怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

冷凍期間の差

2017年04月30日 | カテゴリー分けするのに飽き
ふと、市販の食品冷凍保存用袋に印刷されているものを見ていて思った。
いままで何度も目にしていたのにどうして気付かなかったのか。台所や食品管理は義母だからだなっ!

冷凍保存期間の目安が食品ごとに記されている。
すべての数字が「月」単位だ。
ガチョウやカモは4ヶ月。鶏肉は10ヶ月。マスやコイなどは短くて2ヶ月。パンやケーキは6ヶ月。
きのこ、アスパラガス、豆類、キャベツ、にんじんなどは1年近くも冷凍OKらしい。
おっかしいなー、日本では数週間程度を勧めていることが多かったのに、と関連サイトを見てみると、やはりそうだ。家庭での冷凍保存はおおむね一ヶ月がめやすのようだ。
まさか、冷凍庫の性能の差じゃあないだろうな。家電はやっぱりまだ日本のほうが優れていると信じたがっている私。

体感では、こちらの方が食品、衣類が日本より長持ちする印象だ。
湿度や気温が低いから、と思っている。衣類も頻繁な洗濯が必要ない。日本では白い肌着の背中部分が汗染みで黄色くなることがしばしばあったものだ。ここではそれは全くない。
それとおなじで、気候の関係で冷凍する食品も日本の同じ条件下(冷凍庫の性能など)ではドイツの方が長期保存可能なのかしら。
いや、もしかして、単にこちらの人々の胃腸が強くて日本人だったら食べられないような古い食品をこちらの人々は平気で消化してしまうから、かなぁ。
おお、そうだったら、怖い。わたしはどうなる~!!毎日古い食品を口にしているぞ。






筆談夫婦

2017年04月28日 | カテゴリー分けするのに飽き
夫は私の就寝後に帰宅する。
家を出るのは私が起床してからで、しばらく一緒にいる時間があるのだけれどお互いの雑用で忙しい。
夫婦の会話がなくなり、筆談に頼るようになってきた。

義母が台所の食卓で私より先にこれを見つけた。
一生懸命解読しようとしていた彼女。あのぉ~、日本語なんですけれどぉ~

義両親たちの前では、彼らを疎外しないという配慮から日本語会話を避けている私たちだ。
義母がこのメモをドイツ語だと勘違いするのも無理はない。

夫はかなり複雑な内容も日本語で書いてくる。
日本語のローマ字なので、非常に読みにくい。
前回の帰省から戻るとき、航空券再発券の非常に面倒だった手続きの連絡事項を、夫はローマ字日本語で書いてきた。
それを読み取る私は大変だった・・・・
「ドイツ語で書いてくれ」と頼んだ覚えがある。

相変わらず、日本語を使いたがっている彼、ま、いいか。

いくら夜型の夫でも、睡眠時間が4,5時間の日々が続くと心配になる。
義母はすでにイライラしている。
突然死が起こりうる年代だし。
早く、筆談会話状態を抜け出さなくてはならないだろうが、彼に直接この超多忙生活を注意しても聴く耳を持たないだろう。
うーん、どう説得したらいいものか。









窓拭き掃除に地球規模でお勧めしたいこの品

2017年04月28日 | カテゴリー分けするのに飽き
在独日本人仲間のE子さんが、私のブログで取り上げられていたこの製品がとても良かったと言った。
 
彼女が絶賛するのでもう一度紹介しようと思ったんだ。

日本のアマゾンにあるかどうかちょっとだけ試してみたけれど、出てこなかった。
義母は「普通の店には置いていないのよね」と嘆いていた。彼女がネットで購入、という発想ができないのは仕方がない。
ウチでは窓ガラス掃除に重宝している洗剤だ。あまり苦労せずに窓ガラスに拭き残しのしましまが出ないんだ。
E子さんもこれで上手に窓を磨いているらしい。
今ではだいぶその伝統が軽視されているようだが、ドイツ人にとって窓ガラスがいつもきれいなことは重要な生活の要素であることは有名だろう。
今はよくできている洗剤や道具が出ていて、窓拭き掃除も昔より楽になったに違いない・・・
とはいえ、窓拭き掃除、つらいよなぁ~
技術的な問題もあるけれど、窓の位置によってとても拭きづらいことがたくさんあるしぃ
せめて、洗剤はよくできているこれを使って、楽しくやりたいと思う!
お義母さんよ、私がアマゾンで買うから心配なしさ、バンバン私に使わせてくれ!

もう一点、在独日本人仲間にブログで紹介を勧められたもの。
医師探し電話番号。

おととしだったか、私が週末に具合悪くなったときに、地元大病院救急担当部から教えられたものだ。
緊急時、住まい周辺で開院している医院を問い合わせることができる。
もちろん、救急病院に駆け込むこともできるが、症状の専門医師がいつもそこで週末に勤務しているとは限らない。
義両親もこの電話番号を知らなかった。ここ数年でできたシステムなのだろうか。
子供がいる家庭は、目立つところに番号を書いておくべきかもしれない。
おっと、ドイツ国内の話。

Kassenärzliche Vereinigung Bayerns
洗剤はもしかしたらどこかの業者が日本に輸出しているかもしれないが、この番号はドイツ国内しか機能しない様子!



ホームセンターと園芸店の常連客

2017年04月27日 | カテゴリー分けするのに飽き
ホームセンターに買い物に行く義両親についていった。
 
彼らが買ったのは木製の杭のような棒三本。
一本約600円なり。商品に手が届かないので、何やら下に置かれた品物に足をかけている義父。大丈夫かっ、と一瞬心配したが、無事に取り出していた。
 
何に使うのかとこっそり観察した。いや、堂々と観察。
 
新しく植えた梨の木の保護のためだった。
これをなんと呼ぶのだろう。植えられた木を守るために囲うように保護するもの。
日本の街路樹でも子供の頃から散々見てきたはずなのに、名称を知らない。

こんな風に彼らはたびたびホームセンターや園芸店にでかけて、庭にお金と手間をかけている。
旅行に行ったり、街でお茶をしている暇はない。

伝記を読みたい

2017年04月26日 | カテゴリー分けするのに飽き
在独日本人仲間と話題になった興味深い現象の一つ。
図書館の子供書籍に偉人の伝記がないということだ。チャットしあった彼女らは子供を持つお母さんだ。
私も子供書籍をよく借りるけれど、それは自分のドイツ語の向上のためなので、子供に読ませるという視点で観察するすることはなかった。
伝記、たくさん読まされたよなぁ、と子供の頃を思い出す。
日本人だけでなく、ヨーロッパ人のもかなりあった。今でも好んで出版されているのだろうか。

さて、その伝記がないという図書館で見つけたこの本。バッハ伝だ。

バッハの生涯を簡単に紹介したもので、CDが付いていて朗読とバッハの作品が交互に録音されていた。
なかなか魅力的な本だった。
このシリーズのベートーベンやシューベルトがあるのかと思ったら、そうではなった。
ジャズの歴史、楽器の歴史などがあって、つまり偉人シリーズでなく、音楽関係のものだったんだ。

本当に伝記が少ないか私の目では確かめていない。
ないとしたら、どうしてなのかしら。
日本の場合は「こうしたえらい人がいるのよ、あなたも目指しなさい」という意味で好まれているのかしら?
エジソンが子供の頃学校が合わなくて三ヶ月で辞めた、という話を読んでそれをむやみに真似る子供がここにはいるのかも、うふふ。
一般的な教養として偉業をなした人々の生涯を知っておくのはいいことだと思う。





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地元大病院の豪華な病室を取材

2017年04月25日 | カテゴリー分けするのに飽き
入院している友人が「取材に来る?」と招いてくれたので喜んで見舞いに行った。
義両親がその病院に一度づつ入院していて、標準価格(!?)の病室も日本の標準と比較するとかなり贅沢な印象だったのを覚えている。
義両親たちは私の写真撮影を快く思っていないので、なかなか撮影が難しかったものだ。
彼女の入院していた部屋は自己負担で一泊120ユーロなんだ!
120ユーロとなると、壁の装飾が凝っている。バーン!清々しい清流を背景に寝ていると痛みも飛んでいく効果ありっ

出入り口ドアを内側から撮影。緑の戸棚は看護用品が入っているのだそう。左に見えるドアは、浴室・トイレ。

手洗いをする場所は、浴室以外にもベッド脇にある。これは標準タイプ病室にも必ずあった。いいシステムだと思う。病院ではやたら手を洗いたくなる私。

壁に取り付けられたテレビ。一人部屋なのは明らかだが、ベッドがもう一台入りそうな余裕がある部屋だ。
 
さすがに浴槽はなく、シャワーのみ。たっぷりのタオルとバスローブが備え付けられているのはホテルのようだ。
 
シャワートイレ・・・はまだ充分に普及していないドイツ。某日本メーカーが欧州進出を狙っているという記事を数週間前に読んだ記憶が。

欧州、あるいはドイツらしい部屋の装飾品。イスラム教徒が入院したらクレームになるのか?


食事も明らかに義両親たちのより豪勢だが、これは彼らが消化器系の病気だったので食品の種類や量に制限があったからだろう。

上と下は朝食。

昼食が正餐のドイツ、一番豪華。本当に豪華。食事はどれもおいしかったそう。

夕食は質素になる。「冷たい食事」と一般的に呼ばれている。

病室のほかに、入院患者や見舞い客のための簡単なセルフサービスの食堂がある。

まるでホテルのような入院生活、いい経験ではないか、と思ってしまう。
いや、やっぱり、入院とは縁のない健康を保つのが一番かな。ホテルはいつだって泊まれるぞぉ~。
友人はすでに退院。「やっぱり家の方が落ち着く」と言っていた。
そうさ、もう、これから入院しないように元気になってね!

過去記事で病気関係のものを検索したら面白いのがいくつかあった。こんなこともあったなぁ、って自分で懐かしくなったものを紹介しておく。
2009年11月24日記事「手術」足の裏に近いほくろを切除する手術について。手術後の足の写真が今より若々しくてきれい。ああ、足も年をとるのねぇ、としみじみした。
2009年2月20日記事「入院」おお!夫も入院していたんだ!すっかり忘れていた私。隠し撮りで苦労したのがよくわかる写真が並んでいる。

破れた楽譜を飾る感覚

2017年04月25日 | カテゴリー分けするのに飽き
眼鏡店のショウウインドウ。

面白いな、とおもったのは破れた楽譜が置かれているところ。
なかなか日本人にはできない発想かも、って。
わざわざこのディスプレイにプロを使う可能性は低いだろうから、そこで働く従業員が考えたのかな。

美しさを感じることはないけれど、撮影したくなるくらい気を引くことができるので大成功かもしれない。
譜面台の後ろは桜の写真かな?




ゲロゲロ日曜日の午後

2017年04月24日 | カテゴリー分けするのに飽き
義母は嫌いな魚料理。彼女の息子が好んで食べるものだから、彼がいる週末は料理するようにしている様子。
 
油まみれにするだけなのだけれど。
 
スープは2,3日前に昼食に作ったパスタ用のトマトソースを薄めたもの。
残り物を徹底的に食べつくす義母の根性だ。

彼女を見習って、三分の一ほど残っていたチョコレートを食べた。

ボスニア・ヘルツェゴビナ産。
そこの出身者に「おいしいですよ」と言われてもらったものだが、私の口にはちょいと合わず、なかなか食べなかった。
捨てるのも惜しいので、頑張って食べた。

さて、チョコレートと昼食を食べた数時間後。

激しい頭痛と嘔吐に悩まされた。
疑うのはその日、それまでに食べたもの。義母の油まみれ魚か古い料理を甦らせたスープか、不味いのを我慢したチョコレートか!?

回復してから冷静に考えてみた。
そういえば、先週、友人も職場で吐いたと言っていたな。ドイツの4月にありがちな症状らしい。
気圧の変化が激しいこの時期、多くの人が頭痛や吐き気に悩まされると聞いている。
私も、ここに来た一年目にそれを経験していて、ほぼ毎年4月はゲロゲロやっていることを忘れていた。
義母料理とチョコレートのせいではない!

先ほど義両親に「大丈夫か」と尋ねられた。(かなり派手にゲロゲロやったもので・・・)
義母には「アブラの摂取しすぎかもしれません」
と、かなり意地悪なことを言っておいた。実際、油分摂取過剰で吐いたこともあるしね!


森の中の採石場跡

2017年04月24日 | カテゴリー分けするのに飽き
復活祭休暇中、義姉と彼女の子供たちはイタリア旅行をしていたらしい。
彼らは本当によく外国旅行をする。そんなお金の余裕がある義姉の暮らしぶりがちょいとうらやましい。
やむなく質素に生きることを決意した私には他人事。
目の前にある物資や環境を大いに利用して楽しんでしまえっ
窓から見える森の散策など、街中生活ではなかなか毎日できないだろう。

天気がいいある日。自動車がやってきていて、彼らはどうもピクニックをしている様子だった。
かなり距離があるのだが、楽しそうにおしゃべりしているのがよく聞こえてきた。

私も弁当とピクニックシートを持参でひとりピクニックでもやろうかと計画中。
夫は時間も気力もないだろうし、義両親たちとはとてもやってられない・・・

その日は気分を変えていつも歩かない道とはいえない森の藪のようなところを歩いた。
目の前に現れたのは採石場跡。

教会や昔の家屋は石造りだったそう。この周辺はジュラ紀にこの石になる部分が形成されたとか。さまざまな化石が出てくる地域もある。観光資源になっている場所もあり。

すでに石を建築材として使うこともなくなった現在、ここは放置されていて鬱蒼と木が茂り、地面には苔が生えている。日中でも薄暗い。
ちょいと不気味な感じさえするんだ。
義母にこの場所の発見を伝えた。「それはいったいどこなの?」と、義母。
森の中の正確な位置を伝えるのは難しい。緯度経度で言ったらいいのかいっ!?
義母によると、複数個所そうした採石場跡があるらしい。そうか、もっと見つけてみたいものだ!
イタリアまで行かなくても楽しめる場所を家のすぐ裏に開発中。



毎日午前2時に帰ってくる夫は週末の今日も仕事へ・・・涙

2017年04月23日 | カテゴリー分けするのに飽き
今日は土曜日。
夫は昼食を済ませると、事務所に向かって出発した。
仕事だから仕方がない。すでに私は夫と一緒にいるより義両親たちと一緒にいる時間のほうが長いかもしれない。
ああ、つまらないよー。
本音。でも彼に対してはそんな不満を言ってはいけないかな。
一度だけ言ったら、かなり機嫌を悪くしていた覚えがある。
貧乏ヒマなしの言葉そのままで人生を過ごしている夫。穿いていく靴は10年以上の合皮製、日本で買ったスラックスは10年位前の品で、今の細いスタイルからは程遠いブカブカのもの・・・ワイシャツは安さが目立つこちらの品で、日本では着ることを躊躇するよな質。
物質的には恵まれていないけれど、時間貧乏でない私は彼に不満を言ってはいけない。

週末の昼食(正餐、夜は残り物やパンをかじる程度)は夫がいる関係で豪華になる。普段はスープだけのような昼食のことも多い。
この質素さはウチだけでなく、ドイツにありがちなもののようだ。いただいたコメントを紹介しよう。

昔は一人一本のソーセージを食べられなかった、という記述に義母の似たような発言を思い出す。
義母の話は義母のおじいさんの若い頃の食事情なので「昔」がどの程度昔なのかは地方や個人の生活事情で違っているかもしれない。

さて、今日の我家の昼食。

上のほうに見えるパスタとじゃがいもは、それぞれ夫と義両親の主食。
真ん中は西洋餃子とからしソース。
きゅうり・トマト・白菜のサラダ。菊芋の煮物。


何度でも使うダンボール箱

2017年04月22日 | カテゴリー分けするのに飽き
在独日本人仲間のnomuakiさんからの小包みが届いた。

彼女のご実家からの援助物資の一部なんだ。ありがたいのと同時に申し訳ない気持ちもある。
貴重な日本食だもの。
私は普段、ほとんど日本食らしいものを口にしない。材料がここで普通に手に入るものより高額なことや自分のためだけに用意するのが面倒なことなどが主な理由だ。
初めの何年か、義父は私が日本食を口にすることを露骨に批判していたものだ。
あらゆる生活習慣の違いの中で、食べることについては容易に幼少の頃から馴染んだものを変えるのは難しいと思う。(そのほかに宗教とかあるけれど、それは別問題)
「ここには多くのトルコ人がいます。彼らはドイツの食事を好んで食べているとは思いません」
と、当時も反論したかったものだ。今、同じことを批判されたら言ってやるぞ。
「多くの難民は自分たちの食生活を守っていると思います」って。ドイツに来たから毎日ドイツ食ができる外国人はどれくらいいるだろうか。きっと私くらいしかいないぞ?!
 
チョコレートだけは、日本のものより欧州の方がおいしい。一体どういうわけなのだろう。

さて、梱包に使われていた箱を解体しようとカッターナイフ片手に裏に返すと・・・

あら、裏側にも送付のための用紙が貼ってあった。彼女の筆跡ではない。
どこからか送られてきた箱をもう一度使ったことは明らかだ。
日本での生活で、宅配便などにつかう箱を再利用した記憶はあまりない。何せ、スーパーに行けば商品の運搬のために使って廃棄される箱が客用に積まれているものね。
日本で生活していると、その段ボール箱でさえ、欧州のものより異様に高品質で丈夫なのはわからないだろう。
紙製品も日本の勝ち。
ここではスーパーの商品梱包の段ボール箱はない。下半分、だけの状態なんだ。しかもぺらぺら。
そういうわけで、箱入手は日本より難しくなる。なので、一度使われた箱も保存しておいて再利用したくなるんだ。
物を大事にせざるを得ない生活環境だ。







インド人にカレー粉を買ってもらう

2017年04月22日 | カテゴリー分けするのに飽き
ときどき訪問するインド系英国人の住まい。
赴任してきてしばらくは殺風景なベランダだったが、今ではこのように飾られている。
 
部屋は相変わらずすっきりしていて気持ちがいい。
「英国のお住まいでもこんな風に暮しているのですか」と尋ねたら「いいえ、向こうは結構物がたくさんあるんですよ」ですって。

彼女はバツイチで、現在の旦那さんとはお互い再婚だ。彼女自身の子はないのだが旦那さんには何人かいる。
こちらに来る前は、彼の息子さん二人と彼らの家族と一緒に一軒の家に住んでいたのだそう。
凄い豪邸なのか。台所はちゃんと3つあったのだろうか?
それが異様に気になって尋ねてみた。
「いいえ、ひとつですよ」
うわー。それはちょいと辛いかも?でも、彼女はそんなことはまったく気にしていないようだ。

昼食をごちそうになった。チャパティと野菜の煮物。ミルクティ。

ちょいと辛めの煮物だったが、おいしかった。
ナイフとフォークが添えられていたが、チャパティをそれらで食べるのは無作法だろう。
躊躇せず、指で食べていたら彼女が喜んでいた。
米飯だと、指で食べるのはちょいと抵抗あるかな。でも、そのほうがおいしいだろう。おにぎりだって箸で食べないもの。

復活祭休暇期間中に、英国の家に帰省するので何か欲しいものはないか、と尋ねられた。
英国土産かぁ。うーん。
そうだ!カレー粉だ!
「私はカレー粉を使わないので、どのメーカーのがおいしいのかよくわかりませんが、とにかく一袋選んできましょう」
と約束してくれた。
本場インドにはカレー粉が存在しない、と読んだことがある。各種スパイスを各自好みの配分で混ぜるものらしい。
手持ちのカレー粉が少なくなってきているので、結構楽しみにしている。

さて、その一週間後・・・・
ちょいと親しくしているパキスタン人男性が嬉しそうに私に報告した。
「七年ぶりに帰省することになりました!」
そうかぁ、7年も帰っていないのね。毎年帰省できていた自分の境遇を恵まれていると思わざるを得ない。
彼も私に尋ねた。
「何か買ってくるものはありますか?」
私自身は帰省時に他人に買い物の必要を尋ねたりしない。自分の買い物で精一杯だもの。スーツケースの僅かな隙間さえ惜しんで自分のものを詰め込むんだ。
そんな自分が恥ずかしくなってしまいそうな彼の発言だ。
躊躇しながらも、嬉しい提案に喜んで答えた。
「カレー粉が欲しいです」
彼は私の希望を非常に喜んだ。彼自身の食文化に興味を持つ私に好感を抱いたらしい。
「いろいろなスパイスを買ってきますよ!」
と笑顔で答えていた。
いや、そのぉ、スパイスいろいろあっても混ぜ方わからないからカレー粉、ってのが欲しいのだけど・・・
と、思いながらも黙っていた。

さて、二人とも買ってきてくれる可能性を信じてはいけない。
「時間がなかった」「スーツケースに入らなかった」など、の理由でダメになる可能性は高い。
数年前、マレーシア赴任の近所の台湾人にカレー粉を頼んだことがあったが、その頃はカレー粉に麻薬を混ぜて欧州に運ぶ商売があったとかで、危険すぎるので用意していたものを破棄されてしまったものだ。

ま、手に入ったら、ラッキー。
それがおいしかったらもっとラッキー。
楽しみに待っていよう。


庭のチューリップ

2017年04月22日 | カテゴリー分けするのに飽き
わかりやすい美しさのチューリップ。

真っ先に出てくるのはこの童謡。


多くの日本で知られている童謡のメロディーは欧州からのものだったりするが、チューリップに関しては、日本での作曲というところが嬉しい。

スーパーでチューリップ6,7本の束が数ユーロで売られている。
ウチの庭のそれらを見ていると、とてもではないがそんなに安く譲りたくはないと感じてしまう。

可愛らしくきれいだ。
切って家の中に持ち込もう、という気持ちさえなくなる。

義母はバラの手入れは非常に丹念にしているが、チューリップは放りっぱなしだ。
手間かからず、きれいに咲いてくれるチューリップに感謝。
いや、庭の手入れは義母任せだから、義母に感謝するべきかい??



普段の健康チェック

2017年04月21日 | カテゴリー分けするのに飽き
義両親たちのために日本で買った素晴らしく性能のいい血圧測定器。
だが、彼らはほぼ同時期に(私の帰省中!)にここで血圧計を買ったらしく、日本から持って来たこの品は私専用となってしまった。

「わー、りすさん血圧低い」って声が聞こえそう。
これはティーンエイジャーの頃から変わらない。献血前の診察でいつも指摘されていたものだ。
さて、今回の話題は脈拍数。
去年の2月頃だったか。
家族に複数の病人が出たときだった。その頃から脈拍数が80を下回ることがなくなった。
いつも70以下だったのに、急に増えたのでひどく不安になったものだ。
もちろんこうした健康情報はネットで簡単に調べられるので、100を超えなければ大丈夫ということは知っていた。
脈拍数もティーンエイジャーの頃から変わらない。
「何かスポーツをやっていましたか」
と医師に尋ねられたことがある。鍛えている心臓は低血圧・低脈拍の場合もある、と言われた記憶がある。(その記憶の詳細は確かでないが、褒められたという喜びは鮮明)
その私が、いきなり80以上の頻脈になったんだ。
家族の病気はものすごいストレスになることを学んだ。
90を超えたこともときどきあった。100を超えたら、医師の診察を覚悟していた。
このように70以下になったのは先月ごろからだ。本当にほっとしたものだ。

100以下とはいえ、私の心臓にはとても負担だったに違いない。
心臓を動かすのもエネルギーが必要だろう。
どんどん痩せていったのも心拍数が増えた頃からだな。

さまざまな検査も今のところ問題が見つからず、自分の健康ぶりを喜んでいたのだが・・・
先日、突然尻に違和感。
椅子に座ると、椅子と尻の骨が当たる部分が痛いんだ。
パンツを下ろして鏡で見てみると、尻皮膚にでっかいにきびのようなものができているっ
うわー、何かの病気の前兆だったらどうしよう、と再び不安になった。
何せ、この頃、知人友人の病気の報告が多いんだ。ドイツでも日本でも。

とりあえず、夫愛用のでかい絆創膏を取り出して、鏡を見ながらそのにきび部分に貼り付けた。
一晩過ぎたら、だいぶ腫れが引いてきた。うん、子供の頃から痛い部分には無意味にバンドエイドを貼っていたけれど、あれは心理的にも治癒が働くんだろうなぁ、えへへ。
今朝、新しいものに取り替えておいた。
無事にきれいに治りますように!



質素なウチの食卓

2017年04月20日 | カテゴリー分けするのに飽き
先日の復活祭の食卓についてのコメントに「殺風景」とコメントをいただいた。
私自身はまったくそのように感じていなかったので、ちょいと驚いた。
日本の一般家庭の華やかなものとは程遠いウチの日常の食卓だ。復活祭の献立はハムがものすごい量なので、ウチとしては大盤振る舞いの贅沢なものなんだ。
(エッグさん、コメントを批判しているのではなくて、そういう風に感じてくれたのね、という意味で使わせてもらいました)
義母のおじいさんの思い出話。
彼女の親がまだ小さい頃、おじいさん一家の食卓は家族7人で一本のソーセージを分けて食べたのだそうだ。
その当時と比較すれば、おじいさんの孫娘はかなり贅沢な食卓なんだ!
ああ、比較する時代が違いすぎるって?そうだなぁ、うほほ~。

復活祭のお祝いは数日続く。本番日曜日の翌日も祝日で、義姉とその子供たちと食事をした。(我家は普通は昼食が正餐)
その時の献立はこれ。義母お手製のシュペッツレと、鶏肉しか入っていないソース。

サラダ菜のサラダ、焼きじゃがいも(日本で言う「ジャーマンポテト」のベーコン抜き版)、ブロッコリーとカリフラワーのパン粉油まみれ焼き。
いつもより一品だけ多い食卓かな。日本だったら、せっかく親族の集まる機会ってことで、もっと多くの料理が並ぶのは確実だろう。
ドイツのほかの家庭の食卓に招かれることはほとんど経験が無いのでわからない。
すべてが油まみれ。雰囲気を乱して悪いとは思っているのだが、私は自分用の米飯を皿に山に盛って、鶏肉ソースをちょいとたらし、油をまぶす前に救出したサラダとブロッコリーを添えた。

使われる食器もウチは質素を極めている。日本の一般家庭でこんな低質で古い食器を使っている家庭など、存在しないのではなかろうか?
質実剛健、いや、単なるマルビ?(80年代の流行語っ!)

食後はそれぞれ、まったりと過ごす。
天気がよければ散歩に出かけたりする。義姉の子供たちが小学校の頃は、義父が綿密なスケジュールを組んで、彼らを教育的に遊ばせたものだ。
二人ともティーンエイジャーの現在、義父も義母も手持ち無沙汰でつまらなそう。話し相手として楽しむにはティーンエイジャーは若すぎるのか。

そうこうして食後の2,3時間を過ごしてから、ケーキの時間となる。

義母が張り切って焼いた二種のケーキ。
左側のはちょいと端っこをつまんで試しただけでも油まみれで不味かった。義両親たち以外もみな、そう思ったらしく、これを避けていた。
ヨーグルトクリームをゼラチンで固めてスポンジにはさんだものはみんな大好き。胃にやさしい。
夫など、1台分を食べてしまうこともある。


さて、義母が義姉一家に持たせたお土産。
 
ハム塊と、自作の復活祭パンだ。普段はほとんど食べない日本風の甘くてふわふわのパン。
義母のお手製。今年は非常においしくできている。っていうか、もしかして、私がこの味に慣れてしまっておいしく感じているのかも。数年前まではあまり好きでなかった。
この、パンの端っこが袋からはみ出ているのがなんともドイツ、あるいは西洋的。
日本より湿度の低いここ、半日ほどこうしておくとこの部分は確実にバリバリになる。
パン屋のパンでさえ、焼き立てを選ばないとバリバリに当たることも多いんだ。
こちらの人たちはそのバリバリ部分も気にせずに食べるのだろうなぁ。
大雑把で楽な環境。パンはなるべく乾燥しないように保存したいとしっかり袋の口を閉める私は日本人をやめられないっ