弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事】山口大学の知財活動取組み

2017年12月21日 08時37分20秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
軟らかい日差しが差し込む今朝の湘南地方です。

疲れが首に出るタチなのですが、今年もやってきました。
やや違和感。首が回りにくいです。
…ま、無理しない程度にやります。

さて、今朝はこんな記事(見出しだけだけど)。

(日刊工業新聞より)
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山口大の特許収入、支出の2.3倍に大幅向上 そのテクニックとは

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会員限定記事だったので引用は避けるけれども、
別にキャッシュインフローが急に増えたというわけではなく、
「収入」として算入する対象に「特許出願があったことで獲得できた外部資金の間接経費」も加えた、ということ、の様子。

要は特許に起因して獲得できた研究資金はカウントしようよ、という提言ととれる。
寄与率算定の問題もあると思うしそのあたり詳細どのような算入基準になっているのか気になるところではあるけれど、
単なるコストセンターではないよ、ということを主張するにあたっての妥当性はあると思う。

山口大学は、「知財教育」についても力を入れていることでも有名。
例えばこの記事
2013年度から全学部の1年生約2000人に知財教育を必修科目としている。
他大学にはない取り組み。
これからの知財入門」という講義案も公開している。
当職も先月の大学での講義にあたっては、大学生向けの講義の難易度や論の進め方のスピード設定にあたって参考にさせてもらった。

若い段階からの啓蒙は重要。
とはいえ、知財という分野には適齢期があると思う。いや、そりゃもちろん関心を持ってもらえるなら中学生でも小学生でも良いのだけど、
まあ今の日本の教育ヒエラルキーに照らしたら、大学生にフォーカスを当てるのが大事じゃないかな、と当職も思う。
ちらっと拾った平成27年の文科省の資料によれば、平成25年度において知財に関する授業科目を開講している大学は学部段階で351大学(約48%)なのだそうだ。
裏を返せば、半分以上の大学は知財に関する講座を開設すらしていない、ということ。
「知の泉」たる大学、その保護のあり方についても積極的に伝播していただきたいものだなぁ、と思います。






コメント
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