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イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

最も危険が危ないよ

2010-03-22 19:55:45 | 特撮・ヒーロー

SAPPORO麦とホップが、リニューアル後胸焼けがしなくなったのに気をよくして、一週間ほどレギュラーでリピートしたのですが、間をおいて、ニューカマーのKIRINサウザンを試飲した後でこっちに戻ると、やはりちょっと重いですね。

アルコール度数はスタンダードの5%なので、お酒として“強い”“きつい”ではなく、ビール味に近づけるべく原材料にいろいろ細工した分の“雑味”、もしくは添加物でしょうね。

単独で飲んでた時には「リニューアルして飲みやすくなった、これなら“私にはビールです”もウソにはならない」と思っていたのですが、もっぱら後味さっぱりを売りにしたサウザンを試しちゃうと、もうアウト。

ビールの黒ラベル、エビスブランドのザ・ホップシルクエビス、当地限定のCLASSICは飽きないし、残らないし、国産他社製品に比べてクチに合うと思っていたSAPPORO製品ですが、新ジャンルに関してはどうもWDRYが消えてから相性難が続きます。

そのKIRINサウザンにしても、原料由来の雑味を漉し出すために、天然ミネラルウォーターではなくマグネシウムを強化した水を仕込みに使うなど、第三のビールらしい小手先感ありありなんですけどね。前にもここで書いたように、新ジャンルって“安上がりにビール似の味を出そう”という、基本バッタもん精神のジャンルなので、逆に、本物の何倍も何十倍も考えて考え抜いて、何度もサンプル作ってテイスティングして、丹念に、丁寧に、手間ヒマかけて作らなきゃいけない。

この“手間ヒマのプロセス”が何工程にもわたって厚いぶん、ハズレるときはハズレが大きくなるんでしょうね。発射時1㍉だったブレが、100メートル先に命中するときは10㌢の大ハズレになってるようなもの。とりあえず選択肢が次々途切れず市場に現われるので、スイートスポットに近いのに出会えるまで、こっちもマメに試すことですな。

さてとっ、放送クールが9月スタートに変わったこともあってついついするする来てしまいましたが、『仮面ライダーW(ダブル)』も気がつけばすでに第27話、折り返し点を過ぎているではありませんか。555なら第三のライダー(と言うよりベルト)・デルタが参入、『剣(ブレイド)』ではブレイドのジャックフォーム強化、レンゲル=睦月の闇落ちと、ジョーカーの存在に焦点が当たって、後半の怒涛の展開につながった辺りに来ている計算です。

W』は一応2週で1エピ完結の構成になっているため、ひとつの事件が終わって翔太郎(桐山漣さん)がレポートをタイプする都度、「いろいろあったけどまあめでたしめでたし」な気分になりますが、ガイアメモリの謎、いよいよ奥深くなってきました。どうも『555』のオルフェノク覚醒、『剣』の融合係数同様、力を使えば使うほど人間らしさ、人間としての生命力を食い潰すような仕組みになっているらしい。

だったらドライバを使っているとは言え、翔太郎もフィリップも、照井も危ないじゃん。何を企んでいるんだシュラウド。何を考えていたんだおやっさん。

第二ライダーとして、アクセルが加入してきてから一段とテンションが上がっていますね。仮面ライダーというヒーローは、元祖の時代から人間への“敵対性”“負の感情”を内包させて作られてきた歴史がありますから、熱くなると人命救助や正義道義をさしおいて復讐のためにのみ戦うアクセルの参入で、いよいよもって正統仮面ライダー物語らしくなってきた。

アクセル=照井竜(木ノ本嶺浩さん)初登場の19話が実に良かった。アイスエイジ・ドーパントを一家“凍殺”の犯人と思い込んだ照井に、「左、早く仮面ライダーに変身して戦え!」とカツ入れられ、事務所のフィリップ(菅田将暉さん)を「フィリップ、変身だ!」と召喚したものの、検索に熱中すると容易に出てこないフィリップが反応せず、「あ゛ーーオマエ何にはまってんだよ!」と苛立つ翔太郎、ここで照井が放ったひと言「便」。

……『W開始当初からずっとうすうす思っていたことを、よくぞひと言で言ってくれました。この瞬間、月河は『W』の今後に関してはアクセルについて行こうと決めたのです。名実ともにWとチームになる日はいつか。最終話は夏休み中か。熱い夏になるなぁ。

21日放送の第27話では、メモリの力に魅入られて道を踏み外してしまう新人マジシャン役で、『忍風戦隊ハリケンジャー』ハリケンブルーの長澤奈央さんが。ハリケン当時は18歳、いま26歳かあ。髪型のせいかちょっと顔が細くなったようだけど、ドジっ子風味は変わらず。いまにして思うと、ハリケン当時が18歳にしては大人っぽかったですね。

ライダーによってメモリブレイクされると人間としての命は助かり法の裁きを受けるのが通例になっていますが、お祖父ちゃんの引退興行には間に合うかしら。メモリをに頼らず実力の努力で結果を出せばきれいにまとまりますが。

アクセルの偵察機・ビートルフォンに続き、音声のフロッグポッド、今週はデンデンセンサー。話題の3D用眼鏡をイメージしているのかな。小さなお友達が好きそうな小動物をピンポイント選んでモチーフに、よくもまあ次から次へと出してきますわ。『響鬼』のディスクアニマルで、「コレずるいよなあ」と思ったものだけど、エスカレートとどまることを知らず。

ところで長澤さん扮する新人マジシャンの役名は“リリィ白銀(しろがね)”。オールディーズな特撮ファンが、マジシャンという設定とともにこの響きを聞くと、『ウルトラQ』の悪魔ッ子リリーを思い出さずにはいられませんが、『W』はハードボイルド物語で“鳴海ショウヘイ”の探偵事務所ですから、映画『処刑遊戯』で松田優作さんを陥れる謎のピアニスト役をつとめた歌手のりりィさんのイメージもあったんでしょうね。『W』、つくづく大人への目配りも抜かりのない作品です。

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だぁーびぃーえっ

2010-03-11 20:01:40 | 特撮・ヒーロー

絶賛放送中『仮面ライダーW(ダブル)』、変身ヒーローものであり昭和伝来の石ノ森章太郎さんブランド・“仮面ライダー”シリーズであると同時に、今作は“探偵モノ”でもあるという仕立てになっているので、音楽も探偵モノ風、あるいは探偵モノのパロディ風にまとめられていて、シーンに応じ楽曲により、“ガチ”と“パロ”の境界線を自在に往復する、非常に愉快な作りになっています。

音楽が中川幸太郎さん。OPで毎回流れる主題歌のほうが、耳にする頻度からいっても印象が強いので(こちらは作曲鳴海シュウヘイさん)、最近まで看過していたのですが、2005年1月期の昼帯ドラマ『冬の輪舞』の音楽の中川幸太郎さんだったではありませんか。これはノーマークで、ちょっとびっくり。

調べてみると中川さん1969年生まれ41歳、劇伴方面では、実写ドラマよりもアニメ特撮のほうで担当・参加作品が多いのでした。

お父上、ご兄弟には日本を代表するホーン奏者がぞろぞろおられ、弟の中山英二郎さんがNHK朝ドラ『瞳』で、OP曲でもお馴染みになったあのトロンボーンをフィーチャーされている。『冬の輪舞』も『瞳』も月河の劇伴ライブラリーの愛聴盤です。世の中狭いもんだというべきか、DNAが強力と言うべきか。

『冬の輪舞』はドラマ本編は終盤バタバタしてしまいましたが、伊豆の海岸ロケのイメージからか(毎話、OP映像と、本編&次回予告後の提供スポンサーベースが伊豆の海浜風景だったからかも)、音楽も海あり波あり崖ありな曲調で、フルオーケストラ、特にストリングスを強調してメロドラマティックなしつらえになっていました。

一方こなた『W』は痛快なくらいジャズィーな、紫煙ただよう都会の地下室的なピアノやビブラフォンのソロを要所で前面に出して、“カッコよくて当たり前”なヒーローアクションにふさわしい。上にも書いたように、探偵モノという“元ネタ”があるので、作曲家さんとしても作ってて楽しかったことでしょう。

昼帯ドラマの音楽でお名前を知った作曲家さんたちも、他の映像作品の劇伴でクレジットを見ないうちにすぐ「あ、この音はあの人っぽい」と気がついて、クレジット見たら案の定だったということもあり、逆に今作の中川さんのように、半年聴いてて(クレジットも見てて)気がつかずにいて、ある日突然「そっそう言えばあの…」と遅ればせに驚くこともある。

2004年の『愛のソレア』06年の『紅の紋章』を手がけたのは寺嶋民哉さんですが、昨年NHK土曜ドラマ『再生の町』を再放送で観たときは、誰のどんな場面でだったか忘れたけどいきなり、コレもう『ソレア』のアノ人以外の曲なわけがない!と思ったものです。別に色っぽい場面やお涙なシーンではなくても、惜しみなくたたみかけるノスタルジックで切迫感を秘めた旋律また旋律。最終話、めでたしめでたしの盆踊りの曲も氏の作らしい。おかげで観ているほうも、終わる頃にはなみはや市が故郷のような錯覚に陥りました。

一方、最近、NHKのスポーツSP『ミラクルボディー』のEDを、先月のバンクーバー五輪関連の連続放送で初めて聴いたときには、ん゛ん゛ん゛ーーこのエッジの立ち方は…とはなったけど、『孤独の賭け ~愛しき人よ~』の澤野弘之さんの曲とは、ブライアン・ジュベール篇でクレジット見るまでわからなかった。知ってから改めて聴くと、上昇感と速度感の表出のハンパなさにおいて澤野ミュージック以外の何ものでもなく、そうとしか聴こえなくなっている自分に気がつく。そもそも音楽には音階があり、テンポというものもあるのだから、“上昇”感や“速度”感があるのは当たり前じゃねぇかと言われそうですが、そこがこの人の作品、どこか違うんだなあ。当たり前、だけではない。聴いてるだけで助走一番、トリプルアクセルとか跳べそうな気になってくるもの(←無理)。

アクセルで思い出しましたが『仮面ライダーW(ダブル)』、OP主題歌のほうも、近々カラオケで挑戦すべく現在特訓中だったりします。わはは、誰だ引いてるのは。ドン引かれても歌うときは歌うかんね。

 また誰かが 突然ドアを叩く 事件の予感 ウェルカムなんちゃら~この街には 涙は似合わないぜ Aメロは、『特捜戦隊デカレンジャー』の『デカマスターNEVER STOP』の  ひとかけらの情けもない むごさの果て 尽くす者よ そのむごさが命取りだ オレの牙に火をつけたら もう火傷じゃ済まない…のくだりと似ている、と言うより、歌ってて勝手に混じることがある。♪ 闇に潜むキーワード見つけ出そう まで来ればもう混じらないんですが。

W(ダブル)だけに、混じるんじゃなくダブるのかな(………フィリップ風に倒)。

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未だ女と書いて

2010-03-02 22:42:42 | 特撮・ヒーロー

 ♪愛する星を 護るため生まれた 運命さ/夢見ることを 誰も邪魔できない いつでも…とNoBさんのハイトーンで始まる『天装戦隊ゴセイジャー』OPテーマの胸をうつ清冽シリアス調に比べ、♪空に輝くレインボー! 正義の仲間 集合!…と脱力ものの脚韻を踏んだEDテーマ『ガッチャ☆ゴセイジャー』は、拍子抜けするくらいスッコン明るいお子ちゃま仕様ですが、これが不思議と一度聴くと、向こう一週間の前半ぐらいまでは軽く脳内ループする高習慣性です。

 アタマからのサビがペットショップボーイズ(オリジナルはVillage People)の『GO WEST』を思い出させるなぁとか、レインボーって七色なのになんで♪5人の光 なんだ?とか野暮なことは言いっこなし。「気がつくとクチずさんでいる、ハミングしている」となる“入って来やすさ”こそ重要。

 戦隊ソングでOPはこれから1話始まるぞのツカみのため、勇壮で身の引き締まる、アドレナリン刺戟系の曲想が多いのですが、EDは気分転換系が多く、日常生活の中でつい脳ループしてしまう原因はここかも。

 近年の戦隊で催ループ性が強かったのは03年のアバレンジャーEDテーマ『We are the ONE ~僕らはひとつ~』かな。♪アバ アバ アバ アバレンジャ~ とVSシネマでデカレンジャーのジャスミン(木下あゆ美さん)も「なぜか脳内ループ」。

『ミッドナイト・デカレンジャー』は曲よりついメンバーの微妙なダンスに目が行ってしまって。中ぐらいのテンポなので、一生懸命目コピすれば踊り通せそうな気がするんですよね。ゴーオンジャーの『炎神ラップ』シリーズは、曲はめちゃめちゃループしたけど踊りは体力的にはなから無理だった。楽曲として抜きん出て優秀だったのはボウケンジャーの『冒険者ON THE ROAD』でしょうか。

 epic 3ではモネ(にわみきほさん)が思いっきり“妹”していてかわいかった。生身の吊りアクションも頑張っていますな。epic 12ではエリ(さとう里香さん)と女性メンバー2人、キャラがかぶり気味かなと思ったのですが、公式設定年齢は別として、進学決まった高3と、中学から上がったばかりの高1ぐらいは差がありそうです。10代の12(学)年差は大きいですからね。

同じスカイック族のアラタ(千葉雄大さん)の底なしポジティヴぶりにときどきあきれたり、たしなめたりしつつも、明るくフォローするエリは、お姉さんっぽい立ち位置になることもありますが、“ふたりいる妹の、年上のほう”という感じ。

戦隊の女性メンバーは、紅一点の場合でも“姉っぽい妹”“妹妹した妹”と、エピソードや局面に応じて微妙に切り替えながらキャラが立っていく。

ドンズバで家族戦隊だった『魔法戦隊マジレンジャー』では、主役である魁(橋本淳さん)視点では芳香(別府あゆみさん)も麗(甲斐麻美さん)も“姉”ですが、長姉の芳香のほうが発展家のおちゃらけさんで、ちぃ姉の麗が堅実でまじめな性格…とまずは王道的に一回ひねった。それプラス、魁が末弟で未熟ながら賦与された潜在戦闘能力が最も高いという設定を加え、魁視点で見守る視聴者にとって2人の姉を“共闘しつつも、自分が先頭に立って守ってやらなければならない存在”にした。芳香も麗も、しっかり者であったりムードメーカーであったりしても、どこかで“妹”なのです。

『炎神戦隊ゴーオンジャー』では早輝(逢沢りなさん)がガチの“妹らしい妹”を貫いていたところへ、追加メンバーの美羽(杉本有美さん)が参入、初期メンバー5人より戦闘能力が高いということで“姉キャラ”かと思いきや、大翔(徳山秀典さん)との関係性では揺るぎなく“妹”であるという絶妙の人員配置でした。

チームヒーローたる戦隊には是が非でも“妹キャラ”が必要…と言うより、戦隊の若き男性キャラは、“妹キャラ”の存在でこそヒーローになれるのだと思う。恋人でもマドンナでも、母親でもなく“妹”。

ここら辺り、戦隊34年の歴史を遡って各作品掘り下げてみるのも一興ですね。奥深くて抜けられなくなりそうですが。

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ファッションチェック

2010-02-24 15:29:50 | 特撮・ヒーロー

戦隊シリーズって一種のコスプレドラマみたいなところがあるので、変身前のファッションにどうしても目が行ってしまいます。『天装戦隊ゴセイジャー』は地球人ではなく天使という設定なので、“私服”の概念はなさそう。“地球人社会にまじっても浮かない服装を、護星界視点で考えたらこうなりました”みたいな、平時ユニホがあるのは嬉しいですね。

 スカイック族のレッド=アラタ(千葉雄大さん)とピンク=エリ(さとう里香さん)は、嵐と息吹のスカイックパワーだけに、風や雨を意識してかフードつきのジップパーカスタイル。レッドはあくまで赤をメインにしつつ、袖肩部分に白、前身頃には黒をアクセントにもってきてシャープなデザインです。フロントの牙を剥いたドラゴンの横顔が強いヒーローらしくて、千葉さんアラタのスウィートでピュアなたたずまいとミスマッチなのもおもしろい。小さなお子さんが全国で「買って買って」ソードでパパママウォースターを攻めてそうです。

 一方ピンクは女の子らしくピンクとペールピンクの切り替えを胸に持ってきて、全般にサテンタッチの光沢で可愛いめギャル風味を取り入れました。公式ユニホではないようだけど、ポニーテイルにつけたシュシュも、女子ファンの視線を集めるアイテムではないかな。ポニーテイルは男の子にも永遠の定番人気ヘアスタイルだし、お茶目さんキャラのエリですから、スタイリストさんの頑張りで今後もいろいろバリエ披露しそうです。

 ところで、epic 2のゴセイマシン召還でも思ったのですが、ピンクで“フェニックス”って若干イメージが噛み合わないですね。スカイック族はドラゴンとともに想像上の動物ということで統一したかったのでしょうが、ピンクで鳥ならフラミンゴでしょうに。

 ランディック族のブラック=アグリ(浜尾京介さん)&イエロー=モネ(にわみきほさん)兄妹は、スタンドカラーのオーソドックスなスポーティタウンジャケですが、アグリはやや身丈が長め、インナーにフードつきTとダボめなワークパンツを合わせてストリートワイルド風の着こなし。背中のたて書きロゴがカッコよく、こちらはちょっと年長のお兄ちゃんたちに一番人気かな。天使にしては人間っぽ過ぎ、世俗的過ぎるきらいはあるものの、2話見た限りではランディック族自体が、天使の中での“現業担当”的な位置づけらしいので、ちょうどいいのでしょう。

モネはにわさんの微量南国的な風貌とも相俟って“部活でスポーツやってる女の子”風ですが、ちょっと切り替え部分のベージュと、メインカラーのイエローとのコントラストが弱くて、若々しさが足りない。スポーツ“やってる”というより女子マネか、いっそガスステーションの事務スタッフみたいになっちゃってますね。ブルドーザ型マシン担当の女性イエローというと『轟轟戦隊ボウケンジャー』のボウケンイエローを思い出しますが、菜月のボウケンジャケットはほかのメンバーとお揃いの、迷彩色のアクセントがありました。モネのジャケもお兄ちゃんの色のブラックを、インナー以外にも取り入れて一部虎縞柄にするとか、天使パワーに結びつくもうひと味付けあってもいいかな。

ブルー=ハイド(小野健斗さん)はシーイック族らしく深いマリンブルーの無地で、詰め襟のミリタリージャケ。背中の白抜きロゴとエンブレムの入り方はカレッジスポクラ風で、レッドより硬派、ブラックより優等生なイメージ。彼がいちばん正統派の“戦士”らしいファッションかもしれませんね。シーイックには女性戦士がいませんが、スリムな女子がこれテイストの詰め襟ジャケを着ても、逆にかわいいと思う。海に波濤あり、“ゴセイホワイト”として追加メンバー来ないかな。

……変身後のスーツデザインが難しいか。

録画を巻き戻しながらこんなチェックを入れていたら、最新号(vol.32)東映ヒーローMAXの巻末グッズページにお値段が出てました。各色限定500枚生産で19,000円。うーーん、デカレンジャージャケットが確か26,250円、ボウケンジャージャケットが25,000円、ゴーオンジャージャケットに至っては45,000円だったはずなので、今年は不況の家計を考慮してお値頃にまとまっていると言えるのかな。

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プライスレス

2010-02-22 22:19:24 | 特撮・ヒーロー

のってきましたね『天装戦隊ゴセイジャー』21日のepic 25機のゴセイマシン召還の場面は、全国の小さなお友達と一緒になって月河も「おもちゃ欲しい欲しい!」モードになってしまいましたよ。レッドのドラゴンがジェット旅客機、ピンクのフェニックスが戦闘機、ブラックのスネークが新幹線、イエローのタイガーがブルドーザー、ブルーのシャークが潜水艦と、男の子の好きなのりもの、ほぼ全機種網羅。『炎神戦隊ゴーオンジャー』の陸+空に、『轟轟戦隊ボウケンジャー』の海担当も加わって四方敵なしです。

ゴセイジャーたち自身は護星界から降臨した天使だけれど、宇宙虐滅軍団ウォースターの侵略を撃退すべく地球上にとどまる彼らの事情にかんがみ?マシンは地球人用乗り物の外形、特性をスキャンしてから届くわけです。

「神は、みずからの姿に似せて人間をつくられた」との聖書の故事を思い出す。

搭乗機ができたので、若き天使たちも元気いっぱいです。レッド「そのままつっこんで来い!」ピンク「何する気?」レッド「いいからいいから!」…(撃破)…ピンク「んーアラタってばぁ」と、スカイック族チームはほとんどラブコメ。

孤軍奮闘のシーイック族ハイドは「海でオレに勝てると思うのか?…(撃破)撃墜完了」とクールドライに啖呵切った後、いきなり横から不意打ち食らって「ぐわぁー!……(立て直し)いまだ!」と早くも戦闘能力高いのか低いのかわからんツンデレ開花だし、我が道を行くランディック族兄妹はアグリ「いくぞモネ!」モネ「オッケー!くっくっ、やぁーー!(ぶん投げ)」アグリ「いいぞモネ!」とスポ根調。

キャラと武器がこれだけ揃ってきたのだから、脚本にもうひとつパワーが欲しいですね。epic 2は天の塔が破壊されて途絶していたマスターヘッドとの連絡が一瞬回復、200年に一度の護星界に戻れるチャンスを取るか、目の前で怪人に囚われている人間を助けるか、ハイド(小野健斗さん)が選択を迫られるという非常に重要な局面だったのですが、そもそも彼ら、熱烈必死に護星界に帰還したいのか?母国である護星界に戻らずアウェイの地球で、地球人類のために戦い続けることがどれだけしんどくリスキーなことなのか?の描写が、epic 1からの流れでもあまりなかったので、物語的な切迫感が薄いまますんなりあっさり地上滞在に決まってしまいました。

すでに人間の少年と友達になったアラタ(千葉雄大さん)はとっくに地球にいることにそこそこ馴染んで肯定しており、エリ(さとう里香さん)は根が楽天家な上、同種族アラタの世話女房のようでもあり、アグリ(浜尾京介さん)モネ(にわみきほさん)のランディック族兄妹はもとより“そこに敵がいたらそこで闘う”のみ。ハイドひとりが「どうしたら戻れる、どうしよう」と危機感持っていただけのようにも見える。

よって前回のレッド回のあとのブルー回にもかかわらず、ハイドがいちばんカッコよく見えるような見せ場になりませんでした

今回流星のデレプタに派遣されてきたUFOのザルワックも、初の巨大化戦の相手にしては迫力不足。等身大戦でゴセイジャーに敗れたあと、彗星のブレドランが放つビービ虫(←鬼太郎の目玉親父にコウモリ翼ついたようなの)に吸いつかれて、パワー注入されると巨大化するらしいのですが、「…い、いったいこれは?」って巨大化の手はず知らなかったみたいなのなコイツ。武闘派デレプタに対し策謀担当のブレドランに人体実験もしくはあからさまに傀儡にされてる感じで、かえって微量かわいそうだったりする。巨大化するときの声も悲鳴みたいだし。「ビックリウムエナジー注入!サンギョーカクメイ!」とか「二の目が出るぞ、出るぞ、出た!」のような勢いがない。もうちょっとはじけて巨大化しようよ。ここらへんは何々星人の個性次第なのかな。

合体ゴセイグレートを含めた武器群が花々しいのにもうひとつ戦隊として凄みがないのは、基本的に“舞台”らしいものがまだないせいもあるかも。ベースキャンプになるような建物なり母艦的なロケーションがなく、5人とも野山や町中をふらふらしながら偵察したり戦ったりしているので、弱そうというわけではないけれど、どうも腹ごたえがないんですね。天使ですから存在感自体何となくふわふわしているということなのかな。ベースキャンプはなくても、たとえば『デカレンジャー』1話のバスジャックとか、『ゴーオンジャー』2話のレースサーキット強襲のようなインパクトのあるロケーションがあると、うまいこと掴めるんですけどね。要はツカみが弱い

悪の組織に襲われ逃げまどったり捕獲されたりした人々が、ゴセイジャーに助けられるときれいさっぱり記憶ウォッシュされてしまい、恐怖の体験を忘れて元の生活に戻れ、護星天使の存在も知らぬままという設定も、いまのところプラス効果に効いていません。ヒーローが一般人にどう受け容れられ、リスペクトされるかという描写は、ヒーローの魅力を際立たせる大事な要素だと思うのです。

今作は、“普通に生活している(と思っている)日々の中で、実はキミもアナタも記憶認識ないままゴセイジャーに助けられているかも”“道ですれ違ったあの若者、ご近所で見かけるあの少女が、実は天使かも”というところが、フィクションとしてのひとつのツボだと思うのですが、ちょっと難しいかなあ、活かすのが。

「今日さ、なんか気がついたら、崖の上にいたんだよ」「危ないじゃないの」「でも周りにもなんでか大勢の人がいてさ、一緒に来たわけじゃないと思うんだけど」「何しにそんなところに行ったのよ」「それが全然わからないんだけど、空も海もバカにきれいだったんだ、みんな空と海を見に行ったんじゃないかなあ」「わざわざ?」「だって見てとても気持ちがよかったんだよね」といった、帰宅した一般人の会話でもあればよかったかな。尺が足りないかな。

ま、いまのところ人間界でゴセイジャーと接触したのは、望くん(中村咲哉さん)と、アラタと出会いがしら挨拶だけは交わしたお父さん(髭男爵・山田ルイ53世)の2人だけですからね。次回から、天知家の天文研究所にとりあえずアラタとエリのスカイックコンビは住み込むらしいので、ベースキャンプらしいものは徐々に出来てくるか。

天知所長「望のお友達ですか~息子がお世話になっております、ところでお仕事は?」に、「…あ、地球とすべての命を…」と天然に護星天使の使命を語り出すアラタは、新しいタイプのレッドの面目躍如でとてもチャーミングでした。今後もこういうシーンを変身戦闘の間にしっかり配置して、お話としての密度を作っていってほしいですね。

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