弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

事務所開設12年目!
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【書評】「革命のファンファーレ」(西野亮廣)

2017年12月12日 07時32分41秒 | 書評
おはようございます!
気持ち良い寒さの湘南地方です。

出張で荷物を増やす本屋かな(詠み人知らず)

ということで、出張先でちょっと前から気になっていた本を購入し移動中に読破。

端的に言えば、絵本「えんとつ町のプペル」を作り売るまでの一連の流れを題材に
現代的なマーケティングの在り方や広告の在り方について展開される独自論。

いや、「独自論」というとちょっと語弊があるな。
言っていること自体はそこまでエキセントリックなわけじゃなく、むしろ理にかなっていること。
だけど言葉の選び方にクセがあるから受け入れる人とそうでない人がいるだろうな、という。

例えば
「お金の奴隷解放宣言」とか
「作品の販売を他人に委ねるな。それは作品の『育児放棄』だ」とか。

個人的には、こういう物言いには抵抗はない。
他人が言いづらいことをズバズバ言っている。
物議を醸すことを恐れない(むしろ狙っている)から“嫌われる”のだろうけど、
嫌われるだけの自己表現をできていることに着目すべき。
だいたいの世の中の人はそこにすら辿りつけないわけだから。

もうひとつ、本著の中で言及している「おとぎ出版」。
要はクラウドファンディングを活用した、書籍の「受注生産」。
既存の流通を介さない出版スタイル。ありっちゃありだな、と。

色々出たとこ勝負でやっている感も感じる(感性で動く人な印象なのでそれも良い)けど、
結果が出ているのだから説得力があるよな、と思う。
※「えんとつ町のプペル」は30万部超え、「革命のファンファーレ」は12万部超え
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【業務日誌】来年に向けて準備

2017年12月11日 10時21分04秒 | 業務日誌
おはようございます!雨あがりの札幌です。
この時期に雨かぁ。

来年に向けての仕込みのために休日返上で出張中。
今は合間時間で書類仕事をせこせこと。
こういう時間をダラダラせずに活用しておくと、
いざというときになって慌てなくて済む、はず、きっと。


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【業務日誌】所員面接 ほか

2017年12月09日 12時53分21秒 | 業務日誌
こんにちは!快晴の札幌です。
たぶん今年最後になるかな。

昨日の午後は、所員の個別面接を実施。
業績評価のフィードバックと、年初に決めた目標の到達度確認。
あと日常業務での諸々の話を聞いたり、将来の展望について話したり。

どんだけ小さい組織でも、こういうことをおろそかにしちゃいけないんだよな、と思っている。
忙しい中時間を取られることにはなるけれど、それを補って余りある効果、というか収穫はある。
聞いてみないと判らないことはとても多い。
自分ひとりでお仕事してるわけじゃないし、
みんなそれぞれにやりたいことがあって、でもうちで働いてくれているのだから、
少しでもやりたいことやなりたい姿に近づけるような環境づくりをしていかなきゃな、と思うのです。

きれいごとでもなんでもなく、それをやらないと、業績だって上向かない。
最後は人だもの。人の出力を極大化するために欠かせないこと。


それで、弊所は基本的には残業はさせないのだけど(至急案件時は除く)、
“そうじゃないだろ”感満載なこんなニュース
ツッコミどころあり過ぎ。
「ドローンの飛行音はうるさいので、退社をしなければならないという雰囲気づくりに活用できる…」とか。
残念という言葉では足りないくらいだ。
時間で縛る制度自体を本当にやめればよいのに。。。



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【特許(統計)】3,127,900件

2017年12月08日 08時33分12秒 | 実務関係(特・実・意)
おはようございます!
躊躇なくネックカバーを装着した今朝の湘南地方です。

さて、掲題の数字、何だかわかります?







……




これ、昨年1年間で世界で出願された特許の件数、なのだそうです。
ちなみに国別の出願件数は、

1位 中国 1,338,503件
2位 米国   605,571件
3位 日本   318,381件
4位 韓国   208,830件

世界全体での出願件数については、2014年には約268万件だったとのこと(特許庁「ステータスレポート2016」)。
中国における2014年の出願件数が約92万件だった(特許庁資料による)ことを踏まえると、
直近での世界総体での出願件数増加分と中国での出願件数増加分とは件数ベースで概ね同水準、ということになる。
もちろん他の国は個別に増減があるにせよ、ちょっと驚異的な数字。
これに加えて中国では実用新案も特許同様に出願されていることを考えると、知財分野における中国の存在感はますます高まることになる。

地球上では毎年これだけの改善、工夫が生み出されている、と考えると、それ自体はとてもわくわくすること。
その中でシュリンク傾向の我が国、さてどうなる?
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【雑記】あと17日

2017年12月07日 08時37分07秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはようございます!
凛とした寒さの湘南地方です。

今日を入れて、2017年の実働日もあと17日。
さすがにやや焦っております。

そんな中今日は午後から研修、その後お客様訪問。
生活改善の一環で、あまり深夜まで夜更かし仕事はしないことにしているので、
今日一日でできることは極めて限られている。

メリハリ付けてやることやるしかないわねー。

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【特許】答えは手に書いてある…?

2017年12月06日 08時17分26秒 | 実務関係(特・実・意)
おはようございます!
日に日に寒さが増していると感じる、今朝の湘南地方です。



こちらが昨日の「ヒマラヤ鍋」。
スパイスは感じるけど辛すぎず、鶏まるごとの出汁が出た良いお味でした。

さてさて、今日はこちらの記事から。

(CNETより引用)
===================
Future Galaxy phones could fetch passwords with your palm

A Samsung patent application described a very different method of biometric identification.

A recently spotted Samsung patent application (PDF) proposes the use of palm scanning as a method of identification on Samsung phones. The example given in the patent shows a person taking a picture of a hand to retrieve their forgotten password. But instead of the password just popping up on the screen, the phone hides the letters in the distinct patterns in your hand. The incomplete characters should then give the user enough of a hint to guess the password without making the answer too obvious.
===================

対象となっている出願の国際公開はこちら

要は、パスワードを忘れてしまったとき、手相をカメラで撮像することにより、
パスワードのヒントを表示させる、というもの。

んじゃあ手相で認証すりゃいいじゃん…?という気もしないではないけれど、
ミソはパスワードそのものではなくそれを想起させるようなヒント(文字の一部など)を浮かび上がるようにする、
という点。

上記記事の後半では、iPhone Xとの対比をしている。曰く、
・長年本人確認の主要な方法だった指紋認証を排し、顔認証という単一の手法で安全性向上を重視したApple
・これに対してSamsungは多様な本人確認方法を導入しユーザにより多くの選択肢を提供することを模索する路線

ユーザにとっての利便性って、どっちなんでしょうね?
ちなみに私のPCは、眼鏡をかけていないと私だと認識してくれません(笑)。

さ、今日も頑張りましょう。


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【雑記】ぼちぼち年末ムード

2017年12月05日 08時28分41秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはようございます!
だいぶ冷えたなぁ~、とひとりごちながら職場まで向かった今朝の湘南地方です。

今週あたりから、ぼちぼち忘年会なんかが始まります。
今日は第一弾。複数の士業が定期的に参集する交流会です。
今回は幹事をやらせていただくので、お店選びをあれこれ検討。
「やっぱり鍋食べたいなぁ」
「でもありきたりのはなぁ」

…ということで、ネパール料理「ヒマラヤ鍋」。

どんなお味だったかは、明日報告しまーす♪

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【知財記事(商標)】地域団体商標の先使用権 ~小田原かまぼこ~

2017年12月04日 08時09分18秒 | 実務関係(商・不)
おはようございます!
少しずつ布団から抜け出るのがつらくなってきた今朝の湘南地方です。

さて、今日はこんな記事

(タウンニュースより引用)
===================
「小田原かまぼこ」商標訴訟
組合の請求棄却、控訴へ

『小田原かまぼこ』などの地域団体商標を保有する小田原蒲鉾協同組合が、商標権を侵害したとして食品加工業者2社に商標を使った商品の販売差し止めと損害賠償約5000万円を求めた訴訟の判決が11月24日に横浜地裁小田原支部であり、栗原洋三裁判長は訴えを棄却した。訴えられた2社の先使用権などが認められた。

小田原蒲鉾協同組合は昨年3月、かまぼこを製造する南足柄市の(有)佐藤修商店と、その関連会社で小田原市栢山の(株)小田原吉匠総本店を提訴。訴状などによると、2社は組合に加入していないが、組合が2010年4月に登録出願した『小田原かまぼこ』や『小田原蒲鉾』といった地域団体商標を商品に記し、都内や千葉、長野県などの展示会やスーパーで販売していたという。

今回の争点となったのは、地域団体商標制度において保護される「先使用」と「不正競争の目的」の有無について。判決では、2社が2001年頃からと04年頃から名称を利用していたとして、先使用権が認められた。さらに、佐藤修商店のある南足柄市は、自然や歴史的なつながりから小田原周辺と捉えることができ、地域のかまぼこの付加価値を高めようとしてきたことが考慮され、「不正競争の目的はない」と判断された。佐藤修商店の弁護士は「主張が認められ、当然の判決だと思う」とコメントした。

===================
(引用終わり)

裁判所HPではまだ判決文が確認できないのだけど、地域団体商標に関する「先使用権」が認められた例。

[「先使用権」とは?]
商標登録を受けると、権原のない第三者による登録商標の使用に対して商標権を行使することができます。
「先使用権」とは、他人の商標登録出願前から使用している場合に合って、特定の要件を満たしている場合に
主張し得る抗弁権です。

これは、もともと商標法が商標権者の業務上の信用という「私益」と競争秩序の維持による需要者の利益という「公益」の両面を保護法益とした法律ゆえの規定です。

そうは言っても先に使っていさえすればなんでも抗弁できるとなると、先願主義もへったくれもなくなってしまうので、
ある程度厳格に要件を定めることにより一定の線引きがなされています。

通常の商標権についての先使用権が認められるためには、以下の要件を満たすことが必要です。
1)他人の「出願」前から日本国内においてその商標を使用していること
 タイミングとしては、問題となる登録商標の出願より前から使用していることが必要です。
 相手方より先に使用していたとか、登録より前だった、といっても関係ありません。

2)「不正競争の目的でなく」使用していること
 ここでは、他人の信用を利用して不当な利益を得る目的でなく、という意味と捉えてよいです。
 いわゆる「フリーライド」なものは先使用は認めない、ということです。

3)継続して使用していること
 他人の出願前から現在まで、使い続けている必要があります。
 といっても、例えば「季節もの」のような場合でもフルシーズン使用していなければいけない、という意味ではなく、
 継続の意思が客観的に認められる限りは「継続して」にあたります。
 
4)使用の結果、現にその商標が「周知」になっていること
 どれくらい有名になっている必要があるか、というのは正直ケースバイケースでなかなか説明が難しいところですが、
 地域的な面で行けばその町で有名とかその県で有名とかでは足りず、
 隣接都府県まで広く知られていることが必要、というのが通説です。


[地域団体商標の先使用権]
今回の事案が目新しいのは、地域団体商標に関する先使用権の成立が争われたという点にあります。
地域団体商標においては、上述の先使用権の要件のうち「4)」が不要です。
これは、もともと「地名+普通名称」等、通常ならば登録にならない構成の商標につき
主体要件を生産組合等に限定し、かつ登録にあたって周知性が必要な特殊な制度の裏返しともいうべきものです。
(もし他人が使用しているそのマークが周知性を有しているならそもそも地域団体商標は登録になっていなかったはずなので。)

今回の事案では、被告側も地域のかまぼこの付加価値を高めようとしていた、として不正競争の目的は否定されました。
このあたり、生産組合に加入しなかった経緯も含め、判決文で事実関係を確認したいところです。

<所感>
地域団体商標にしろGI(地理的表示保護制度)にしろ、
結局のところ「遠くの他人」ではなく「近くの同業者」に対する対策、というのが実際のところなのですよね…。
なんとなく、昔ながらのムラ意識の延長線上、という気がしないでもないです。
もちろん、対外的なプレゼンスの向上、という側面は別であるのですが。

生産者それぞれに個性があるなか、各制度を地域としてひとまとまりになっていくためのツールとして使いこなせると大きな武器になるのですが、そうした意識が一枚岩になっている地域というのはむしろ稀な気がします。その統一感を出していくのに必要なのは、利益誘導なのか人の魅力なのか郷土愛なのか…。
個人的には、制度はたとえて言うならマラソンのペースメーカーのような存在であるべきで、
個々の生産者さんの個性は大事にしつつ、共通項で括れるところは括り、一定程度まで引っ張り上げたら最後は個の力が発揮できる仕組みにしないと、結果的には元気な地域の方々がスポイルされてしまうような気がします。
今の各制度は果たしてどうなのか…?新JAS法なんかも絡み、規格による品質保証と個性的な商品の魅力を両立させる仕組みの方が、結局需要者には支持される気がします。

ちょっと最後は脱線しましたが、なんにせよ地方に関心が高まることそれ自体はとても良いことだと思い、こんな記事を取り上げてみました。
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【業務日誌】ホームページの更新

2017年12月02日 15時03分34秒 | 業務日誌
こんにちは!もうおやつの時間か…。

なんとなくゆるゆると事務所で過ごし、気が付けばこの時間。
ハッ(;・∀・) やろうと思ってたことが進んでない…

とはいうものの、少しずつ作業は進行中。
ひとまずホームページの更新を行いました。

とはいえ、近日中に大幅リニューアルも計画中。
基本的な情報発信の方針は変わらないんですけどね。
・オフィシャルはブログ
・個人的な内容はFB
・趣味的な(ある意味別人格な(笑))内容はtwitter

事務所ホームページの位置づけは、少し変更かなぁ。
自分の、というより、文字通り事務所の発信ツールとして機能させていかなければ。
うちには色々タレントがいるので、その特長をより伝えるための手段として活用していこう。

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【生活習慣】乳酸菌

2017年12月01日 08時53分15秒 | 生活改善
おはようございます。
やや冷えな今朝の湘南地方@横須賀線車内です。
ひさびさスマホからエントリ。

師走、でございます。
本当に色々ありすぎた11月だっだなあ。

というわけで、体を労る意味もあり、
意識して食生活を変更中。
飲むヨーグルト、毎朝摂取中。
ヤクルト、毎朝摂取中。

正直ヨーグルトは苦手な食べ物の代表格で殆ど摂ったことがないのだけど、
そんな自分が継続摂取したらどうなるのかも興味があり、
ひとまず一月続けてみることにする。

ヤクルトも、もともと事務所に届けてもらってたのに結構ムダにしちゃってた。
こちらも併せて習慣化。

さあ、どんな体で2018年を迎えられるか…?
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