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私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

オオヨシノボリのオスを釣ったケド・・・

2018-06-20 11:22:45 | 通し回遊魚
2018年6月20日(水)

オオヨシノボリのオスである。


真っ黒な婚姻色にヒレの縁の薄黄色が美しい。


何度かオオヨシノボリを採ったことはある。
が、オスを釣ったことはない。

6月某日、オオヨシノボリの生息ポイントへ。

瀬戸内海に注ぐ独立した小河川なのに、純淡水魚であるカワムツが多い。
人が移入したのでなければ、大昔から一度も枯れ川になってない証となるいい川だ。

婚姻色のでかかったカワムツのオス。


もうカワムツは1匹で十分。

転石のすき間にエサを落とす。
テナガエビやモクズガニがちょっかいを出してくる。

そのうち、好奇心と攻撃性の強いオオヨシノボリがつついてくる。


メスやね。


少し小柄なオスもやってくる。
ハリを飲ませないように早合わせして・・・
釣り上げて、バケツへ入れようとしたときに見事にハリがはずれた。
オスメス1匹ずつで十分。

「これならダメージも少ないから良い記録が撮れるわ」と
まず、いつバケツから飛び出してもおかしくないカワムツの写真を撮り
続いてオオヨシノボリのメスを撮り終わった頃

「ありゃ~っ! オスひっくり返っとるわ! なんでやねん?」


整然とケースにおいて撮影したケド、尾ビレあたりの色素がもう落ちてきてるもんなあ。

哀しいことにあの世へ召されてしまっていた。
申し訳ないことをしてしまった。
カワムツを後回しにすれば良かった・・・

数年前、友と出かけた清流で、潜水しながらエビタモで
そっとオオヨシノボリのオスを採った時のことを思い出す。

あのときもピンピンしてたのに・・・あっという間に昇天した。
「友が採ったアカザを一緒に入れてたせいだ。アカザの毒が原因だ」と悔しくて友をいたぶった。
オオヨシノボリに会うのは何十年ぶりのことだったから・・・。

どうやら違うな。

友にも申し訳ないことをしてしまった。

最近一緒に出かけたとき、正直に素直に謝っておいた。
でもって、最初の写真はそのとき友が採ったオオヨシノボリのオスを譲ってくれたもの。

趣味が似ていて、考え方が近く、かつ寛大な友をもつと
人生はなお豊かになるな。