弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【書評(19-16)】「実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた」(橋下徹)

2019年10月18日 08時30分54秒 | 書評
おはようございます!
なんだかスッキリしない天気が続く@湘南地方です。

久々書評。元大阪府知事・大阪市長の「都構想戦記」とでも言って良いような中身です。
その中でも、組織の中での人との接し方、意思決定の仕方、リーダーの在り方に重きを置いて書かれています。

ためになったかな、と思うところを抜粋。

・「トップが仕事をする上で一番大事なことは、「部下ができないこと」をやれるかどうかです。部下との人間関係というのは、組織マネジメントにおいて決定的な要因ではないと思います。」
・「リーダーは絶対的に正しい決定をするというよりも、誰もが決められない問題について「決める」ということが役割なんです。そう割り切らないとリーダーなんて務まりません。」
・「新しいことや改革を実行しようとするときに、問題点ばかりを挙げる人がいます。もちろん、どんな案にも問題点はたくさんあるでしょう。
  しかし、現状に問題点がないかというと、それは違います。現状に大きな問題点があるから、変えていこうとしているわけです。
  現状と新しいことの両者を比較して、「よりましなほうを選ぶ」「よりましなほうの問題点には目をつぶる」という志向が大事です。
  日本の議論には、こうした「比較優位」の思考が足りないと痛切に感じます。」


全てを解決するような理想的な解なんて転がっていなくて、現状を改善する(これには一部パラメータの低下が伴う)ことの是否を考える、
という姿勢が大事。
お薬と同じ。メリット/デメリットを比較してメリットの方が大きいのだから服用する。

ただ薬と違って組織や社会の場合、皆が一律にデメリットを被るわけではなく、むしろその痛みが偏在する選択肢となることがあるから難しいわけで。
というのと、「皆同じように苦しいんですよ」的な議論が跋扈してくることが往々にしてあるのが問題なわけで。

そういった利害調整をする側近がいて初めて、リーダーは決めていくことができるんじゃないかな、と思う。
トータルで良い方向に向かっている、ということを示す力がないと、周りが付いてこない。

若干尻切れトンボ感がありますが、今日はこんな感じ。
コメント
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