山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

待ちに待ったぞ! 山寺ホテル

2011-08-20 10:23:30 | Weblog

 季節外れの雪景色? あえて山寺駅前の景観が最も美しい時の写真を搭載した。

 この降雪前の写真は数年前に訪れて<特別に>内観させてもらった時のものである。

 松尾芭蕉が『奥の細道』に名句を加えたことで有名な山形市の山寺の表玄関ともいうべき山寺駅を出て正面で出迎える建物が明治から昭和にかけて建て加えられた山寺ホテルであるが、数年前に廃業し、老朽化のために建物自体の存立が大いに危ぶまれており、観光客どころか地元民すら内部に入ることなど困難であったこの建物が期間限定ながら本日8月20日から美術品展示会場として多くの観光客なども立ち入ることができる運びとなった。
 山寺駅から出てすぐ目につく和風の外観のこの旧山寺ホテルは、東北地方有数の名刹とともに山寺のシンボル的な存在であり続けてきたが、寄る年波に敗北寸前のありさまであったが、もし、山寺の優れた景観を強く引き立てるこの建物が解体されて単なる更地と化し、ひいては駐車場や超現代的なけばけばしい建物にでも変貌したら既に国際的観光地としてせっかく多くの外国人観光客が訪れるようになりながら、破壊的観光地としておおいに不評を買うであろうことは必然とも言える。
 ただし、この場合、所有者の方や地元の人たちにのみ責任を押し付けるべきではないが、特に行政に対して強く心しておくよう願いたいものである。
 はたして、この展示会(「山寺 祈りの芸術際」の一環 8月は20日~9月4日)の終了後もこの旧山寺ホテルは国の名勝山寺の重要施設として利活用が見込まれるのであろうか、大いに注目したいところである。
  「山寺 祈りの芸術際」について詳しくは ↓ または下の案内チラシ
 http://www.yamaderakankou.com/campaign/inori.html

 なお、「芸術際」と、「祭」の字でなく「際」となっているのは敢えてのことらしい。

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