昨日の記事に、かつてのお気に入りアナログ盤の大半を、思い切って処分した話を書きました。
自分でもよく踏み切れたと思いますが、当時、えらいことになっていた自室のキャビネットや棚やクローゼット内の整理をしながら、反省したのです。LP、CD、ビデオなど、お気に入りとは言っても、パッケージ商品って、入手前の飢餓感・ワクワク感に比べると、いざ入手してからの体温は急激に下がるものだな、と。
昨日話に出たY・Tさんの盤などはかなり熱く聴いたほうではありましたが、それでも、LPの中でも特に好きな曲だけをドライブ用に編集したカセット(←そういう事をやってた時期があるんですよ。笑うでない!若かったんだから)に比べると、本盤のほうは、磨り減るほど頻繁に、明けても暮れても聴きまくったとは言えない。
「いつでも聴け(観られ)る」という安心感が、時間の経過につれ体温を冷めさせるのでしょうか。何やら恋バナみたいですが、結局は、“当時のシーンの先端を行ってたご贔屓さんの新作を、ポスターやノベルティなどの予約特典(笑っちゃうほどささやかな物でした)込みでいち早く手に入れ、曲を覚えてライブで一緒に口ずさむ準備をしつつ、自腹でセールスに貢献する”満足感にお金を払ってたんだな、と痛感したものです。
こういう“買った時点で満足”在庫の整理によって、部屋が予想以上にすっきりした達成感もあり、この三年半ほどは、パッケージのオーディオ・ヴィジュアルソフト類はほとんど購入せず、もっぱらレンタルを利用してきました。
目下の懸案は、この7~9月に放送された連続昼帯ドラマ『美しい罠』のDVDが近いうち製品化されそうだということ。…テレビの連続モノが苦手な私にとっては、次回が待ち遠しい(月~金の帯だったんですが)という高揚感を最後まで保ち続けることのできた、思い出せないぐらい久しぶりのドラマではあるし。
しかもこの放送中、当地では地デジ対応の工事だか点検だかで録画不能の日が断続的に何日もあり、未見の回を完全版で視聴したい飢餓感は有り有りだし。
かと言って、三年前の教訓から「レンタルで十分じゃないか」「買って未見部分だけ観たら安心して、繰り返し明けても暮れてもは観ないぞ」という我が内なる戒めの声も囁き。
何より、この作品をセルで買ってしまったら、自分の中で何かが“解禁”、フトコロ面でも部屋のスペース面でも、地滑り的にまたもや自分で自分の頸を絞めるのではあるまいか、という危惧があるのです。