先週のアメリカの映画興行は、2つのビッグタイトルが激突した。
「ベイマックス」と「インターステラー」だ。
軍配は「ベイマックス」に挙がった。オープニング成績で
「ベイマックス」が5600万ドルに対して「インターステラー」が5000万ドル。
金曜日の時点では「インターステラー」が上だったが、
土日のファミリー層の取り込みで「ベイマックス」が追い抜いたようだ。
ノーラン映画としては「インセプション」を下回る興収となったが
3時間近い映画なので大健闘といえるのかもしれない。
客層が違うとはいえ、両タイトルにとって、
公開日がカブってしまったことは不運だっただろう。
作品の評価についても「ベイマックス」が上回った。
現時点(11/13)のロッテンスコア、「ベイマックス」88%フレッシュに対して、
「インターステラー」は74%のフレッシュだ。(これも悪くない数字だが。)
予想通り「インターステラー」については評価が分かれている模様。
「インターステラー」のオスカー作品賞への道は、ほぼ断たれた。
一方「ベイマックス」については、オスカーアニメーション部門への候補が確実に。
賞レースは先に公開された「LEGOムービー」との対決になるだろう。
評価、興収ともに「LEGOムービー」が圧勝しているが。
興味深いのは邦題と原題タイトルとの違い。
映画の中身は「戦隊モノ」らしく、血沸き肉躍るアクション映画とのこと。
その内容に近いのが原題の「Big Hero 6」だろう。
日本の「ベイマックス」の予告編からは、本作がアクション映画とは想像できない。
「マシュマロなロボットが出てくる癒し系映画」という連想に留まる。
日本において、アクション映画というジャンルが女子ウケされないのは
先に公開してコケてしまった「ガーディアン~」で証明されたばかりだ。
いわば「女子に嫌われない」マーケティングに徹したものだと思った。
映画のタイトルだけでなく、予告編をみてもアメリカとはかなり違っていて、
アメリカの予告編からは「戦隊アクション映画」が連想しやすい。
まーどちらにせよ、面白ければそれで良い。
日本でも10月に開催された東京国際映画祭で先行公開されており、
東京国際映画祭で最も席が取れな かった映画らしい。
ネットでも様々なレビューが出回っており、すごい絶賛ぶりだ。
日本公開は来月の20日。甥っ子と観に行く予定。
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