弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【書評(19-15)】「10年後、君に仕事はあるのか?」

2019年10月08日 09時39分07秒 | 書評
おはようございます!
昨夜から前乗り@札幌です。
移動しながらペンディングも消化していきますよ。

さてさて、移動中独特の“むさぼり読書”。
先日待ち合わせで本屋にいたときにほぼ衝動買い→こちら

10年後は、ムスメは二人とも成人している。
上はたぶん働いていることでしょう。
そんな子供たちには、ずいぶんとショッキングなタイトル。
…というか、子供のことではなく自分もそうなんじゃないか!?という危機感もあり。

結論から言うと、
「普段自分が思っていることを系統だててわかりやすくまとめてくれている」本。
忙しくてなかなか時間は無いだろうけど、上のムスメには今読むことを勧めたい。

ちょっと前に「小学生ユーチューバー」とかいうのが話題になっていて、
“学校なんか行かなくてもググればいいやん”的なことを言っていたけど、
情報を処理する力が無い人間が情報を検索することなんかできるわけがない。

基礎学力は当然に必要。
ただそれが目的化してストップしていると、生き残れない。
大事なのは「正解主義」を超えた、その先の「情報編集力」と筆者が言っているもの。
筆者は教育のウエイトを「情報処理力:情報編集力=7:3」くらいまでには持っていきたい、と言っているけど、もっと後者の重要性が高まるスピードは早まるんじゃないかな?というのが45歳のワタシの目線。

・希少性を高めるべく「キャリアの掛け算」をすべし
とか
・一生が90年の時代には1回の人生では生ききれない
とか、
・寿命が延びた今の時代、成人は40歳と思ってもいいんじゃない?
とか。
ひとつひとつはどこかで断片的に聴いたことがある言説だったりするけど、
それらが相互に関連性をもって説明されているから腹落ち感が強かった。

全員右へ倣え!の時代じゃないものね。
でもその中で自分の軸を見つけるために、時代を問わず通用する基礎力が必要。
迷ったときに戻ることができる「ホームポジション」があれば、そこからまた考えることができる。

あと、一番“救われるなぁ”“子供に読んでほしいなぁ”と思ったのが、
「人生は出会い頭の事故から始まる」「成功する人のキャリアも偶然によって形成されている」と言い切っている点。
そりゃそうだよ!と思っていたけどこれを正々堂々と宣言している人はあまりいないなぁと思ったので。

“将来何になりたいの?”という問いを子供に問いかけることがしばしばあるけど、
そうは言いつつ
“ま、お父さんもそんな年齢の時に何になりたいなんて決まっていなかったしね。”
“大学生の時だって、今の仕事をしたいと思っていたわけでもないけど、結果的に今は楽しいよ。”
なんて話をしたりしていた。
「出会い頭」に出会ったときに準備が足りなくてチャンスを逃すことが無いように、普段から備えている姿勢を身に付けてほしいなと思うし、自分もそうでなければと改めて思った次第。
コメント
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