弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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出版社の方も、意外と著作権法を勉強する機会がないのだろうか?

2015年12月25日 07時05分16秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
サンタは来ましたか?
うちの事務所にはAma○onという名のサンタがコーヒーメーカーを置いていってくれました。



3年使ったバリスタも、そろそろ世代交代かなぁ。


さて、先のアースカフェのプレゼンでもテーマにしましたが、
今年は著作権に関する騒動に事欠かない一年でした。下半期は特に。
今日もこんなニュース

(以下引用)
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KADOKAWAが小説発売中止 編集者が原稿を無断改変

出版大手のKADOKAWAは、25日に発売する予定だった新作小説『からくり同心 景 黒い好敵手』の発売を中止すると24日、発表した。

 同社によると、作家の谷津矢車(やつ・やぐるま)さん(29)から「原稿の改変が行われているのではないか」との指摘を受け編集部で調査したところ、担当編集者が無断で原稿を変えていたことが判明した。あわせて、8月に刊行された同シリーズ第1作『からくり同心 景』にも、改変があったため、初版1万部を回収して絶版にするという。

 同社は「原稿の無断改変は、決して行ってはならないこと。チェック体制の厳重強化、編集者の指導、教育を徹底し、2度とこのようなことを起こさぬよう再発防止に努める」と話している。

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(引用終わり)

そして、作者のブログがこちら

生半可な気持ちで小説書いているわけではないだろうから、
よっぽど断腸の思いであったことは想像に難くない。

正直このニュースでこの作者のことを知ったのだけれど、
この状況でなおアサーティブでいられる強さを感じた。


というより問題は、(もしこのブログの記載が事実であるとするなら)
出版社の社員教育だよなー。
自分のメインフィールドを支配する法律について知らない、わけはないのだろうから
遵法意識の問題。
クリエイティブの現場って、こういうものなのだろうか。

いや、法律以前の問題か。
作家への敬意の欠如、かな。
もともと大なり小なりこういう“衝突”があったのかなぁ、と想像。
校正のワクを超えた改変。

担当編集者も、会社のコード(内規)なんかと板挟みで
納期もあって本人に確認も取らず勝手にやっちゃった、ということなのかな。
良いものを創りたい、という意識が間違った行動に繋がってしまったのだとしたら、
足りないのは見識と良識。
先の日本酒ムックの件もそうだけど、
“超えてはいけないライン”はしっかり把握しながら業務に取り組まないといかんと思うのですよ。

さてさて、これから今年最後の(さすがに最後でしょう)出張。
行ってきます。
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