日本の研究>>プレスリリース 掲載日:2018.06.11
横浜国立大学
横浜国立大学の量子化学研究グループが、炭素化合物の不飽和結合において、シリコン化合物とは異なり、内殻電子が結合性に寄与することを世界で初めて発見しました。世界最高精度の第一原理計算の結果、炭素分子は内殻電子のトポロジーを変えられ、価電子が自在に共有結合を形成できるのに対し、シリコンを含むほとんどの元素では結合形成をしても内殻のトポロジーを変えないため柔軟な結合形成は阻害されることがわかりました。本研究から、生命における有機化合物の炭素は他の元素で置き換えられないことの根本的な原因が明らかになりました。
https://research-er.jp/articles/view/71460