供の必要性の程度によって第一類、第二類、第三類の3種に分けられることになった」
これはウィキペディアの「一般用医薬品」からの記述である。

カメラの具合が悪くひどい画像で申し訳ない。
なるほど、去年の帰省時に購入した鎮痛薬には右上のような第②類医薬品の印刷があるが、
おととし購入のものにはない。

この第②類医薬品はネットなどの通販では扱えないらしい。
知ってからしばらくして、義父に小包が届いた。


これは義父がインターネットで注文したアスピリン。(後ろのはサプリメントの類らしい)

「あれ?アスピリンはネットで販売してはいけないのでは?」
無駄知恵を得たわたしが得意になって質問をした~
と、その直後に自分が日本でなくドイツにいることを発見~あははぁ~

このアスピリン、100錠入って11ユーロ。
激安である。
薬局で買うと高いからネットで注文したらしい。
こうした事実をあわせて考えると、薬局は薬そのものの値段と薬剤師の給料まで含めた価格で販売されているらしい。

しかし、日本では鎮痛剤は通販禁止なのに、ドイツではOK,これは少々納得がいかない。
一体どういうわけなのだろう?

「日本人はむやみに薬を摂取したがるから、ネット販売などしたら事故多発」
「薬剤師資格取得者が増加しているので、彼らの職場を確保するため」
などが考えられるが、本当のところはなんだろう?

生活の細かいところまで日本は欧米のやり方をまねていることが多いのだが、
まるでそっくり導入でなく少々アレンジしているのが面白い。
国の法律を作る人たちはそれなりに賢いのだろうから、むやみに否定はしないけど、
でも、どうして?
鎮痛剤はドイツではいいのに日本でネット販売できないのは、どうして??
薬屋の世界はいろいろ奥が深い様子だから、一般人には知らされないことも多いのだろう。


私はなるべくドイツの医薬品を使わないようにしている。
平均体重や皮膚の強さがえらく違うように思えるから。
だが、日本から医薬品の郵送は禁じられているのが苦しいところさ、帰省のたびに薬を揃えて持ってくるのだ。
ああ、このアスピリン、安いけど、摂取には勇気が要るのさ!






車、ぶつけた!

2010年07月15日 | ここの品々
義母が運転して前輪の上の部分をぶつけてへこませてしまった。
彼女は20歳のときに運転免許を取得、日本では義母世代女性ドライバーは少ないと思われる。
さすが、自動車産業の国。(あ、わが国も~)
運転歴が長くても、ぶつけるときはぶつけるものだ。


去年購入の新車である。(いつまで新車と言う?)
義両親はショックだった様だ。
私は自分自身の自動車を所有したことがないので、車に傷をつけた時のショックをあまり知らない。

義父は早速、いろいろと問い合わせて、最も経済的な方法を探し当てた。


数日後、このような部品がウチに届いた。
わたしはめったに見ることができない自動車のこのような部品が珍しく、写真撮影した。
車にくっついているとそんなに大きいものに感じないが、このように人と大きさを比較すると驚いてしまう。
こんな大きなものを製造するのだから、自動車産業って凄いものだ。

翌日、この部品を取り付けてもらい、無事にもとのぴかぴかの姿に戻った義両親の車。

実を言うと義父にこの車の運転を練習するように何度も言われてた。
この義母が作った傷の件で、彼は再び私にそのようなことを言わなくなった。

義父母がだぁ~いじにしているこの車、傷などつけようものなら大変さ~
私専用に、ちっちゃい中古車が手に入らないものか、空に向かって念じている。




ドイツのばらばら消費税率

2010年07月11日 | ここの生活
話題の消費税率について。
私は日本の消費税率を10パーセントにするのを反対。
日本の5パーセントで集まった金額と、こちらの19パーセントで集まった金額はもしかして同じくらいか、または日本のほうが多いのかもしれないというなんだか根拠なさすぎ理由から。
だって、日本の人、本当に買い物が好きなんですもの。
旅行に行っても、まず、買い物。
義母はときどきバス団体旅行に行くけど、いつも土産の品は一つもないぞ。(カメラも持たずにいくのだ~ああ、ドイツ、ライカは生きているか?!)
つまり、消費税は旅行代金だけで、済ませたわけ。日本人は国内旅行でも土産でもっと消費税を自然と支払ってしまうわけ。

さて、日本で報道されたというこちらの物品による税率の違いについて。
家族に尋ねてみたところ、みな、詳細に税率を知らないようだ。
夫によるとおなじ「食肉」でもスーパーと一軒構えている肉屋では税率が違うそう。(信じないほうがいい)
つまり、比較的几帳面なウチのメンバーでさえ、細かいことを覚えていられない消費税率。
このくらいおおらかな国民だったら、受け入れ可能なのだろうな~


日本では「ドイツでは生活必需品は低税率」と報道しているようだ。
この生活に必須な物資、というのは人によって違うようだ。
お役人が決定するのだろうが、それぞれの考え方で生活必需品があるようで。

この写真は夫がダウンロードしてくれた消費税率の例。上から・・・
牛乳 7% こちらの人は乳製品はほとんど主食。
ロブスター 19% これって、食用でしょうね? まさか、ペット?
新聞 7% ネット普及による紙の新聞需要低落はドイツではまだなのか?
バス料金 7% もっと運行本数増やせ。
書籍 7% 本も生活必需品・・・きっと読書の好きな役人が決定したのだろう。
ワイン 19% フランスだったらもっと低いかも?
観劇チケット 7% これはわけわからん。観劇好きな役人の決定?
靴 19% 寒冷地に靴は必需品だと思うのだけどな~。少なくとも書籍・観劇チケットより重要だと思う。

そういうわけで、細かい日本生まれの日本人が見ると、このような感想が生まれてくる。
日本人がドイツ流を安易に導入するとスーパーのレジあたりでクレームするおじさんおばさんとか、出てくるような気がしてならない。
「これは私にとって生活必需品なのだから、税率を下げて売ってくれ」
って。




インゴルシュタットの歩き方⑦まりんかさんと一緒

2010年07月07日 | インゴルシュタット観光案内
コメントをくださっているまりんかさんがインゴルシュタットに来てくださった。日本から。
好きで住んでいるわけではないドイツだが、地域振興のためにと書きすすめている「インゴルシュタット観光案内」にちからが入る出来事だった。

通常なら彼女と一緒に見て回った場所と顔を隠した彼女の姿などを掲載するものなのだろうが、
なんていったって、私のカメラがご機嫌斜めなままだ。
そうした記事はすっぱりと逢う前からあきらめていて、別のたくらみを実行しようと考えていた。

それはどういうたくらみかというと・・・
銀行ATMの撮影だった
これは私のメインバンクのATM。
長い間、撮影して記事にしようと思っていたのだが、なかなかできなかった。
だって、絶対「怪しい東洋人女」ということで、銀行のカメラに収まるわけで、在住している私としてはお尋ね者に成り下がることはなくとも
「ちょいと警戒したくなる人物」になる可能性があるわけだ。

そういうわけではるばる日本から10日ほどの滞在のまりんかさんはうってつけ、と考え、この機会を逃すまいと思った。
彼女のカメラを使い、彼女にこの機械を撮影してもらった。周囲には何人か人がいたが、たいして気を引いているようにも思えなかった。
まりんか「出国のときに何か尋ねられたらどうします?」
りす「そうなったら、私に頼まれたと言い、私の連絡先を伝えなさい」
と、こんな会話さえ交わされたのだから、慎重にやったものだ~
ブログ上では交流があったとはいえ、このたびは全くの初対面。
自分で自分のふてぶてしさにあきれている。
やさしい物腰とお話の仕方のまりんかさん、ごめんなさいね~

もっと大きくすると、こうだ。

ちょっと見た目には日本で普及しているものとさして違いはない様子だが、一番の違いは入金ができないことである。
日本にも入金のできないものがあるのだろうか?少なくとも、銀行内にあるATMだと出入金、振込みなどが1台でできるものが普及していることだろう。
ここはね、こうした比較的新しい機械類は、日本の数倍遅れをとっているように感じるのだぞ~
そのことを書きたくて、ATMの撮影を長いこと待っていたのだ。


これは現金引き出し画面。
日本では金額を自分で指定するが、ここは表示されたものから選ぶ。
いま、書きながら気づいたのだが、右下に他の金額指定のボタンがある。
もしかしたら、ここを操作すると「10ユーロ」だけの引き出しが可能かもしれない!
次回、やってみることにする。

さて、まりんかさんは入金をATMでできないことに痛く心配していた様子だった。
「お金は、減るばかりなのですねぇ~」
とかなんとか言っていたのだが、次の案内などで私はすぐに話題を変えてしまってそのままになっている。
まりんかさんよ、給与振込みとか、誰かからの振込みとか、そういう可能性で増えていくのだよ~
また、自分で手持ちの現金を銀行口座に入れるには、銀行内の「Kasse」という窓口に行き、キャッシュカードと現金を職員に渡すのだ。
これを知ったのは、なんと、今日。
来月ドイツ旅行でここに来る友人が「トラベラーズチェックを使えるか」という質問をしてきたので、
私の手持ちのトラベラーズチェックを持って実験してみたのだ。旅行者の少ないここ、銀行がトラベラーズチェックを換金するという作業に慣れていない、という予想は当たった。
職員が電話したりPC画面とにらめっこしたり、しばらくあちこちをうろうろさせられたりしたが、ここの銀行の「Kasse」で無事、ユーロの現金を入手することできた。
隣の窓口では学生風のお姉さんが20ユーロとカードを窓口に出し、入金の手続きをしていたのでここで初めて入金の仕方を知ったわけ。
日本のような書類の記入はない様子なので、それはこちらのいいところかな。

まりんかさんの今回の記事作成協力に感謝したい。







野いちご

2010年07月05日 | 風景


去年は全滅したプランターのいちご、今年はうまく行ったようだ。
カメラの調子が悪く、左のプランターの写真など、ほとんど理解不能に撮影されている。申し訳ない、カメラを買うお金を稼ぐまでこの状態が続く・・・
右はネットをかぶせているいちご。こうしないと黒歌鳥(アムゼル)が大喜びで食らい尽くすからだそうだ。

さて、今年は野いちごも勝手に我が家で生育している。

非常に小さく、痛みやすいのだが、糖度は抜群で非常においしい。
集めた野いちごは水洗いせず、そのままヨーグルトなどと混ぜていただく。


野いちごはなぜか木の影とか、壁沿いの暗いところなど、要するに日本だったらどくだみが生息しそうなところに密生している。
こういった場所にはいちごだけでなく、さまざまな生物がいるわけで、なかでも嫌なのは巨大なナメクジ。
うっかり、触ってしまったりして「ぎゃ~」と叫びながら収穫作業する私。
いくら叫ぼうがド・田舎のここ、だれにも聞こえない。
毎日の収穫がしばらく可能である。毎日ちょっとした恐怖感と共に収穫に勤しむ・・・(私、と続けたいが、基本、庭仕事が嫌いなものでね)


義母が言うには、現在普通に栽培して販売されているいちごは、戦争後しばらくまで普通に手に入れることができなかったそうだ。
ネットで調べると、かなり以前から存在してはいたようだが(いちご)ここの地域が田舎すぎるからか、ドイツではいちご栽培農家が育ちにくいのか、理由ははっきりしない。
(にゃいさん、何か、ご存知か?)

「昔は森に行ってこの野いちごをとってきたのよ。昔の野いちごはもっとおいしかった」
と義母は私に説明する。
森や野原に自生していたいちごやきのこなどは、定期的な手入れや薬剤散布・輸入物のえさを与えられるペットの犬の糞などで土壌の性質が変わり、
今では見られなくなった品種のものも多いそう。

おまけ写真。
去年はたわわに実ったうじ虫入りさくらんぼ。
今年は去年ほど収穫量がないようだ。そのままほうっておいている。
気が向くと、脚立を持ってきていくらか取って食べてみるのだが甘みも少なく、
したがって、昆虫達にもあまり魅力がないらしく、うじ虫は去年ほど発見されない

もう一つおまけ写真。
夫の夕食「パンケーキ」。
まったく、何度もやるので得意料理になってしまった。私は絶対食べないのだけれど。





捻挫

2010年07月04日 | ここの品々
人差し指を捻挫した。
転んだときに地面に手を付いたのだが、人差し指から打ったようだった。
去年の今頃にひどい肩こりを経験し、その後の帰省時に大量の「サロンパス」を持ってきたので、嬉々として張り付けた。
が・・・
義母はお気に召さないらしい。
「空気に皮膚をさらしたほうが治癒が早い」(打撲でそんなことありか?)
とか何とか正確に聞き取れないのだが、・・・・いや、日本の製品を否定されているので腹がたって聞く耳もたないわたし・・・・自分の薬を勧めるのだ。


彼女のお勧めの薬品。
「サロメチール」とか「メンソレータムのラブ」などと同じような塗り薬のようだ。
だがね・・・このおどろおどろしい貝の写真、思わず「いらね」って心の中で叫んでしまったのさ。
また、手と指先なので塗り薬はさまざまな作業をしにくくなる。PCのキーボードが、鍵盤が、つまむ菓子とかも薬剤まみれになってしまうぞ。
一応、消費期限を確認すると、2012年12月。おほ~、よかった、20年前の製品じゃあない~
義母には礼を言い、秘かにサロンパスを使い続けることとしたけど。

さて、この打撲を、夫は理解できないらしい。
「傷がないのになぜ痛い?」などと真剣に聞くので、自分の夫の知らない部分を知ってしまった私。
子供の頃、柔道をやっていたらしいが、打撲や捻挫するほど熱心ではなかったのか、上手で怪我がなかったのか?
サッカーを一緒に視ながら、転んだ選手やぶつかり合った選手を指差し、
「ああすると、血が出なくても痛いよね」と説明すると、やっと納得していたけど。

一応、秘かにサロンパスを使っているのだが、やはり忘れて、そのまま義母の前に出てしまうこともしばしばだ。
そのたびに「取りなさい」との指示を受け、目の前ではがして捨ててやるのだ。
で、また二階の自室に戻って貼り付ける。
2箱持ってきたサロンパス、この調子だとこの打撲が癒えるまでになくなっちゃうな~
医薬品は郵送が不可能なので実家からの応援物資に入れることができないし。
ああ、面倒くさいぞ、同居だと薬さえ自由に使えない

現在、文字入力のときは人差し指の替わりに親指を使用~
早く治癒してほしいものだ~