イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

イノさん男だねェ

2009-01-09 21:17:53 | 国際・政治

えー、13日の記事で、『相棒 元日SP ~ノアの方舟~』の記者会見シーンに触れたくだりで“細田”官房長官と書いたのは、もちろん“河村”官房長官の誤りでした。訂正してヒラにお詫び申し上げます。『美しい罠』の小谷教授役ほかでおなじみ(役名とともにクレジットされることが少ないけれど)窪園純一さんとの顔面系統の相似を考えたとき、念頭にあったのは河村さんのお顔のほうなんですが、小泉内閣から安倍内閣まで、結構在任期間が長かったイメージで、つい手が“細田”さんと書いてしまいました。

大差ないでしょう…なんて言ったら無礼に輪をかけるな。感情の起伏や気分の上昇下降、つまりは人間らしさが顔に出ちゃいけない“冷血鉄面皮でナンボ”な立場だけに、このポストに就いたことで人気沸騰したって人はあまりいないでしょうね。でも、誰かがやらなきゃいけない。総理大臣も何大臣も一緒ですが。

『サギ師リリ子』は第5話、インチキ欲深ホスト誠くんと、セクハラ社長は「まとまったおカネが手にはいる方法がある」ってんでとうとうマグロ漁船に乗せられちゃいましたよ。トラヒゲみたいな片アイパッチの船長、しかも船体の船名モザイク(絶対海賊船だろコレ)。

リリ子「細工はリュウリュウ、仕上げをとくとゴロージろ」なんて漫画的に芝居がかったセリフは、表情にどこかウェットな泣きのある雛形あきこさんに合わないんじゃないかと思っていましたが、その絵空事感、嵌まりきってない感がまた味。“みずからの天賦の才能(=ウソつき)を利用するつもりも、半ば翻弄されている”という哀愁があるんです。

『非婚同盟』の猪士郎役・風間トオルさんにも似たようなことが言える。油紙に火つけたみたいな勢いでまくしたてる手前勝手な尊大ヘリクツガッハッハ台詞が、棒読み寸前、『新春スターかくし芸大会』みたい。昔は、真正面からジャニーズなどのアイドルフィーチャーな、コメディタッチのドラマがレギュラー枠にほとんどなかったので、こういうのは正月の歌謡バラエティの1コーナーぐらいでしかお目にかかれなかった。二の線歌手や美少女アイドルの“言わされてる感”に、逆になんとも有り難味があったのです。

いかにも昭和社長な脂っこいオヤジ俳優さんでなく、いまだ元祖・醤油顔の面影をとどめる風間さんが“一生懸命練習しました”感ありありでで喋っているからこそ、ついつい画面に惹きつけられて耳をそばだててしまう。オファーを受けた風間さんも勇気あるけど、序盤ですべてのタネを蒔く張本人・猪士郎役のこのキャスティング、技ありですぞ。

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