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イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

折檻よ

2010-09-16 20:41:07 | 特撮・ヒーロー

昨日15日、直近のローソンで、14日発売Asahiくつろぎ仕込〈4VGを見つけ速攻購入。

ローソンは、セブンイレブンに比べるとKIRIN寄りでなく、Asahiの新製品に好意的な感じがしますね。セブンでは早々に並ばなくなった麦搾りが、ローソンでは最近まで定番並びしていましたし。

それはともかく、日没を待って試飲してみた第一印象では、酸味がえらく前に出ている感じでした。リニューアル前のKIRINコクの時間、あるいはSUNTORY7種のホップRelaxと同じ系統。宣伝文句にうたっている“ドイツのヴァイツェンビール固有の香り成分=4VG4vinylguaiacol)(よんビニル・グアイアコル)”なるものが示す本格感、重量感はあまり感じません。

原材料表示にある“アミノ酸(ロイシン)”のもたらす酸味なのか。DAKARA、アクエリアス、アミノサプリなど、健康系、スポーツドリンクでよく見かける成分ですロイシン。

それプラス、このラベル、alc.5%の表示以上に、お酒としての回り方が剥き出しと言うか、仄かさや爽やかさがありません。モロで直線的。泡モノ、ビール系ならば、ある量飲めば酔うにしても、もう少し爽快感とかホロ酔いかろやか気分が先に来てもよさそうなものじゃないですか。なんかさ、ガーッと来ちゃうんだね。“女の子早いとこ酔わしてエロエロにする!”目的の、合コン仕様酎ハイ系みたいに。

原材料中の発泡酒・スピリッツにどんなものを使っているのか。そっちの持つ特性なのかもしれません。

SUNTORY金麦や、KIRINコクの時間などの無難系、飽きない系をおウチ飲みの定番にしている人が、たまに違うヤツで冒険してみたいときにはいいかもしれませんが、レギュラー愛飲ラベルにするには、ちょっとクドい。

新ジャンルマニエリスム。ナチュラルな、素直なビールっぽさより、こねくり回した、一瞬の目新しさ、同ジャンルの他社製品との差別化に命かけましたみたいな味で、リピーターになる気はしませんでした。残念。

それにしても、このラベルの公式サイトでアンニュイな仕草を披露しているモデルさんが、実写『美少女戦士セーラームーン』火野レイ役北川景子さんだったとは思いもしませんでした。セーラーマーズ以後数々のドラマで起用されご活躍とは聞き知っていましたが、あれは2003年秋~04年秋放送だから、すでに6年前。当時18歳、いま24歳なのね。こんなにシャープに大人っぽいお顔立ちと雰囲気になっているとはねえ。お酒のCMに登場しても、もう全然違和感ありませんね。いっぱい飲んで盛り上げてあげたいけど、味がこれじゃ、ちょっとなぁ。

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ハーフボイルドだど

2010-08-29 11:15:44 | 特撮・ヒーロー

祝!フィリップくん帰還!て言うか実体復元!(@『仮面ライダーW)。

亜紀子所長(山本ひかるさん)じゃありませんが「これこれ!やっぱこれよ~」

昼帯の最終話っぽく“結局、ヤツらも結構いいヤツでした”な園咲ファミリーになってしまったのが気にならなくもないけれど、“俺たち2人で1人”がエンドマークの彼方まで続いて本当によかった。伝統的に孤高・孤独のヒーロー、“本意に反して無理やり能力賦与”の要素を背負った“仮面ライダー”に、意志で選んだ、好きこのんでのチームワークと“凸凹コンビ”性を取り入れた。気がつけばさりげなく画期的なシリーズでした。

風都よ、鳴海探偵事務所よ、永遠なれ。めでたいので、今日は余韻にひたってここも休業。

みみっちいレヴューはまたの機会に。今日は一日脳内BGM『今までのダブルは』~『俺たち二人で一人』~『Wのチェンジ』~『空中バトル』~『出撃リボルギャリー』(@『W』サウンドトラック)のシークエンスで。

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誰も完全じゃない

2010-04-26 22:25:52 | 特撮・ヒーロー

『娼婦と淑女』で「必ず太一に爵位を継がせます!」と、ひときわ通るお声と滑舌で息巻いている、ご本妻一族より背筋のピンシャンしたお妾さんを“剛演”中の魏涼子さん。昼帯では06年『新・風のロンド』で、この枠恒例の“ひとりだけ独走で常識人”ポジションを勤め上げてくれましたが、『仮面ライダーW(ダブル)』3132話(1825日放送)で、美人演歌歌手ばりのしっとり和服姿でお目にかかるとは思わなんだ。健気でかわいそうな極道の妻…で終わるわきゃないと思ったら、案の定ドーパントだったし。うなじのコネクタに手をやる仕草が色っぺえ。座敷に常備した将棋盤も伏線でしたか。

 パリシャキな口跡と和でも洋でもいける身のこなし、いかにも劇団青年座の実力派中堅さんそのものという佇まいの魏さんがまたナンデ『W』に?と思ったら、ウェザードーパント井坂先生役・檀臣幸(だん・ともゆき)さんのリアル奥様でした。ともに青年座の舞台活動の傍ら、アニメ・洋画吹き替え声優としてもご活躍のカップル。今エピの井坂先生は、W→エクストリーム進化の産みの苦しみを際立たせる物語上のアシスト役(「不調ですねぇ、診察しましょうか」)だけで、魏さん扮するゾーンドーパント=鈴子との直接の共闘はありませんでしたが、仮面ライダーシリーズの同エピ内で実生活のご夫婦が共演したのはこれが初かしら。

ゾーンみたいな間・非生物型のメモリってのも、ミュージアムの底力を感じさせて不気味でしたな。いまブーム?の水木しげるさん漫画よろしく、トップに目玉オヤジつきで、ドーパントでなければ正月飾りかなんかの代わりになりそう。和服美人の鈴子が正座したまま伏せて変身するので、非生物ながら何となくジャパネスクというか、江戸の火消し組が持ってそうな造形でした。

 エクストリーム新登場イベントのこのエピ、進化したメモリにパワーがついていけなくなり、Wへの変身不能になった翔太郎(桐山漣さん)の絶望、喪失感を表面は主調にしつつ、根底にはシュラウドから「左とは縁を切りなさい、あの男では(相棒は)もう無理」と宣告されたフィリップ(菅田将暉さん)の孤立感と苦悩が米のメシになっている。“能力不足”を嘆き、悔しがるより、“能力の並み外れた優秀さ”に苦しむほうが伝統的仮面ライダーのコードにかなっています。

 翔太郎の悲哀は“スペシャルな凡人”のそれであり、フィリップの苦しみは“普遍的な間”ゆえのもの。

 物語としては、「Wは戦闘マシーンであってはならない」「翔太郎、キミの優しさが必要だ」とうまいこと着地して名コンビ復活、しかし“優しさも無い凡人”“弱いだけの凡人”も世の中、多いのだよなぁ。ここらあたり、仮面ライダーも、戦隊とは違った角度からのそれだけど、基本的にはファンタジー。

それにしても復活後ダムの上での二度めの変身は、エクストリームが“下りて”くるまでが泣かせました。「遠慮するなフィリップ、おまえは全開で行け!俺がついて行くから!」「こんなバチバチ(←フィリップ側のサイクロンが翔太郎側のジョーカーに比べて強すぎるための摩擦火花)なんてこたぁねえ、耐え切れるさ!」「オマエが相棒だと思っててくれる限り、オレは二度と降りねぇぞ!」→エクストリームメモリ降臨、はまさに少年漫画の王道。こうして台詞を再録してるだけでも、血沸き肉躍るとともに、胸が締めつけられそうになります。

ひとり分の場所しかない至高の高みに、何としてもふたりで上り詰めようとする無茶な野郎どもの無茶さが、エクストリーム(=頂点)という名の地球の記憶を集結させました。

 苦渋の決断で「ボクと組む気はあるかい」と持ちかけたフィリップを「つまらない質問をするな」と、いつになく“つまらない”と余分な形容詞を付けて斥けた照井(木ノ本嶺浩さん)にも武士の情けを感じました。翔太郎とでは変身できない現実をつきつけられ、ままよとフィリップがアクセルに放ったサイクロンメモリを、確かにアクセルは一体化して使いこなしウェザーを退散に追い込みましたが、引き揚げて返却したときのフィリップの沈痛な固まり具合を見たら、“コイツも本当は、力のためだけに左を切って自分と組むことは本意としてない”がビンビン伝わってきてしまう。「俺はひとりでヤツらを追う」と向けた背中には、“相棒を持たない運命の者”の覚悟と、“相棒がいるっていいな、内緒だけど、本当は羨ましいよ”の憂愁がにじんでいたりなんかして。

 今エピは雨降らしと、水際での濡れバトルが多く、しかも撮影は2月後半か3月上旬のまだ寒い頃と思われ、特に桐山さん木ノ本さんは心おきなく水漬けにされて、燃え展開から落ち着いて再度録画観返すと、観てるほうの歯がカタカタ鳴りそう。エクストリームを驚嘆の眼差しで仰ぐ照井も、ゾーンに川に突き落とされ亜樹子(山本ひかるさん)とフィリップに救出される翔太郎も、目の下真っ黒クチビル真っ青でした。どうか皆さん、最終話までご健勝で完走を。

 あとね、人にシンパシーを示すことに滅法不慣れなフィリップが照井を呼ぶときの「テルイリュー!」って、『新・三銃士』の枢機卿リシュリューみたいですな。放送時間(日曜朝)一部かぶってますが。

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チョーうける

2010-04-13 00:10:37 | 特撮・ヒーロー

『仮面ライダーW(ダブル)』29話・30話“眠り姫とナイトメアドーパント”はコスプレやりたい放題回でしたな。依頼者・姫香りん(麻生夏子さん)自体“人生コスプレ”みたいな子だったし、とにかく眠りに入って夢を見ないと対峙できないドーパントが相手ということで、全員コスるコスる。

いまだ家族の復讐を果たせぬ照井(木ノ本嶺浩さん)は亡き最愛の妹がお弁当を届けてくれる夢で、これはまぁ同情の余地がありますが、悪夢になってからはその妹が相手もあろうに刃野(なだぎ武さん)と結婚、刃野から「竜兄さん」と呼ばれる絶望のゴール。真倉くん(中川真吾さん)がちゃっかり牧師になってる始末。

 前夜時代劇DVDの見すぎで眠れなかった翔太郎(桐山漣さん)は、思いっきり岡ッ引き左平次親分になり、おかげで亜樹子所長(山本ひかるさん)はおかみさんになって草履で引っぱたき、照井は同心の旦那に。フィリップ(菅田将暉さん)に至っては、下ッ引き“フィリッ八(ぱち)”になって「親分、てーへんだ!」と番所に飛び込んできたり、お奉行さまになって(←欄間に「検索一筋」と掲げてある)「この顔に見覚えがねぇたぁ言わせねえぜ」と片肌脱いだり、やりたい放題というよりやらされ放題。江戸時代なのでWに変身するときもメモリは木簡、“疾風”切札と筆字で書いてある。夢とは言え何もそこまでツジツマ合わせんでも。なんだか戦時中の敵性語排除みたい。

 さしずめヒートは“灼熱”、メタルは“装甲”、トリガーは“引鉄”、ルナは……“幻想”でしょうかね。「マキシマムドライブ」は何て言うんだ。「極大駆動」か。横綱昇進受諾の口上のようでもあるな。不撓不屈。一意専心。不惜身命。

 解決篇30話で亜樹子所長が夢に入ったら、こちらは浪花育ちらしくたこ焼きワールド。フィリップと照井も“ど大阪”なファッションで協賛してくれましたが、衣裳より亜樹子の背後で意味なくド突き合う小芝居が愉快でしたね。『剣(ブレイド)』のたい焼きアルティメットフォームと対決してほしかった。

今回は変身後Wスーツアクター高岩成二さんの目くるめく体技ショーケースといった趣きもあり、左平次ヴァージョンの歌舞伎見得風変身にチャリ追跡、なにわの美少女探偵ヴァージョンでの、ゴム跳び風オンナ跳び蹴りなど、2話で10話分ぐらいおいしいカット満載。おまけに翔太郎が夜更かししてしまう劇中劇『風の左平次』の敵役が、斬られ役一代・福本清三さんできれいに海老反ってくれたり、日曜朝から東映太秦パワーを結集した怖いくらいのサービス満点ぶり。

井坂(檀臣幸さん)に施術されて以来四六時中笑い上戸の多幸症になっちゃった若菜姫(飛鳥凛さん)の、クローゼットの小物棚の中身ぶちまけた様な“イタ派手”ファッションもコスプレと言えばコスプレ。そもそも井坂先生自身が、年中季節感のかけらもない黒服に黒山高帽でルネ・マグリットの絵のキャラみたいだし、まったくもって平時からコスプレ指数の高い世界で、輪をかけてコスプレスペシャルやって何の違和感も、物語としての希薄化もテンションダウンもない。“夢”を切り口に、白雪姫コンプレックス、青い鳥症候群、ストーカーに関係妄想と、自己~他者間の距離を取りあぐねる若者たちの病理を掬い取りつつ、フィリップの意識と肉体を別次元に運ぶ謎の鳥型メモリをイントロデュース。本当に一筋縄で行かない『W』です。

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左とライト

2010-04-05 21:19:53 | 特撮・ヒーロー

先週の金曜だったか、出先待ち時間のTVから『仮面ライダーWの曲が流れてきたので、何かと思うと“小沢幹事長、参院定員2人区静岡に2人擁立か”の話題に流れてたBGMでした。ナレは聴き取れなかったのですが、午後2時台で、絵的に報道バラエティだから日テレ『ミヤネ屋』かな。

2人区に2人候補。ここに「2人で1人」の『W』サントラをあてられちゃあ、擁立され予定のお2人も、どなたとどなたかという個人名まではわかりませんでしたが、つらいトコですな。「ざまぁない」感じ。剛腕小沢の勝算いずれにありや。『W2324話登場のライアードーパント=路上詩人沢田さちお(モロ師岡さん)に「半人前でもいいじゃん」の色紙書いてもらって選挙事務所に贈ったら…

 …飾っておく場所はないね。局は違えど、選曲スタッフさんナイス仕事。

 前エピ2728話はリリィさん(長澤奈央さん)が助かってよかった。父よ母よ妹よの復讐に燃えるアクセル照井(木ノ本嶺浩さん)が、リリィとお祖父ちゃん(山野史人さん)の家族愛に触れれば気持ちも変わるはずとある程度予想できましたね。何よりフィリップ(菅田将暉さん)が、リリィを救うにはアクセルの力を援用するしかないと検索で突き止めながら「あいつのせいで翔太郎(桐山漣さん)が…」と理屈じゃない、ライダーとしての正義感もさておいて相棒愛に逡巡してくれたのも嬉しかったし、めでたく照井と共闘成立後ファングを召喚して「行くよ相棒!」と翔太郎のリカバリーを信じて疑わないのもよかった。

 翔太郎は照井の涙で無茶なツインマキシマムを試み、照井は親の仇=井坂追求の手がかりを求めつつとは言い上、お祖父ちゃん=フランク白銀のマジシャン魂とリリィの「お祖父ちゃんのラストステージのためにだけ、いま一度メモリの力を」の家族愛にうたれて翻意。翔太郎に無茶させた照井に反感を持っていたフィリップは“ライダーとして”と“翔太郎が望んだこと”を考えて照井と仲直りの儀式。3人のベクトルがきっちり1点に集中しました。

 登場以来、局面的にはWを上回る戦闘能力を持ちながら“回り回ってWふたりの絆の引き立て役”に落ち着いてしまうアクセルのポジショニングが若干気になりますが、それにしても『W』、いろんな意味で手抜かりがない。

 翔太郎とフィリップの意識がメモリの力でドライバに集結すると、意識が抜け出たほう(通常フォームではフィリップ、ファングメモリ使用の場合は翔太郎)は昏倒しますが、コレ“失神フェチ”には毎度こたえられない絵ですよ。所長亜樹子(山本ひかるさん)が心得て抱きとめてくれることもあるけど、だいたいフィリップの場合人知れず事務所ガレージの金網ステージでふらーっと。フィリップのこの“組織に追われているために(ゆるーく)隠遁している”感も亡命貴族っぽくて、でかいツボのひとつですね。22話では、事件解決と思って情報屋女子高生コンビとカラオケ中の翔太郎がファング持ちフィリップに「このタイミングで出なかったら絶交だ」と召喚され、皆が盛りあがっている傍らの席で人知れず…という、芸人の末期みたいなパターンもあり。

 さらにこの28話、インヴィジブルメモリのエピソードではがっつり翔太郎の“包帯萌え”も提供してくれました。

 仮面ライダーはシリーズが変わっても基本的には改造“人間”で、元は生身の、決して強くも無敵でもない人間。やはりたまには“やられ姿”や、弱いところも見たいわけですよ。でも、ヒーローたるもの、ただやられっぱなしではがっかりなだけ。そこで“やられてもおいしい”ツボの張りめぐらせ方が問われる。

W』はここらへんに、実に抜かりがない。だから弱点や、やられシーンを挟んでも、挟んだあとさらに強く、カッコよく見えるわけです。つくづく特撮は“特撮以外のパートが勝負”だなと思います。

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