SAPPOROクリーミーホワイトの発売に気をとられて、大幅に出遅れてしまいました。今年も出たSUNTORYの秋季限定醸造シリーズ、今年は旨味たっぷり秋楽。先月24日リリースされていたはずですが、SUNTORYの限定ものは、コンビニでもかなり酒類を厚く揃えている店舗でないと、なかなか見つからないのです。
“あきらく”とは、なんか噺家さんの芸名みたいですが、要するに昨年の同時期の発泡酒・秋生(あきなま)と同じ路線。“旨味たっぷり”というカンムリも、缶パケデザインもほぼ同じ。今年の“楽”のほうが、いくらか紅葉の色づきが濃いめか。
ロースト麦芽“全麦芽の20%以上使用”。昨年の“生”は15パーセント以上でしたから、いくぶんロースト率アップ。その分液色も濃くなったかな?と、注いでから目を皿の様にして光に透かして見ましたが、昨年の“生”がどんなんだったか忘れてしまったし。とりあえず、普通の新ジャンル、昨日ここで書いたSAPPOROクリーミーホワイトや、同じSUNTORYの定番・金麦辺りよりは明らかに濃いです。色だけで言えば、プリンにかけるカラメルソースに近いぐらい濃い。
ただ、味のほうは色ほどの濃厚感はありません。ロースト麦芽率アップと聞くとちょっと焦げっぽい苦味が前面に出てくるのかな?と思いがちですが、やはりSUNTORYのビール系らしい、水の味が秀でたソフト&マイルドベース。むしろこっくり系の香ばし甘みのほうが優勢のような気も。
アルコール分6%と、定番の新ジャンル諸ラベルより高めでもありますが、ドライ感、辛くち感もさほどありません。強いて言えば、こころもち炭酸チックな舌ピリ感が強いか。
秋向きと言えば言えるし、味バランスとしても、新ジャンル然とした酸味・甘酸っぱ味が気にならないのは好感が持てます。“コク”や“飲みごたえ”“旨さ”などを謳うラベルって、決まって余計なねっちょり後味があったりするのに、それもない。
昨年までの“生”は発泡酒ジャンルでしたが、リキュール類新ジャンルに“ウェイトを下げて”きたのも、攻めてるなあという感じ。かつてはビール系の牽引車だった発泡酒も、ここのところ値頃感がなくなって活気がないですからね。限定醸造で短期間に押して行くならやはり新ジャンルにして正解。
ただ、やはり人事を尽くしてお天気を待つ業界。この長引いた暑さがどう出たか。飲むものでも食べるものでも、“秋らしさ”が恋しくなる時期が、大幅に後送りになりましたからねぇ。
日本列島の中ではいちばん先に秋らしくなるはずの当地住人月河でさえ、冷蔵ケース内の紅葉柄に目が止まらずに、気がつけば限定製造が終了して品切れになる寸前でした。
秋から冬にかけて、SUNTORYは限定ラベルをいろいろリリースするのですが、通年定番化されるものが出てきませんね。限定は限定で、ひとときの輝き(?)を楽しんで下さいということか。秋深まってからの“贅沢”シリーズは今年はどうなるのかな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます