3月29日にNHK BS‐2で放送された『とことん石ノ森章太郎 仮面ライダーシリーズよ永遠に』、HDDに録画したはいいんですけど何せ7時間、421分の長尺だもんで、もちろん茶の間の高齢家族用TVで再生している暇はありませんから、チャプターに分けてDVDに落とし込むタイミングを探るのに約1ヶ月かかりました。ふぅー。
画質のあまり劣化しない120分程度に分けられる箇所を、早送り巻き戻ししながら手探り足探り。リアルタイムで観られなかった70年代の『仮面ライダーアマゾン』辺りができるだけ高画質でダビれるように分けたら、終盤2時間8分超が1ディスクになってしまいました。でもこうやってムーヴしないと、夜半、部屋でPCでゆっくり観られないのですよ。
ダビング成功確認かたがた、前半約2時間を昨夜再生視聴。漫画…いやさ“萬”画部分の解説役『逆境ナイン』の島本和彦さんが熱過ぎてウザい。言ってることはごもっともだし石ノ森さんへのリスペクトはじゅうぶん伝わってくるんだけど。この人のレクチャー聞いてると、納得しても、意地でも「だから?」と言いたくなる。
対象との適度な距離感、是々非々感を湛えていた『BSマンガ夜話』の夏目の目・夏目房之介さんは感じがよかったなぁ。
スタジオスペシャルゲストに『仮面ライダーV3』風見志郎・宮内洋さん。登場時にV3「ぶいすりゃーー!!」変身ポーズも披露してくれました。ポーズのフィニッシュに往時ベルトがあったウエストラインにカメラがフォーカスし、“小メタボ”暴露したのがちょっといただけなかったけど、70年代前半のカッコいい系俳優さんとしてはじゅうぶん“原型”をとどめておられるし、とかく“シリーズ黄金時代の頂点にいた人の自慢ホラ話”に堕しがちな文脈を辛うじて踏ん張って、誠実に当時の状況を語ってくれたと思います。
いま宮内さんのお顔を拝見すると、「そんなことより真帆と安藤さんを何卒…(@『花衣夢衣』)」と思ってしまいますが。ライダー~アオレンジャー~ズバット~ビッグワンに至るキャラ模索と演じ分けの苦労が、いま友禅師匠の渋みと“ナマグサ世事には疎い職人肌”に活きていると思うと、“TVレギュラー視聴は昼ドラとスーパーヒーロータイムのみ”の月河には有難くも感慨深いものがあります。
平成ライダー組代表が、昭和歌謡と超高層薀蓄で最近NHKに重宝されている『555』半田健人さんひとりというのが、平成からのライダー復帰ウォッチャーとしてはちょっと食い足りなかった。半田さん、顔が細くなり過ぎてナチュラル斜視が目立ってきていますね。『555』乾巧として走り出したのが18歳、現在23歳。体躯も込みでもう少しビルドアップしてほしいかな。
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