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イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

ココ⇒

2011-04-11 00:32:07 | 特撮・ヒーロー

こんなにおもしろくてどうするんだ『海賊戦隊ゴーカイジャー』。全国統一地方選挙前半戦、主要都市の首長さんらが続々と当落決定し国政の将来も占われつつある深夜に、朝の子供番組の録画見て大受けしているオトナってのもどうなんだ自分、という気がしないでもありませんが、だっておもしろいんだもの。おもしろいということの勢いを止めるのは誰にもできない。石原慎太郎さんにもできない(言うまでもない)。

8話のザンギャック行動隊長スニークブラザーズ、肉付きのいいオルフェノク(@555)みたいのの肩にできた超特大の人面瘡の様な弟ヤンガーと、弟にムギュッてして投げてもらわないとドコにも潜入できない、軟体のエヘン虫の様な(でも齧るとカタいらしい)兄エルダー、コレって逆・『鋼の錬金術師』的な、可笑しゅうてやがてシリアスなキャラか?と思わせたのは最序盤のみ。その前にすでに①開発技官インサーンと参謀長ダマラス、ゴーカイジャーの賞金首ビラを1人ずつ「キャプテン・マーベラス」「あなどれん奴だな」「ジョー・ギブケン」「なぜ裏切ったのか」「アイム・ド=ファミーユ」「まさか海賊の一味に加わっていたとは」「ルカ・ミルフィ」「札つきの女だ」…とチェックしていって最後に「ドン・ドッゴイヤー」(←ここで荘重なBGMストップ)「コイツはまあいいだろう」「ですね」ビラをポイッ!→ハカセ「捨てないでー!」。

…ザンギャック、メカ担当にして有能な料理長かつムードメーカーでもあるハカセのポテンシャルを軽視し過ぎ。「大根の葉っぱにも利用価値はあるんだから!」と、「野菜は皮や芯に栄養があるけんな」みたいなことを向井理さん似の清水一希さんが言うと格別におもしろい。俳優さんに「ダイコン」て台詞で言わせる時点でおもしろいし、しかもその葉っぱが真グリーンときた。

続いて②マーベラス(小澤亮太さん)とジョー(山田裕貴さん)の野球ゲームのトバッチリにハカセ「遊ぶなぁーーー!」絶叫でザンギャックのレーダーにも引っかからなかったゴーカイガレオンがスニブラにめっかる③無駄筋肉(しかもウロコ)ヤンガーの兄貴潜入させ作戦(=投げるだけ)連続ハズレでどんどんやる気なしポーズになるゴーミン兵団(最後は手のひらホウキ乗せとか2人一組で指圧とかしてた)④自分の投擲ヘタクソを棚に上げ「もうミスは許されないゼ」と気取る弟に「オマエが言うなーー」とキレる兄貴、体育座りでうなずきマーチのゴーミン兵団⑤潜入したらしたで「抜っきあっし差っしあっし忍びあし~」って転がるかぶつかって弾むしか移動手段のない兄貴⑥「こちら弟、兄貴、兄貴どうしたー!?」とつんのめるヤンガーを押さえると見せて放り出すゴーミン兵団⑦「絶好のポイントを発見した!」「どこだ!」「ここだ!」「だからどこだって!」「だからここだって!」「見つけてみろ!」「ふわぁーー…ってわかるわけねえだろ!」とヨタローのかけ合い化するスニブラ⑧ゴーカイジャーがナビィ捜索に夢中なのに、冷静に沈着にクールにハードにパーフェクトに単なるひとりかくれんぼを続ける兄貴⑨回想で狭いソファーで小ぢんまりとうたた寝するハカセ(しかも抱き枕代わりナビィ、しかもヨダレ)⑩ナビィが電池で動いてる、ヨダレで錆びると思ってたらしいゴーカイジャー⑪なぜか沖縄のパイナップル売りの様なファッションになってたナビィ。

まだまだあるぞ。⑫「ゴーカイジャー、気づくのが遅かったな!」と得意満面でビヨンビヨン出てきてあっさりジョーに場外ならぬ船外ホームランされる兄貴⑬チェンジマンモードでやられると弟の投げ武器にされる兄貴⑭続いてゴーグルファイブモードでやられるとやられてる間じゅう弟に握られてる兄貴⑭巨大化してもあっさり成層圏外ホームランされて昼間っから星になってる兄貴……と、かいつまんでもほぼ2分に一回の笑いどころ乱れ打ち。

思うに『ゴーカイジャー』のおもしろさって、笑いの豊富さや挟み込みのタイミングの良さもあるけどそれよりも何よりも“ゴーカイジャーが圧倒的に強い!”というベーシックががっちり堅固だということにある。敵と戦うこと、勝つこと、戦って勝ってさらに強くなること、すべてにまったく迷いがない。勝つことがお宝ゲットという快感・欲求充足に直結することにもまったく躊躇しないし、宇宙帝国への反逆はその結果というか「邪魔されるなら撃退するだけ」という手続きに過ぎず、“通常型”のスーパー戦隊の最大目的だった、宇宙の平和や正義、人命を守るといったたぐいにも、否定や軽蔑はしないが金科玉条と崇め奉ることもしない。しないというそのことにも迷いがなければ、チームで動く、チームで危険を乗り越え、いい結果が出ればチームで喜ぶという姿勢もまったく揺るぎがない。

今話のようにハカセが他メンバーのマイペースぶりに業を煮やしたり、他メンバーの悲しい過去や経験を慮ったメンバーが、(合流して浅いため)まだ知らない別のメンバーにさりげなく伝えたりというさざ波も立つは立つのですが、それをも含めて「お宝探しは楽しいね」「派手に行こうぜ」という気分、欲求を共有している。

頭でっかち、眉間にシワが寄るような重たい思想、使命感、抽象的な信念概念に拘泥するところがないから、とにかくさわやか。名前の通りの豪快そのもの。

ゴーカイジャー側がこんなふうにワンサイドで磐石だから、逆にザンギャックのあれこれジタバタ、悪の組織なりの創意工夫や強化ワクワク、期待はずれカッカ立腹、小癪なヤツらめ今度こそ!に安心して指さしてガハハと興じることができるのです。

まだ8話終了したばかりながら、エピソードごとの出来不出来が限りなく少なく、毎話前のめりで、確実に面白がらせてくれた戦隊って、いままでも何作もあったけれど、『ゴーカイジャー』には、ほとんど別次元と言っていい磐石さを感じます。

放送開始間もなくにメガ天災に襲われて、経済的社会システム的にも日本全体が国難という“負の節目”な年に当たってしまいましたが、この番組はそれごと撥ね返せる、とてつもなく大きな“正”のパワーを持っている。

楽しむこと、夢をかなえることに真っ直ぐ忠実。そのための戦いなら買って出る。挑んで勝つ。勝って勇気を鍛え、誇りを磨く。すべてがツラくない、苦しくない、「気持ちいい!」に直球でつながって行く。日曜の朝、親子で観て心躍らせ合うのに、こんなにふさわしい番組が未だかつてあったでしょうか。無かったとは言わないけれど。今年は特にある。

この気持ちよさの源泉、“レジェンド戦隊”という形で過去の34スーパー戦隊を物語の中に有形無形に取り込み「それぞれに魂入れて作ったシリーズ、ぜんぶフィーチャーしているんだから、面白くならないわけがない!」という製作スタッフ側の、それこそ磐石の自信からきているのだと思います。自分たちの作ってきたもの、いま作っているものに誇りと自信を持っている。当たり前のことですが、そういうTV番組が少ない時代だから、いや増しにワンサイドで『ゴーカイジャー』がおもしろく感じられるのかもしれません。

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君の前に広がる海

2011-03-20 20:40:33 | 特撮・ヒーロー

『相棒 season 9が先々週終了、録画併走で欠かさずレギュラー視聴するTV連続モノは“昼帯と特撮だけ”という、ここ10年来の落ち着いた日常に戻ってきましたが、気がつけば震災以降、定例番組、特にドラマ系は大変なことになっていまして、『さくら心中』は前の記事でも触れた通りまるまる1週延び、被災地でも被災地でなくても小さいお友達が首を長くして待っているはずのニチアサキッズスーパーヒーロータイムも、13日(日)は災害報道特別編成のため休止を余儀なくされました。

 先週後半ぐらいから、どうやら20日(日)は休止分が、遅ればせの定時放送されそうだという情報が行き渡ったものの、最も心配されたのは『海賊戦隊ゴーカイジャー』。なにしろ津波の爪あとなまなましいところに、賊戦隊ですからね。

「家や家族を失って傷ついている、特に漁業の家で育ったお友達のトラウマを慮って、“波”“海”“船”の映像は当分いっさい画面に出しちゃダメとのお達しがあったらしい」とか、「巨大化戦などでビルや町並みが倒壊したり、瓦礫の山の描写も御法度らしい」、さらには「ヒーロー・敵を問わず、水に沈められたり溺れたり、船が転覆する描写はもちろん禁止」「地鳴りを起こしたり地割れの中から登場する怪人も禁止」「断末魔の悲鳴を上げて倒れる描写もアウト、倒れた死体や残骸映すのも厳禁らしい」…等々と、せっかく第4話までで盛り上げられてきたテンションを軒並みダウンさせるようなトンデモ自主規制や自粛の噂がネット上を飛び交い、結局“何もない宇宙空間を、帆をたたんだゴーカイガレオンが舵もなく無重力で粛々と前進して、ゴーカイレッド以下戦士たちも、ゴーカイオーもザンギャックの面々も素手だけで取っ組み合っては、負けたほうが声もなくアトカタも残さず消滅する”みたいな、カルト宗教の洗脳ソフトの様な腑抜けた番組になり下がってしまうのか我らがゴーカイジャー!?という危惧の声も一部(どこだ)に上がっていたのですが、フタをあけてみればなんのなんの。

OPでもEDでも、ちゃんとゴーカイジャーは海辺に集合、リアス式(?)崖の上で変身し、岩礁の上でゴーミンと戦い、戦い終わると笑顔で波のかなたを眺めていましたよ。誰だ、自粛の、路線変更のって憶測デマ飛ばしたのは。

天災は怖ろしいけれど、海や船が子供たちを脅かす悪になったわけじゃありません。みんなわかってはいると思いたいですが、小さいお友達向けのソフトやグッズとなると、異常に神経をとがらせたり、とがらせている一部の層にまた過剰に反応したりする、センスのない大人も多いもんでね。日曜の朝ですもの、四の五の言わずに豪快にカッコよく戦うゴーカイジャーが見たいじゃないですか。

ザンギャックの“地底”ミサイルとか、マーベラス(小澤亮太さん)を庇って銃撃されたボス=ドギー・クルーガーの血痕が床に点々など、時節柄、結構キワどかったり生々しかったりする描写もボカさず手を抜かず。「帝国(≒国家体制)に反旗を翻し、海賊の汚名を誇りとする豪快なヤツら」という設定ナレーションに、月河は第1話から胸射ち抜かれました。ゴーカイジャーがこういう、ポジティヴな“反骨性”を持ったヒーローである限り、多少、俳優さんの演技が未熟であろうが、ロケやCGがショボかろうが(いやいまのところ未熟でもショボくもないし!)月河はとことん支持しますよ。天災なんか吹っ飛ばす勢いで、これからもとことんクリアでクリーンな、大人の事情や余計なお為ごかしに毒されない戦いをくりひろげてほしいものです。

ボスとともに、ジャスミン木下あゆ美さん、バン載寧龍二さんの久々のデカジャケット姿も見られたし、気がつけばOP・次回予告後の提供スポンサーベースと紹介ナレがお休みで、画面にも音声にも何もかぶらなかったおかげで、いつもよりちょっぴりおトク感すら発生しました。番組の放送自体は“いつも通り”がいちばんいいけれど、こういう思わぬ儲けものもたまにはいいかな。原因が天災でなければ、もっともっといいですが。

それにしてもバン、『特捜戦隊デカレンジャー』最終Episodeでファイアースクワッドに栄転してギョク・ロウ隊長のもと特訓を受けていたはずですが、地球署でボスの配下にカムバックしてましたな。レジェンド大戦で召集されたかな。突っ走りハジケ型のレッドだったけど、当時はスーパーサイヤ人系だった髪型も、芸術家風シックなロン毛に変わり、声も落ち着いた低音に。結構、修羅場をくぐり抜けたのだろうなあ。もう部下も持ってるかも。「刑事は品行方正!質実剛健!」なんて四字熟語で指導したりしてるか。

もちろん、ゴーカイジャーから炎神戦隊ゴーオンジャーに、続いて五星戦隊ダイレンジャーにと二段変身しても、ちゃんとアイムに見えハカセに見え、ジョーに見えルカに見える、スーツアクターさんたちのマスクド身体表現力今話も堪能させていただきました。顔出し俳優さんたちの声付け=アフレコもかなり板についてきたし。特にお姫さまアイム(小池唯さん)のゴーオンブラック「まいります!カウルレーザー」、いつも皆よりワンテンポ遅かったり早すぎたりするハカセ(清水一希さん)のシシレンジャーの棒術ならぬ箒術とか、ゴーミン一団片付けたハケぎわのお疲れポーズに「待ってよー」など、何スーツに変身してもキャラがぶれないのはお見事としか言いようがない。

特にクライマックス、ボスの目の前で5人揃ってのデカレンジャーへの二段変身後、横一列で歩いて来る格好にはしびれました。ディーマグナム二丁持ちのレッドはともかく、ブルーとグリーン、オリジナル・デカレンジャーのホージーとセンちゃんなら、同じスーツ着ててもディーロッド、あの持ち方で歩く格好は想像つきません。ジョー(山田裕貴さん)のデカブルーは片手で切っ先を下に向けた浪人持ち、ハカセのデカグリーンはお腹の前で両手で横に持つ、教師の指し棒スタイル。

イエローとピンクも同様で、ルカ(市道真央さん)のデカイエローはディースティック“スケバン担ぎ”、アイムのデカピンクは、胸のちょっと下で片手を添えて先端を斜め上に向けた笏杖持ち、と言うかトロフィー持ち

セリフのない、無言で一列で歩いて来るだけのワンカットでもこれだけキャラ立てて見せられる。特撮と言うと、とかく機械を駆使した“技術”でこしらえるみたいに思われがちだけれど、人間が考え、人間がカラダを張って作るからこそなんですよね。次週も楽しみです。

ところで次週は提供ベースかぶり、復活かしら。今週のおトク感ヴァージョンでいいじゃん、とも思いますが、こんな細かいところも、できれば早く“ビフォー”に戻ってほしい気もします。 

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クロウト裸足

2011-03-06 18:45:04 | 特撮・ヒーロー

先々週の『相棒 season 9』“監察対象・杉下右京”では、『ゲゲゲ』の畑野先生役・堀内敬子さんのバリキャリ黒スーツが光りましたが、戦隊ヒロインのブラックというのもまたいいもんですね。

先週の『海賊戦隊ゴーカイジャー』2話、ゴーカイイエローの「変化球でいってみよ」の号令で、イエローがニンジャブラック(@『忍者戦隊カクレンジャー』)に、ピンクがゴーオンブラック(@『炎神戦隊ゴーオンジャー』)に二段変身。スカートばきのゴーオンブラックのカウルレーザー&マンタンガン膝つき二丁撃ちは“本家”の軍平(海老澤健次さん)が「カッコ可愛過ぎる!」と目もクチも皿にして感嘆しそうだし、ニンジャブラックのダミーのスーツを残しての抜け身の術に至ってはもう、カラダのラインのひねり具合が最高過ぎて。背中の鞘に忍者刀秘剣カクレマルをおさめるときの、微妙な上半身斜め反りのクールセクシーなことといったら。1994年の『カクレンジャー』本放送時は未視聴だった月河も、ニンジャブラック変身前(=ジライヤ)をケイン・コスギさんが演じたことぐらいは知っています。名乗り決めポーズや必殺技に関してはオリジナルをほぼ忠実になぞっているだけに、一層ギャップが際立って新鮮。

今作、歴代スーパー戦隊への二段変身が1エピの中で必ず複数回出てくるので、オリジナルでは男性だったキャラにゴーカイイエローやピンクが変身したり、逆に女性だったハリケンブルーやマジブルーにゴーカイブルーが変身したりの“逆転現象”はこれからも頻出しそう。ドラマ的には何レンジャーに変身しても、“中”は男勝りのルカ(市道真央さん)でありストイックなジョー(山田裕貴さん)であり、はりきり天然お姫さまのアイム(小池唯さん)であったりするので、オリジナルレンジャーの技やアクションは踏襲しつつも、端々に出る性格はゴーカイのままという、これ、スーパー戦隊が誇る伝統のスーツアクターさんチームの腕、身体表現力の見せどころ。我々視聴者としては見せていただきどころですよ。

元祖『ゴレンジャー』以来35作、初期はおもにコミカルさや陽気担当の三の線男性と決まっていたイエローも、第7作の『超電子バイオマン』ぐらいから“女性もアリ”になり、第12作『鳥人戦隊ジェットマン』からはブルーも女性OKに。シリーズとしてキャラ作りの幅が広がってきた証しでもありますが、それでも「女性のブラックと男性のピンクだけは出ないだろう」と言われてきました。

しかし先週の2人を見ますとねえ。女性戦士のブラック、設定・性格付け次第でじゅうぶん成立しそうじゃないですか。男性のピンクはさすがに厳しいかもしれないけど、『忍風戦隊ハリケンジャー』のカブトライジャーはメインカラーが深紅というか臙脂色だったし、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』ではゲキ“バイオレット”と、色調的にはかなり歩み寄っています。アタマっから男性戦士に“ピンク”“桃色”と銘打ってしまうと、TVの前の男子のお友達にキモがられ失笑されるかもしれませんが、命名とプレゼン次第ということもある。さなきだに昔に比べると小さなお友達のファッションはめっきりお洒落に、多彩になり、身に着ける色の“おとこのこ/おんなのこ”ボーダーもはるかに柔軟になっている。

『ゴーカイジャー』、長年のスーパー戦隊ファン・ウォッチャーへの豪華回顧サービス作としてだけではなく、シリーズの36作め以降への展望、可能性開拓作としても意義が大きそう。過去の人気戦士キャラを保険として援用して、ここでなんらかの新規な演出や表現が好評を得たならば、この先の企画製作に必ずや活きてくるはずです。

シロウト考えだけど、ホワイト女性戦士のライバルキャラ的に参入する追加戦士女性ブラックなんてカッコよくないですか。終盤、対立性を認めながらの共闘「背中合わせグランドスラローム・オセロアタック!」なんてさ。

はたまた、ゼブラモチーフのツインアーマーを駆使する双子姉妹戦士のブラック&ホワイトなんてのもいいかも。ゼブラと聞いて哀川翔さんが「白黒つけるぜ!」と割って入ってきそうだけど。

時節柄、白黒とくればパンダのほうがいいか。反則だな。大陸からチェック入って、速攻パクられて「元祖はウチ」とほざかれそう。

…まぁ、スーパー戦隊の場合、それもこれも、扇のかなめであるヒーローレッドのキャラ立ち次第とも言えます。今年の座長=ゴーカイレッド(小澤亮太さん)、第2話でのハカセ(清水一希さん)への一種の“教育開眼させ係”としての機能、「オマエら、俺を忘れてるだろ!」の真剣ボケはなかなか良かった。本人が、リーダー、指揮官としての責任感でやっているのではなくて、自分のやりたいようにやってたら、「見ていた仲間が自然とついて行く気になる」というのがいいのですよね。今朝(6日)放送の第3話も、今夜これから再生。楽しみです。

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勝っても“賊”軍

2011-02-05 18:59:34 | 特撮・ヒーロー

気がつけば『天装戦隊ゴセイジャー』も残すところあと11話になってしまったのですねぇ。他の枠の連ドラ、昼帯とは別次元で、立春のいま時期、新チーム新ワールドにバトンタッチとなるスーパー戦隊、09年から、同曜日の“お兄さん枠”=仮面ライダーが、1月第3週辺り切りだったのが、普通の夏季ドラマと同様の9月切りになったので、一層の“孤高感”があります。

昨年の放送開始当初は、「こんな天然お気楽、同好会みたいなチームで大丈夫か護星天使とやら」と思えたゴセイジャーの面々ですが、1年後のいまは、「とにかく、やってみる!」「あきらめない!」のレッド・アラタ(千葉雄大さん)を筆頭に、本当に逞しく、賢くもなった。

いざ初バトルで変身ツール落としてきたのに気づいてアワアワなんて、イエローかピンクの役回りだろうに、ヘンなキャラ設定、お子さまにカッコよがられてナンボのヒーローとしてどうなのよと思ったepic 1もいまとなっては懐かしい。天然で、ナヨでヤサでそれでも底なしポジティヴでへこまない、まったく新しいタイプのレッド。1年間、成長と強化のワクワクのほかに、脱力もあれれ?も込みで、伴走する、見守るということの醍醐味を、近年でいちばん感じさせてくれた戦隊だったかもしれません。のんびり、ふんわか始まったけれど、戦うチームとしての伸びしろが半端なかった。あと1話しか会えないのが本当に残念。来年、VSシネマで必ず帰ってきてね。ハイド(小野健斗さん)の亡きシーイック相棒・マジス(元はデカグリーン伊藤陽佑さん)の復活再登場なんかないかしら。

次々週からは新番組『海賊戦隊ゴーカイジャー』が始まります。の字を、東映発の児童番組によく入れられたなあ。『超星艦隊セイザーXには宇宙海賊デスカル3将軍ってのが出てきたけど、今度はヒーロー側が“賊”。

ヒーローに立ちはだかる敵側が“帝国”です。宇宙帝国ザンギャック。司令官ワルズ・ギル。開発技官インサーン。参謀長ダマラス。いつものことながら悪キャラ、悪組織のネーミングには唸らされます。“アリエナイザー”(@『特捜戦隊デカレンジャー』)とか最高神“ン・マ様”に“ナイとメア”(@『魔法戦隊マジレンジャー』)とか、暗黒闘技臨獣拳“アクガタ”(@『獣拳戦隊ゲキレンジャー』)など、「よく考えついたものだ」と呆れ脱帽するくらい、狭いスイートスポットをすぽっと捉えている。

“デズモゾーリャ”(@『爆竜戦隊アバレンジャー』)なんて、「お子さまたちが言いにくくない?」と待ったかかってもよさそうなものだったのに、立派に通用定着してしまった。言いにくいくらいのほうがコワさがあっていいんですな。“ガイアーク”(@『炎神戦隊ゴーオンジャー』)に至っては、「何でいままでドコ戦隊も使わなかったんだろう」と思うくらいのコロンブスの卵でした。害悪製薬。ヨゴシュタイン様の父上ヨゴシマクリタイン。企画段階では“ヨゴシマクリマクリスティ”って命名案もあったそうです。ウケるにもほどがある。

新戦隊の報を耳にすると、まずは「敵はどんなん?」に真っ先に興味が行ってしまうのは、ヒーロー側の作りには一定の安心感が保証されているからかもしれません。紙媒体のグラビアを23見たところ、お姫さまキャラらしいピンクの子が相武紗季さんにも、矢口真里さんにもちょっと似ている。金茶髪のグリーンは向井理さん似かも。早く動いているところが見たいな。

…、嗚呼、しかしその前に、動くゴセイジャーを見られるのがあと1epicしかないのでした。夏休みのお笑い回の後何週分か録画編集しながらの駆け足見しかしてないepicがあるから、今夜のうちに復習しておくか。

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二兎とも取れ

2010-09-23 00:17:54 | 特撮・ヒーロー

昨年二度ほどここで触れたことがあって、おめでたい話題だから芸能ゴシップでも書いてて気分悪いことはないしいいかなと思っていたのですが、今般はどうしちゃったんでしょう。どういうことなんでしょう、水嶋ヒロさん。

 おめでたい話題だと思っていた昨年の「入籍してました」報告も、所属する大手事務所としてはほとんど寝耳に水だったようで、その頃からあまりいい関係ではなくなっていたのでしょうか。好評公開中の映画『BECK』も撮影は昨年終了していて、結婚発表後に新たに契約された俳優の仕事は事実上無いのだそうです。

 「表に顔を出す仕事より、小説などの執筆活動をしたい」とのご本人希望も伝えられてはいますが、いくら顔は出さない出さないと言い張ってみたところで、“元・人気イケメン俳優の作家”という暗黙の肩書きがついて回るのだろうし、どうも執筆ウンヌンは、“芸能活動は打ち切り、したがって他の事務所に移ったりなんか絶対しません”との、現事務所へのエクスキューズ、「一札取らされた」ようにも思える。水嶋さんにしてみれば「もめたり争ったりしてまで、何が何でも万難排して俳優続けたいわけじゃないし」「俳優以外にやりたいこと、できることいくらでもあるし」ぐらいの気持ちなのかもしれません。

 月河は『仮面ライダーカブト』の天道総司以外、役名とセリフがあって動く水嶋さんを見たことがなく、『カブト』天道は水嶋さんがあってこそのキャラであり作品だったと認めるには吝かでないけれど、是が非でも俳優続けてもらわないと全芸能界的に損失だというほど、俳優に特化した逸材かというと、別にそこまでは。「好きに生きれば」とも思います。

 ただ、最近聞こえてきた宇多田ヒカルさんの音楽活動停止宣言、沢尻エリカさんの豪華イベントドタキャン事件なども併せ振り返ってじんわり思うのは「若い人たち、執着がないんだなあ」。…

 ゴールデンタイムのドラマで主役を張れる俳優、女優、アイドル、ミリオンヒット連発のアーティスト。誰もが羨み憧れる職業の、誰もがなれるわけではない花形ポジションを、皆さんあっさり退いたり、放棄したり、あるいは退かざるを得なくなる行為や発言などを簡単になさる。

 一方では、現役時代の姿の記憶が一般にまだあるかどうかギリギリの元俳優、元女優、元アイドル、元芸人、元演歌歌手、元局アナ(以下略)…が、新曲を出すでもドラマで演技するでも、ギャグのひとつもかますでもなく、結婚、離婚、再婚、ダイエット、闘病、介護、出産、育児、流産、整形(以下略)…など、興味持つ人がどれだけいるのかわからない私生活雑記の切り売りでしぶとくヒナ段や週刊誌の掃き溜めコラム、記事風広告ページに名前、顔を列ねている。

花形でなくていい、十把ひとからげでもいいから、とにかく一般の目の触れるところに顔と名前を出し続けていたいとしがみつく人たちもいれば、最初からどれだけこの世界でやる気があったのかと疑いたくなるほど、まったく執着しない人たちもいる。

ちなみに水嶋さん26歳、沢尻さん24歳、宇多田さん27歳。豊かな時代に育って余裕で世に出てきた人と、がつがつした時代にがつがつ這い上がってきた人との違い、と片付けていいものかどうか。

憧れの職業の花形ポジションですら、需要のある人、あまた買い手のつく人にこんなにあっさり辞められてしまうのだから、当節、新卒くんたちに「少しぐらい合わない仕事でも選り好みをするな」「就いたら辛くても歯を食いしばって3年は頑張れ」なんて強要できませんね。頑張ることにみんな倦んできている、と言うより、執着すべきことと、しなくていいこととの距離感、遠近法というか座標軸というか、人それぞれになり、誰もに当てはまる正解がなくなり、ばらんばらんにバラけてきているんだろうなという気がします。

ところで、水嶋ヒロさん、めでたく文筆業に転身したらペンネームはどうするのでしょう。俳優は辞めると宣言しながら、俳優時代の芸名まんまというのも首尾一貫しないような。公表はされていないけれど、ネット上などではすでに知られている本名で活動するのか。引っくり返して“ヒロ水嶋”では当地の平日夕方情報番組のMCみたいだし。

月河としては“天道総司”を名乗ってほしいけれど、キャラの名前だから、知的所有権の問題が当然生じてきますね。

表記を少ーし変えて、“てんどー・そーじ”にするとか。間に星入れて、つのだ☆ひろ風、ダイアモンド☆ユカイ風にしたり。DAIGOさんも、デビュー当時はDAIGOSTARDUSTでした。

パクリっぽいか。じゃ☆はやめましょう。♂はつんく♂さんが使っているから、※はどうかな。てんどー※そーじ。

…………なんか、「そっちも辞めちゃえ」と言ってるに等しいな。まあ宣言する以上、彼なりに勝算はあるのでしょう。『カブト』での輝きが“なかったこと”になるわけではないし、そこそこの体温で見守りましょう(フォローフォロー)。

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