弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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ヘーショ、ショーショク、イチニンショー??

2012年09月08日 23時37分52秒 | 趣味・その他諸々の雑記
今日は、ある意味実務的といえば実務的なお話。

「弊所」のFBページで、

おはようございます!
「産学官連携ジャーナル」に小職の文章が掲載されております。
御笑覧ください。


という文章を載せたところ、

“公務員でもないのに『小職』はヘン”

とのご指摘を頂いた。


…あわてて国語辞典を見るワタシ。
すると、

しょうしょく【小職】 官職についている人が自分を指して言う語。
とある。なるほど。確かに「官職についている人」とある。
自分は、官職についているわけではない。
「産学官」でいえば「産」の支援者だ。


でも、なぁ。

これまでなーんの違和感もなく、

職業上の一人称 =「小職」 または 「当職」。或いは事務所を一人称で「弊所」
職業上の二人称 =「貴職」 或いは事務所を二人称で「貴所」

を遣ってきているんだよなぁ。

気になって、Wikiも見てみた。

するとこんなことを書いてあった(下線はワタシが付加)。

小職(しょうしょく)、当方(とうほう)
話者本人及び、話者の属している場所、団体などを含めて言われる場合が多い。ビジネスなど、比較的改まった場で使用される。「小職」は、「役職」についている人ではなく、「官職」についている人が役人としての自分をへりくだって表現する語

本職
弁護士や弁理士、司法書士等が自分を指す言葉。「当職」「小職」という場合もある。前記警察官等の官職にある者も使う。職務を遂行している立場としての「自分」を指すので、もっぱらビジネス文書や報告書等で用いられる。また、供述調書では録取者を示す定型語として用いられる。

ここでの「職」は「(利益追求のためではなく)社会正義や公に益するための職(≒公僕)」というニュアンスを持つため、教職員や正義感の高いマスコミ関係者が使うこともあるが、例えばセールスマンが使うのはふさわしくない。



なるほど、“公僕”としての意識をもって遣うべき言葉なわけだ。
弁理士が、「社会正義」や「公に益するための職」なのかという根本的な問いに立ち返ることになる。

弁理士のもともとの立ち位置としては、
「工業所有権の適正な保護及び利用の促進等に寄与し、もって経済及び産業の発展に資する」
(弁理士法第1条)
べく適正に業務を遂行することが求められている。
めぐりめぐって「経済及び産業の発展に資する」ことは「公に益する」ことではあるから、
まぁ、「本職」「当職」「小職」といった表現を遣っても差し支えはない、、、といえるのかな?
でもその距離感だったら、ほとんどのご商売は「公に益する」ことにはなるわけで。

…つまるところ、国家資格として官から賜っている、という点で、
官職に準ずる位置づけ、ということになるのだろうか?

そんなこんなで、結局どういう一人称が正解なのか判然としない。
多少とまどいをおぼえつつも、
「公に益する」意識を胸に抱きつつ日々の業務に従事することを誓いつつ
遣いなれた「小職」を遣い続けることとしますです、ハイ。

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自分へのプレゼント

2012年09月08日 15時29分47秒 | 実務関係(商・不)
昔、ドラえもんのなんかの話で
のび太が誕生日に親から偉人の伝記を買ってもらって
すごくがっかりしていたのをふと思い出した。

偉人の伝記、ではないけれど、
ま、仕事の上で大事な知識の再整備のために。
自分への誕生日プレゼント。



あとこれ以外にも、今奥さんに貸してるので写真ないけど
愛されるアイデアのつくり方」(鹿毛康司)を購入。
こちらは早々に読破。


これを読んでから「ショーシューリィキィー♪」のCM動画を見ると
今まで知らなかった、画面の向こう側のさまざまな思いが感じられて
ちょっとグッときた。

アマゾンの書評にもあるけど、いわゆるHow to本ではない。
とても繊細な方という印象を受けたけど、
それ以上に意志の人、魂の人、そんな方の等身大な記述振りに心揺さぶられた。

「だからやらない。」ではなく、「だけどやる。」
うん、大事なこと。
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